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最終章 幸せな日々
番外編 第38話 親衛隊上陸
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「我らの神、アーリィ様の敵は海の向こうにいる!」
どこぞの王など、私達アーリィ親衛隊が身の程をわきまえさせてあげなくては。
「セイブン隊長。敵戦力はどの程度でしょうか?」
「良く知りませんね。まぁ、突撃したら分かるでしょう。」
「はっはっは。確かにその通りでした。」
「申し訳ありません隊長。船を用意していなかったのですが……。」
「船は必要ないでしょう。先日からの飛行訓練のお蔭で、自重を軽くする術までなら身に付いているはずです。自分を軽くしてから海の上を走れば解決します。」
「おお! 流石は隊長! そのような方法が……。」
「まだまだ訓練が足りませんよ? このくらいはすぐに思いつくようにしておかないと。」
「これは失礼しました。」
「まぁ、今は良いでしょう。これから海を渡るわけですが、恐らく途中で魔力が尽きるかと思いますので、魔力が尽きたら泳いで休むとしましょう。食料は……海にいくらでもいるから心配はいりませんね。それでは出発!!」
私達は水面を走り、憎きドイヒー王国の王を分からせて差し上げようと向かった。
道中、やはり魔力が尽きてしまうので泳いで休み、潜って食糧を調達し、その場で焼いて食べ、また走り出すという事を繰り返す事四日。
とうとう私達は大地を踏みしめた。
「あ、あんたらどこから来たんじゃ? 海の上を走っとるように見えたが……。」
「これはご老人。我々はナガツキ大公家のアーリィ様に仕える親衛隊です。アーリィ様に無礼な態度を取った者に天誅を下しに海の向こうからやって参りました。」
見知らぬ老人が私達を見て驚いている。
海の上を走る術はこちらにも無いという事なのでしょうね。
「そ、そうかい。聞いた事もないお貴族様ですなぁ。遠路はるばるご苦労様ですじゃ。」
「ここはドイヒー王国で合っていますか?」
「うん? そうじゃが……。」
「こちらの王に挨拶をせねばなりません。王都はどちらの方角でしょうか?」
「ここから真っ直ぐ東の方角で……。王に挨拶はよしたほうが良いですじゃ。この国の王は機嫌が悪いとすぐに人を牢に放り込みますんでのう。」
ふむ。なかなかお行儀の悪い王のようで。
「いえ。ご心配なさらず。我々は日々の訓練で鍛えられていますので。」
「理由の説明になっとりゃせんですじゃ。どうしても行くというなら、どうかお気をつけて。」
「ありがとうございます。真っ直ぐ東ですか……道に迷ってもいけませんので、森を突っ切る事にしましょうか。」
「あっ……森には危険な獣が……」
「出発だ!!」
私達は東の方へと走り出した。
ご老人が何か言いかけたような気もしますが、大方クマさんやトラさんなど、森の可愛い動物たちを傷つけないで欲しいという事でしょう。
心配する必要などないというのに、あのご老人は優しい人ですね。
そうして、全員で森を走っていると……
「トラが出たぞー!」
おや? 早速可愛いトラさんが現れましたね?
「隊長。どうやら奴は気が立っているようです。」
「私に任せて下さい。」
トラさんは私に対して可愛い猫パンチをしてじゃれついてきたので、優しく受け止め頭を撫でてやった。
「お利口さんですね。」
頭を撫でただけだというのに、どういうわけかトラさんは尻尾を股の間に挟んで大人しくなってしまいましたね。
「可愛い。」
「可愛いな。」
「連れて帰ろうか。」
「アーリィ様もきっとお喜びになるぞ。」
「でもなぁ。俺達が走るのに付いて来れるか?」
「なら抱えて走ろう。」
「そうだな。」
「トラさんは私達が責任を持って飼育する事にしましょう。」
にゃおぉ、と可愛らしい鳴き声を出し、隊員に抱えられるトラさん。
多分お腹が空いているからでしょうね。私達の食糧を分け与えましょう。
「ほら、魚ですよ。たくさんお食べ。」
元気よく食べ始める様子を見れば、やはりお腹が空いていたのでしょうね。
「さて、可愛い仲間も増えた事ですし、向かいましょうか。」
私達は再び森の中を走り出す。
道中には巨大なクマさんやワニさん、ティラノサウルスさんやトリケラトプスさんなどたくさんの可愛い森の動物たちがいたので仲間にした。
ティラノサウルスさんは仲間の動物たちを食べようとしたので、叱っておくことも勿論忘れていません。
「隊長。可愛い動物たちを集めたのは良いのですが、アオイ様に叱られませんか?」
「アオイ様ならば許して下さることでしょう。なんせ、こんなに可愛いのですから。」
「確かに。」
「可愛い。」
「許してくれそうだ。」
「しかし、どうやって海を渡らせるんだ?」
言われてみれば……
森の動物たちは泳げない可能性もありますし。
「運ぶにしてもティラノサウルスさんやトリケラトプスさんは大き過ぎて運べませんね。」
「ドイヒー王国の王から巨大な船でも借りましょう。」
「無理じゃないか?」
「なら我々で巨大なイカダを作れば良い。」
「そうだな。」
「それで良いか。」
「この辺の木はやたらとデカいしな。」
決まりですね。
「方針も決まりましたので向かうとしましょう。」
私達は再び走り、森を抜ける事に成功。森を抜けた先は平原になっていた。
向こう側には大都市が見えている。
「あれが王都ですか。」
仲間にした動物たちは大きな声で吠え、大都市目指して走り出してしまった。
「初めて見る大都市に興奮しているのでしょうか?」
「微笑ましいですね。」
「あいつら人懐っこかったもんな。」
「人里が見れて嬉しいんだろうな。」
「追いかけましょうか。私達は飼い主として責任ある行動を心がけねばなりません。」
私達は王に罰を与えに来たのであって、王都の民に迷惑をかける為に来たのではありませんからね。
どこぞの王など、私達アーリィ親衛隊が身の程をわきまえさせてあげなくては。
「セイブン隊長。敵戦力はどの程度でしょうか?」
「良く知りませんね。まぁ、突撃したら分かるでしょう。」
「はっはっは。確かにその通りでした。」
「申し訳ありません隊長。船を用意していなかったのですが……。」
「船は必要ないでしょう。先日からの飛行訓練のお蔭で、自重を軽くする術までなら身に付いているはずです。自分を軽くしてから海の上を走れば解決します。」
「おお! 流石は隊長! そのような方法が……。」
「まだまだ訓練が足りませんよ? このくらいはすぐに思いつくようにしておかないと。」
「これは失礼しました。」
「まぁ、今は良いでしょう。これから海を渡るわけですが、恐らく途中で魔力が尽きるかと思いますので、魔力が尽きたら泳いで休むとしましょう。食料は……海にいくらでもいるから心配はいりませんね。それでは出発!!」
私達は水面を走り、憎きドイヒー王国の王を分からせて差し上げようと向かった。
道中、やはり魔力が尽きてしまうので泳いで休み、潜って食糧を調達し、その場で焼いて食べ、また走り出すという事を繰り返す事四日。
とうとう私達は大地を踏みしめた。
「あ、あんたらどこから来たんじゃ? 海の上を走っとるように見えたが……。」
「これはご老人。我々はナガツキ大公家のアーリィ様に仕える親衛隊です。アーリィ様に無礼な態度を取った者に天誅を下しに海の向こうからやって参りました。」
見知らぬ老人が私達を見て驚いている。
海の上を走る術はこちらにも無いという事なのでしょうね。
「そ、そうかい。聞いた事もないお貴族様ですなぁ。遠路はるばるご苦労様ですじゃ。」
「ここはドイヒー王国で合っていますか?」
「うん? そうじゃが……。」
「こちらの王に挨拶をせねばなりません。王都はどちらの方角でしょうか?」
「ここから真っ直ぐ東の方角で……。王に挨拶はよしたほうが良いですじゃ。この国の王は機嫌が悪いとすぐに人を牢に放り込みますんでのう。」
ふむ。なかなかお行儀の悪い王のようで。
「いえ。ご心配なさらず。我々は日々の訓練で鍛えられていますので。」
「理由の説明になっとりゃせんですじゃ。どうしても行くというなら、どうかお気をつけて。」
「ありがとうございます。真っ直ぐ東ですか……道に迷ってもいけませんので、森を突っ切る事にしましょうか。」
「あっ……森には危険な獣が……」
「出発だ!!」
私達は東の方へと走り出した。
ご老人が何か言いかけたような気もしますが、大方クマさんやトラさんなど、森の可愛い動物たちを傷つけないで欲しいという事でしょう。
心配する必要などないというのに、あのご老人は優しい人ですね。
そうして、全員で森を走っていると……
「トラが出たぞー!」
おや? 早速可愛いトラさんが現れましたね?
「隊長。どうやら奴は気が立っているようです。」
「私に任せて下さい。」
トラさんは私に対して可愛い猫パンチをしてじゃれついてきたので、優しく受け止め頭を撫でてやった。
「お利口さんですね。」
頭を撫でただけだというのに、どういうわけかトラさんは尻尾を股の間に挟んで大人しくなってしまいましたね。
「可愛い。」
「可愛いな。」
「連れて帰ろうか。」
「アーリィ様もきっとお喜びになるぞ。」
「でもなぁ。俺達が走るのに付いて来れるか?」
「なら抱えて走ろう。」
「そうだな。」
「トラさんは私達が責任を持って飼育する事にしましょう。」
にゃおぉ、と可愛らしい鳴き声を出し、隊員に抱えられるトラさん。
多分お腹が空いているからでしょうね。私達の食糧を分け与えましょう。
「ほら、魚ですよ。たくさんお食べ。」
元気よく食べ始める様子を見れば、やはりお腹が空いていたのでしょうね。
「さて、可愛い仲間も増えた事ですし、向かいましょうか。」
私達は再び森の中を走り出す。
道中には巨大なクマさんやワニさん、ティラノサウルスさんやトリケラトプスさんなどたくさんの可愛い森の動物たちがいたので仲間にした。
ティラノサウルスさんは仲間の動物たちを食べようとしたので、叱っておくことも勿論忘れていません。
「隊長。可愛い動物たちを集めたのは良いのですが、アオイ様に叱られませんか?」
「アオイ様ならば許して下さることでしょう。なんせ、こんなに可愛いのですから。」
「確かに。」
「可愛い。」
「許してくれそうだ。」
「しかし、どうやって海を渡らせるんだ?」
言われてみれば……
森の動物たちは泳げない可能性もありますし。
「運ぶにしてもティラノサウルスさんやトリケラトプスさんは大き過ぎて運べませんね。」
「ドイヒー王国の王から巨大な船でも借りましょう。」
「無理じゃないか?」
「なら我々で巨大なイカダを作れば良い。」
「そうだな。」
「それで良いか。」
「この辺の木はやたらとデカいしな。」
決まりですね。
「方針も決まりましたので向かうとしましょう。」
私達は再び走り、森を抜ける事に成功。森を抜けた先は平原になっていた。
向こう側には大都市が見えている。
「あれが王都ですか。」
仲間にした動物たちは大きな声で吠え、大都市目指して走り出してしまった。
「初めて見る大都市に興奮しているのでしょうか?」
「微笑ましいですね。」
「あいつら人懐っこかったもんな。」
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