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第183話 ボス戦導入。
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第183話 ボス戦導入。
~幻獣の理想郷 15F~
俺たちは魔物を倒しながら進むと、早くも次の階層の扉が見えてきた。
・・・あ、ちなみに。入ってみて気づいたが、この階層にはボスはいないようだ。どうやら次のボスは20階層のようだな。
恐らくだが、ここからは10層ごとにボスが現れるんじゃないかな? たしか龍星の時もそうだったし。
「ウニャアアッ!」
っと。全く、考え事してる暇もねぇな……。ってか、なんかさっきから俺が考え事してる度に魔物が邪魔してきてないか?
魔物が出る頻度が上がったのか? ……いや、俺が考えに浸るのが多いだけか。
はぁ。しゃあねぇ、少し戦いに集中しますかっと。
「ウニャッ!」
俺が戦闘態勢に移ったことがわかると、猫は一言唸り、石の矢を飛ばしてくる。
・・・あぁ、そうそう。集中すると言っておいてなんだが、猫の新属性として実は風属性だけじゃなくて土属性のやつも追加されていたみたいだ。
まぁ強さ的には他と同程度だから別に気にするほどでもない。ただ属性が違うだけだって思ってくれて構わん。
「っと、そうりゃっ!」
「さらに、えいっ!!」
「ウニャッ! ニャッ!? ウニャァァァァ………。」
土猫は俺の一撃にはなんとか持ち堪えたようだが、ユウの追撃によってトドメを刺され、土猫は倒れた。
何度か戦っていたためか、ユウともかなり連携が取れるようになってきた。俺が攻撃したらユウがその補助を、ユウが攻撃したら俺がその補助を、って感じに。
それでも対応しきれなかったらハクとライムも混ぜての戦闘だ。ちなみに、ハク達はハク達で連携して魔物を倒していっている。
「よし、他に追いかけて来てる魔物もいねぇし、さっさと進むか。・・・ってか今更だがお前ら休み、いや、睡眠取らなくて平気か?」
「ん~? 僕は平気だよっ~! まだまだ遊び足りないくらいっ!」
まぁユウはそうだろうな。むしろ戦闘狂のスイッチが入り始めたところだろうし、まだまだ戦い続けるだろう。
「えーと、私も特には問題ないですね。体調も平気ですし、視野、というか頭もハッキリしてます。あと睡魔もそこまでではありませんね。」
「ふむ、我も別にこれくらいなら問題ないのじゃ。そもそもなのじゃが我らの場合、眠らないようにしようと思えばずっと眠らないことも可能だと思うのじゃ。」
・・・あ、たしかに。ってか俺に至っては権能使うことで寝ないどころか眠気も寄せないようにも出来るんじゃね?
「試しに『思考活性』『睡魔無効』あとついでに『健康維持』」
あ、健康維持を付け足したのはずっと起きてても体調を崩さないためだ。・・・まぁ俺のことだから不眠で体調が壊れるわけねぇけど。
……おぉ、すげぇわ。効果が目に見えてわかるくらいに眠気がなくなって思考がハッキリしてる。
「おしっ。とりあえずみんなまだ休憩はいいみたいだし、早いとこ進もうか。」
三人は俺の言葉に賛成し、俺はその返事を聞くと次の階層へと繋がる扉を押し開いて、俺らはさらに深層へと進み出した。
◇◆◇◆◇
~幻獣の理想郷 19F~
そして、危なげなく……という程ではないが、ある程度滞りなく進み、俺らはようやくボス部屋前へとたどり着いた。
「ねぇねぇ! みんなは今度のボスどんな魔物だと思うっ?」
「うぅむ……。我は最初、流れ的にここのボスも光と闇あたりかと思っておったのじゃが……。」
「闇属性の猫ちゃんと光属性の猫ちゃんは17階層から出てきてましたからねぇ。」
あ、そうそう。今ライムが言ったが、17階層からは光属性と闇属性の猫が出てきていた。
ちなみに、新しい属性が追加される度にこの猫たちの魔法力、連携力も上がっている。・・・うん、『危なげなく』ではなくなったのはそれが原因だね。
「私的には恐らく今まで出てきた猫ちゃん全員だと思います!」
「おぉ~っ! オールスターってやつだねっ!」
「ふむ、確かにそれもありそうだな。一応、複数の敵がいる可能性も含めて気を引き締めていこうか。
・・・んじゃ他に回答者もいねぇみたいだし、早速、答え合わせといってみるか!」
俺らは戦闘態勢を維持したまま、扉を開けて中へと進んだ。
そして、そこに居たのは──
「ニャァンっ。」
──薄く虹色に輝く、銀色の美しい猫だった。
~幻獣の理想郷 15F~
俺たちは魔物を倒しながら進むと、早くも次の階層の扉が見えてきた。
・・・あ、ちなみに。入ってみて気づいたが、この階層にはボスはいないようだ。どうやら次のボスは20階層のようだな。
恐らくだが、ここからは10層ごとにボスが現れるんじゃないかな? たしか龍星の時もそうだったし。
「ウニャアアッ!」
っと。全く、考え事してる暇もねぇな……。ってか、なんかさっきから俺が考え事してる度に魔物が邪魔してきてないか?
魔物が出る頻度が上がったのか? ……いや、俺が考えに浸るのが多いだけか。
はぁ。しゃあねぇ、少し戦いに集中しますかっと。
「ウニャッ!」
俺が戦闘態勢に移ったことがわかると、猫は一言唸り、石の矢を飛ばしてくる。
・・・あぁ、そうそう。集中すると言っておいてなんだが、猫の新属性として実は風属性だけじゃなくて土属性のやつも追加されていたみたいだ。
まぁ強さ的には他と同程度だから別に気にするほどでもない。ただ属性が違うだけだって思ってくれて構わん。
「っと、そうりゃっ!」
「さらに、えいっ!!」
「ウニャッ! ニャッ!? ウニャァァァァ………。」
土猫は俺の一撃にはなんとか持ち堪えたようだが、ユウの追撃によってトドメを刺され、土猫は倒れた。
何度か戦っていたためか、ユウともかなり連携が取れるようになってきた。俺が攻撃したらユウがその補助を、ユウが攻撃したら俺がその補助を、って感じに。
それでも対応しきれなかったらハクとライムも混ぜての戦闘だ。ちなみに、ハク達はハク達で連携して魔物を倒していっている。
「よし、他に追いかけて来てる魔物もいねぇし、さっさと進むか。・・・ってか今更だがお前ら休み、いや、睡眠取らなくて平気か?」
「ん~? 僕は平気だよっ~! まだまだ遊び足りないくらいっ!」
まぁユウはそうだろうな。むしろ戦闘狂のスイッチが入り始めたところだろうし、まだまだ戦い続けるだろう。
「えーと、私も特には問題ないですね。体調も平気ですし、視野、というか頭もハッキリしてます。あと睡魔もそこまでではありませんね。」
「ふむ、我も別にこれくらいなら問題ないのじゃ。そもそもなのじゃが我らの場合、眠らないようにしようと思えばずっと眠らないことも可能だと思うのじゃ。」
・・・あ、たしかに。ってか俺に至っては権能使うことで寝ないどころか眠気も寄せないようにも出来るんじゃね?
「試しに『思考活性』『睡魔無効』あとついでに『健康維持』」
あ、健康維持を付け足したのはずっと起きてても体調を崩さないためだ。・・・まぁ俺のことだから不眠で体調が壊れるわけねぇけど。
……おぉ、すげぇわ。効果が目に見えてわかるくらいに眠気がなくなって思考がハッキリしてる。
「おしっ。とりあえずみんなまだ休憩はいいみたいだし、早いとこ進もうか。」
三人は俺の言葉に賛成し、俺はその返事を聞くと次の階層へと繋がる扉を押し開いて、俺らはさらに深層へと進み出した。
◇◆◇◆◇
~幻獣の理想郷 19F~
そして、危なげなく……という程ではないが、ある程度滞りなく進み、俺らはようやくボス部屋前へとたどり着いた。
「ねぇねぇ! みんなは今度のボスどんな魔物だと思うっ?」
「うぅむ……。我は最初、流れ的にここのボスも光と闇あたりかと思っておったのじゃが……。」
「闇属性の猫ちゃんと光属性の猫ちゃんは17階層から出てきてましたからねぇ。」
あ、そうそう。今ライムが言ったが、17階層からは光属性と闇属性の猫が出てきていた。
ちなみに、新しい属性が追加される度にこの猫たちの魔法力、連携力も上がっている。・・・うん、『危なげなく』ではなくなったのはそれが原因だね。
「私的には恐らく今まで出てきた猫ちゃん全員だと思います!」
「おぉ~っ! オールスターってやつだねっ!」
「ふむ、確かにそれもありそうだな。一応、複数の敵がいる可能性も含めて気を引き締めていこうか。
・・・んじゃ他に回答者もいねぇみたいだし、早速、答え合わせといってみるか!」
俺らは戦闘態勢を維持したまま、扉を開けて中へと進んだ。
そして、そこに居たのは──
「ニャァンっ。」
──薄く虹色に輝く、銀色の美しい猫だった。
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