2 / 6
2話
しおりを挟む
「終わった~」
入学式が終わり、俺は帰宅する。
(いや~、こんな快適とは・・・)
周りの学生は誰かと帰っている中、俺はボッチだった。
それでも、この上ない幸福を味わっている。
(中学生のときは、この時点でいじられまくってたからな・・・)
俺は、悲惨な中学生デビューを思い出す。
あれに比べると、ボッチであることなんて余裕すぎた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
下校中のことだった
「んっ?」
俺の目の前には、立ち止まっている女の子がいた。
どうやら、自転車が動かずに困っているようだ。
(俺も過去同じような経験をしたので、ひょっとしたら・・・
って、だめだめ!!)
「余計な人間関係を作ってはいけない」
これは俺が中学デビューで学んだことだ。
(心を鬼にして、ここはスルーする)
俺は、彼女の横を通ろうとすると
「あの、ちょっと手伝ってもいいですか・・・?」
無意識に彼女に、話しかけていた。
(なにやってんだ俺ええええええええ!!!)
俺は心の中で叫ぶ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「やっぱりな」
彼女の自転車が動く。
過去の経験は無事、役に立った。
「あっ、ありがとう!!」
彼女は、はしゃいでいる。
「いいって、いいって。じゃあね」
俺はその場をそそくさと離れる。
(余計な人間関係は作らない・・・)
そう思い、俺は走る。
「あっ!!」
彼女はまだ話したいことがありそうだった。
でも、俺はさっさと帰宅する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日
俺は電車の中にいる。
今、登校中なのだ。
「次の電車まで、お待ちください・・・」
向かいのホームでアナウンスが流れる。
(向こうじゃなくてよかった~)
俺は、人がごった返している、向かいを見てそう思う。
(もし、あの中にいたら・・・)
ぺしゃんこになった自分を想像していると
ピンピンッ
「んっ?」
誰かが俺の袖を引っ張っていた。
俺は、袖を引っ張っている手がある方を見ると・・・
「えっ!?」
「静かにしてよ」
昨日、自転車を直してあげた子がいた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「ちょっ!!」
学校の最寄りの1つ前の駅でその子は、俺を降ろした。
「よっと・・・」
俺を押して無理矢理電車から降ろすと、彼女も降りる。
「ついてきて」
「はぁ・・・」
俺は彼女について行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
改札を出ると、彼女は反転して俺を見る。
「ここなら、落ち着いて話せるから」
そう言って、彼女は眼鏡とウィッグをはずした。
「おまっ!?」
目の前に現れる女に、俺は驚く。
「どう、分からないでしょ?」
隣の席のモデルの子が、そこにはいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「君だったんだ・・・」
「そうよ、ちゃんとお礼したかったのに」
あまりのことに、変身っぷりに驚く。
(ウチの学校の制服を着ていたので、同じ学校の人だと思ったけど、彼女だったなんて・・・)
「な、なんでそんな変装しているの?」
「私、仕事上モデルやってるから、いろいろとめんどくさいんだよね・・・」
「そうなんだ・・・」
よくわからないけど、いろいろあるのだろう。
俺は中学デビュー如きで、いろいろ苦労した。
プロのモデルとなると、俺とは比べものにならない苦労があることを察する。
「でね、それでなんだけど・・・」
彼女は俺に顔を近づける。
(やばい、こんなかわいい子が俺に近くにいていい存在ではない。
・・・逃げろっ!!!)
「お礼なら、十分ですー!!」
叫びながら俺は、その場から走り出した。
(分相応、分相応・・・
静かに生活するんだ・・・!!)
「あっ、またっ!!!!」と言う彼女を後に、俺は去る。
入学式が終わり、俺は帰宅する。
(いや~、こんな快適とは・・・)
周りの学生は誰かと帰っている中、俺はボッチだった。
それでも、この上ない幸福を味わっている。
(中学生のときは、この時点でいじられまくってたからな・・・)
俺は、悲惨な中学生デビューを思い出す。
あれに比べると、ボッチであることなんて余裕すぎた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
下校中のことだった
「んっ?」
俺の目の前には、立ち止まっている女の子がいた。
どうやら、自転車が動かずに困っているようだ。
(俺も過去同じような経験をしたので、ひょっとしたら・・・
って、だめだめ!!)
「余計な人間関係を作ってはいけない」
これは俺が中学デビューで学んだことだ。
(心を鬼にして、ここはスルーする)
俺は、彼女の横を通ろうとすると
「あの、ちょっと手伝ってもいいですか・・・?」
無意識に彼女に、話しかけていた。
(なにやってんだ俺ええええええええ!!!)
俺は心の中で叫ぶ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「やっぱりな」
彼女の自転車が動く。
過去の経験は無事、役に立った。
「あっ、ありがとう!!」
彼女は、はしゃいでいる。
「いいって、いいって。じゃあね」
俺はその場をそそくさと離れる。
(余計な人間関係は作らない・・・)
そう思い、俺は走る。
「あっ!!」
彼女はまだ話したいことがありそうだった。
でも、俺はさっさと帰宅する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日
俺は電車の中にいる。
今、登校中なのだ。
「次の電車まで、お待ちください・・・」
向かいのホームでアナウンスが流れる。
(向こうじゃなくてよかった~)
俺は、人がごった返している、向かいを見てそう思う。
(もし、あの中にいたら・・・)
ぺしゃんこになった自分を想像していると
ピンピンッ
「んっ?」
誰かが俺の袖を引っ張っていた。
俺は、袖を引っ張っている手がある方を見ると・・・
「えっ!?」
「静かにしてよ」
昨日、自転車を直してあげた子がいた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「ちょっ!!」
学校の最寄りの1つ前の駅でその子は、俺を降ろした。
「よっと・・・」
俺を押して無理矢理電車から降ろすと、彼女も降りる。
「ついてきて」
「はぁ・・・」
俺は彼女について行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
改札を出ると、彼女は反転して俺を見る。
「ここなら、落ち着いて話せるから」
そう言って、彼女は眼鏡とウィッグをはずした。
「おまっ!?」
目の前に現れる女に、俺は驚く。
「どう、分からないでしょ?」
隣の席のモデルの子が、そこにはいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「君だったんだ・・・」
「そうよ、ちゃんとお礼したかったのに」
あまりのことに、変身っぷりに驚く。
(ウチの学校の制服を着ていたので、同じ学校の人だと思ったけど、彼女だったなんて・・・)
「な、なんでそんな変装しているの?」
「私、仕事上モデルやってるから、いろいろとめんどくさいんだよね・・・」
「そうなんだ・・・」
よくわからないけど、いろいろあるのだろう。
俺は中学デビュー如きで、いろいろ苦労した。
プロのモデルとなると、俺とは比べものにならない苦労があることを察する。
「でね、それでなんだけど・・・」
彼女は俺に顔を近づける。
(やばい、こんなかわいい子が俺に近くにいていい存在ではない。
・・・逃げろっ!!!)
「お礼なら、十分ですー!!」
叫びながら俺は、その場から走り出した。
(分相応、分相応・・・
静かに生活するんだ・・・!!)
「あっ、またっ!!!!」と言う彼女を後に、俺は去る。
0
あなたにおすすめの小説
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる
九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。
※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる