39 / 128
第二章 ルートⅡ
第26話 愛を信じて(ルートⅡEnd)
しおりを挟む
「え? えっと……聞き間違えた、かな?」
「ドウカシマシタ? ストレッチ王国を焦土にスルンです。それが終わったら、レイベルトとアオイちゃんと三人で『さぐぬtヴぃらヴんみr』へ帰りタイです。」
アオイちゃん、だと?
彼女はアオイと面識などないはずだし、いきなり人を親しく呼ぶような性格でも無かったはずだ。
加えて、その不気味な言葉は……
「エイミー、どうしたんだ? 焦土に変えなくても、関係者を倒してしまったんだから、民まで殺さなくても良いだろ?」
俺だってエイミーの考えを理解出来ないわけじゃない。
しかし、民まで虐殺してしまうのは……
「レイベルト、違うノ。」
「違う?」
「うん。レイベルトは優しいカラ虐殺は好きじゃないよね。だから、殺すんじゃなくて、ナカヨクするの。」
「仲良く? どういう事だ?」
エイミー。君は何を言って……
「ナカヨクというのは、コロして魂を吸収するコト。」
そう言って突然蹴りを放ってきた彼女。
咄嗟にかわすが反応出来なかった貴族……ヴァイセン侯爵だったか? は巻き込まれてしまい、壁に赤い染みが一つ出来上がる。
更に攻撃を加えようと俺に飛び掛かってきた彼女と俺は手を組み合った。
なんとか抑える事にだけは成功するが、その尋常ではない力で押し込まれてしまい、俺と壁に挟まれるような形でランデル侯爵が潰れてしまう。
「エイミー! いきなり何を………まさかっ!」
暗号文書にあった超常の存在からの侵食!?
そうだ! さっきエイミーが言った意味不明な言葉なんてまさに文書通りじゃないか!
「エイミー。落ち着いて聞いてくれ。殺す事は、仲良くする事じゃないだろ?」
「デモ、コロして魂を吸収したらナカヨク出来るんだヨ?」
話が……通じない。
俺の知っているエイミーとは雰囲気まで異なる。
「勇者桜の日記にあった侵食って事? ダンスのお誘いって感じじゃないもんね。」
「冗談言ってる場合か!」
「レイベルトはそのまま抑えてて。私も加勢する……って力強っ!?」
アオイは後ろからエイミーを引き剥がしにかかるが、力が強過ぎてそれすらもままならない。
「ヤバッ! 魔力が暴走してる……」
エイミーの力は俺とアオイの二人がかりで拮抗する程だった。
彼女から溢れ出る魔力は既に俺の十倍を優に超えている。
「暴走だと? 俺にも分かるように言ってくれ!」
「このまま暴走し続けると爆発するよ!」
「それを早く言え!」
先ずはエイミーを落ち着かせなければ!
「エイミー! 一旦話し合おう!」
「お話? イマ、してるヨ?」
笑顔で語り掛けてくる彼女は、一見すれば俺の知っているエイミーだ。
しかし、表情と行動が全く伴っていない。
「エイミーさん! 私をアオイちゃんって呼んだね?」
「ウン。アオイちゃんとは友達。だから、一緒に『さぐぬtヴぃらヴんみr』へ帰るノ。」
やはり侵食を受けているのか。
確か、やり直せば元に戻るとは言っていた。やり直しとはつまり、一度死ぬ事。
俺がエイミーを……殺す?
そんな事、出来るはずがない!
「私と貴女は初対面。エイミーさんはいつ私と会ったの?」
「アオイちゃんとは……ずっと前に会ってトモダチに……アレ? でも今日ハジメテ会って……。」
ずっと前に会って? あり得ない。会った事があるとすれば……
「エイミーさん。何度やり直したの? 今は何回目?」
そうだ。これがエイミーにとっての2回目以降である場合なら、アオイちゃんと呼ぶ事に一応の説明がつく。
「何回……? やり直し……わ、わからない。何? ナニ? どうして? 知らない事を知ってる。」
エイミーは組み合っている俺の手を離し、頭を抱えて苦しそうに膝を付いた。
記憶が不完全に混ざっている?
「ネェ。レイベルト、怖い……ワタシ、知らないのに、知ってるの。ナンデ?」
「大丈夫! 大丈夫だ! 俺が何とかしてやるからな!」
苦しむ彼女の頭を胸に抱き寄せ、背中をさすってやる。
だが、いくら彼女をなだめても一向に落ち着く気配はない。
「今のやり取りで確信したけど、エイミーさんは記憶の引き継ぎが不完全ながらも何度かやり直してるはずだよ。」
やり直し。
伝説の勇者は記憶と能力を一部引き継いでやり直しが出来ると暗号文書にあった。
やり直しているとしたら、どこかのタイミングでアオイと会っていても不思議ではない。
今の様子を見るに、アオイの言う通りエイミーの記憶は不完全なように見える。
「やり直し、か……」
「レイベルト! エイミーさんの魔力が!」
アオイの大声でいきなり現実に引き戻される。
胸に抱いているエイミーからは更なる魔力の高まりを感じた。
「無理に記憶を揺さぶるような事を言ったから? だとしても………」
アオイは何かを考えるように口元に手をやり唸っている。
「この量は……。」
襲い掛かってきた時点でも異常だった魔力量がどこまでも増大していく。
「これ程の量がパンクしたら………って悠長にしてる場合じゃない! このままだと本当に爆発する!」
「何だと!?」
彼女の魔力は、まるで上限など無いと言わんばかりに膨れ上がっていっている。
影響を受けた王宮全体が軋み、建物が今にも崩れそうだ。
「早く止めないと私達でも死ぬよ!」
クソッ!
「だが、エイミーに危害を加えるのは………」
「それはダメ! 今衝撃を加えたら爆発して確実に私達も死ぬ!」
なら逃げるしかないのか?
だが、こんな所にエイミーを一人で置いて行く事は出来ない。
「エイミー! 魔力を抑えるんだ!」
「レイ……ベルト?」
「おい! 魔力を抑えろ!」
「……。」
ダメだ。
エイミーは意識が混濁しているようで、俺の話が聞こえているのかどうかも分からない。
こうしている間にも彼女の魔力は暴走を続け、いつ限界が来るとも知れないというのに。
「アオイは先に逃げろ!」
「出来る訳ないでしょ!」
アオイは逃げる様子がない。このままだとアオイまで巻き込んでしまう。
だからと言って、こんな状態のエイミーを一人で置いて行く?
そんな事が出来るならとっくにやっている。
俺は、どうすれば……
「ダメっ……もう間に合わない! 今の段階でさえ王都ごと吹き飛ぶよ!」
エイミー。君を助ける事は出来ないのか?
俺は………なんて無力なんだ。何が英雄だ馬鹿らしい。
知らない所で君が酷い目にあって、それを知らずにのうのうと暮らして、ようやく気付けたかと思えば助ける事さえも出来ない。
「レイベルト! エイミーさんに魔力を流しながら話して!」
「そんな事してどうす……」
「良いからやれ! この規模の魔力で爆発されたらどうせ私達も助からない! アンタの魔力を通せば、次回の彼女の記憶に何かを刻めるかもしれないんだ! それで次回の私達の死も回避できる!」
アオイ程ではないが俺だってそれなりに魔法は使える。
だからこそ、何の根拠もないという事が分かってしまった。
「そんな事が……可能なのか?」
「私が知るもんか。でも……賭けてみようじゃん。国一つを滅ぼす程の愛って奴にさ。」
「アオイ……。」
君の言う通りだ。
泣き言を言っている暇があるなら取れる手段は取るべきだ。
俺はエイミーに魔力を流し、全力で言葉を伝えていく。
「エイミー聞け! お前はやり直しが出来るんだ! だから、俺を信じろ!! 俺に事情を伝えろ!! 良いな!?」
「ぇ? ァ…………」
上手く伝わったのかは分からない。
だが、彼女は僅かに頷いたような気がした。
エイミー。次こそは君を救い出してみせる。
「こんな事になってすまなかった。」
俺のせいでアオイまで巻き込む事になるなんて……。
「良いって。暴走が始まった時点でもう逃げる事なんて意味は無かったよ。だってこの魔力量だよ?」
確かに、逃げる事に意味は無いか。
エイミーの魔力は既に、俺なんかでは計り知れない程に高まってしまっている。
「どんな戦場でも生き残ってきた私達……英勇夫婦を倒すなんてやるよね? 君の婚約者はさ。」
「全くだ。」
茶化すような発言は相変わらずだ。
こんな時だってのに……いや、こんな時だからこそ、普段通りって事か?
「変な事言うんだけど、きっとさ……これはボタンの掛け違い。私はね? 本当はエイミーさんと君が結ばれるはずだったような気がするんだ。」
「そんな事……」
絶対に無い、と言えるだろうか?
「エイミーさんの記憶が引き継がれるようになれば、私は次回も君と結ばれるか分からない。それでも……美少女勇者のアオイちゃんを忘れないでよ?」
泣き笑いのような顔で語り掛けてくるアオイを前に、俺は一瞬言葉を詰まらせてしまう。
「…………俺達は英勇コンビだ。どうやって忘れろってんだ。」
「ははっ。そうだよね。」
アオイ、俺はお前を忘れるなんて絶対に…………………………………………
【エイミーの魂が大幅に強化されました……エ桜ィくラの魂+271を獲得】
【さぐぬtヴぃらヴんみrへの耐性を獲得】
【記憶の引継ぎニ縺帙>縺薙≧しました】
【『第17話 先祖返り』の選択肢2がアンロックされます】
「ドウカシマシタ? ストレッチ王国を焦土にスルンです。それが終わったら、レイベルトとアオイちゃんと三人で『さぐぬtヴぃらヴんみr』へ帰りタイです。」
アオイちゃん、だと?
彼女はアオイと面識などないはずだし、いきなり人を親しく呼ぶような性格でも無かったはずだ。
加えて、その不気味な言葉は……
「エイミー、どうしたんだ? 焦土に変えなくても、関係者を倒してしまったんだから、民まで殺さなくても良いだろ?」
俺だってエイミーの考えを理解出来ないわけじゃない。
しかし、民まで虐殺してしまうのは……
「レイベルト、違うノ。」
「違う?」
「うん。レイベルトは優しいカラ虐殺は好きじゃないよね。だから、殺すんじゃなくて、ナカヨクするの。」
「仲良く? どういう事だ?」
エイミー。君は何を言って……
「ナカヨクというのは、コロして魂を吸収するコト。」
そう言って突然蹴りを放ってきた彼女。
咄嗟にかわすが反応出来なかった貴族……ヴァイセン侯爵だったか? は巻き込まれてしまい、壁に赤い染みが一つ出来上がる。
更に攻撃を加えようと俺に飛び掛かってきた彼女と俺は手を組み合った。
なんとか抑える事にだけは成功するが、その尋常ではない力で押し込まれてしまい、俺と壁に挟まれるような形でランデル侯爵が潰れてしまう。
「エイミー! いきなり何を………まさかっ!」
暗号文書にあった超常の存在からの侵食!?
そうだ! さっきエイミーが言った意味不明な言葉なんてまさに文書通りじゃないか!
「エイミー。落ち着いて聞いてくれ。殺す事は、仲良くする事じゃないだろ?」
「デモ、コロして魂を吸収したらナカヨク出来るんだヨ?」
話が……通じない。
俺の知っているエイミーとは雰囲気まで異なる。
「勇者桜の日記にあった侵食って事? ダンスのお誘いって感じじゃないもんね。」
「冗談言ってる場合か!」
「レイベルトはそのまま抑えてて。私も加勢する……って力強っ!?」
アオイは後ろからエイミーを引き剥がしにかかるが、力が強過ぎてそれすらもままならない。
「ヤバッ! 魔力が暴走してる……」
エイミーの力は俺とアオイの二人がかりで拮抗する程だった。
彼女から溢れ出る魔力は既に俺の十倍を優に超えている。
「暴走だと? 俺にも分かるように言ってくれ!」
「このまま暴走し続けると爆発するよ!」
「それを早く言え!」
先ずはエイミーを落ち着かせなければ!
「エイミー! 一旦話し合おう!」
「お話? イマ、してるヨ?」
笑顔で語り掛けてくる彼女は、一見すれば俺の知っているエイミーだ。
しかし、表情と行動が全く伴っていない。
「エイミーさん! 私をアオイちゃんって呼んだね?」
「ウン。アオイちゃんとは友達。だから、一緒に『さぐぬtヴぃらヴんみr』へ帰るノ。」
やはり侵食を受けているのか。
確か、やり直せば元に戻るとは言っていた。やり直しとはつまり、一度死ぬ事。
俺がエイミーを……殺す?
そんな事、出来るはずがない!
「私と貴女は初対面。エイミーさんはいつ私と会ったの?」
「アオイちゃんとは……ずっと前に会ってトモダチに……アレ? でも今日ハジメテ会って……。」
ずっと前に会って? あり得ない。会った事があるとすれば……
「エイミーさん。何度やり直したの? 今は何回目?」
そうだ。これがエイミーにとっての2回目以降である場合なら、アオイちゃんと呼ぶ事に一応の説明がつく。
「何回……? やり直し……わ、わからない。何? ナニ? どうして? 知らない事を知ってる。」
エイミーは組み合っている俺の手を離し、頭を抱えて苦しそうに膝を付いた。
記憶が不完全に混ざっている?
「ネェ。レイベルト、怖い……ワタシ、知らないのに、知ってるの。ナンデ?」
「大丈夫! 大丈夫だ! 俺が何とかしてやるからな!」
苦しむ彼女の頭を胸に抱き寄せ、背中をさすってやる。
だが、いくら彼女をなだめても一向に落ち着く気配はない。
「今のやり取りで確信したけど、エイミーさんは記憶の引き継ぎが不完全ながらも何度かやり直してるはずだよ。」
やり直し。
伝説の勇者は記憶と能力を一部引き継いでやり直しが出来ると暗号文書にあった。
やり直しているとしたら、どこかのタイミングでアオイと会っていても不思議ではない。
今の様子を見るに、アオイの言う通りエイミーの記憶は不完全なように見える。
「やり直し、か……」
「レイベルト! エイミーさんの魔力が!」
アオイの大声でいきなり現実に引き戻される。
胸に抱いているエイミーからは更なる魔力の高まりを感じた。
「無理に記憶を揺さぶるような事を言ったから? だとしても………」
アオイは何かを考えるように口元に手をやり唸っている。
「この量は……。」
襲い掛かってきた時点でも異常だった魔力量がどこまでも増大していく。
「これ程の量がパンクしたら………って悠長にしてる場合じゃない! このままだと本当に爆発する!」
「何だと!?」
彼女の魔力は、まるで上限など無いと言わんばかりに膨れ上がっていっている。
影響を受けた王宮全体が軋み、建物が今にも崩れそうだ。
「早く止めないと私達でも死ぬよ!」
クソッ!
「だが、エイミーに危害を加えるのは………」
「それはダメ! 今衝撃を加えたら爆発して確実に私達も死ぬ!」
なら逃げるしかないのか?
だが、こんな所にエイミーを一人で置いて行く事は出来ない。
「エイミー! 魔力を抑えるんだ!」
「レイ……ベルト?」
「おい! 魔力を抑えろ!」
「……。」
ダメだ。
エイミーは意識が混濁しているようで、俺の話が聞こえているのかどうかも分からない。
こうしている間にも彼女の魔力は暴走を続け、いつ限界が来るとも知れないというのに。
「アオイは先に逃げろ!」
「出来る訳ないでしょ!」
アオイは逃げる様子がない。このままだとアオイまで巻き込んでしまう。
だからと言って、こんな状態のエイミーを一人で置いて行く?
そんな事が出来るならとっくにやっている。
俺は、どうすれば……
「ダメっ……もう間に合わない! 今の段階でさえ王都ごと吹き飛ぶよ!」
エイミー。君を助ける事は出来ないのか?
俺は………なんて無力なんだ。何が英雄だ馬鹿らしい。
知らない所で君が酷い目にあって、それを知らずにのうのうと暮らして、ようやく気付けたかと思えば助ける事さえも出来ない。
「レイベルト! エイミーさんに魔力を流しながら話して!」
「そんな事してどうす……」
「良いからやれ! この規模の魔力で爆発されたらどうせ私達も助からない! アンタの魔力を通せば、次回の彼女の記憶に何かを刻めるかもしれないんだ! それで次回の私達の死も回避できる!」
アオイ程ではないが俺だってそれなりに魔法は使える。
だからこそ、何の根拠もないという事が分かってしまった。
「そんな事が……可能なのか?」
「私が知るもんか。でも……賭けてみようじゃん。国一つを滅ぼす程の愛って奴にさ。」
「アオイ……。」
君の言う通りだ。
泣き言を言っている暇があるなら取れる手段は取るべきだ。
俺はエイミーに魔力を流し、全力で言葉を伝えていく。
「エイミー聞け! お前はやり直しが出来るんだ! だから、俺を信じろ!! 俺に事情を伝えろ!! 良いな!?」
「ぇ? ァ…………」
上手く伝わったのかは分からない。
だが、彼女は僅かに頷いたような気がした。
エイミー。次こそは君を救い出してみせる。
「こんな事になってすまなかった。」
俺のせいでアオイまで巻き込む事になるなんて……。
「良いって。暴走が始まった時点でもう逃げる事なんて意味は無かったよ。だってこの魔力量だよ?」
確かに、逃げる事に意味は無いか。
エイミーの魔力は既に、俺なんかでは計り知れない程に高まってしまっている。
「どんな戦場でも生き残ってきた私達……英勇夫婦を倒すなんてやるよね? 君の婚約者はさ。」
「全くだ。」
茶化すような発言は相変わらずだ。
こんな時だってのに……いや、こんな時だからこそ、普段通りって事か?
「変な事言うんだけど、きっとさ……これはボタンの掛け違い。私はね? 本当はエイミーさんと君が結ばれるはずだったような気がするんだ。」
「そんな事……」
絶対に無い、と言えるだろうか?
「エイミーさんの記憶が引き継がれるようになれば、私は次回も君と結ばれるか分からない。それでも……美少女勇者のアオイちゃんを忘れないでよ?」
泣き笑いのような顔で語り掛けてくるアオイを前に、俺は一瞬言葉を詰まらせてしまう。
「…………俺達は英勇コンビだ。どうやって忘れろってんだ。」
「ははっ。そうだよね。」
アオイ、俺はお前を忘れるなんて絶対に…………………………………………
【エイミーの魂が大幅に強化されました……エ桜ィくラの魂+271を獲得】
【さぐぬtヴぃらヴんみrへの耐性を獲得】
【記憶の引継ぎニ縺帙>縺薙≧しました】
【『第17話 先祖返り』の選択肢2がアンロックされます】
15
あなたにおすすめの小説
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
亀更新になるかも知れません。
他の作品を書く段階で、考えてついたヒロインをメインに純愛で書いていこうと思います。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる