コンビニ行ったら異世界女子が当たりました・・・俺どうしたらいいの?

とうちゃんすらいむ

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魔族様の買い物

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ぐったりしているイデアの頭をなでながら、今回の役目を終えほっとしているアサヒナさんに対して何かお礼は出来ないものか?というと、こちらを見る目が半端ないくらいキラキラしてるのよ。

なんだなんだ!とみんなで驚いていると、どうやら先日持って行ってもらったお菓子を買いたいらしい。

特に、こちらで一本10円で売っている「美味しい棒」がかなり良かったらしく、お土産に持って行く間につまみ食いをしたことがバレて王様に大目玉を食らった事や、 先輩方に八つ当たりされ大怪我を負ったことなど、ちょっとシャレにならない状況だということがわかった。

次こそみんなにお土産を買って行かないと、私はあの世行き決定してしまいますよと、アハハハハ…と乾いた笑いを浮かべているので、これは早々に買って行かないとまずいなと思った訳です。

というわけで、アサヒナさんをショッピングモールに連れて行くことにしたんだけど、家の車は4人乗りなので、仕方がなくバスと電車を経由して行くことにした。

ふと、出る前にアサヒナさんの姿がかなり目立つ事ので、仕方なく俺のジーパンとジャンパー、そしてハイネックのシャツを着てもらいバス乗り場に向かう。

「軽すぎて着てる気が全くしません!腰のモノもないし、とても落ち着かないのですが…」

と、困っている様子を見て、思わず笑ってしまったら、笑い事じゃないですよ!と怒られてしまった。

まあ、こちらの世界は、よほどのことがない限り刀や暴力を振るうことはないです。魔物もいないですから、結構平和のもんですよ~と、この世界の話をしたんたけど、どうも落ち着かないとそわそわするアサヒナさん。

こちらに来るのが二回目と言うこともあり、少しは慣れたのかも知れないけど、世界の常識が違いすぎるから仕方がないか。

まあ~それは慣れてもらうしかないので、あえてスルーし、前から気になっていた事を聞く。

それは、アサヒナさんがここにどうやってきたか?という事。

異世界の方が自由に行き来出来る状態だったら、イデアの他にもアルテミスと言う世界からの人が来ててもおかしくないから、もしかしたら俺らも気軽にアルテミスの世界に行ける可能性があるのではないか?と思ったんだけど、『魔王様が異次元の穴を作り、私はそのまま放り投げられたんです』なんて言われてがっくり。

やっぱりある程度の力がないと、あちらとこちらを行き来することは難しいか?と思いながらも、放り投げられるって…なかなかひどい扱いをされてるんですねと言うと、立場上か?苦笑いをしていている。

ついでにと、帰りについても話してくれたんだけど、帰りは魔力で合図をするらしく、合図をすると魔王様の手が上からにゅっと出てきて、そのまま引っ張りあげられるという。

いつも襟首捕まれて引っ張られるので、毎回猫見たいで嫌だから他の扱いを考えて欲しいと懇願してるらしいが、面倒くさいの一言で却下されるらしいよ…

あまりに可哀そうだったので、じゃあ、せめて、魔王様が実力行使に出る前に十分に楽しんじゃいましょう!なんて話をすると、是非お願いいたします!と目を輝かせてるんだ。

イデアの色々なことを見ているからか?
こちらもアサヒナさんの大体の行動が想像できるので、そこら辺を抑えておけば大丈夫かな?

せっかく来てくれたから、アサヒナさんには十分楽しんでもらおうと思い、五人でバス停へぞろぞろ歩いて行く。

途中、車を見るたびに『何だこの鉄の固まりは!こんなものが動くのか!』と、大きい声出すのを手で塞いだり、電車に乗る前に『なんだこの鉄の化け物は!俺が成敗してやる!』と言って腰に手を置くも、腰のモノがないことに気が付いて愕然としたり。

切符を改札に入れようと四苦八苦する姿もなかなか楽しく、『大丈夫ですよ、最初はみんなそういうものですから』と言いながら、家族みんなで温かく見守っていたんだ。

そんな中、気になるのはアサヒナさんに対しての若い女性の視線。

耳をすませば、『誰!あの人!芸能人?アイドル?』『あの女の子も可愛い!今日は何かの撮影かな?』 なんて聞こえる。

若い子達が、遠巻きにしながらもこちらをチラチラチラチラ見ているので、やっぱりかっこいいんだなぁ~と思い、ふと、アサヒナさんを見ると、『先ほどから、おなごの視線を感じるのだが、あれは我々の刺客だろうか?』何て斜め上からの発言をする。

もしかしたら、この人かなりの天然なのかな?もしかしたら向こうにもアサヒナさんのことを慕っている女性の方が沢山いるのかもしれないけど、本人は全く気づいてない感じがする。

俺も人の事全く言えないくらい、そう言うのうといけど、俺でもわかるのに天然って恐ろしいよなぁ。

ただ、とても真面目。

電車やバスなどの交通機関を経験し、ショッピングモールに入ってから物量の多さを見て、交通や物流の事などにすごい興味を持ってくれて、色々興味が尽きないらしい。

ポツリと言っていたのは、バスや電車のような乗り物が誰にでも利用出来るようになれば、広い魔族領で誰もが自由に行き来ができるようになる。

そんな交通手段があったら、困った村にすぐに行くことができ、必要なその道具を全て運ぶことができる!こんなにいいことはないではないか… 

その言葉が響いて離れなかったよ。

そして、お土産なんだけど、美味しい棒だけじゃなんなんで、地元銘菓のパイ包みのお菓子を中心としたお菓子セットをプレゼントしたよ。

美味しい棒はいろいろな種類を大量に買いたいと言うことだったんで、いろいろなお店をまわって買い込もうと言う話をし、せっかくなんで何か食べていきませんか?とフードコートに誘う。

室内に屋台の様な区画があり、そこで品物がどんどん提供され、それを受け取り椅子に座り、食べ終わったらそのお店に返すというようなことをしている俺らを見て不思議に思っているのか?

「あれは、この世界で当たり前なんですか?」と言っているので、まあ日本という世界では当たり前のことですよ~何て言うと、よく訓練された地球人なのだなと、妙に納得していた。

ご飯は、アサヒナさんに一番合いそうな和食をセレクトし、俺はラーメン、あとのみんなは揃って丼物にしていたが、アサヒナさんの食欲はこちらが思っていた以上のもので、出されたものに対して掻き込むように一瞬にして食べ終わると、俺のラーメンを見て「それはどういう風に食べるものなのか」と尋ねてきたので、麺をすすって食べるんですよと言う。

すすると言う行為を不思議そうに見ていたので、手をつけてなかったので、目の前で取り分け勧めてみると、よろしいのか?と言って、あっという間に平らげスープまで飲み干してしまった。

「このラーメンというものは、なんて摩訶不思議な味がするんだろうか?いろいろな味が協力しながら美味しさを出してる!うまい!」

なんて素直に感激しているよ。

そんな様子を見て、交通機関や食べ物、そして何気に家にあったこたつにも興味を示すアサヒナさんは、自分の欲ではなくて、これがあれば周りの人たちの笑顔がもっと増えるというような思いから発言してる事が伝わり、できることなら何かお手伝いをしてあげたいなと勝手に思ってしまった俺。

その後、お土産を買い込む事も出来、こたつも家で使わなくなったものでよろしければ…と言うと、とてもありがたいです!と喜んでくれたんだ。

もしこれが魔族の間で広まる様になったら、アサヒナさんはお金持ちですねと話をすると、

「そんなに金があっても仕方がないから、そういったものは全て食料に変えて貧しいところに送ります。俺は独り身ですし、仕事が忙しくて使う暇すらない。一人で生きていく金ならそこそこの蓄えがあるからいらないですよ。」と言う。

そんな事を話してたら、そろそろお迎えが来ます。ありがとうございました!と言った瞬間アサヒナさんはいなくなってしまいました。

お土産沢山持っててくれたから、きっとあちらの方々は満足してくれるでしょう。

とりあえずこれで魔族とのことは大丈夫かな?

できることであれば、これをきっかけにアルテミスの世界にもイデアが興味を示してくれるといいなと思った今日この頃の私でした。
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