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とある鬼人の前世(?)3 心に〇玉を持つ女
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キブト王の死はあまりに突然だった。
私室で倒れている所を近侍に発見され、そのまま帰らぬ人となった。死因は、心臓の発作と言われている。民に慕われ、貴族に畏怖され、その業績と破天荒な行動から、<賢王>とも<変王>とも呼ばれた王は、誰にも看取られずに死んだ。
国王崩御の報を受け、グリフは王都に戻るため大慌てで準備を進めていた。その表情には疲労と癒しようの無い悲しみが貼り付いている。父親としてもさることながら、キブト王はグリフにとっての理想の王だった。グリフは兄ブレスの即位を支持し、自分は一家臣として王を支えると表明していた。それは裏を返せば、自分も兄も父には及ばないと、どこかで見切っていたからでもある。ブレスはグリフとは正反対の、緻密で厳格な性格だった。王家の誇りを大切にし、庶民にまで目が向かないことが多い。それでは恐れられる王にしかなれないとグリフは思うのだが、言うなれば、それこそがブレスの理想とする王なのだ。
グリフは足りない部分を自分が補うことで、兄が父王同様に民に慕われる王になって欲しいと、真に願っていた。
そして、約束通りステレはカンフレー領に戻ることとなった。王都に出向いて両親と合流し、葬儀に参加し、その後は、カンフレーに戻る。グリフは、女性付きの護衛剣士として王家へ推薦すると約束してくれた。
グリフにはいくら感謝してもし切れない。ステレは、もう今さら普通の貴族の娘として生きるなど不可能だった。実家の家臣の一人は、『お嬢は心に○玉を持っている』と言って、同僚から制裁されていた。皆笑いながらだったが。喩えは下品だが、なんとなく腑に落ちた。たぶんそうなのだ。母親カーラもおそらくはそうだったのだろう。だが、カーラは普通の貴族令嬢を演じることができた。ステレには、この道しか無かった。
そんな思いが、別れの間際のステレに言わせたのだろう。
「私はどこにいようと殿下の騎士にございます」
ステレは自分を救い上げてくれたグリフに、自分の最も神聖なもの、騎士の忠誠を捧げた。
王国貴族の娘として、護衛剣士としての忠誠は王国に捧げよう。だが、どれほど求め続けても決してなることができない、騎士としての心はグリフに。
それは、裏返せば『王国の騎士になりたい』という想いへの決別でもあった。
驚く表情を見せたグリフだが、そこに秘められた真意に気づくと笑顔で頷いた。この娘は、騎士の幻影に囚われず生きてくれるだろう。ここに招いたのは無駄では無かった。そう思うことができた。
だが、グリフの家中に、その言葉を苦々しい表情で見ていた者が居たことに、誰も気付かなかった。
キブト王の葬儀は王都を上げて行われた。国民に愛された王だったから、王都だけでなく近隣の都市からも多くの国民が訪れ、墓所へと向かう葬列を涙を流しながら見送った。王都開闢以来という多くの民が集まったが、そこに一切の熱は無く、ただただ静寂と悲しみだけが静かに王都を支配していた。
葬儀から30日の後、長男として葬儀を取り仕切ったブレスは、円卓の支持により正式な王ととして即位することが決まった。国政の停滞を招かぬよう服喪は最低限とするよう、キブト王が決めていたのだ。グリフが王位を辞退していることもあり、順当に即位が決まったと言ってよい。王国の貴族の2大巨頭であるツェンダフ公爵もヴィッテルス公爵も共にブレスを支持した。ツェンダフ公爵はグリフに期待をしていたフシもあるが、本人が固辞している以上、担ぎ出すこともできない。
ヴィッテルス公爵アルデ・ケッセンリングはキブト王の従兄弟にあたる大貴族である。ブレス王とグリフからすると従叔父にあたる。ヴィッテルス領は、王国の南西部の肥沃なデルタ地帯を押さえる要地であった。アルデ卿は即位を終えて政務を始めた王を訪ねて来た。
「いかがされましたか?アルデ卿」
「陛下、もう即位されたのですから、臣への言葉には注意なされよ」
ついつい、従叔父に対する言葉遣いになったブレス王を、苦笑いしたアルデ卿がやんわりとたしなめる。
「あ、うむ……慣れぬゆえ心配をかける」
「円卓より王への引継ぎに参りました。そのうえで陛下にご進言したきことがございます」
アルデ卿は、人払いを願うと、円卓代表として王に引き継ぐべき事項を一通り説明した。文書に残さず、王に口伝でのみ伝えられる事項も多い。それを残すのが円卓の役目の一つだ。
円卓は、王が暴走しないよう設けられた、王に相対する組織である。形式としては諮問機関となっており、決定権んは持たない。だが、王に対しては、無視できない影響力を持っている。かつて王家に連なったものの子孫である高位貴族で構成されているが王とは一線を画しており、王妃を出して外戚になるまでは認められているが(それは王妃(女性)の地位が高くないことを意味している)、円卓に連なる家の籍となった者は、王にはなれないことになっている。
「最後になりますが、カンフレー男爵家の処遇です」
「カンフレー男爵家だと?あの田舎の男爵がどうしたというのだ」
「これも王に伝えるべき事項の一つです。カンフレー家は、鬼人への取次ぎなのですよ。とても文書に残すことなどできませぬ」
「鬼人だと?」
「えぇ、カンフレー家が爵位を得たのは、我が王家の建国王カヴル王の統一戦争時のことです。建国王に忠誠を誓い、鬼人の戦士を呼び寄せて加勢したそうです。その功により爵位を得ました。以降は、代々の王に忠誠を誓っています」
「わが祖が鬼人を使役していたというのか?」
「はい、間違いなく」
「だ、だがもう200年近く前の話だ。もうただの伝説になっているのではないか」
「近年においても、影共の関与していない貴族の不審死が何件がございます。我々は鬼の仕業だと見ております」
「そ、それは誠か」
それはブレスには衝撃的な事実だった。義務と権利は只人が負う…という王家の定めた法を、彼もまた信奉していたのだから。
「それは父も…先王陛下もか?」
「王が恐怖政治を行わぬよう、影共は円卓の指揮下にございます。それを不満に思った歴代の王が我意を通すために必要だったのでしょう。だからこそカンフレー家は功績が表に出る事は無いのに王の信頼厚いのです。歴代の当主も身の程をわきまえていたのですが…」
アルデ卿が忌々し気に吐き捨てた。
「あの鬼女カーラ。忌々しい男爵夫人は、円卓が決定した結婚相手を拒否し、どこの馬の骨とも知れぬ男との結婚をキブト王に認めさせたのですぞ。王家の権威など歯牙にもかけない傲慢。そして、その娘もです!」
「カンフレーの娘…ステレと言ったか、あやつの推薦がグリフより届いていたな。王城での護衛剣士だ」
「陛下、カンフレー家の当主は、"王家"に忠誠を誓うと言っていますが、男爵夫人は"王"に忠誠を誓っておりますぞ」
「王に?」
「お判りですか、カンフレーの娘が陛下ではなくグリフ殿下の元に行った意味が。男爵夫人は、キブト王には忠誠を誓っても、陛下を歯牙にもかけていないのは明白。あの娘は母親そっくりです」
「カンフレー家がグリフを王として認めたと言いたいのか?」
「疑いようはありません、影の報告もございます。あの娘は殿下に騎士の忠誠を捧げたそうですぞ。鬼人との取次役として王に忠誠を誓うのがカンフレー家であるのに、陛下ではなくグリフ殿下の元に相続権を持つ娘を送り込んだ。…陛下、王城に入れるのはもちろん、このまま捨て置くのも危険ですぞ」
衝撃を受け、呆然としたブレス王に、アルデ卿は決断を促した。
「円卓よりの進言です。グリフ殿下を捕らえ、カンフレー家を取り潰し、鬼人との関わりを絶つべきです」
「グリフを殺せというのか!」
「カンフレーの娘がグリフ殿下に付いた以上、そうすることが王と王家の安泰に繋がると円卓は確信しております」
それでも逡巡するブレス王に、アルデ卿は自らが手を下すと進言した。
「今、殿下はわずかの共のみでクヴァルシル公国へ向けて移動中です。途中にはカンフレー領もございます。今ならば一網打尽にできます。兵を出すことをお許し下さい」
目を閉じ身体を震わせていたブレスは、やがて静かに決断を下した。
「……よろしい、カンフレー家は取り潰す。王国は只人の国だ、平和な時代に鬼は不要。だが、グリフは余に不満を見せたことなど一度も無い。故に、召還して余自ら真意を正すこととしよう。アルデ卿、この件任せてよいか?」
老練なアルデ卿は、不満の色は見せなかった。落とし所の一つとして想定していた範囲内だ。
「命令書をいただけますか」
立ち上がったアルデ卿は、王の執務机から、羊皮紙と筆記具の乗ったトレイを持ってきた。ブレス王は、先程の言葉を羊皮紙に自ら書き留める。最後にサインを入れると、簡易の命令書となった。
「アルデ卿、頼むぞ」
経験の少なさ故だろうか、受けた衝撃が大きかったからだろうか。ブレス王は、アルデ卿の差し出したインクが、偽造防止の魔法のインクではない事に気付かなかった。
「御心のままに」
アルデ卿は慇懃に頭を下げる。その口の端を歪めながら。
私室で倒れている所を近侍に発見され、そのまま帰らぬ人となった。死因は、心臓の発作と言われている。民に慕われ、貴族に畏怖され、その業績と破天荒な行動から、<賢王>とも<変王>とも呼ばれた王は、誰にも看取られずに死んだ。
国王崩御の報を受け、グリフは王都に戻るため大慌てで準備を進めていた。その表情には疲労と癒しようの無い悲しみが貼り付いている。父親としてもさることながら、キブト王はグリフにとっての理想の王だった。グリフは兄ブレスの即位を支持し、自分は一家臣として王を支えると表明していた。それは裏を返せば、自分も兄も父には及ばないと、どこかで見切っていたからでもある。ブレスはグリフとは正反対の、緻密で厳格な性格だった。王家の誇りを大切にし、庶民にまで目が向かないことが多い。それでは恐れられる王にしかなれないとグリフは思うのだが、言うなれば、それこそがブレスの理想とする王なのだ。
グリフは足りない部分を自分が補うことで、兄が父王同様に民に慕われる王になって欲しいと、真に願っていた。
そして、約束通りステレはカンフレー領に戻ることとなった。王都に出向いて両親と合流し、葬儀に参加し、その後は、カンフレーに戻る。グリフは、女性付きの護衛剣士として王家へ推薦すると約束してくれた。
グリフにはいくら感謝してもし切れない。ステレは、もう今さら普通の貴族の娘として生きるなど不可能だった。実家の家臣の一人は、『お嬢は心に○玉を持っている』と言って、同僚から制裁されていた。皆笑いながらだったが。喩えは下品だが、なんとなく腑に落ちた。たぶんそうなのだ。母親カーラもおそらくはそうだったのだろう。だが、カーラは普通の貴族令嬢を演じることができた。ステレには、この道しか無かった。
そんな思いが、別れの間際のステレに言わせたのだろう。
「私はどこにいようと殿下の騎士にございます」
ステレは自分を救い上げてくれたグリフに、自分の最も神聖なもの、騎士の忠誠を捧げた。
王国貴族の娘として、護衛剣士としての忠誠は王国に捧げよう。だが、どれほど求め続けても決してなることができない、騎士としての心はグリフに。
それは、裏返せば『王国の騎士になりたい』という想いへの決別でもあった。
驚く表情を見せたグリフだが、そこに秘められた真意に気づくと笑顔で頷いた。この娘は、騎士の幻影に囚われず生きてくれるだろう。ここに招いたのは無駄では無かった。そう思うことができた。
だが、グリフの家中に、その言葉を苦々しい表情で見ていた者が居たことに、誰も気付かなかった。
キブト王の葬儀は王都を上げて行われた。国民に愛された王だったから、王都だけでなく近隣の都市からも多くの国民が訪れ、墓所へと向かう葬列を涙を流しながら見送った。王都開闢以来という多くの民が集まったが、そこに一切の熱は無く、ただただ静寂と悲しみだけが静かに王都を支配していた。
葬儀から30日の後、長男として葬儀を取り仕切ったブレスは、円卓の支持により正式な王ととして即位することが決まった。国政の停滞を招かぬよう服喪は最低限とするよう、キブト王が決めていたのだ。グリフが王位を辞退していることもあり、順当に即位が決まったと言ってよい。王国の貴族の2大巨頭であるツェンダフ公爵もヴィッテルス公爵も共にブレスを支持した。ツェンダフ公爵はグリフに期待をしていたフシもあるが、本人が固辞している以上、担ぎ出すこともできない。
ヴィッテルス公爵アルデ・ケッセンリングはキブト王の従兄弟にあたる大貴族である。ブレス王とグリフからすると従叔父にあたる。ヴィッテルス領は、王国の南西部の肥沃なデルタ地帯を押さえる要地であった。アルデ卿は即位を終えて政務を始めた王を訪ねて来た。
「いかがされましたか?アルデ卿」
「陛下、もう即位されたのですから、臣への言葉には注意なされよ」
ついつい、従叔父に対する言葉遣いになったブレス王を、苦笑いしたアルデ卿がやんわりとたしなめる。
「あ、うむ……慣れぬゆえ心配をかける」
「円卓より王への引継ぎに参りました。そのうえで陛下にご進言したきことがございます」
アルデ卿は、人払いを願うと、円卓代表として王に引き継ぐべき事項を一通り説明した。文書に残さず、王に口伝でのみ伝えられる事項も多い。それを残すのが円卓の役目の一つだ。
円卓は、王が暴走しないよう設けられた、王に相対する組織である。形式としては諮問機関となっており、決定権んは持たない。だが、王に対しては、無視できない影響力を持っている。かつて王家に連なったものの子孫である高位貴族で構成されているが王とは一線を画しており、王妃を出して外戚になるまでは認められているが(それは王妃(女性)の地位が高くないことを意味している)、円卓に連なる家の籍となった者は、王にはなれないことになっている。
「最後になりますが、カンフレー男爵家の処遇です」
「カンフレー男爵家だと?あの田舎の男爵がどうしたというのだ」
「これも王に伝えるべき事項の一つです。カンフレー家は、鬼人への取次ぎなのですよ。とても文書に残すことなどできませぬ」
「鬼人だと?」
「えぇ、カンフレー家が爵位を得たのは、我が王家の建国王カヴル王の統一戦争時のことです。建国王に忠誠を誓い、鬼人の戦士を呼び寄せて加勢したそうです。その功により爵位を得ました。以降は、代々の王に忠誠を誓っています」
「わが祖が鬼人を使役していたというのか?」
「はい、間違いなく」
「だ、だがもう200年近く前の話だ。もうただの伝説になっているのではないか」
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「そ、それは誠か」
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「それは父も…先王陛下もか?」
「王が恐怖政治を行わぬよう、影共は円卓の指揮下にございます。それを不満に思った歴代の王が我意を通すために必要だったのでしょう。だからこそカンフレー家は功績が表に出る事は無いのに王の信頼厚いのです。歴代の当主も身の程をわきまえていたのですが…」
アルデ卿が忌々し気に吐き捨てた。
「あの鬼女カーラ。忌々しい男爵夫人は、円卓が決定した結婚相手を拒否し、どこの馬の骨とも知れぬ男との結婚をキブト王に認めさせたのですぞ。王家の権威など歯牙にもかけない傲慢。そして、その娘もです!」
「カンフレーの娘…ステレと言ったか、あやつの推薦がグリフより届いていたな。王城での護衛剣士だ」
「陛下、カンフレー家の当主は、"王家"に忠誠を誓うと言っていますが、男爵夫人は"王"に忠誠を誓っておりますぞ」
「王に?」
「お判りですか、カンフレーの娘が陛下ではなくグリフ殿下の元に行った意味が。男爵夫人は、キブト王には忠誠を誓っても、陛下を歯牙にもかけていないのは明白。あの娘は母親そっくりです」
「カンフレー家がグリフを王として認めたと言いたいのか?」
「疑いようはありません、影の報告もございます。あの娘は殿下に騎士の忠誠を捧げたそうですぞ。鬼人との取次役として王に忠誠を誓うのがカンフレー家であるのに、陛下ではなくグリフ殿下の元に相続権を持つ娘を送り込んだ。…陛下、王城に入れるのはもちろん、このまま捨て置くのも危険ですぞ」
衝撃を受け、呆然としたブレス王に、アルデ卿は決断を促した。
「円卓よりの進言です。グリフ殿下を捕らえ、カンフレー家を取り潰し、鬼人との関わりを絶つべきです」
「グリフを殺せというのか!」
「カンフレーの娘がグリフ殿下に付いた以上、そうすることが王と王家の安泰に繋がると円卓は確信しております」
それでも逡巡するブレス王に、アルデ卿は自らが手を下すと進言した。
「今、殿下はわずかの共のみでクヴァルシル公国へ向けて移動中です。途中にはカンフレー領もございます。今ならば一網打尽にできます。兵を出すことをお許し下さい」
目を閉じ身体を震わせていたブレスは、やがて静かに決断を下した。
「……よろしい、カンフレー家は取り潰す。王国は只人の国だ、平和な時代に鬼は不要。だが、グリフは余に不満を見せたことなど一度も無い。故に、召還して余自ら真意を正すこととしよう。アルデ卿、この件任せてよいか?」
老練なアルデ卿は、不満の色は見せなかった。落とし所の一つとして想定していた範囲内だ。
「命令書をいただけますか」
立ち上がったアルデ卿は、王の執務机から、羊皮紙と筆記具の乗ったトレイを持ってきた。ブレス王は、先程の言葉を羊皮紙に自ら書き留める。最後にサインを入れると、簡易の命令書となった。
「アルデ卿、頼むぞ」
経験の少なさ故だろうか、受けた衝撃が大きかったからだろうか。ブレス王は、アルデ卿の差し出したインクが、偽造防止の魔法のインクではない事に気付かなかった。
「御心のままに」
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この度ついに完結しました。
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途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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