悪役令嬢にも心がある

ゆったん子

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ステナの思い

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反乱軍が去ってすぐ、ステナは歩きだした

ただただ呆然と

わたくしはそっと着いてって

ステナが止まった時にゆっくりと抱きつく

優しく、心を落ち着かせたい一心で

ステナは震えるなか、前をみながら言う

ステナ「彼女が、、、アリナなの?」

わたくしは何も言わずに彼女に抱きついたまま頭を下げる

ステナ「っ!、、、、ふふっ」

少し震えた声でステナは話し続ける

そして、吹っ切れたように笑い出す

ステナ「ふふ、、、、あははは!」

少し泣き声に近い笑い声よりは叫びにわたくしは何も言わない

レデ「大丈夫、、、大丈夫よ」

優しく話しかけるとステナの声は

笑い声から泣き声へ変わっていく

それでも優しく大丈夫、大丈夫とわたくしは言う

ステナ「う、、うぅ、、、、」

落ち着くまで抱き続ける

しばらくして涙が落ち着いてきたのか声が聞こえなくなった

わたくしは心配して話しかけようとした瞬間

ステナ「、、、民のことを考えていないのは私の方だったんですね」

わたくしは抱きついたまま

何も言わなかった

ステナ「私もやっぱり貴族なんですね。私はあんな人の事を考えていないやつらとは違う。そう思ってました。でも、当たり前のように騎士団を優先してました。貴族出身だから。、、、、身分を1番気にしていたのは」

「私だったんですね」

掠れた声でそう言う

ステナ「私なんか、、、誰の役にもたってない」

わたくしはステナからゆっくりと離れて

頬を思いっきり叩いた

乾いた音がパンっと響く

ステナ「、、、、え?」

思いっきり息を吸ってわたくしは言う

レデ「甘えるんじゃありません!!あなたが今、居なくなって困るのは誰ですか!あなたはいいかもしれません。でも、あなたを頼って。あなたに救われると信じて。来てくれた人をどうするんですか?私じゃ役に立たないと逃げるんですか?違うでしょ。あなたが今までやってきたことは無駄じゃないわ。」

ステナ「、、、でも」

わたくしは下唇を軽く噛む

小さな苛立ちを胸に

それでも言葉をつむぎ続ける

レデ「あなたに感謝してる人はきっとたくさんいるわ。だって、わたくしもその1人ですもの。あの時助けてくれて本当にありがとうございました。」

わたくしは先程と違い優しい声色で最大の敬意を込めて感謝を告げる

ステナ「そんなじゃ、、、ないわ」

レデ「それでも、あなたに感謝をしてる人はいる。1つの考えが全てじゃない。、、、あなたはあなたでいいのよ」

そう言うと

ステナは、はじけたように涙を零し続ける

小さな子をあやすように優しく撫でる

大丈夫、、、大丈夫、、、






ーーーーーーーーーー
本当のことを言います
少しスランプ入ってます(´・ω・`)

レデ「遅すぎるわよ?」

ずびまぜん(´;ω;`)
次回もお楽しみに!
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