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第三王子
どうやら殿下は上の空な様です…。
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翌朝、私は久しぶりの早起きをして、眠い目をこすりながら馬車で王宮へ向かった。
授業が行われる学習室に入ると、まず驚いたのは天井にある大きなシャンデリアだ。
ていうか普通教室(とごく一般にいう部屋の広さはゆうに超えているが。)にシャンデリアいるか?
公爵家の長女として生を授かったとはいえ前世一般人の私に貴族の感覚など分かりはしないのだ。
「おはようございます。第二王子殿下。」
今さらながら机に座り頬杖をついている殿下に気付いた私は声をかけてみる。
「おはよう、リズリ。」
考え事でもしていたのか私の声に殿下はハッと驚き、すぐいつものにこやかな表情に戻る。
「どうしたのですか?ボーっとしている様でしたけど。」
「いや、最近また弟の体調が悪化していてね。もともと病弱な子だから、少し心配で。」
殿下は苦笑いをした。よほど心配なのだろうか。私から目をそらした途端にまた上の空なご様子だ。
★彡☆彡
殿下の言う弟・・・第三王子殿下は前世で私がプレイしていたリオンコースでは、この方についてはほとんど触れていない。名前は確かロイド・ヴァン・ユーネリア。
彼は病弱で、ご自分の誕生パーティーでさえ、顔を出すのはとても珍しいほどだ。
ただまだ年齢が幼いため、成長とともに回復するのを期待しているらしい。
ちなみに彼は光の花園の攻略対象ではない。
それ以前に手を出したら法律的にヤバい。死に急ぐのだけはごめんだ。
授業が行われる学習室に入ると、まず驚いたのは天井にある大きなシャンデリアだ。
ていうか普通教室(とごく一般にいう部屋の広さはゆうに超えているが。)にシャンデリアいるか?
公爵家の長女として生を授かったとはいえ前世一般人の私に貴族の感覚など分かりはしないのだ。
「おはようございます。第二王子殿下。」
今さらながら机に座り頬杖をついている殿下に気付いた私は声をかけてみる。
「おはよう、リズリ。」
考え事でもしていたのか私の声に殿下はハッと驚き、すぐいつものにこやかな表情に戻る。
「どうしたのですか?ボーっとしている様でしたけど。」
「いや、最近また弟の体調が悪化していてね。もともと病弱な子だから、少し心配で。」
殿下は苦笑いをした。よほど心配なのだろうか。私から目をそらした途端にまた上の空なご様子だ。
★彡☆彡
殿下の言う弟・・・第三王子殿下は前世で私がプレイしていたリオンコースでは、この方についてはほとんど触れていない。名前は確かロイド・ヴァン・ユーネリア。
彼は病弱で、ご自分の誕生パーティーでさえ、顔を出すのはとても珍しいほどだ。
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