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第一章 第二王子との出会い
13.誤解
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私に許可を貰ったアルベルトは、エドワードへと向き直って冷やかに告げる。
「兄上、今の発言は王族としての品位を落としかねないよ。」
淡々とした口調だったけど、その刺々しい言葉からはアルベルトの怒りが伝わってきた。
アルベルトは本気でエドワードと対立するつもり、なの……?
私の不安は募っていく。
『俺だけじゃなくて、俺の大切な人まで侮辱するようなことを言うなんて、流石にこれ以上好きにさせるわけにもいかないな。』
私の不安を煽るかのようにアルベルトのそんな心の声が聞こえてきて、ぎゅっと繋いでいた手に力を込めてしまう。
アルベルトは顔はエドワードに向けながらも、優しく握り返してくれた。
「アルベルトが俺に歯向かうなんて……そいつだろ?そいつがお前に変なことを吹き込んでっ……」
「それは違うよ。……でも、そうだね、俺がはっきりとしない態度だったのが悪かったのかもな。」
アルベルトに反抗されたことがよっぽど意外だったのだろう。
エドワードは狼狽えながら、私が指示したせいだとさっきまで求婚していた女性を悪人に仕立て上げようとした。
「……兄上。やっぱり兄上に王は務まらないよ。」
「は……?今更何言って……」
「今ここにアルベルト・ホワイトは正式に王位継承者候補になることを宣言する。……明日の舞踏会でそう言うつもり。」
それって……。
今までアルベルトは王位継承権はあるものの、本人の意向によって名乗りを上げたことは1度もなかった。
だから、王にはエドワードがなる、と誰しもが思っている。
中にはアルベルトの方が王位に相応しいっていう派閥もあるけれど、本人にその気がないのでは大々的に押し上げるわけにもいかない。……という理由で第二王子派は抑えられてきた。
しかし、アルベルトが公の場で王位を継ぐ意思があると宣言するなら話は変わってくる。
そもそも、アルベルトが陰でエドワードを支えるなら……と妥協している貴族がほとんどなのだ。
そこにアルベルトがエドワードを見捨てるに近い宣言なんてしたら……どうなるかなんて分かりきっていた。
これは、まずいことになるかもしない。
「……っああそうかよ。ならこれからは敵同士だな。」
「そうだね。……兄上の健闘を祈ってるよ。」
その皮肉たっぷりな挑発に、エドワードはかぁっと怒りで顔を真っ赤にしたかと思えば、チッと舌打ちをし捨て台詞を残して勢いよく飛び出していってしまった。
そりゃそうなるよね……。
私の認識が正しければ、「健闘を祈る」って受験とか試合とか困難なことにチャレンジする人へ使うイメージがある。
つまりアルベルトは「大変かもしれないけどせいぜい負けないように全力を尽くしてね」っと言っているようなものなのだ。
自分を相手にするのはエドワードにとって困難なことだぞって。
そんなこと言われたら、侮辱されてると思うし、怒るのも頷ける。
まあ、エドワードの場合はその前の発言が酷かったので同情する気にはなれないけど。
……これで本当に2人は完全に対立しちゃったわけだ。
私はアルベルトがゲームの中のような憂いを帯びた瞳をしていないか不安になり、じっと彼を見つめる。
するとすぐに視線に気がついたアルベルトは私と目が合うとニコッと最上級の笑顔を向けてくる。
っ、流石攻略対象で人気投票上位常連の完璧王子なだけある。
顔が良い……!
その美貌を直視できなくなった私は、よろよろと視線を外そうとしたが、アルベルトの妨害によって、それは叶わぬものとなってしまった。
「どうして目を逸らそうとするのかな?」
と言われ、グイッと手で顎を固定され顔を近づけられる。
そう、あの恋愛小説でよくある顎クイをされているという状況。
なんでこうなったのか自分でもよくわかっていないが、綺麗な顔が至近距離に来たことで赤面してしまった私を責められる人なんていないだろう。
全くこれを素でやるなんて、流石攻略対象以下略。
「えーっと……アルベルト様はエ……第一王子と敵対することになって良かったんですか?」
私は何とか話題を逸らそうとバッと手を前に出して距離をとりつつ、アルベルトに問いかけた。
アルベルトは少しむっとした後に、その口元に弧を描く。
「別に良いよ。現国王にも、王位継承権を破棄するにしろ1度真っ正面から戦ってからにしなさいって言われてたしね。」
だけどその瞳は揺らいでいて、どこか寂しげな雰囲気を醸し出している。
私が思わずそっとアルベルトの頬に手を重ねると、驚いたように目を見開いた後にアルベルトも自分の手を私の手の上に重ねてから、目を閉じた。
気持ちの整理をしているのかな。
そう思った私は、しばらく動かずにじっとそのままでいたけど、やがて羞恥心に耐えられなくなり、手を退かそうとする。
まあ、またもやアルベルトによって阻止されてしまったが。
仕方がないので紛らわす為に違うことを考えようとした所でハッとある違和感に気がついた。
アルベルトは、対立するのが嫌な理由にエドワードとの仲を上げてなかった……。
確かゲームでヒロインが似たような質問をした時には兄と敵対したくないからって言ってたはず。
それなのに、何で国王様に言われたからなんて言ったんだろう。
気になるけど、デリケートなことだしな……。
「何か言いたげだね。」
言い淀んでいると、悩んでいたのが伝わったのだろう、アルベルトはクスッと笑った後に問いかけるように私の瞳を覗き込む。
「……えっと、家族だから必ず仲良くした方が良い……とは言いませんけど、やっぱり対立するのは心苦しいんじゃないかと……」
「あぁ、なるほど。」
そこまで言うと私の聞きたいことが理解できたようでアルベルトはすぐに答えてくれる。
「兄上との仲は君も知っての通り良くないし、今更目の敵にされた所で痛くも痒くもないよ。」
うん……??
ちょっと待って。
そのあまりにもゲームと違いすぎる言動に私の頭の中は疑問符で一杯になった。
あれ、アルベルトはエドワードに恩を感じていて、だから今まで王位に興味を示してこなかったんじゃ……?
「っ溺れてるのを助けられて、エドワードに感謝してる……んですよね?」
混乱の中、私が確かめるように聞くと、アルベルトはきょとんと首を傾げた。
あれー……?
「確かに、恥ずかしながら子供の頃に溺れたことはあったよ。……でも、その時助けてくれたのは君でしょう?」
んん?
私が助けた……?
ええっと……確かゲームでは私とエドワードの初顔合わせの時にアルベルトは王宮の庭にある湖に足を滑らせて落ちてしまい、溺れてしまう……というエピソードがあった。
そして、溺れたアルベルトを助けたのが当時7歳だったエドワード。
助けたのは婚約者になる予定の私の前でかっこいいところを見せたかったと言う何ともエドワードらしい理由だったが、アルベルトがそれを知るはずもなく。
ちなみに余談だがアルベルトと私はその時5歳で、溺れてしまうのも無理のない年齢だった。
……そう、だから私がアルベルトを助けられるわけがないのだけれど。
頑張って記憶を掘り返してみる……。
あーっ!
心当たりがあった。
「その時にさらちゃんに俺のファーストキスを奪われちゃったんだけど……、忘れちゃった?」
「い、言い方に語弊がありますっ!」
思わずツッコミを入れてしまったが、アルベルトが溺れた時、私は急いで大人を呼んで彼を引き上げて貰ったのだ。
エドワードは私が指示を出してるのを呆然と眺めていたがまあそれは置いといて。
そして無事に引き上げられたアルベルトは水を多く飲んでしまっていたのか、息をしていなかったのだ。
それで慌てて前世の知識から見よう見まねで人工呼吸をして、事なきを得たというのが真相。
言い方次第でこうも違う意味になってしまうとは……。
ってことは、私無意識のうちに感動エピソード改変してたってこと?
それがアルベルトが唯一エドワードと敵対しない理由だったのに……?
ようやく今のアルベルトとエドワードの関係が前世で見てきたそれよりも悪い理由がわかった気がした。
何というか腑に落ちた。
「なら、さっき悲しそうな表情をしてたのは……?」
「え?あぁあれは、王になったらさらちゃんといる時間減っちゃうから寂しいなって……」
紛らわし過ぎる!!
てっきりエドワードと対立したのが悲しかったからだと思ってたのに。
私の心配を返して……。
恨めしく思いアルベルトをじとっと見ると、何故か顔を赤らめて目を逸らされてしまった。
……うん、アルベルトの考えていることなんて一生分かりそうにない。
因みに、魔法は扱うのに慣れてきたからか、「読みたい」って思った時にしか発動しなくなった。
1度かけた人にはずっと効果があるようで、アルベルトの心の声は四六時中聞いていたら私の心臓に悪いので、気になる時だけ読むようにしたのだ。
「兄上、今の発言は王族としての品位を落としかねないよ。」
淡々とした口調だったけど、その刺々しい言葉からはアルベルトの怒りが伝わってきた。
アルベルトは本気でエドワードと対立するつもり、なの……?
私の不安は募っていく。
『俺だけじゃなくて、俺の大切な人まで侮辱するようなことを言うなんて、流石にこれ以上好きにさせるわけにもいかないな。』
私の不安を煽るかのようにアルベルトのそんな心の声が聞こえてきて、ぎゅっと繋いでいた手に力を込めてしまう。
アルベルトは顔はエドワードに向けながらも、優しく握り返してくれた。
「アルベルトが俺に歯向かうなんて……そいつだろ?そいつがお前に変なことを吹き込んでっ……」
「それは違うよ。……でも、そうだね、俺がはっきりとしない態度だったのが悪かったのかもな。」
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「は……?今更何言って……」
「今ここにアルベルト・ホワイトは正式に王位継承者候補になることを宣言する。……明日の舞踏会でそう言うつもり。」
それって……。
今までアルベルトは王位継承権はあるものの、本人の意向によって名乗りを上げたことは1度もなかった。
だから、王にはエドワードがなる、と誰しもが思っている。
中にはアルベルトの方が王位に相応しいっていう派閥もあるけれど、本人にその気がないのでは大々的に押し上げるわけにもいかない。……という理由で第二王子派は抑えられてきた。
しかし、アルベルトが公の場で王位を継ぐ意思があると宣言するなら話は変わってくる。
そもそも、アルベルトが陰でエドワードを支えるなら……と妥協している貴族がほとんどなのだ。
そこにアルベルトがエドワードを見捨てるに近い宣言なんてしたら……どうなるかなんて分かりきっていた。
これは、まずいことになるかもしない。
「……っああそうかよ。ならこれからは敵同士だな。」
「そうだね。……兄上の健闘を祈ってるよ。」
その皮肉たっぷりな挑発に、エドワードはかぁっと怒りで顔を真っ赤にしたかと思えば、チッと舌打ちをし捨て台詞を残して勢いよく飛び出していってしまった。
そりゃそうなるよね……。
私の認識が正しければ、「健闘を祈る」って受験とか試合とか困難なことにチャレンジする人へ使うイメージがある。
つまりアルベルトは「大変かもしれないけどせいぜい負けないように全力を尽くしてね」っと言っているようなものなのだ。
自分を相手にするのはエドワードにとって困難なことだぞって。
そんなこと言われたら、侮辱されてると思うし、怒るのも頷ける。
まあ、エドワードの場合はその前の発言が酷かったので同情する気にはなれないけど。
……これで本当に2人は完全に対立しちゃったわけだ。
私はアルベルトがゲームの中のような憂いを帯びた瞳をしていないか不安になり、じっと彼を見つめる。
するとすぐに視線に気がついたアルベルトは私と目が合うとニコッと最上級の笑顔を向けてくる。
っ、流石攻略対象で人気投票上位常連の完璧王子なだけある。
顔が良い……!
その美貌を直視できなくなった私は、よろよろと視線を外そうとしたが、アルベルトの妨害によって、それは叶わぬものとなってしまった。
「どうして目を逸らそうとするのかな?」
と言われ、グイッと手で顎を固定され顔を近づけられる。
そう、あの恋愛小説でよくある顎クイをされているという状況。
なんでこうなったのか自分でもよくわかっていないが、綺麗な顔が至近距離に来たことで赤面してしまった私を責められる人なんていないだろう。
全くこれを素でやるなんて、流石攻略対象以下略。
「えーっと……アルベルト様はエ……第一王子と敵対することになって良かったんですか?」
私は何とか話題を逸らそうとバッと手を前に出して距離をとりつつ、アルベルトに問いかけた。
アルベルトは少しむっとした後に、その口元に弧を描く。
「別に良いよ。現国王にも、王位継承権を破棄するにしろ1度真っ正面から戦ってからにしなさいって言われてたしね。」
だけどその瞳は揺らいでいて、どこか寂しげな雰囲気を醸し出している。
私が思わずそっとアルベルトの頬に手を重ねると、驚いたように目を見開いた後にアルベルトも自分の手を私の手の上に重ねてから、目を閉じた。
気持ちの整理をしているのかな。
そう思った私は、しばらく動かずにじっとそのままでいたけど、やがて羞恥心に耐えられなくなり、手を退かそうとする。
まあ、またもやアルベルトによって阻止されてしまったが。
仕方がないので紛らわす為に違うことを考えようとした所でハッとある違和感に気がついた。
アルベルトは、対立するのが嫌な理由にエドワードとの仲を上げてなかった……。
確かゲームでヒロインが似たような質問をした時には兄と敵対したくないからって言ってたはず。
それなのに、何で国王様に言われたからなんて言ったんだろう。
気になるけど、デリケートなことだしな……。
「何か言いたげだね。」
言い淀んでいると、悩んでいたのが伝わったのだろう、アルベルトはクスッと笑った後に問いかけるように私の瞳を覗き込む。
「……えっと、家族だから必ず仲良くした方が良い……とは言いませんけど、やっぱり対立するのは心苦しいんじゃないかと……」
「あぁ、なるほど。」
そこまで言うと私の聞きたいことが理解できたようでアルベルトはすぐに答えてくれる。
「兄上との仲は君も知っての通り良くないし、今更目の敵にされた所で痛くも痒くもないよ。」
うん……??
ちょっと待って。
そのあまりにもゲームと違いすぎる言動に私の頭の中は疑問符で一杯になった。
あれ、アルベルトはエドワードに恩を感じていて、だから今まで王位に興味を示してこなかったんじゃ……?
「っ溺れてるのを助けられて、エドワードに感謝してる……んですよね?」
混乱の中、私が確かめるように聞くと、アルベルトはきょとんと首を傾げた。
あれー……?
「確かに、恥ずかしながら子供の頃に溺れたことはあったよ。……でも、その時助けてくれたのは君でしょう?」
んん?
私が助けた……?
ええっと……確かゲームでは私とエドワードの初顔合わせの時にアルベルトは王宮の庭にある湖に足を滑らせて落ちてしまい、溺れてしまう……というエピソードがあった。
そして、溺れたアルベルトを助けたのが当時7歳だったエドワード。
助けたのは婚約者になる予定の私の前でかっこいいところを見せたかったと言う何ともエドワードらしい理由だったが、アルベルトがそれを知るはずもなく。
ちなみに余談だがアルベルトと私はその時5歳で、溺れてしまうのも無理のない年齢だった。
……そう、だから私がアルベルトを助けられるわけがないのだけれど。
頑張って記憶を掘り返してみる……。
あーっ!
心当たりがあった。
「その時にさらちゃんに俺のファーストキスを奪われちゃったんだけど……、忘れちゃった?」
「い、言い方に語弊がありますっ!」
思わずツッコミを入れてしまったが、アルベルトが溺れた時、私は急いで大人を呼んで彼を引き上げて貰ったのだ。
エドワードは私が指示を出してるのを呆然と眺めていたがまあそれは置いといて。
そして無事に引き上げられたアルベルトは水を多く飲んでしまっていたのか、息をしていなかったのだ。
それで慌てて前世の知識から見よう見まねで人工呼吸をして、事なきを得たというのが真相。
言い方次第でこうも違う意味になってしまうとは……。
ってことは、私無意識のうちに感動エピソード改変してたってこと?
それがアルベルトが唯一エドワードと敵対しない理由だったのに……?
ようやく今のアルベルトとエドワードの関係が前世で見てきたそれよりも悪い理由がわかった気がした。
何というか腑に落ちた。
「なら、さっき悲しそうな表情をしてたのは……?」
「え?あぁあれは、王になったらさらちゃんといる時間減っちゃうから寂しいなって……」
紛らわし過ぎる!!
てっきりエドワードと対立したのが悲しかったからだと思ってたのに。
私の心配を返して……。
恨めしく思いアルベルトをじとっと見ると、何故か顔を赤らめて目を逸らされてしまった。
……うん、アルベルトの考えていることなんて一生分かりそうにない。
因みに、魔法は扱うのに慣れてきたからか、「読みたい」って思った時にしか発動しなくなった。
1度かけた人にはずっと効果があるようで、アルベルトの心の声は四六時中聞いていたら私の心臓に悪いので、気になる時だけ読むようにしたのだ。
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