美形しかいない乙女ゲームの中の悪役令嬢に転生してしまったのですが誰か助けてください…。

桜叶

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魔法の授業スタートですっ!

どうやら私にはレベルが高すぎた様です…。

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 「Aqua Bomb」

レヴィ―様がそういうと、その白磁のように白く細い手から水の球体が現れた。

「Launch」

レヴィ―様の言葉とともに球体がレヴィ―様の手から離れた。その後1秒と経たないうち、ものすごい爆発音が聞こえる。一体、何が起こったのか理解が出来なかった。
隣の殿下と目を見合わせた。

「み、見えました…?」

「いや、見えなかった…。」

レヴィー様が結界を閉じ、こちらに歩いてくる。

「あ、あの、今は…何が起こって…?」

殿下もコクコクとうなづく。

「ああ、あれはですね、発動の詠唱の後、水弾は目掛けた場所に一直線に飛び、何かしらの物体に当たると大きく膨らみ、破裂するんです。さっきの爆発音は水弾が破裂した音ですよ。ちなみにあれは水属性の攻撃魔法と言い、物体に当たると敵でなくても破裂してしまうので、ちょっと厄介なんです。」

レヴィ―様が少し苦笑いしながら教えてくれる。

「攻撃魔法は難易度が高いので次の実戦練習の時は光属性の治癒魔法の初級であるヒールを練習しましょう。今日は明日からの心の準備をしておいてください。」

「座学か…。」

レヴィ―様の言葉に殿下は心底嫌そうな顔をする。

「座学です。」

そんな殿下にレヴィ―様は何も言わせないという笑顔を向ける。
一体明日からどんな授業が始まるのだろうと期待に胸を膨らませた。
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