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〜戦力強化編〜
48話 最悪の再会(一方的)
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<トモヤLv27を撃破しました。111人目のプレイヤーを撃破しました>
「よし、これで全員かな」
「流石です」
転移石碑から10分おきに出現するプレイヤーを順調に撃破し、1パーティーの壊滅に成功する。
今までプレイヤーが見落としていたのか、はたまた運営の仕業でプレイヤーも転移石碑が使用可能になったのかは定かではないが、城にプレイヤーが攻め込んだ。というのは『転移石碑を使ったプレイヤーが迷い込んだ』という方が正しいだろう。
魔王城から一番近い転移石碑は『始まりの草原』に繋がっているものだ。恐らく今はまだ大丈夫だろう。だがこのゲームのトップ層、雷天の地エレクトルに到達しているプレイヤーが向かっている可能性も捨てきれない。
ここで新たなプレイヤーを待つより城に向かった方がいいだろう。
「さて、それじゃあ行くとしますかね」
――カサッ
「……‼ おっと」
「ごめん、外した」
「今のはスグルが動いたせいじゃないかな?」
「なんでだよ!」
「同意」
「スグルだな」
倒木から腰を持ち上げ城に向かおうとした瞬間、茂みから不自然な音が耳に届き弓矢が飛んでくる。
間一髪で避けたものの、音に反応出来ていなかったら確実に頭を射抜かれていただろう。
避けた途端、茂みの中から何やら聞き覚えのある声が混じった話し声が聞こえ、声の主たちが陣形を組むように姿を現してくる。
「……ああ、あの時の」
聞き覚えのある声、その正体は快晴の地オルシャスで相まみえそうになった、『不自然気にしすぎ男』ことカナタ君率いるトッププレイヤー達だった。
うーーーん、最悪! いやーほんと、全く嬉しくない誤算だ。相手は5人、恐らく俺と同等かそれ以上のLvだろう。さて、どうするか。
「あの時の?」
カナタ君が俺の言葉に疑問を覚えたようで、剣を構えながら問う。
「いや、こっちのことだから気にしないで」
「そうか、それじゃあ遠慮なく行かせてもらう」
何に対しての『それじゃあ』なのかは全くもって分からないが、どうやら戦わないという選択肢はないようだ。
「ガルㇽㇽㇽㇽㇽ……」
「ネロ、乗るぞ」
物凄い形相でネロが5人を睨む中、遠慮なく背中に跨る。その様子を見たスグル君が目を輝かしているが気にしないでおこう。
(火力よりも耐久力が必要だろうな)
相手の編成は剣1、杖1、弓1、槍1、短杖1だ。やや攻撃よりの編成かつ人数の不利があるため、『吸炎剣ファーズ』のドレイン効果を活かし守りを固めた方がいいだろう。
「さて、準備は整ったようだな」
カナタ君が俺の様子を見ながら口にする。
「いや、なんで待っててくれたの?」
「奇襲のお詫びだ」
奇襲とは最初の弓矢のことだろうか。これはこれは律義なことで。
「そりゃどうも」
ネロの背中を軽く押し突撃の合図を送る。休憩中に言葉に出さなくても指示できるよう、打ち合わせておいたのだ。
ちなみに【魔王】は使わない。というか使えない。どうして、と問われたら答えることが出来ないが、今は使えないという事だけが不思議と分かるのだ。
「……‼ これ止めるのまじか」
「くっ……‼ 一撃が重い……‼」
攻撃のタイミングを悟らせずに放った一振りは、互いの剣が交え十字になるような形で受け止められる。
それはつまり、僅かにのけ反りはしたものの【韋駄天・剣】により大幅に強化された剣速に対応されたという事だ。恐らくこの速度の剣速を見慣れているのだろう。
押しきれないと察し、ネロの毛皮を僅かに引っ張ることで退避を促す。
「ふあっ!!」
ネロが後方に飛び退いた瞬間、先程までいた位置に凄まじい速度の突き槍が放たれる。
もう少し指示が遅れていればネロの胴体は槍の餌食になっていただろう。
「トルネードアロウ」
「アクリネア!」
逃がさないと言わんばかりにカナタ君の後方からアクリアの倍近く体積がある水の球と、小さな竜巻が巻き起こっている弓矢が飛来する。
アクリネア。恐らく上級水魔術だろう。俺のガルマダでは到底太刀打ちできない。
トルネードアロウ。詳しくは分からないが、弓に関連したスキルに含まれる『半物理半魔術』なのは確かだろう。
ネロはそれらを華麗なステップを駆使し回避する。スグル君の放ったアクネリアは俺を通り越し木に当たった瞬間、水蒸気爆発を起こしたかのような勢いで破裂する。
「……‼ いやいや、それは聞いてないよ」
「もうちょっと軌道を大きめにしとけばよかったわね」
知的な印象を抱かせる顔をした女性が放ったトルネードアロウは、俺が避けた直後にUターンし俺の頬を掠めた。
Uターンの原理は分からないが、女性は的確に俺の行動を読み弓矢を放ったのだ。
「ミレア、バフを頼む」
カナタ君が油断なく俺を見据えながら、後ろで戦闘を見守る可愛らしい女の子に指示を出す。
「あ、そうだった!グレートバフ!」
女の子が魔術を発動した瞬間、4人の体が一瞬緑の膜に覆われる。
これは、少しまずいかもな。
「よし、これで全員かな」
「流石です」
転移石碑から10分おきに出現するプレイヤーを順調に撃破し、1パーティーの壊滅に成功する。
今までプレイヤーが見落としていたのか、はたまた運営の仕業でプレイヤーも転移石碑が使用可能になったのかは定かではないが、城にプレイヤーが攻め込んだ。というのは『転移石碑を使ったプレイヤーが迷い込んだ』という方が正しいだろう。
魔王城から一番近い転移石碑は『始まりの草原』に繋がっているものだ。恐らく今はまだ大丈夫だろう。だがこのゲームのトップ層、雷天の地エレクトルに到達しているプレイヤーが向かっている可能性も捨てきれない。
ここで新たなプレイヤーを待つより城に向かった方がいいだろう。
「さて、それじゃあ行くとしますかね」
――カサッ
「……‼ おっと」
「ごめん、外した」
「今のはスグルが動いたせいじゃないかな?」
「なんでだよ!」
「同意」
「スグルだな」
倒木から腰を持ち上げ城に向かおうとした瞬間、茂みから不自然な音が耳に届き弓矢が飛んでくる。
間一髪で避けたものの、音に反応出来ていなかったら確実に頭を射抜かれていただろう。
避けた途端、茂みの中から何やら聞き覚えのある声が混じった話し声が聞こえ、声の主たちが陣形を組むように姿を現してくる。
「……ああ、あの時の」
聞き覚えのある声、その正体は快晴の地オルシャスで相まみえそうになった、『不自然気にしすぎ男』ことカナタ君率いるトッププレイヤー達だった。
うーーーん、最悪! いやーほんと、全く嬉しくない誤算だ。相手は5人、恐らく俺と同等かそれ以上のLvだろう。さて、どうするか。
「あの時の?」
カナタ君が俺の言葉に疑問を覚えたようで、剣を構えながら問う。
「いや、こっちのことだから気にしないで」
「そうか、それじゃあ遠慮なく行かせてもらう」
何に対しての『それじゃあ』なのかは全くもって分からないが、どうやら戦わないという選択肢はないようだ。
「ガルㇽㇽㇽㇽㇽ……」
「ネロ、乗るぞ」
物凄い形相でネロが5人を睨む中、遠慮なく背中に跨る。その様子を見たスグル君が目を輝かしているが気にしないでおこう。
(火力よりも耐久力が必要だろうな)
相手の編成は剣1、杖1、弓1、槍1、短杖1だ。やや攻撃よりの編成かつ人数の不利があるため、『吸炎剣ファーズ』のドレイン効果を活かし守りを固めた方がいいだろう。
「さて、準備は整ったようだな」
カナタ君が俺の様子を見ながら口にする。
「いや、なんで待っててくれたの?」
「奇襲のお詫びだ」
奇襲とは最初の弓矢のことだろうか。これはこれは律義なことで。
「そりゃどうも」
ネロの背中を軽く押し突撃の合図を送る。休憩中に言葉に出さなくても指示できるよう、打ち合わせておいたのだ。
ちなみに【魔王】は使わない。というか使えない。どうして、と問われたら答えることが出来ないが、今は使えないという事だけが不思議と分かるのだ。
「……‼ これ止めるのまじか」
「くっ……‼ 一撃が重い……‼」
攻撃のタイミングを悟らせずに放った一振りは、互いの剣が交え十字になるような形で受け止められる。
それはつまり、僅かにのけ反りはしたものの【韋駄天・剣】により大幅に強化された剣速に対応されたという事だ。恐らくこの速度の剣速を見慣れているのだろう。
押しきれないと察し、ネロの毛皮を僅かに引っ張ることで退避を促す。
「ふあっ!!」
ネロが後方に飛び退いた瞬間、先程までいた位置に凄まじい速度の突き槍が放たれる。
もう少し指示が遅れていればネロの胴体は槍の餌食になっていただろう。
「トルネードアロウ」
「アクリネア!」
逃がさないと言わんばかりにカナタ君の後方からアクリアの倍近く体積がある水の球と、小さな竜巻が巻き起こっている弓矢が飛来する。
アクリネア。恐らく上級水魔術だろう。俺のガルマダでは到底太刀打ちできない。
トルネードアロウ。詳しくは分からないが、弓に関連したスキルに含まれる『半物理半魔術』なのは確かだろう。
ネロはそれらを華麗なステップを駆使し回避する。スグル君の放ったアクネリアは俺を通り越し木に当たった瞬間、水蒸気爆発を起こしたかのような勢いで破裂する。
「……‼ いやいや、それは聞いてないよ」
「もうちょっと軌道を大きめにしとけばよかったわね」
知的な印象を抱かせる顔をした女性が放ったトルネードアロウは、俺が避けた直後にUターンし俺の頬を掠めた。
Uターンの原理は分からないが、女性は的確に俺の行動を読み弓矢を放ったのだ。
「ミレア、バフを頼む」
カナタ君が油断なく俺を見据えながら、後ろで戦闘を見守る可愛らしい女の子に指示を出す。
「あ、そうだった!グレートバフ!」
女の子が魔術を発動した瞬間、4人の体が一瞬緑の膜に覆われる。
これは、少しまずいかもな。
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