107 / 128
最終章 幸せな日々
番外編 第40話 隊長には春を 悪王には罰を
しおりを挟む
「間一髪間に合いましたね。」
危うく罪のない女性が食べられてしまうところでした。
「無闇に人を襲ってはいけませんよ?」
ティラノサウルスさんはグルル……と返事をしている。
どうやら分かってくれたようですね。
「あの……お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
助けた少女は十代後半でしょうか?
やや幼さが残る顔立ちに、どこか高揚しているかのような表情で私に名前を訪ねてくる。
何事もなくて本当に良かった。
「私はナガツキ大公家のアーリィ親衛隊隊長セイブンと申します。どうやらお怪我はないようですね。」
「危ないところを助けて頂き本当にありがとうございました。私はしがない商家の娘、レイラ=フルーフと申します。お礼に屋敷に招待したく思います。」
「これはご丁寧に。しかし私達は任務中ですので、お気持ちだけで……。」
「そんな! お気持ちだけなどとおっしゃらずに、是非私と甘いひと時を過ごして下さい!」
レイラ嬢は余程恐ろしかったのか、私にしがみついてきた。それこそ木にしがみつく子供のように。
私に引っ付いたまま決して離れようとしない。
「お付き合いしてくれるまでは決して離れません。」
「あ、あの……流石に出会ってすぐにお付き合いというのは……。」
「照れてらっしゃるのね?」
「レイラ嬢と私では年の差があり過ぎます。」
「もう遅いですよ? お付き合いしてくれるまでは決して離れない呪いをかけましたので。」
呪い、ですって?
穏やかじゃありませんね。ですがナガツキ家の訓練を受けた私に不可能な事は……。
「フルーフ家は代々奇怪な呪術と商売で生計を立てている一族です。私がかけた呪術は魔力任せで解く事は出来ませんよ?」
ものは試しと魔力を放出してみましたが、体内に何かが引っかかって取れないような感触を覚えます。
これは魔力任せで解呪するのは不可能ですね。
「……確かに、体系の全く不明な魔法である上、魔力で押し流すことも不可能ですか。」
「無理矢理私を引きちぎるか、私とお付き合いする以外で呪いを外す方法はありません。」
なんということでしょう。
引きちぎるだなんて出来るはずもない。
「解呪して下さいませんか?」
「ごめんなさい。今を逃したらもう機会は訪れないと思い、本気の本気で呪いをかけましたので簡単には…………あれ?」
「どうかしましたか?」
「す、すみません。」
何故か顔を赤らめ謝って来るレイラ嬢。
この場面で顔を赤くする意味が分かりません。
「本気でかけ過ぎたせいで、子供を作るまでは解けない呪いになってしまいました。」
「マズいですよ! 親御さんになんと説明するのですか? 解く方法はあるんですよね!?」
解けないと本気でマズいですよこれは。
「……多分フルーフ家の当主でも解呪は出来ません。死の際に立たされた事で予想外に強く呪いがかかってしまったようです。」
どうしましょうか。
こんな事、アーリィ様になんと説明すれば……いえ、アーリィ様は「良かったですね。」と素晴らしい笑顔を見せてくれそうですね。本当に女神です。
ではレイベルト様は……笑って「おめでとう。」と言いそうですね。
「一度この話は保留にしましょう。先に任務を行わなければなりません。」
「勿論私も付いて行きます!」
「離れられないのならば付いて来ざるを得ないでしょう?」
「え、えへへぇ……。」
くっ。
誤魔化すようなその笑い方。こんな事をされたというのに不覚にも可愛いと思ってしまいました。
「おお! 隊長が可愛い動物だけではなく、可愛い女の子も捕まえたぞ!」
「流石は隊長!」
「やるなぁセイブン!」
「憎いよセイブン!」
「羨ましいぞセイブン!」
「色ボケセイブン!」
「少女愛好者め。」
誰ですか少女愛好者と言った奴は。
「仕方がありませんので先に任務を行いましょう。」
「待って下さいお嬢様!」
一人の女の子が待ったをかけた。
発言から察するに、レイラ嬢のお付きの人間かとは思いますが。
「お嬢様、私も連れて行ってくれないと困ります。」
「ドMの従者はいらないわ。」
「私以外はお嬢様のお世話は務まらないと思いますが?」
「ぐっ……。確かに、貴女以外はすぐにやめてしまいますけど……。」
仕方がありません。
ここで時間を消費するのも良くないですしね。
「後で伺いますので一度屋敷にお戻り頂いては?」
「え? まさか結婚の報告に?」
「違います。任務を行ってから今後についてフルーフ家の方々と相談したいのです。」
レイラ嬢は笑顔で何を言っているのでしょうか?
まだお付き合いもしていないのに結婚するはずがないでしょう。
「ミリー。貴女は一度屋敷に戻りなさい。では行きましょうかセイブン様。」
「えぇ。」
頭が痛い。
この状況を親御さんになんと説明したら良いのか。
「ひぃぃっ! 来るな! 一体なんなんだお前たちは!?」
「貴方がドイヒー王国の王ですね? 私達はアーリィ親衛隊です。アーリィ様に暴言を吐いた罪を贖ってもらう為に参りました。」
「アーリィだと? あの生意気な小娘か!」
アーリィ様を小娘呼ばわり。こいつは許しておけません。
「大体貴様らは危険生物どもをけしかけたかと思えば、女を正面に抱きかかえて襲撃してくるなど何を考えている! どういうつもりだ!」
「……それに関しては仕方のない事情があったのです。」
痛いところを突かれましたね。
「あの格好じゃあな。」
「全然締まらんな。」
「確かに。」
「女を抱えて襲撃するとか意味不明だ。」
「おい。笑うのやめろよ。」
「お前だって。」
「そもそも笑うなってのが無理だろ。」
なんたる屈辱。
こんな事になるのなら私は後方から指揮するだけにとどめ、他の隊員たちに任せてしまえば良かった。
「おい! 本当にどういうつもりだ! 女連れて襲撃など俺を馬鹿にするにも程があるぞ!」
「申し訳ありません。」
何故私が謝らなければいけないのでしょうか?
しかし自分が相手の立場なら怒り狂うでしょうし、せめてもの謝罪は必要です。
罪は償ってもらいますが。
「私はこの状態ですので、誰か私の代わりに王に罰を与えてあげて下さい。」
「では俺が。」
「任せますよ?」
「はっ!」
彼が考案した罰は上半身を裸にした上で顔に間抜けな落書きをし、背中に『僕は恥ずかしい人間です。』と大きく書かれた姿での市中引き回しの刑。
しかも体にダメージを与えないよう優しく引き回す事で、相手に大恥だけをかかせるというなかなかにむごい罰でした。
体にダメージがいかない分、痛みで気が紛れることもないのでとにかく恥ずかしい。
「もういっそ殺せ……。」
「死ぬよりも生きて罪を償うのです。」
こんな王でもプライドはあるという事ですね。
やはりこの罰は効果があったようです。
「ついでにフルーフ家に立ち寄りましょう。無理かもしれませんが呪いを解呪してもらうようお願いしてみたいと思います。」
「解呪は無理ですよ?」
レイラ嬢はとぼけた顔で不可能だと言う。
元凶のくせに……可愛いじゃないですか。
「フルーフ家に行くのか?」
「えぇ。呪いを解呪しに行きます。」
恥ずかしい格好で引き回されている王がニヤリと笑う。
落書きのせいで馬鹿みたいな顔ですよ?
「フルーフ家の呪いを受けたのか? 奴らの呪術は独特だからな。解呪など期待しない事だ。」
「馬鹿みたいな顔ですね。」
「うるさいわ! 貴様こそずっと女を腹に張り付けて馬鹿みたいだろが!」
くっ。
悔しいが言い返せません。
「気にする事なんてありませんよセイブン様?」
「いや、気にしますよ。」
なんて恐ろしい娘なのでしょうか。
自分が元凶なのに、まるで自分が悪い事をしたと思ってもいないかのようなこの態度。
「確かに王も馬鹿みたいだが、隊長も馬鹿みたいだよな。」
「ああ。」
「動物たちもいるし、サーカスみたいだ。」
「いっそサーカスしに来たって言うか?」
「成る程。そうすれば王都の民は安心する。」
「それだと王の恰好もサーカスの出し物って事になるぞ。」
「罰にならんな。」
「正直隊長が羨ましい。」
「少女愛好者が。」
誰ですか少女愛好者と言った奴は。
危うく罪のない女性が食べられてしまうところでした。
「無闇に人を襲ってはいけませんよ?」
ティラノサウルスさんはグルル……と返事をしている。
どうやら分かってくれたようですね。
「あの……お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
助けた少女は十代後半でしょうか?
やや幼さが残る顔立ちに、どこか高揚しているかのような表情で私に名前を訪ねてくる。
何事もなくて本当に良かった。
「私はナガツキ大公家のアーリィ親衛隊隊長セイブンと申します。どうやらお怪我はないようですね。」
「危ないところを助けて頂き本当にありがとうございました。私はしがない商家の娘、レイラ=フルーフと申します。お礼に屋敷に招待したく思います。」
「これはご丁寧に。しかし私達は任務中ですので、お気持ちだけで……。」
「そんな! お気持ちだけなどとおっしゃらずに、是非私と甘いひと時を過ごして下さい!」
レイラ嬢は余程恐ろしかったのか、私にしがみついてきた。それこそ木にしがみつく子供のように。
私に引っ付いたまま決して離れようとしない。
「お付き合いしてくれるまでは決して離れません。」
「あ、あの……流石に出会ってすぐにお付き合いというのは……。」
「照れてらっしゃるのね?」
「レイラ嬢と私では年の差があり過ぎます。」
「もう遅いですよ? お付き合いしてくれるまでは決して離れない呪いをかけましたので。」
呪い、ですって?
穏やかじゃありませんね。ですがナガツキ家の訓練を受けた私に不可能な事は……。
「フルーフ家は代々奇怪な呪術と商売で生計を立てている一族です。私がかけた呪術は魔力任せで解く事は出来ませんよ?」
ものは試しと魔力を放出してみましたが、体内に何かが引っかかって取れないような感触を覚えます。
これは魔力任せで解呪するのは不可能ですね。
「……確かに、体系の全く不明な魔法である上、魔力で押し流すことも不可能ですか。」
「無理矢理私を引きちぎるか、私とお付き合いする以外で呪いを外す方法はありません。」
なんということでしょう。
引きちぎるだなんて出来るはずもない。
「解呪して下さいませんか?」
「ごめんなさい。今を逃したらもう機会は訪れないと思い、本気の本気で呪いをかけましたので簡単には…………あれ?」
「どうかしましたか?」
「す、すみません。」
何故か顔を赤らめ謝って来るレイラ嬢。
この場面で顔を赤くする意味が分かりません。
「本気でかけ過ぎたせいで、子供を作るまでは解けない呪いになってしまいました。」
「マズいですよ! 親御さんになんと説明するのですか? 解く方法はあるんですよね!?」
解けないと本気でマズいですよこれは。
「……多分フルーフ家の当主でも解呪は出来ません。死の際に立たされた事で予想外に強く呪いがかかってしまったようです。」
どうしましょうか。
こんな事、アーリィ様になんと説明すれば……いえ、アーリィ様は「良かったですね。」と素晴らしい笑顔を見せてくれそうですね。本当に女神です。
ではレイベルト様は……笑って「おめでとう。」と言いそうですね。
「一度この話は保留にしましょう。先に任務を行わなければなりません。」
「勿論私も付いて行きます!」
「離れられないのならば付いて来ざるを得ないでしょう?」
「え、えへへぇ……。」
くっ。
誤魔化すようなその笑い方。こんな事をされたというのに不覚にも可愛いと思ってしまいました。
「おお! 隊長が可愛い動物だけではなく、可愛い女の子も捕まえたぞ!」
「流石は隊長!」
「やるなぁセイブン!」
「憎いよセイブン!」
「羨ましいぞセイブン!」
「色ボケセイブン!」
「少女愛好者め。」
誰ですか少女愛好者と言った奴は。
「仕方がありませんので先に任務を行いましょう。」
「待って下さいお嬢様!」
一人の女の子が待ったをかけた。
発言から察するに、レイラ嬢のお付きの人間かとは思いますが。
「お嬢様、私も連れて行ってくれないと困ります。」
「ドMの従者はいらないわ。」
「私以外はお嬢様のお世話は務まらないと思いますが?」
「ぐっ……。確かに、貴女以外はすぐにやめてしまいますけど……。」
仕方がありません。
ここで時間を消費するのも良くないですしね。
「後で伺いますので一度屋敷にお戻り頂いては?」
「え? まさか結婚の報告に?」
「違います。任務を行ってから今後についてフルーフ家の方々と相談したいのです。」
レイラ嬢は笑顔で何を言っているのでしょうか?
まだお付き合いもしていないのに結婚するはずがないでしょう。
「ミリー。貴女は一度屋敷に戻りなさい。では行きましょうかセイブン様。」
「えぇ。」
頭が痛い。
この状況を親御さんになんと説明したら良いのか。
「ひぃぃっ! 来るな! 一体なんなんだお前たちは!?」
「貴方がドイヒー王国の王ですね? 私達はアーリィ親衛隊です。アーリィ様に暴言を吐いた罪を贖ってもらう為に参りました。」
「アーリィだと? あの生意気な小娘か!」
アーリィ様を小娘呼ばわり。こいつは許しておけません。
「大体貴様らは危険生物どもをけしかけたかと思えば、女を正面に抱きかかえて襲撃してくるなど何を考えている! どういうつもりだ!」
「……それに関しては仕方のない事情があったのです。」
痛いところを突かれましたね。
「あの格好じゃあな。」
「全然締まらんな。」
「確かに。」
「女を抱えて襲撃するとか意味不明だ。」
「おい。笑うのやめろよ。」
「お前だって。」
「そもそも笑うなってのが無理だろ。」
なんたる屈辱。
こんな事になるのなら私は後方から指揮するだけにとどめ、他の隊員たちに任せてしまえば良かった。
「おい! 本当にどういうつもりだ! 女連れて襲撃など俺を馬鹿にするにも程があるぞ!」
「申し訳ありません。」
何故私が謝らなければいけないのでしょうか?
しかし自分が相手の立場なら怒り狂うでしょうし、せめてもの謝罪は必要です。
罪は償ってもらいますが。
「私はこの状態ですので、誰か私の代わりに王に罰を与えてあげて下さい。」
「では俺が。」
「任せますよ?」
「はっ!」
彼が考案した罰は上半身を裸にした上で顔に間抜けな落書きをし、背中に『僕は恥ずかしい人間です。』と大きく書かれた姿での市中引き回しの刑。
しかも体にダメージを与えないよう優しく引き回す事で、相手に大恥だけをかかせるというなかなかにむごい罰でした。
体にダメージがいかない分、痛みで気が紛れることもないのでとにかく恥ずかしい。
「もういっそ殺せ……。」
「死ぬよりも生きて罪を償うのです。」
こんな王でもプライドはあるという事ですね。
やはりこの罰は効果があったようです。
「ついでにフルーフ家に立ち寄りましょう。無理かもしれませんが呪いを解呪してもらうようお願いしてみたいと思います。」
「解呪は無理ですよ?」
レイラ嬢はとぼけた顔で不可能だと言う。
元凶のくせに……可愛いじゃないですか。
「フルーフ家に行くのか?」
「えぇ。呪いを解呪しに行きます。」
恥ずかしい格好で引き回されている王がニヤリと笑う。
落書きのせいで馬鹿みたいな顔ですよ?
「フルーフ家の呪いを受けたのか? 奴らの呪術は独特だからな。解呪など期待しない事だ。」
「馬鹿みたいな顔ですね。」
「うるさいわ! 貴様こそずっと女を腹に張り付けて馬鹿みたいだろが!」
くっ。
悔しいが言い返せません。
「気にする事なんてありませんよセイブン様?」
「いや、気にしますよ。」
なんて恐ろしい娘なのでしょうか。
自分が元凶なのに、まるで自分が悪い事をしたと思ってもいないかのようなこの態度。
「確かに王も馬鹿みたいだが、隊長も馬鹿みたいだよな。」
「ああ。」
「動物たちもいるし、サーカスみたいだ。」
「いっそサーカスしに来たって言うか?」
「成る程。そうすれば王都の民は安心する。」
「それだと王の恰好もサーカスの出し物って事になるぞ。」
「罰にならんな。」
「正直隊長が羨ましい。」
「少女愛好者が。」
誰ですか少女愛好者と言った奴は。
0
あなたにおすすめの小説
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
亀更新になるかも知れません。
他の作品を書く段階で、考えてついたヒロインをメインに純愛で書いていこうと思います。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる