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(最終話)そして二人になった
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鬼人は月明りの山道を黙々と進む。斬り合いした場所からなるべく距離を取り、どこか岩陰を見つけて寝よう。そう思っていると、ふと、後ろに何かの気配を感じた。性懲りもなく追手を出して来たのだろうか。うんざりした表情で振り返ると、背嚢を下ろして近づいてくる気配を待つ。
だが、鬼人は違和感に気づいた。気配は一つしか無い。生半可な人数では勝ち目が無いということを見せつけたはずだ。これはどうしたことだろう?あの使者以上の…自分に匹敵する剣士がいるのだろうか?なら、そいつにあの執事を抑えさせればいいだろうに。
山道を登ってきた人物がようやく視界に入ったとき、鬼人は思わず「あっ」と声を出してしまった。追ってきた人物は、鬼人のよく知る人物だった。王子の小隊で一緒だった森人の男。王子の片腕として城務めをしていた男だ。王の死後は王家の相談役となっていたはずだ。さすがは鬼人より更に長命の森人、その姿は別れた100年前とそう変わっていなかった。
「やあ、ようやく追いついた」
「あなた、いったいどうしてここに」
森人は返事もせず、いきなり「ぷっ」と噴出した。
「いや、失礼。100年も続けていると、あなたでも貴族らしくなるものなんだなと…」
笑いながら言われて鬼人は露骨に渋い顔をした。確かに、王に恥をかかせまいと、言動も貴人らしくと振舞ってきたが、自分でも似合わないと思っていた。もう取り繕う必要は無いだろう。
「それで、いったいどうしたんだい?あたしに何か用?」
「あなたがようやく職を解かれたと聞いて、勤めを辞めて追ってきたんですよ」
森人はさも当然という顔で言った。
「もうあの小隊で生きているのは僕達二人だけですしね。旧交を温めようかと」
「あんたも物好きだねぇ、安定した職を捨てるなんて」
「もう邪魔者扱いでしたよ」
森人は苦笑した。
先々代から仕える長命種の側近なぞ、王にとっては煩い存在でしか無いのだろう。閑職に追いやられ、王の諮問も無くなって久しい。
「まぁ、給料は貰ってましたから、最後の仕事であなたが辺境伯領で何をしていたかは、書面に纏めて置いてきました。今の王は兄弟で争いを起こしましてね、賢王が残したあなたの記録も焼けてしまったんですよ」
「あぁ、それで…」
「兵を鍛えるように助言はしてたんですけどねぇ。残念ながら聞き入れてもらえませんでした。今の王国騎士は腑抜けばかりです、内戦の時も見るに耐えませんでしたよ。辺境伯領の収穫で養える人数では、とても魔族を押し返す事はできないでしょうね」
「そうか…」
あの使者が執事の眼鏡に叶わず門の向こうに帰ってしまえば、今はヒトが面倒を見ている畑の収穫もあてにできなくなる。辺境伯領の収穫が豊かに見えたのは、農地で働くヒトが自分では食べないからなのだ。そうなれば多額の費用をかけて、麓から補給を続けながら軍を常駐させる以外に無い。そうして、人を殺す事を娯楽か食事としか思わない魔族を相手にする事になるのだ。
「気になりますか?」
「まぁ、あそこでの戦いがあたしの人生みたいなものだからね。…あんたは後悔してないのかい」
「全く。賢王は、仕えるに足る偉大な王でしたが、今はとても……。もう宮仕えにはうんざりしていまましたから、これからは死ぬまで思うままに生きようと思っています」
「この国の王がダメでも、あんたの知恵と魔法ならどこの国だって…」
鬼人が呆れ気味に言うと、森人は若干芝居がった口調で言った。
「あ~ぁ、やっぱり全然気づいてもらえなかったんですねぇ」
「何が?」
「100年前から、僕がずっとあなただけを見ていたことに。…気づいてなかったでしょうね、あなたはずっと陛下だけを見ていましたから」
わざと芝居がかった言い方で必死に口にしたのであろう、その声は少し震えていた。
鬼人は目も口も開いて森人を見ていた。口を動かそうとするが、声が出ない。
森人は端正な顔を俯かせた。
「いやぁ、もういい年なのに、告白するってのは幾つになっても恥ずかしいものですね」
しばらくして、鬼人はようやく声を絞り出した。
「あんた…」
「あなたが陛下から賜った爵位を捨てる決心をしたからには、僕にも少しは目があるかなと思って来たんですよ」
しれっと言う森人だが、実際は待ちに待った機会と言って良かった。王が崩御した後、皆が鬼人を忘れたのにも関わらず、鬼人は門から動かなかった。それは鬼人の強い想い故だと判っていた。そこに自分が割り込む余地はない。森人はただずっと待つだけだったのだ。
王を始め共に戦い復興に尽力した仲間が鬼籍に入った後、煙たがられ、進言を無視され、左遷されても王城に出仕していたのはこのためだった。
一方の鬼人は、どう答えて良いか分からなかった。彼が本音で語っていることはすぐに判った。自分にこれほどの好意を向けられていた事に気づかなかったなんて。100年もただ待っていてくれたなんて、女冥利に尽きると言ってもいい。だが、素直に喜ぶには100年の歳月は重い物だった。
「あたしはもうこんなだってのに」
鬼人は首を振った。飛び抜けて長命な森人とは違い、鬼人は只人より少しばかり歳を取るのがゆっくりなだけだ。彼女も既に中年は通り越している。それは見た目にも表れていた。鍛え上げられ、そして鍛え続けている身体にまだ目立つ緩みは無いが、肌は衰え、髪にはだいぶ白いものが混じり、目元と口元には消えない皺が刻まれている。この男は、望めばもっと若い美しい女だっていくらでも侍らせることができるだろう。
「僕だって、もう何百年か前に歳を数えるのを止めたくらいのジジイですよ」
「そうだとしても、あんたのその見た目なら…」
「どんな可愛い娘も、あっという間に老いていなくなってしまうんですよ。だからあなたでいいんです」
鬼人は、ようやく気付いた。自分も長命故の寂しさを感じていたが、森人であるこの男は更に長命なのだと。誰も彼と一緒の時間を生きて行けないのだと。
鬼人の目に涙があふれてくる。
「あ、あれ?どうしたんですか?僕、何かまずい事いいました?」
「……だって、あたしだってあんたより先に逝っちまうんだよ、あんたを残して。一人はさ……一人になったらさ……」
鬼人は別れの辛さを知っている。一人の辛さを知っている。信頼しあった王子達と別れ、100年ずっと一人だったのだから。
魔族の執事は戦うのが生甲斐であり、慣れ合うことは許さなかった。少しでも気を抜くと、殺気と時々蹴りが飛んで来る。沢山居るヒトは道具と変わらなかった。言葉も話さず意思も示さず、人間どころか生物として愛着を持つことすらできなかった。
鬼人が一人で耐えられたのは、王への想いとちょっとの意地だ。
それでも。
それでも鬼人は考える。親しい友人を見送り続けて一人になるのと、山に籠って一人で生きるのと、どっちがマシだったろうかと。もし、王の側に居て、彼が歳老いて旅立って行くのを目の当たりにしていたとしたら、自分はそれに耐えられたのだろうか。見送り続ける人生に比べたら、最初から一人な方がまだマシなのではないかと。
この森人の男は、ずっとずっと去り行く友人を見送り続けて来た。そして今また自分を見送ってくれるというのだ。
「僕はもう慣れましたよ、森人ですから。だから、せめてあなたには見知った顔に見送られて旅立って欲しいんですよ。僕ならどうやってもあなたより長生きですからね」
森人は静かにそう言った。
鬼人は必死に声を殺したが、ただ溢れる涙だけは堪えることができなかった。
「じゃぁ、あんたは誰に見送ってもらうんだよ。誰があんたの最後に手を握ってくれるんだよ……」
「僕はね、誰にも出会わない孤独より、沢山出会って沢山失った末の孤独の方がマシだと思っているんですよ。幸い、記憶には自信がありましてね。今まで出会った人々も出来事も正確に鮮明に思い出すことができるんですよ。なんなら、起きたまま夢で過去にトリップするような気分も味わえますよ」
「なにそれ、なんか危ないクスリでもやってるんじゃないの?」
おどけて言う森人の声に、鬼人に少しだけ明るさが戻っていた。
「まぁ森人なので…。こうでもないと、森人は寂しくて寿命を全うできないんじゃないかと思いますよ。森人は、沢山の記憶に囲まれて逝けるんです。大長編の走馬灯です。…その中に、あなたも出演して欲しいなと。どうでしょう?やっぱり僕じゃ不足ですかね?」
「ここまで来て帰れって言うほど薄情じゃ無いわよ」
袖口で涙を拭い、呆れたような照れ隠しのような、微妙な口調で鬼人は受け入れた。
「幸い、まだ時間は十分に残っていますよ。二人でしばらく同族探しの旅でもどうです?」
「そうだね、あんたと二人も悪くないけど、やっぱり賑やかな方が良いな」
月明りの下で、二つの影はしばらくの間一つだった。
やがてまた二つの影になると、並んで歩きだした。そうして、二つの影はしばし、離れることなく共に歩いて行った。
だが、鬼人は違和感に気づいた。気配は一つしか無い。生半可な人数では勝ち目が無いということを見せつけたはずだ。これはどうしたことだろう?あの使者以上の…自分に匹敵する剣士がいるのだろうか?なら、そいつにあの執事を抑えさせればいいだろうに。
山道を登ってきた人物がようやく視界に入ったとき、鬼人は思わず「あっ」と声を出してしまった。追ってきた人物は、鬼人のよく知る人物だった。王子の小隊で一緒だった森人の男。王子の片腕として城務めをしていた男だ。王の死後は王家の相談役となっていたはずだ。さすがは鬼人より更に長命の森人、その姿は別れた100年前とそう変わっていなかった。
「やあ、ようやく追いついた」
「あなた、いったいどうしてここに」
森人は返事もせず、いきなり「ぷっ」と噴出した。
「いや、失礼。100年も続けていると、あなたでも貴族らしくなるものなんだなと…」
笑いながら言われて鬼人は露骨に渋い顔をした。確かに、王に恥をかかせまいと、言動も貴人らしくと振舞ってきたが、自分でも似合わないと思っていた。もう取り繕う必要は無いだろう。
「それで、いったいどうしたんだい?あたしに何か用?」
「あなたがようやく職を解かれたと聞いて、勤めを辞めて追ってきたんですよ」
森人はさも当然という顔で言った。
「もうあの小隊で生きているのは僕達二人だけですしね。旧交を温めようかと」
「あんたも物好きだねぇ、安定した職を捨てるなんて」
「もう邪魔者扱いでしたよ」
森人は苦笑した。
先々代から仕える長命種の側近なぞ、王にとっては煩い存在でしか無いのだろう。閑職に追いやられ、王の諮問も無くなって久しい。
「まぁ、給料は貰ってましたから、最後の仕事であなたが辺境伯領で何をしていたかは、書面に纏めて置いてきました。今の王は兄弟で争いを起こしましてね、賢王が残したあなたの記録も焼けてしまったんですよ」
「あぁ、それで…」
「兵を鍛えるように助言はしてたんですけどねぇ。残念ながら聞き入れてもらえませんでした。今の王国騎士は腑抜けばかりです、内戦の時も見るに耐えませんでしたよ。辺境伯領の収穫で養える人数では、とても魔族を押し返す事はできないでしょうね」
「そうか…」
あの使者が執事の眼鏡に叶わず門の向こうに帰ってしまえば、今はヒトが面倒を見ている畑の収穫もあてにできなくなる。辺境伯領の収穫が豊かに見えたのは、農地で働くヒトが自分では食べないからなのだ。そうなれば多額の費用をかけて、麓から補給を続けながら軍を常駐させる以外に無い。そうして、人を殺す事を娯楽か食事としか思わない魔族を相手にする事になるのだ。
「気になりますか?」
「まぁ、あそこでの戦いがあたしの人生みたいなものだからね。…あんたは後悔してないのかい」
「全く。賢王は、仕えるに足る偉大な王でしたが、今はとても……。もう宮仕えにはうんざりしていまましたから、これからは死ぬまで思うままに生きようと思っています」
「この国の王がダメでも、あんたの知恵と魔法ならどこの国だって…」
鬼人が呆れ気味に言うと、森人は若干芝居がった口調で言った。
「あ~ぁ、やっぱり全然気づいてもらえなかったんですねぇ」
「何が?」
「100年前から、僕がずっとあなただけを見ていたことに。…気づいてなかったでしょうね、あなたはずっと陛下だけを見ていましたから」
わざと芝居がかった言い方で必死に口にしたのであろう、その声は少し震えていた。
鬼人は目も口も開いて森人を見ていた。口を動かそうとするが、声が出ない。
森人は端正な顔を俯かせた。
「いやぁ、もういい年なのに、告白するってのは幾つになっても恥ずかしいものですね」
しばらくして、鬼人はようやく声を絞り出した。
「あんた…」
「あなたが陛下から賜った爵位を捨てる決心をしたからには、僕にも少しは目があるかなと思って来たんですよ」
しれっと言う森人だが、実際は待ちに待った機会と言って良かった。王が崩御した後、皆が鬼人を忘れたのにも関わらず、鬼人は門から動かなかった。それは鬼人の強い想い故だと判っていた。そこに自分が割り込む余地はない。森人はただずっと待つだけだったのだ。
王を始め共に戦い復興に尽力した仲間が鬼籍に入った後、煙たがられ、進言を無視され、左遷されても王城に出仕していたのはこのためだった。
一方の鬼人は、どう答えて良いか分からなかった。彼が本音で語っていることはすぐに判った。自分にこれほどの好意を向けられていた事に気づかなかったなんて。100年もただ待っていてくれたなんて、女冥利に尽きると言ってもいい。だが、素直に喜ぶには100年の歳月は重い物だった。
「あたしはもうこんなだってのに」
鬼人は首を振った。飛び抜けて長命な森人とは違い、鬼人は只人より少しばかり歳を取るのがゆっくりなだけだ。彼女も既に中年は通り越している。それは見た目にも表れていた。鍛え上げられ、そして鍛え続けている身体にまだ目立つ緩みは無いが、肌は衰え、髪にはだいぶ白いものが混じり、目元と口元には消えない皺が刻まれている。この男は、望めばもっと若い美しい女だっていくらでも侍らせることができるだろう。
「僕だって、もう何百年か前に歳を数えるのを止めたくらいのジジイですよ」
「そうだとしても、あんたのその見た目なら…」
「どんな可愛い娘も、あっという間に老いていなくなってしまうんですよ。だからあなたでいいんです」
鬼人は、ようやく気付いた。自分も長命故の寂しさを感じていたが、森人であるこの男は更に長命なのだと。誰も彼と一緒の時間を生きて行けないのだと。
鬼人の目に涙があふれてくる。
「あ、あれ?どうしたんですか?僕、何かまずい事いいました?」
「……だって、あたしだってあんたより先に逝っちまうんだよ、あんたを残して。一人はさ……一人になったらさ……」
鬼人は別れの辛さを知っている。一人の辛さを知っている。信頼しあった王子達と別れ、100年ずっと一人だったのだから。
魔族の執事は戦うのが生甲斐であり、慣れ合うことは許さなかった。少しでも気を抜くと、殺気と時々蹴りが飛んで来る。沢山居るヒトは道具と変わらなかった。言葉も話さず意思も示さず、人間どころか生物として愛着を持つことすらできなかった。
鬼人が一人で耐えられたのは、王への想いとちょっとの意地だ。
それでも。
それでも鬼人は考える。親しい友人を見送り続けて一人になるのと、山に籠って一人で生きるのと、どっちがマシだったろうかと。もし、王の側に居て、彼が歳老いて旅立って行くのを目の当たりにしていたとしたら、自分はそれに耐えられたのだろうか。見送り続ける人生に比べたら、最初から一人な方がまだマシなのではないかと。
この森人の男は、ずっとずっと去り行く友人を見送り続けて来た。そして今また自分を見送ってくれるというのだ。
「僕はもう慣れましたよ、森人ですから。だから、せめてあなたには見知った顔に見送られて旅立って欲しいんですよ。僕ならどうやってもあなたより長生きですからね」
森人は静かにそう言った。
鬼人は必死に声を殺したが、ただ溢れる涙だけは堪えることができなかった。
「じゃぁ、あんたは誰に見送ってもらうんだよ。誰があんたの最後に手を握ってくれるんだよ……」
「僕はね、誰にも出会わない孤独より、沢山出会って沢山失った末の孤独の方がマシだと思っているんですよ。幸い、記憶には自信がありましてね。今まで出会った人々も出来事も正確に鮮明に思い出すことができるんですよ。なんなら、起きたまま夢で過去にトリップするような気分も味わえますよ」
「なにそれ、なんか危ないクスリでもやってるんじゃないの?」
おどけて言う森人の声に、鬼人に少しだけ明るさが戻っていた。
「まぁ森人なので…。こうでもないと、森人は寂しくて寿命を全うできないんじゃないかと思いますよ。森人は、沢山の記憶に囲まれて逝けるんです。大長編の走馬灯です。…その中に、あなたも出演して欲しいなと。どうでしょう?やっぱり僕じゃ不足ですかね?」
「ここまで来て帰れって言うほど薄情じゃ無いわよ」
袖口で涙を拭い、呆れたような照れ隠しのような、微妙な口調で鬼人は受け入れた。
「幸い、まだ時間は十分に残っていますよ。二人でしばらく同族探しの旅でもどうです?」
「そうだね、あんたと二人も悪くないけど、やっぱり賑やかな方が良いな」
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