19 / 23
魔法の授業スタートですっ!
どうやら殿下は追い詰められた様です…。
しおりを挟む
「お久しぶりですね。殿下。すっかり大きくなられて…。」
「う、うん。」
逃げ場がなくなった殿下は壁に追い詰められ、現在冷や汗を流しながら美形スマイルに見つめられている。
前世親友だった腐女子の唯妃が見たら多分テンションMaxになって暴れまくっている事だろう。
「ほ、ほら、リズをほったらかしにしていていいの?」
あ、話を変えた。魔術師様もまんまとそれに引っかかる。
「そうですね、セインド公爵令嬢。改めて今日からよろしくお願いいたします。」
「ええ。こちらこそよろしくお願いいたします。魔術師様。」
もう一度頭を下げる。
「どうぞ、レヴィ―とお呼び下さい。」
「はい、レヴィ―様。」
お互いにニコニコ笑っているのでものすごくふわふわとした穏やかな雰囲気が流れる。
それに、この部屋にいるのは殿下とレヴィ―様と私。つまり、みんな乙女ゲームに出てくるキャラ(レヴィ―様は国内最強の魔術師として登場する)なので、顔面偏差値が異常に高い。
「まあ、今日は初めから座学もなんですし、まず見てイメージを掴んでみてください。」
はい、と答え、王宮の中庭に出る。
レヴィ―様がもしもの時の為に結界を貼っている間、殿下に話しかけてみた。
「殿下は以前からレヴィ―様と面識がおありだったんですか?」
「うん。昔魔法の基本を習ってた時期があったからね。」
魔法の基本を習っている時にどうやってあそこまで殿下に恐怖を植え付けたのか…。
「では始めますよ。結界の中に入らない様にして見ていてください。」
少し考え込んでいると、レヴィ―様がこちらに呼びかけた。
分かりました、と頷くと、レヴィー様は腕をすっと顔の前に持ち上げ、手のひらを開く。
一気に場の緊張感が増した。
これから国内最強の魔術師の魔法を見るのだ。しっかりと目に焼き付けなければ…!
「う、うん。」
逃げ場がなくなった殿下は壁に追い詰められ、現在冷や汗を流しながら美形スマイルに見つめられている。
前世親友だった腐女子の唯妃が見たら多分テンションMaxになって暴れまくっている事だろう。
「ほ、ほら、リズをほったらかしにしていていいの?」
あ、話を変えた。魔術師様もまんまとそれに引っかかる。
「そうですね、セインド公爵令嬢。改めて今日からよろしくお願いいたします。」
「ええ。こちらこそよろしくお願いいたします。魔術師様。」
もう一度頭を下げる。
「どうぞ、レヴィ―とお呼び下さい。」
「はい、レヴィ―様。」
お互いにニコニコ笑っているのでものすごくふわふわとした穏やかな雰囲気が流れる。
それに、この部屋にいるのは殿下とレヴィ―様と私。つまり、みんな乙女ゲームに出てくるキャラ(レヴィ―様は国内最強の魔術師として登場する)なので、顔面偏差値が異常に高い。
「まあ、今日は初めから座学もなんですし、まず見てイメージを掴んでみてください。」
はい、と答え、王宮の中庭に出る。
レヴィ―様がもしもの時の為に結界を貼っている間、殿下に話しかけてみた。
「殿下は以前からレヴィ―様と面識がおありだったんですか?」
「うん。昔魔法の基本を習ってた時期があったからね。」
魔法の基本を習っている時にどうやってあそこまで殿下に恐怖を植え付けたのか…。
「では始めますよ。結界の中に入らない様にして見ていてください。」
少し考え込んでいると、レヴィ―様がこちらに呼びかけた。
分かりました、と頷くと、レヴィー様は腕をすっと顔の前に持ち上げ、手のひらを開く。
一気に場の緊張感が増した。
これから国内最強の魔術師の魔法を見るのだ。しっかりと目に焼き付けなければ…!
0
あなたにおすすめの小説
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!
水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。
ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。
しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。
★ファンタジー小説大賞エントリー中です。
※完結しました!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
処刑回避のために「空気」になったら、なぜか冷徹公爵(パパ)に溺愛されるまで。
チャビューヘ
ファンタジー
「掃除(処分)しろ」と私を捨てた冷徹な父。生き残るために「心を無」にして媚びを売ったら。
「……お前の声だけが、うるさくない」
心の声が聞こえるパパと、それを知らずに生存戦略を練る娘の、すれ違い溺愛物語!
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる