40 / 43
39.屋上の約束、風の向こうの未来へ
しおりを挟む
夏の日差しが降り注ぐ午後。
校舎の屋上には、青く澄んだ空と地平線が溶け合うような、
どこまでも広がる景色があった。
足元のコンクリートは、
太陽の熱を吸い込んでほんのりと温かく、
吹き抜ける風がその熱をやわらげていた。
終業式を終えたばかりの午後。
屋上には、淳平と巧の姿があった。
ふたりきりの、静かな時間。
「で、どうなんだ、告ったのか?」
唐突に切り出した巧の声に、
淳平は少し肩をすくめて答える。
「……まだ」
「お前、舐めてんのか?」
呆れたように言いながらも、
どこか優しさのにじむ口調だった。
「それを言うために、僕を呼んだのか?」
「まあな」
巧は、なかなか行動に移せない淳平に、
ため息をつきながらも、
もうひとつの話を切り出した。
「お前、サッカー推薦で秀明高校に行くそうだな」
「……あぁ」
淳平がうなずくと、
巧は少し間を置いて、静かに言った。
「実は俺も、全国大会が終わったら、渡米することになった」
「渡米……?」
思わず聞き返す淳平に、
巧は真っ直ぐな目で答える。
「エリートテニスアカデミーに留学する。
卒業式には一度戻ってくるけど、
そのあとはアカデミーが用意するハイスクールに通いながら、プロを目指す」
エリートテニスアカデミー――
世界中の若き才能が集まり、
プロを目指して日々を削る場所。
その名を聞いた瞬間、
淳平の胸に、言葉にならない感情が広がった。
「プロ……か……」
自分には、まだ遠い世界。
けれど、目の前の友がそこに向かって歩き出している。
「藤野は……すごいな……」
ぽつりと漏れたその言葉に、
巧は少しだけ目を細めた。
「ライバルとして、お前にだけは伝えておきたかった。
呼び止めて悪かったな」
そう言って、巧はくるりと背を向け、
階段へと歩き出す。
その背中を見つめながら、
淳平は静かに言葉を紡いだ。
「藤野みたいな友達を持てて、僕は嬉しいよ……
僕も、負けずに頑張るよ」
その言葉に、巧は足を止め、
振り返ってはにかんだ。
「だ、誰が友達だよ……勝手に決めんなよな。
じゃあな」
そう言って、
どこか照れくさそうに笑いながら、
巧は階段を下りていった。
その表情には、
ひとつの悔いもない、
戦い切った者だけが見せる、
さわやかな光が宿っていた。
それから10年後。
世界中の注目を集めるテニスの国際大会。
決勝戦を制し、優勝を果たしたのは――藤野巧だった。
表彰式後のインタビュー。
「藤野選手、おめでとうございます!
もはや無敵ですね!」
マイクを向けられた巧は、
少し照れたように笑いながら答えた。
「ありがとうございます。
でも……昔、唯一、勝てなかった男が日本にいるんですよ」
「えっ、そうなんですか? どなたですか?」
「えぇ。昔からの、良き友達です」
その言葉に、会場がざわめく。
巧の視線は、遠くを見つめていた。
まるで、あの夏の屋上を思い出しているかのように。
******
クラスメートが下校し、
誰もいなくなった3年1組の教室。
カーテンが風に揺れ、
微かな風が熱を帯びた空気を撫でていく。
日中の喧騒が嘘のように、
教室は静まり返っていた。
廊下の足音も遠ざかり、
残されたのは、時計の秒針が刻む音だけ。
「受験生にとっての夏休みって地獄なんだって……母さんが言ってた」
「ふふっ……そうだね……」
最前列の席に並んで座る流伽と美咲の声が、
静かな教室にやわらかく染み込んでいく。
「流伽は、どこの夏季講習受けるの?」
「私は、ずっと通ってる今井塾かな……」
「流伽なら秀明、楽勝だよね。私はもう少し頑張らないと……」
「美咲だって、普段の力が出せれば大丈夫だよ……」
受験生らしい会話が、
ぽつぽつと続いていく。
「でも、息抜きは必要だよね……
健太郎とどこか遊びに行こうかな?」
美咲がふと、そんなことを口にしたとき、
流伽は少しだけ目を伏せた。
「ねぇ、美咲たちは、どっちが告白したの?」
「え? 私からだよ」
「そうなんだ……」
流伽の声が、少しだけ遠くなる。
美咲は不思議そうに首を傾げた。
「え? 流伽たちも付き合ってるんだよね?」
流伽は、そっと首を横に振った。
「……ううん。まだ、告白してないの。
言いかけたことはあったけど……
淳平君に、止められちゃった」
「ジュンからは、まだ何も言ってこないんだ?」
「……まだ」
流伽の声は、どこか寂しげだった。
美咲は少し驚いたように目を見開き、
すぐに優しく微笑んだ。
「とっくに付き合ってるのかと思ってた。
ていうか、みんなそう思ってるよ」
流伽は、少しだけ目を伏せたまま、
机の端を指でなぞっていた。
「大丈夫。ジュンなら、きちんと言うよ。
もう少し、待ってあげてね」
その言葉に、流伽は小さく頷いた。
一方その頃、
淳平と健太郎は、
8月から始まる秀明高校の練習体験に向けて、
グラウンドの端でボールを蹴っていた。
本格的な練習にはまだ加われない。
それでも、彼らは汗を流しながら、
少しでも自分たちの存在を示そうとしていた。
「推薦、おめでとうございます」
声をかけてきたのは、
恭介と桃花だった。
「おう! 恭介、主将っぽくなってきたじゃないか」
「まだ、引き継いで2週間ですよ。茶化さないでくださいよ」
恭介は、健太郎からキャプテンを、
淳平からは背番号19を引き継いでいた。
「淳平先輩! 流伽先輩とは順調ですか?」
「え? う、うん……」
桃花の無邪気な問いかけに、
淳平は思わず言葉に詰まる。
「そんな素敵な流伽先輩、
ほっといたらすぐ取られちゃいますよ!」
その一言は、
まるで不意打ちのパンチのように、
淳平の胸に突き刺さった。
「ははっ!」
健太郎が大笑いする横で、
淳平はただ、苦笑いを浮かべるしかなかった。
「じゃあ、新人戦に向けて練習あるんで、失礼します!」
恭介と桃花は、
軽く手を振って練習の輪へと戻っていった。
「……まだ、告白してないんだろ?」
ボールを蹴りながら、
健太郎がぽつりと問いかける。
「うん……」
淳平は、正直に頷いた。
「そういや、淳平。来週の7月30日って、誕生日だよな?」
「うん」
「ちょうど土曜日じゃんか。
よし、ダブルデートしようぜ」
「ダブルデート?」
「いいか。そこで、告れ!」
「か、勝手に決めるなよ……
だいたい、流伽と美咲の都合も……聞かないと……」
「平気だ平気。ジュンが誘えば、彼女は必ず来るよ」
健太郎は、すぐにスマホを取り出し、
美咲にLINEを送った。
ピロン!
「美咲、オッケーだってよ」
淳平も、流伽にメッセージを送る。
ピロン!
「大丈夫だって……」
画面に表示された短い返事を見つめながら、
淳平の胸の奥に、
じわじわと熱が広がっていくのを感じた。
「よし、決まりだ。
時間と場所は俺と美咲で決めておくから、
ジュンは告る練習でもしておけ」
健太郎の言葉に、
淳平は苦笑しながらも、
どこかで覚悟を決めていた。
夏の空は、どこまでも高く、まぶしかった。
期待と不安が入り混じる、受験生の夏。
その日々は、
不安定で、揺らぎながらも――
確かに、輝いていた。
校舎の屋上には、青く澄んだ空と地平線が溶け合うような、
どこまでも広がる景色があった。
足元のコンクリートは、
太陽の熱を吸い込んでほんのりと温かく、
吹き抜ける風がその熱をやわらげていた。
終業式を終えたばかりの午後。
屋上には、淳平と巧の姿があった。
ふたりきりの、静かな時間。
「で、どうなんだ、告ったのか?」
唐突に切り出した巧の声に、
淳平は少し肩をすくめて答える。
「……まだ」
「お前、舐めてんのか?」
呆れたように言いながらも、
どこか優しさのにじむ口調だった。
「それを言うために、僕を呼んだのか?」
「まあな」
巧は、なかなか行動に移せない淳平に、
ため息をつきながらも、
もうひとつの話を切り出した。
「お前、サッカー推薦で秀明高校に行くそうだな」
「……あぁ」
淳平がうなずくと、
巧は少し間を置いて、静かに言った。
「実は俺も、全国大会が終わったら、渡米することになった」
「渡米……?」
思わず聞き返す淳平に、
巧は真っ直ぐな目で答える。
「エリートテニスアカデミーに留学する。
卒業式には一度戻ってくるけど、
そのあとはアカデミーが用意するハイスクールに通いながら、プロを目指す」
エリートテニスアカデミー――
世界中の若き才能が集まり、
プロを目指して日々を削る場所。
その名を聞いた瞬間、
淳平の胸に、言葉にならない感情が広がった。
「プロ……か……」
自分には、まだ遠い世界。
けれど、目の前の友がそこに向かって歩き出している。
「藤野は……すごいな……」
ぽつりと漏れたその言葉に、
巧は少しだけ目を細めた。
「ライバルとして、お前にだけは伝えておきたかった。
呼び止めて悪かったな」
そう言って、巧はくるりと背を向け、
階段へと歩き出す。
その背中を見つめながら、
淳平は静かに言葉を紡いだ。
「藤野みたいな友達を持てて、僕は嬉しいよ……
僕も、負けずに頑張るよ」
その言葉に、巧は足を止め、
振り返ってはにかんだ。
「だ、誰が友達だよ……勝手に決めんなよな。
じゃあな」
そう言って、
どこか照れくさそうに笑いながら、
巧は階段を下りていった。
その表情には、
ひとつの悔いもない、
戦い切った者だけが見せる、
さわやかな光が宿っていた。
それから10年後。
世界中の注目を集めるテニスの国際大会。
決勝戦を制し、優勝を果たしたのは――藤野巧だった。
表彰式後のインタビュー。
「藤野選手、おめでとうございます!
もはや無敵ですね!」
マイクを向けられた巧は、
少し照れたように笑いながら答えた。
「ありがとうございます。
でも……昔、唯一、勝てなかった男が日本にいるんですよ」
「えっ、そうなんですか? どなたですか?」
「えぇ。昔からの、良き友達です」
その言葉に、会場がざわめく。
巧の視線は、遠くを見つめていた。
まるで、あの夏の屋上を思い出しているかのように。
******
クラスメートが下校し、
誰もいなくなった3年1組の教室。
カーテンが風に揺れ、
微かな風が熱を帯びた空気を撫でていく。
日中の喧騒が嘘のように、
教室は静まり返っていた。
廊下の足音も遠ざかり、
残されたのは、時計の秒針が刻む音だけ。
「受験生にとっての夏休みって地獄なんだって……母さんが言ってた」
「ふふっ……そうだね……」
最前列の席に並んで座る流伽と美咲の声が、
静かな教室にやわらかく染み込んでいく。
「流伽は、どこの夏季講習受けるの?」
「私は、ずっと通ってる今井塾かな……」
「流伽なら秀明、楽勝だよね。私はもう少し頑張らないと……」
「美咲だって、普段の力が出せれば大丈夫だよ……」
受験生らしい会話が、
ぽつぽつと続いていく。
「でも、息抜きは必要だよね……
健太郎とどこか遊びに行こうかな?」
美咲がふと、そんなことを口にしたとき、
流伽は少しだけ目を伏せた。
「ねぇ、美咲たちは、どっちが告白したの?」
「え? 私からだよ」
「そうなんだ……」
流伽の声が、少しだけ遠くなる。
美咲は不思議そうに首を傾げた。
「え? 流伽たちも付き合ってるんだよね?」
流伽は、そっと首を横に振った。
「……ううん。まだ、告白してないの。
言いかけたことはあったけど……
淳平君に、止められちゃった」
「ジュンからは、まだ何も言ってこないんだ?」
「……まだ」
流伽の声は、どこか寂しげだった。
美咲は少し驚いたように目を見開き、
すぐに優しく微笑んだ。
「とっくに付き合ってるのかと思ってた。
ていうか、みんなそう思ってるよ」
流伽は、少しだけ目を伏せたまま、
机の端を指でなぞっていた。
「大丈夫。ジュンなら、きちんと言うよ。
もう少し、待ってあげてね」
その言葉に、流伽は小さく頷いた。
一方その頃、
淳平と健太郎は、
8月から始まる秀明高校の練習体験に向けて、
グラウンドの端でボールを蹴っていた。
本格的な練習にはまだ加われない。
それでも、彼らは汗を流しながら、
少しでも自分たちの存在を示そうとしていた。
「推薦、おめでとうございます」
声をかけてきたのは、
恭介と桃花だった。
「おう! 恭介、主将っぽくなってきたじゃないか」
「まだ、引き継いで2週間ですよ。茶化さないでくださいよ」
恭介は、健太郎からキャプテンを、
淳平からは背番号19を引き継いでいた。
「淳平先輩! 流伽先輩とは順調ですか?」
「え? う、うん……」
桃花の無邪気な問いかけに、
淳平は思わず言葉に詰まる。
「そんな素敵な流伽先輩、
ほっといたらすぐ取られちゃいますよ!」
その一言は、
まるで不意打ちのパンチのように、
淳平の胸に突き刺さった。
「ははっ!」
健太郎が大笑いする横で、
淳平はただ、苦笑いを浮かべるしかなかった。
「じゃあ、新人戦に向けて練習あるんで、失礼します!」
恭介と桃花は、
軽く手を振って練習の輪へと戻っていった。
「……まだ、告白してないんだろ?」
ボールを蹴りながら、
健太郎がぽつりと問いかける。
「うん……」
淳平は、正直に頷いた。
「そういや、淳平。来週の7月30日って、誕生日だよな?」
「うん」
「ちょうど土曜日じゃんか。
よし、ダブルデートしようぜ」
「ダブルデート?」
「いいか。そこで、告れ!」
「か、勝手に決めるなよ……
だいたい、流伽と美咲の都合も……聞かないと……」
「平気だ平気。ジュンが誘えば、彼女は必ず来るよ」
健太郎は、すぐにスマホを取り出し、
美咲にLINEを送った。
ピロン!
「美咲、オッケーだってよ」
淳平も、流伽にメッセージを送る。
ピロン!
「大丈夫だって……」
画面に表示された短い返事を見つめながら、
淳平の胸の奥に、
じわじわと熱が広がっていくのを感じた。
「よし、決まりだ。
時間と場所は俺と美咲で決めておくから、
ジュンは告る練習でもしておけ」
健太郎の言葉に、
淳平は苦笑しながらも、
どこかで覚悟を決めていた。
夏の空は、どこまでも高く、まぶしかった。
期待と不安が入り混じる、受験生の夏。
その日々は、
不安定で、揺らぎながらも――
確かに、輝いていた。
0
あなたにおすすめの小説
イケメン副社長のターゲットは私!?~彼と秘密のルームシェア~
美和優希
恋愛
木下紗和は、務めていた会社を解雇されてから、再就職先が見つからずにいる。
貯蓄も底をつく中、兄の社宅に転がり込んでいたものの、頼りにしていた兄が突然転勤になり住む場所も失ってしまう。
そんな時、大手お菓子メーカーの副社長に救いの手を差しのべられた。
紗和は、副社長の秘書として働けることになったのだ。
そして不安一杯の中、提供された新しい住まいはなんと、副社長の自宅で……!?
突然始まった秘密のルームシェア。
日頃は優しくて紳士的なのに、時々意地悪にからかってくる副社長に気づいたときには惹かれていて──。
初回公開・完結*2017.12.21(他サイト)
アルファポリスでの公開日*2020.02.16
*表紙画像は写真AC(かずなり777様)のフリー素材を使わせていただいてます。
ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています
紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、
ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。
「もう君は、僕の管理下だよ」
退院と同時に退職手続きは完了。
住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。
外出制限、健康管理、過保護な独占欲。
甘くて危険な“保護生活”の中で、
私は少しずつ彼に心を奪われていく――。
元社畜OL×執着気味の溺愛社長
囲い込み同棲ラブストーリー。
女性が少ない世界でVTuberやります!
dekoma26+ブル
恋愛
ある日朝起きてキッチンに行くとそこには知らない男性たちが! …え、お父さん⁉
なぜか突然女性の少ない世界に来てしまった少女がVTuberをしたり、学校に通ったりするお話。
※恋愛大賞の投票ありがとうございました(o´∀`o)参加したみなさんお疲れ様です!
毎週火曜・金曜日に投稿予定 作者ブル
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―
佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。
19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。
しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。
突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。
「焦らず、お前のペースで進もう」
そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。
けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。
学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。
外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。
「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」
余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。
理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。
「ゆっくり」なんて、ただの建前。
一度火がついた熱は、誰にも止められない。
兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる