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すっかり忘れてましたが、僕、文明レベルが違い過ぎる社会にいたらしいです。

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そんなロッテと名乗った女性と一緒に行動することにしたんだけど、

冒険者?

魔女?

早速わからない事だらけです。

この世界はどのような仕組みになっているのか?改めて全くわかっていないんだなと反省しながら、とりあえず自分がやれることをしていこうと思って、早速、ロッテを連れて裏山に行くことにしました。

裏山を歩く事20分くらいかな?

本当だったら飛んでいってもいいとは思ったんだけど、村のジジババの様子を見たら、やたらめったに飛ばない方がいいと思ったし、瞬間移動でもしたらロッテでもひっくり返って泡吹くくらいはしかねないって思って仕方なく歩きましたよ。

で、目的の場所に到着した僕は、声を大にしてこう言ったんだ!

「hey!ケツ!!」

なんかロッテが自分のお尻の部分を隠した気がしたんだけど昨日せいかな?顔真っ赤にしてこっちを睨んでるんだけどなんでだろう?…しばらく考えてもわからなかったけど、そのままほっといたら別の場所から反応があってほっとしたんだ。

『個体番号2019050108と判別しましたが、私の名前を呼ぶ時に悪意を感じました。私の名前はK-2でございます。やり直しを要求いたします』

ん~もう!どうでもいいじゃんそんな事!
相変わらず融通の利かないAIのK-2ちゃんだけど、ご機嫌を損ねると大変なことになるから仕方ない。

改めてきちんと名前を言ってから、姿を現すように言うと、僕の斜め前あたりに鉄の球体が現れたんだ。

この球体脱出ポットって奴でね、ここに来る間に船は真っ二つに割れて完全に壊れちゃったけど、こいつだけは頑丈に残ってたから身の回りの品物を突っ込んで隠しておいたんだ。

だけど、薬の副作用で記憶を失ってそのまま放置しちゃったからどうなってるかと思ったけど、残ってて本当に良かったよーなんて、脱出ポットの中身を確認しながらベラベラしゃべってたんだけど、ロッテが固まって動けないでいるんだ。

『な、な、なんですかこれ!!!!!いきなりなんかしゃべったって思ったら、鉄の塊が現れてぱかって開いて!その間もベルタンさんは鉄の塊としゃべってるし、なんだかわからないもの当たり前のように放り投げて出してるし!!!』
「いや~今時AI搭載の機器は当たり前だし、ちょっとくらいひねくれてたほうがかっこいいかな?って思ってそのままにしてるけど、このK-2結構性能いいんですよ!それが証拠に今まできちんと仕事してくれましたし、こんなに自然に軽口叩けるし…』
『えーあいとかききとかよくわかりませんけど、少なくても私は聞いたことないですし、いきなり透明になったりする魔法なんかも見た事ないです!その塊の中に人でもいるんですか?それとも精霊と契約でもされてるんですか?正直わけわかりません!!!!』

あっ、そうか。

今まで僕が高位の魔法使いって思われたりしたのって、文明レベルの違いなんだ。
電気もない機械も発達している様子もない。剣と魔法の世界って奴に僕はいるんだって改めて思ったんだけど、そんな事言っても僕に必要なものがここには沢山あるから取り出さないとなぁって思いながら、ポッドに入ってたものを放り投げてたんだ。

『けーつー様は精霊様でございますか?私ロッテと申します。冒険者の端くれですが、どうぞよろしくお願いします』
『ロッテ様でございますね。現地人ロッテと認識:性別女:上から8「ぉい!ちょっと待て!」』

全く余計な事ばっかりするんだから俺のK-2は・・・だからケツで十分なんだよ!

ナニナニ…もう一度言うと自爆しますって…

ごめんなさい。勘弁してください。本当に。
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