魔の森の鬼人の非日常

暁丸

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とある鬼人の前世(?)17 涙は流れず

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 街道を進むグリフ一行は、傭兵の襲撃を受けていた。

 この街道は、二本の川に挟まれている、他に道は無い。川に挟まれているせいで、頻繁に洪水が起きたため。集落は東西に延びる小高い丘の上にある。街道はその丘を回り込むように通っていた。隊列が丘に差し掛かった時、後方から騎馬が駆けて来た。武装している、傭兵だ。
 この街道は間道が無く、移動を読むには最適の地点だ。当然、グリフも斥候を出している。だが、騎馬が使えないから斥候も徒歩だ。街道近くに敵が伏せていないか確認するので精一杯だった。敵は偵察範囲外から駆けて来たに違いない。騎兵の数はさほでもないが、まず間違いなく後方から徒歩の兵が続いている。それにあの数でも突入を許したら簡単に蹂躙される。

 グリフ一行は、負担を均一にするため受け持ちを定期的に入れ替えていた。今日の布陣は、列の前半がオーウェンとデルンシェ。後方がソルメトロとメイガー、グリフの近侍はイーヒロイスの隊が務めている。
ソルメトロは矢継ぎ早に迎撃の指示を出すと、メイガーに叫んだ。

 「長槍40、行けるか?」
 「それ1回で打ち止めで良ければ」
 「かまわん」

 メイガーは意識を集中させ、両手の指で複雑な印を切る。たちまち目の前に「魔力の矢」をさらに引き延ばして長くしたような光の棒が山となって出現した。

 武器を具現化させるのがメイガーの魔法である。それ以外の外部発動魔法は使えない。一見便利そうに見えるが、生み出した武器は短時間しか維持できない。要するに飛ばすことも操ることもできない「魔力の矢」なのである。あまりに特殊すぎて、王城の魔法使いとして出仕することができなかったのだ。長槍40本で魔力は打ち止めだ、この後は魔法使いなのにメイガーは剣で戦うしかない。

 ソルメトロが「右翼に盾」と命令した。

 魔法使いが魔法の盾を敵左翼の前に数枚、配置する。騎兵は慌てて右に方向を変え、迂回して魔法の盾を回り込もうとした。街道の片側は丘がある、これで敵騎兵は道なりに突撃するしか無くなり、包囲される確率は減った。だが、おそらく後続がいる。そちらに魔法使いが居ないととも限らない、これ以上魔法の盾は使えない。
 ソルメトロは、瓦礫の中から子供の頭ほどもある石を掘り出すと、身体強化を全開にして放り投げた。ソルメトロは「力こそパワー」の信望者である。他には見向きもせず、ただひたすら身体強化を磨き上げることに邁進していた。ソルメトロの剣の腕自体は、実はメイガー以下である。だが、その剛力でブン投げられた石は、カタパルトで投射された石を更に上回る速度でほぼ水平に飛んで、襲撃コースに入って密集隊形を組み始めていた騎兵を直撃した。石の通過した場所に居た騎兵が3人吹っ飛ぶ。先頭で石を食らった兵は、上半身が半ば粉砕されていた。
 だが騎兵は止まらない。騎兵の神髄は速度と衝撃力にある、例え飛び道具で迎え撃たれようが、ここまで来たら突っ込むしかないのだ。脱落した騎兵を踏み越え、一直線に突入する騎兵に二つ目の石が命中し、腕や頭が宙を舞う。もう石を投げる余裕は無い程に距離は詰まっている。だが、既に兵たちはメイガーの作った槍を手に、配置に着いていた。ソルメトロが下がり「方陣」と叫ぶと、兵達は光の槍を前方に向け、密集隊形を組んで迎え撃つ。騎兵が初めて動揺した。長槍があるなど聞いていない。槍を構えた騎兵と、長槍の方陣が正面から激突した。




 「どう思う?」

 隊の前方を守るオーウェンは、自分と共に一隊を率いるデルンシェに言った。二人とも後方への加勢のための兵は動かしていない。この襲撃はいろいろと引っかかる。

 「騎兵は待ち伏せでなく、後方から来た。つまり、我々を丁度この場所で足止めしたかった…」

 デルンシェの推測は、オーウェンと同じものだった。

 「後方に注意を向けさせつつ…か、つまり前から…その丘の陰からも来る訳だな」

 言い終わるとほぼ同時に、斥候が駆けて来た。

 「丘の陰から傭兵と思われる敵の一隊。おそらく魔法使いもいます」
 「はやり挟撃か…<首取り>はどちらにいるかな」

 昨日、町から戻ったステレの報告で、あの宿場にガランドと名乗る両手剣使いの傭兵が居る事は判っていた。ステレの話を聞く限り、間違いなく<首取り>ガランドである。それを『偶然だ』て片付けるほどオーウェン達は楽天的ではなかった。グリフを襲撃する確率はかなり高いと言えた。ガランドはかなりの使い手である。おそらく剣技で渡り合えるのはオーウェンしか居ない。敵は待ち伏せている…と読んで、オーウェンは隊の前方を任された。

 「両手剣の使い手が居たら知らせろ。…皆、死力を尽くすぞ」
 「応!」

 既に障壁が展開され、魔法の矢の射撃戦が始まっていた。オーウェンは長剣と小剣を構え、先頭に立って敵を正面から迎え撃つために駆けだした。



 襲撃を受けると、ステレは、ラバに積まれた荷物からプレートの胸当てを出し、兵の手を借りて身に着けた。ホーバークの頭巾を上げて顎紐を閉め、更に板金のヘルムを被ると、長柄のバルディッシュを携えてイーヒロイスと共に王の盾として立つ。ステレは小柄で体重が軽すぎる。バルディシュを振り回すには、自身を重くしなければ逆に振り回されてしまうのだ。だから、この武器で戦うには、全身鎧を身に着け、鬼人の薬が必須となる。
 対照的に、弓兵であるイーヒロイスは、軽い防具しか付けていなかった。グリフの警護は防具で身を固めた郎党に任せると、一段高い場所に上がり前後の戦場を見渡した。崩れそうなら自分が加勢に行くことも考えていた。
 後方からの騎兵の襲撃は、長槍の方陣で撃退に成功した。だが、その間に駆け付けた歩兵の本隊との戦闘に入っている。前後とも、半包囲の体制に持ち込もうとする傭兵隊と、それを阻止せんとするグリフ隊の攻防が続いている。敵の方がやや数が多いが、魔法使いは貴族家の家臣で編成されたグリフ達の方が多い。魔法の障壁があるため、どうにか戦線を維持している。
 丘に登る訳にはいかない。登っている間に磨り潰されるし、登り切れるとしても、上に集落がある。巻き込む訳にはいかなかった。街道の東側は荒れ地になっている。洪水で流されたらしい岩や瓦礫が散乱していた。灌木と岩場が段々になり、小高くなった上には朽ちかけた礼拝堂があった。グリフの隊はそちらにじりじりと押されている。

 隊の前後を見たステレは恐ろしい事に気付いた。
 (ヤツが居ない。まさか、まだ姿を見せていない隊があるのでは?)
 鬼人の薬の口を切り、一息に飲み干す。これがガランドの隊で無かったら、薬の無駄遣いになる。だが、あの男の実力を目の当たりにしたステレは、懸念を放置することはできなかった。鬼人の薬は身体能力の他に、五感の能力も向上させる。向上した視力で隊の前後をじっと見渡すが、ガランドはいない。ふと、視線を動かしたとき、ステレはギクりとした。

 「イーヒロイス!あっちだ」

 声をかけ、注意を引くとステレはヘルムの面頬を下ろして岩場目指して駆けだした。イーヒロイスも、ステレの言わんとする事に気が付いた。
 ステレは走りながら拳ほどの石を拾い、投げつける。薬の効果で向上した視力で、岩場に幾つか不自然な影が見えたのだ。常人にはとても届かない距離を飛んだ石が土煙を上げると共に人の悲鳴が上がる。土色のマントに砂を乗せた偽装の下から肩口を押さえた兵が転がり出して来た。その瞬間、兵の首に矢が突き立ち、呻き声を残して倒れる。
 やはり待ち伏せ場所に追い込まれていた。マズイ、他の4人は前後の抑えで手一杯だ、自分とイーヒロイスの二人だけで凌げるか?。考えながら、次の石を怪しげな影の場所に投げ込む。ガンッと瓦礫がはねた。外れ、次。石を投げる、今度は兵に当たった。間髪入れずにイーヒロイスの矢が倒す。

 「気づかれた、出ろ!」

 声と共に岩場のあちこちで偽装マントがはね上げられ、兵が飛び出した。二人が立て続けに矢に倒れ、一人はステレが投げつけた石を受けて転がる。あっという間に3人を倒され、敵兵の足が止まりそうになった。行けるか?。

 「ちっ」

 ガランドは舌打ちした。運悪く、弓の名手が中央に居たか。少ない魔法使いは前後を挟撃する部隊に全部回しているた。こちらは勢子に追われた獲物を狩るだけのはずだったのだ。
 勢いが削がれたら、かえって矢の的になる。ガランドはイーヒロイス目指して飛び出した。厄介な弓はあの男だけだ。自分が迎えれば、兵を撃つ余裕は無くなる。自分を狙っている事に気づいたイーヒロイスが矢を放つが、中段に構えた両手剣の切先で矢を弾く。初めて的を外したイーヒロイスが続けざまに二本の矢を放つが、ガランドは最小限の動きで二本とも弾き飛ばした。
 ステレは胴震えと共に、こちらに向かって来る男を見ていた。鎖帷子にプレートの胸当てと革の籠手を付け、サリットを被っている。表情は見えないが、間違い無く昨日路地裏で自分を助けてゴロツキを斬った男…ガランドだった。我に返ったステレは、足元の石を拾った。矢はだめでも、質量のある石なら…。ステレが全力で石を投げつけたが、ガランドは柄で受けて石を逸らす。

 「さすが隊長」
 「隊長に続け」

 傭兵が勢いを取り戻した。
 ヤツには飛び道具は通用しない。だが…ステレの脳裏に、昨日の路地での剣戟が甦る。勝てるのか、あの男に。<首取ガランド>に……。昨日、一目見ただけで、勝てない男だと判った。だが、自分がガランドを止めねば、イーヒロイスが、グリフが斬られる。ステレはバルディッシュを構えてガランドに斬りかかった。

 ガランドは敵陣から小柄な騎士が両手斧を振りかざして突っ込んで来るのに気付いた。待ち伏せに気付き、とんでもない距離から石を投げて来たヤツだ。しかも、徒歩なのに、馬に乗るような甲冑で全身を固めている。グリフの隊には、身体強化に長けた剛力のソルメトロが居る。その手ほどきを受けたのかもしれない…体格で油断すると痛い目を見る…とガランドは即座に判断した。
 ガランドは、弓を避けるためにステレを射線に入れるよう動くと、防御のために中段に構えていた両手剣をこめかみの位置に掲げ、滑るように前進する。ステレは恐怖を押し殺し、バルディッシュを全力で……振る事もできなかった。ガランドの切先が、二の腕と肘を打つ。ホーバークの鎖の輪が幾つか千切れ飛んだ。あの一瞬で、プレートの隙間を正確に斬りつけたのだ。鈍い痛みにステレはよろけたが、どうにか踏ん張ると今度は縦に振り下ろす。瞬時に体を躱したガランドの剣が、胸甲の下、腹を斬る。またホーバークの鎖の輪が斬れ飛んだ。
 数度の打ち合いで、ステレの甲冑は血まみれになっていた。恐るべき両手剣の達人。その切先を受けることすらできなかった。こちらの斬り込みを受け流すと同時に切っ先が2回、3回と飛んでくる。いずれもプレートの隙間を正確に狙って来る。常人なら既に手足が動かなくなって止めを刺されていただろう。だが、鬼人の薬は例え心臓が止まっても体を強引に動かす。ステレは必死に武器を振り回した。想像以上にしぶとい相手に焦れたか、ガランドは舌打ちすると、ステレの斧を受け流さず迎え撃った。狙いはステレの右手。鈍い痛みが走り、ステレの右手の指が半分吹っ飛んだ。武器を落としそうになって、どうにか握り直すと、その隙に正面から蹴り倒された。尻もちをついて仰向けに倒れたステレに、今度こそ止めとばかりに顔面に剣を突き入れて来る。咄嗟に顔をそらしたが、面頬を突き破った切っ先が右の頬を切り裂く。激痛に叫び声を上げながら、左手だけで武器を振り回した、だが、瞬時に剣を引き抜き、身を躱されてしまう。

 (強すぎる、この男には勝てない…)
 鬼人の薬は、闘志を力に変える。ステレの心が折れれば、その効力は落ちる。湧き上がって来る全身の痛みから逃れるようと、意識が沈んでいく。絶望の闇は、時として優しく人を包み込む。

 「お嬢!」

 戦場の喧騒でもよく聞こえる声が、ステレをかろうじて現世につなぎとめた。主の危機に気付き、立ち塞がる傭兵を切り抜けたヤンが、血まみれの甲冑で駆けつけた。
 ガランドの動きが一瞬だけ止まった。この隊で『お譲』と呼ばれるのは、一人だけのはずだ。(まさか)という目で倒れた甲冑の剣士に視線を落としたその隙に、ヤンが両手剣の間合いの内に入り込んだ。老練な剣捌きでガランドを突き倒そうとする。ただの剣士なら、ろくに受けることもできずに斬られただろう。だが、ガランドは短剣の間合いだろうと相手を両断できる。籠手の上から剣で打たれ、ヤンは剣を取り落とす。ガランドは返す刀でヤンの甲冑の腰の継ぎ目を一突きにした。

 (ヤンッ!)
 ステレの絶叫は声にならない。
 右頬は奥歯が丸見えになるまで切り裂かれている。巻き添えで歯が何本か根本から折れていた。

 「お嬢、立って下さい」

 致命傷を受けてなお力強い声が、飛びかけたステレの意識を覚醒させる。ヤンは腹に刺さった剣をものともせずに、打たれて折れた右手で刺さった剣を掴むと、左手の短剣でガランドの脇の下を突き刺そうとした。
 ステレは、視界を遮る歪んだ面頬をむしり取る。鬼人の薬で緩和されてなお、顔の右半分は痛みで右目が開けられない。ヤンが稼いでくれた僅かの時間で、ガランドの足元に魔法の盾を出現させると、バルディッシュを片手で拾い上げて斬りかかる。それに気づいたガランドは、掴む指ごとヤンの脇腹を切り裂き、ステレを迎え撃とうとして…後ろに転倒した。倒れたガランドに振り下ろそうとしたステレの手からバルディッシュがすっぽ抜ける。もう拾う余裕は無い。ステレは、腰の細剣を逆手に持って引き抜き、身体ごと相手のあごの下に打ち込んだ。ガランドは倒れながらも両手剣を横に振り抜いた。腰の鎖鎧を半ば切断した所で、ガランドの頸鎧はステレの鋼に敗北した、耳障りな音と共に頸鎧を貫通した剣はガランドを貫通して地面に突き刺さった。
 喉を焼く灼熱の痛みの中、ガランドは一瞬目を見開く。兜の中の、血まみれの敵の顔が目の前に見える。昨日見た女が、グリフ一行の一人だとは予測していたが、全身鎧を着こんで長柄の斧を振り回しているとは思っていなかった。
 女の顔はズタズタに切り裂かれ、憎悪に燃えた目でガランドを見据えている。だが、ガランドには昨日以上に、泣きはらした女の顔に見えた。
 (俺が女を泣かすとはな…ヤキが回ったな……)
 そう思いながら<首取>と恐れられた傭兵隊長は息絶えた。

 ステレはどうにか起き上がろうとしたが、もう立ち上がる力は残っていなかった。しっかり剣を握った指も動かない。出血と共に体力が流れ出し、そのまま体がぐらりと傾くと傷と刃毀れだらけの剣は耐えきれずに根本で折れた。

 「<首取り>ガランドをステレ・カンフレー様が討ち取った」

 周りの兵が大声で繰り返し叫んでいる。信じられない目でその様を見ていた傭兵達は、声にならない叫びをあげて散って行く。彼らにとって<首取り>ガランドは不敗の隊の象徴だったのだ。その動揺は、前後から挟撃していた他の傭兵にも伝わって行った。攻撃の矛先が鈍り、やがて引いて行った。
 ステレは、仰向けに倒れて、耳に届く声だけで敵を押し返したらしい事を知った。起き上がる事ができない。どうにか顔だけを動かすと、すぐ隣に倒れたヤンは既に事切れていた。彼はステレがガランドを討ち取る様を見ただろうか…。

 カンフレーから付いてきてくれた、最後の家族が死んだ。
 『泣きそうな女は放っておけないと』言って、一時辛さを忘れるよう親身に接してくれた男が家族を殺し、その男を自分が殺した。
 なのに一筋の涙も流れない。

 (やっぱり、あなたの見立ては外れだったね)

 ステレは、ただそう思うしか無かった。
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