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〜戦力強化編〜
32話 ドロップ率0.5%ってまじ?
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『おや?眷属たちがやられている?あの数の集団で?』
静寂な森の中、突如として落ち着いた男の声が響く。しかし、そこに人影はない。あるのは、一匹の巨大な狼と50匹の蝙蝠。
『ふーむ。まあ、行ってみましょうか』
再び男の声が響いたと思えば、蝙蝠が一ヵ所に密集し、そして人型へと変化する。
そこに現れたのは、金髪を腰元まで伸ばし血に飢えた赤い瞳を持つ長身の男。その身には純白のシャツに深紅のインナー。外側には黒のマントを羽織っており、漆黒のボトムスを着用している。誰しもの口から、一目見ただけで『ヴァンパイア』という言葉が出てくるだろう。
「さあ、ネロ、行きますよ」
ヴァンパイアが、地に伏せどこかをその鋭い眼光で見つめている狼に向かい声を掛ける。
『グゥゥゥ』
ヴァンパイアの言葉を聞きネロと呼ばれた狼は立ち上がり、ヴァンパイアに添うように横につく。
「眷属、行きなさい」
その様子を満足そうに見つめた後、ヴァンパイアが何やら命令口調で口にする。
『&$%$&%'!』
『グゥゥウォン!』
その言葉に反応したのだろう、様々な方向から蝙蝠や狼の声が聞こえ、ある一ヵ所へと向かっていく。
「私の眷属を屠る者。拝見させていただくとしましょう」
鋭く伸びた2本の犬歯が一瞬、ぎらついた。
^
その後、俺達は次から次へと迫る魔物達を払いのけ、順調にレベリングを進めていた。勿論、無理はせずLv20付近が蔓延るエリアにてのレベリングだ。
俺の今のレベルは29。あと1上げると、恐らくスキルポイントが30Pt獲得できる。そうなれば、今俺が求めているスキルに加え、所持スキルの強化も出来るはずだ。
「……なあ、なんかさっきから俺らを襲うやつら増えてないか?」
狼を切り倒しながらふと疑問に思ったことを口にする。
最初の小軍団を殲滅して以来、少しずつ一回に迫りくる魔物の数が増えている気がするのだ。俺以外のメンバーは全員魔術師。MPが切れた時点で戦力を失う。そうなると、やられるのも時間の問題だろう。
「確かに、だんだんと数が増えていってますね」
レオが狼を風魔術で切り刻みながら言う。どうやら俺の勘違いではないようだ。
「ふっ」
<ダークウルフLv21を撃破しました。Lvが30にアップしました。スキルポイントを30獲得しました>
どうやらレベルが30に上がったようだ。予想通りスキルポイントも30獲得した。
「ガルマダ」
<ジャイアントバットLv19を撃破しました>
「ステータス」
魔術を行使し蝙蝠を倒す。今すぐスキルを取得したいが、何もしないのはただの迷惑にしかならない。そこで、魔術を行使し魔物を撃破しながらステータスを覗くという、妙に器用なことをやって見せる。
<スキル【上級剣術】を15のスキルポイントを消費して取得しますか?>
YES。
<スキル【上級剣術】を取得しました>
「ガルマダ」
<ダークウルフLv20を撃破しました>
スキル取得中も休まず撃破。
<スキル【剣速強化・上】を15のスキルポイントを消費して取得しますか?>
YES。
<スキル【剣速強化・上】を取得しました>
よし、スキルの取得完了。もう一つ取得したいスキルもあるが、今この状況においては必要ないため後回しだ。さて、スキルの効果はどんなもんかな?
ステータスを閉じ、魔物の下へ駆ける。
「ふっ」
<ダークウルフLv21,ダークウルフLv20,ダークウルフLv20を撃破しました。アイテムがドロップしました。『ダークウルフの核×1』を獲得しました>
うお、剣速めっちゃ速い。そして拡張範囲がかなり広い。剣速は、速すぎるが故にダークウルフの首は数秒が経過してからずり落ち、拡張範囲は本体の3倍近くまで剣筋が拡張される。
上級というだけあってかなりの強化だ。これならば今までより格段に撃破効率が増すだろう。
それと今、アイテムがドロップしたとか言ってなかったか?今まで200体は魔物を撃破してきたが、ドロップアイテムなんて一回も出なかったぞ?ドロップ率渋すぎやしませんかね?
「カイザ様、殲滅が完了しましたわ~。後続もいないようですし、どうやら完全に壊滅したようですわ~」
ロイザがセイレーンと共に報告をしてくる。辺りを見渡せば、静寂な空間が森を支配しており、魔物の影は見当たらない。ある2つを除いて。
「おい、そこにいるんだろ?出てこいよ」
顔をある一点の木々へ向け言う。戦闘を積んで感覚が研ぎ澄まされたのだろうか。何となくだが、気配を感じ取ることが出来た。
「……。お見事です。なるほど、あなたから感じる強者の気配は本物でしたか」
『グㇽゥゥゥウ』
2つの影が木の幹から地へと移る。そこにいたのは、蝙蝠たちの親分であろうヴァンパイアと、狼たちの親分であろう、ダークウルフより一回り大きい漆黒の狼。
頭上には『ネームド:ヴラド Lv34』『ネームド:ネロ Lv30』と表記されている。ネームド、メラガスと同じ存在。これは気を引き締めねば。
「ふーん。俺から強者の気配なんて感じるんだ。なんで?」
「なんで、ですか。そんなのは簡単ですよ」
ヴラドが一瞬素っ頓狂な顔をしたと思えば、満面の笑みで言葉を返す。
「私が強者、だからですよ」
その声には絶対的な自信が宿っていた。
静寂な森の中、突如として落ち着いた男の声が響く。しかし、そこに人影はない。あるのは、一匹の巨大な狼と50匹の蝙蝠。
『ふーむ。まあ、行ってみましょうか』
再び男の声が響いたと思えば、蝙蝠が一ヵ所に密集し、そして人型へと変化する。
そこに現れたのは、金髪を腰元まで伸ばし血に飢えた赤い瞳を持つ長身の男。その身には純白のシャツに深紅のインナー。外側には黒のマントを羽織っており、漆黒のボトムスを着用している。誰しもの口から、一目見ただけで『ヴァンパイア』という言葉が出てくるだろう。
「さあ、ネロ、行きますよ」
ヴァンパイアが、地に伏せどこかをその鋭い眼光で見つめている狼に向かい声を掛ける。
『グゥゥゥ』
ヴァンパイアの言葉を聞きネロと呼ばれた狼は立ち上がり、ヴァンパイアに添うように横につく。
「眷属、行きなさい」
その様子を満足そうに見つめた後、ヴァンパイアが何やら命令口調で口にする。
『&$%$&%'!』
『グゥゥウォン!』
その言葉に反応したのだろう、様々な方向から蝙蝠や狼の声が聞こえ、ある一ヵ所へと向かっていく。
「私の眷属を屠る者。拝見させていただくとしましょう」
鋭く伸びた2本の犬歯が一瞬、ぎらついた。
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その後、俺達は次から次へと迫る魔物達を払いのけ、順調にレベリングを進めていた。勿論、無理はせずLv20付近が蔓延るエリアにてのレベリングだ。
俺の今のレベルは29。あと1上げると、恐らくスキルポイントが30Pt獲得できる。そうなれば、今俺が求めているスキルに加え、所持スキルの強化も出来るはずだ。
「……なあ、なんかさっきから俺らを襲うやつら増えてないか?」
狼を切り倒しながらふと疑問に思ったことを口にする。
最初の小軍団を殲滅して以来、少しずつ一回に迫りくる魔物の数が増えている気がするのだ。俺以外のメンバーは全員魔術師。MPが切れた時点で戦力を失う。そうなると、やられるのも時間の問題だろう。
「確かに、だんだんと数が増えていってますね」
レオが狼を風魔術で切り刻みながら言う。どうやら俺の勘違いではないようだ。
「ふっ」
<ダークウルフLv21を撃破しました。Lvが30にアップしました。スキルポイントを30獲得しました>
どうやらレベルが30に上がったようだ。予想通りスキルポイントも30獲得した。
「ガルマダ」
<ジャイアントバットLv19を撃破しました>
「ステータス」
魔術を行使し蝙蝠を倒す。今すぐスキルを取得したいが、何もしないのはただの迷惑にしかならない。そこで、魔術を行使し魔物を撃破しながらステータスを覗くという、妙に器用なことをやって見せる。
<スキル【上級剣術】を15のスキルポイントを消費して取得しますか?>
YES。
<スキル【上級剣術】を取得しました>
「ガルマダ」
<ダークウルフLv20を撃破しました>
スキル取得中も休まず撃破。
<スキル【剣速強化・上】を15のスキルポイントを消費して取得しますか?>
YES。
<スキル【剣速強化・上】を取得しました>
よし、スキルの取得完了。もう一つ取得したいスキルもあるが、今この状況においては必要ないため後回しだ。さて、スキルの効果はどんなもんかな?
ステータスを閉じ、魔物の下へ駆ける。
「ふっ」
<ダークウルフLv21,ダークウルフLv20,ダークウルフLv20を撃破しました。アイテムがドロップしました。『ダークウルフの核×1』を獲得しました>
うお、剣速めっちゃ速い。そして拡張範囲がかなり広い。剣速は、速すぎるが故にダークウルフの首は数秒が経過してからずり落ち、拡張範囲は本体の3倍近くまで剣筋が拡張される。
上級というだけあってかなりの強化だ。これならば今までより格段に撃破効率が増すだろう。
それと今、アイテムがドロップしたとか言ってなかったか?今まで200体は魔物を撃破してきたが、ドロップアイテムなんて一回も出なかったぞ?ドロップ率渋すぎやしませんかね?
「カイザ様、殲滅が完了しましたわ~。後続もいないようですし、どうやら完全に壊滅したようですわ~」
ロイザがセイレーンと共に報告をしてくる。辺りを見渡せば、静寂な空間が森を支配しており、魔物の影は見当たらない。ある2つを除いて。
「おい、そこにいるんだろ?出てこいよ」
顔をある一点の木々へ向け言う。戦闘を積んで感覚が研ぎ澄まされたのだろうか。何となくだが、気配を感じ取ることが出来た。
「……。お見事です。なるほど、あなたから感じる強者の気配は本物でしたか」
『グㇽゥゥゥウ』
2つの影が木の幹から地へと移る。そこにいたのは、蝙蝠たちの親分であろうヴァンパイアと、狼たちの親分であろう、ダークウルフより一回り大きい漆黒の狼。
頭上には『ネームド:ヴラド Lv34』『ネームド:ネロ Lv30』と表記されている。ネームド、メラガスと同じ存在。これは気を引き締めねば。
「ふーん。俺から強者の気配なんて感じるんだ。なんで?」
「なんで、ですか。そんなのは簡単ですよ」
ヴラドが一瞬素っ頓狂な顔をしたと思えば、満面の笑みで言葉を返す。
「私が強者、だからですよ」
その声には絶対的な自信が宿っていた。
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