『創造神始めました』ご注文をどうぞ。魔王軍で異世界侵略と若干狂気持ち彼女ですね?5番にオーダー入りまーす!

隣のカキ

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第14話 ゲームだからって、みんな生命を冒涜してるよね?

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「魔王様。我々はもっと魔王様のお力になりたいのです!」



 原種吸血鬼たち四人が揃ってダイに懇願する。



「だが、そうすると君たちは…。」



「大丈夫です!記憶はしっかり受け継がれるとのことでしたし。」





 どうやら合成の件について、ダイを説得にかかっているらしい。彼は合成する事に反対のようで、なかなか首を縦に振らない。



「どうかお願いします!」



 相も変わらず視点の定まらない彼女らが頭を下げている。



 ダイもそんなに彼女たちが大事なら、操られている事に気付けよ。



「ダイ君。彼女たちもね、辛いんだよ…。自分達が足を引っ張ってるんじゃないかって、泣きながら私に相談に来たの…。」



 私も辛いのよと泣き出すサリリ。







 嘘つけ!



 そいつらもう操られて言わされてるだけじゃん。しかも相談するタイミングなんて無かっただろが!?





「そうだったのか…。」





 ダイも何でそう簡単に騙されるんだよ…。





「わかった。辛いけど、君たちの意思を尊重するよ!」



 苦渋の決断だが、それを感じさせまいとする笑顔で彼は言った。





 そいつら既に自分の意思なんてないけどね?!



 あっさり騙される魔王ってどうなのよ?



 都会に行ったら変な壺とか買わされるんだろうな…。しかもそれが詐欺だとも気付かないで数珠とかお札まで後から買っちゃうタイプだ。





 ああ…。



 想像したらしっくりきてしまった。怪しいものを買わされ、満足気な表情でいるダイが目に浮かぶようだ。





「それでは儀式を始めます。」





 サリリはステッキを構え、地面に描かれた魔法陣の中心に四人を誘導する。



 俺が意識を逸らしていたら、いつの間にか始まっていたようだ。





「▲☆=¥!>♂×&◎♯£…。」



 彼女は人が発声したとは思えない音を口から紡いていくと、魔法陣が光輝き平面から立体構造に変化する。魔法陣は徐々に輝きを増していき、遂には目を開けていられない程に強い光を発し、思わずダイは目を閉じてしまった。



 光が止むと、そこには一人の美女が目を閉じたまま立っている。透き通るような白い肌に美しい銀髪。肉付き良く出るとこは出て、引っ込む所は引っ込んでいる。



 目を開いた彼女は、妖艶な雰囲気を携えダイの下に跪き…。



「魔王様。合成は無事成功致しました。どうかこれからもよろしくお願いいたします。」



 と、澄んだ声で挨拶をする。















 だが俺は見ていた。





 ディスプレイ越しでも目を開けられない程の光の中で、どこから取り出したのかサングラスをかけたサリリが一瞬で魔法陣の中心に移動し、四人をいきなり現れた大きな布袋にささっと詰め込んでグルグルと振り回し、合成されたであろう彼女を、布袋から雑に掴み取ってぽいっと陣の中心部に放り投げていたのだ。



 その間、僅か0.5秒。





 そのやり方はどうなんだ?と思わなくもないが、下手にグロかったりするよりは余程マシで、手品みたいでちょっと面白かった。







 勿論ダイはその事に気付いていない。





 突如別ウインドウが出現し、光量を下げた状態でその瞬間がスロー再生された為、その一部始終を俺だけ知る事が出来たのだ。







 ダイは新たに誕生した彼女を立たせ



「これからもよろしく頼むよ。」



 と手を差し出し握手する。そのやり取りを見ていたサリリが、ニコニコしながら祝福の言葉を述べる。





「おめでとうございます!」





 彼女はギョッとした顔で振り返り、サリリを見ると青い顔で冷や汗を流している。恐ろしいものを見るような視線で、後ずさりながら…。



「ア…ア、ありがとうゴザイマスです。ハイ。」





 と、どもりながらも何とか礼の言葉を絞り出す。彼女の目は、完全に泳いでいた。





 あぁ…。そう言えば記憶は継承するって話だったし、サリリに何されたかを覚えているのだろう。しかも四人分。生まれて早々なんと不憫な子なんだ。







 あまりにも可哀想な事に加え、今後必要になってくるだろうから名前を付けてやるか。



「新たに誕生した始祖吸血鬼の名前はジャンヌだ。」



【10WPを消費し、始祖吸血鬼の個体名をジャンヌに設定しました。】





 色んな相手と戦争みたいな事するんだし、勝利に導く名前が良いよな。



 最後は火炙りになりそうだが…。多分気のせいだ。







「神様がジャンヌって名前を付けてくれたみたいだよ?良かったね!」





 サリリは早速ジャンヌに教えていた。





「アリガトゴザイマスです。」





 恐怖で最初の頃のジョーダンさんみたいな喋り方になっとる…。





「火炙りになりそうな名前だから気を付けるんだよ?」





 おい!何てこと言うんだ。ジャンヌが怯えてるじゃねえか!



 確かに俺もちょっとだけ思ったけどさ。創造神の知識をある程度持った状態で生まれてくるから色々便利じゃんって思ってたけど、そんな知識の活かし方して欲しくなかったわ!





 …。



 一旦気を取り直して、ジャンヌの性能を確認してみるか。





「ステータス。」





<仮想世界システム>

 創造神ああああ:ランク39

 WP:1,717,320P



 購入

 売却

 環境設定

 生命の存在強度

 世界へ介入

 履歴

 対戦モード



 生命体の数:3



強者リスト 一位 魔王種始祖吸血鬼ダイ:存在強度4,171,722

      二位 魔王種魔法少女㈵外道使いサリリ:存在強度4,021,637

      三位 始祖吸血鬼ジャンヌ:存在強度3,015,320

      





 合成は単なる足し算ではないようだ。そんなだったらチート過ぎだしな。今でも十分チートだが。











 巻き戻しのお蔭で魔王軍復活も容易だし、次はいよいよランク差100の相手と対戦してみよう。

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