魔の森の鬼人の非日常

暁丸

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とある鬼人の戦記 11 血戦1

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 武装した騎馬の集団が、王都への街道を北上していた。
 突然の招集により王都に向かう、ダハルマ卿とその護衛の騎士六騎、彼らの従騎士達合わせて十四騎である。

 王城からの緊急の書状を一読し、ダハルマ卿は言葉を失っていた。あの護衛剣士が斬られるなど想像もつかない。ダハルマ卿から見ても、ゴージはバケモノじみた剣士だった。そして、それが鬼人の仕業だというのにも目を疑った。

 (狙いは儂ではなく、陛下か!。…国境の小競り合いばかりしていたせいで、大局を見る目を曇らせていたわ)

 ダハルマ卿は、自分の不明を恥じる事となった。
 しかし、だからと言って軍法を無視して指揮官の帰還を命じたブレス王の書状に、諾々と従う気も無かった。書状からは、ゴージを殺した鬼人への怒りがにじみ出ていた。王にとっては、グリフよりも鬼人の方が許せぬ敵になったのだ。帰城し、近衛を率いて鬼人を討伐せよと命じている。
 一度全権を委任された将は、戦闘が終わって帰城するまで王と言えど干渉する事は許されない。それを認めたら、讒言を信じた王によって前線の指揮官が粛清される、前史の愚行が再現されてしまう事になる。法規に煩いはずのブレス王が、軍法を無視する命令を出す事自体が、いかにブレス王が不安定になっているかの証左である。ダハルマ卿は召喚を黙殺しようとした。あと一歩で内戦にケリがつく。王都に戻るのはそれからでも遅くない。王が法を無視したという事実を作らず、内戦に勝利したうえで王を諫めるつもりだった。
 だが、定例の軍議で、討伐軍内の騎士達が王命に従うように嵩にかかって要求してきた。ダハルマ卿が召還を黙殺する事を見越して、討伐軍内の騎士に情報を漏洩したに違いない。勝ちが見えて来た所で、邪魔なダハルマ卿を追い出そうという魂胆なのは判り切っていた。それでも、『御側にあって陛下の御心を安んじてください』と、王を盾に言われれば、強硬に断る事もできない。それは何より『王が軍法を犯している』と非難する事につながるからだ。
 結局ダハルマ卿が折れ、次席指揮官であるハイリ卿に指揮を任せ王都に向かう事となった。ダハルマ卿は副官達を目付として残すつもりだったが、ハイリ卿は自分の幕僚が居ると言って、副官達にも同道するよう求めた。厄介払いなのは明らかだが、この地はマーキス卿の与党である貴族の領地である。道中の安全を考えれば確かに単独で王都に向かわせる事などできない。そう考えた副官らは、ダハルマ卿の護衛として共に王都に向かう事を決めたのだった。

 馬は無限に走り続けられる訳ではない。乗り潰す勢いで替え馬を乗り継ぐ急使と異なり、ダハルマ卿一行は馬の脚を溜めつつ走るしか無かった。ましてや、道中を警戒して皆武装したままだ。そうそう速度を上げる事もできなかった。それでも、包囲を続ける戦場から随分離れたと思えたとき、それは起きた。
 先頭を行くダハルマ卿が馬の脚を止めた。いぶかしげにダハルマ卿の視線を追った副官らは首をひねる。街道脇の木立ちから騎馬が列になって現れ、広がって行く。等間隔に並んで走る様は、訓練が行き届いている事を伺わせた。

 「何処の手の者でしょうか?」
 「……武装しているな…騎兵だ」

 敵対する騎士である事も考慮し、退路を確認しようとして振り向いたダハルマ卿は絶句した。後方でも退路を塞ぐように、騎兵が展開しているのだ。

 「なっ、後ろにも…」

 同じく振り向いた副官が声を上げた。気づかれぬよう、かなり距離を取って動いていた。こちらを包囲する動きを見せる以上、敵である可能性が高い。だが、これほどの騎兵を擁する勢力などこの近辺には無いはずだ。
 ……いや、一つだけあった。

 「ツェンダフの騎兵か!」

 それしかないと判っていても、有り得ない光景に言葉が出ない。何故敵の騎兵の大軍が、こんな場所に現れるのだ。

 「閣下、軍使が来ます」

 言われて前方の集団に目を向ければ、軍使の旗を掲げた騎馬が一騎駆けて来るのが見える。軍使らしき騎士は、十分安全な距離を取って止まると馬上のまま礼を取った。

 「馬上にて御免。我らは、ツェンダフ領軍第一騎士隊であります。御身は王国軍総大将ダハルマ・トライバル閣下ではありますまいか」
 「いかにも、儂がダハルマだ」
 「では、我が指揮官…」
 「我々は降伏などせんっ!」
 「アートルっ」

 礼を失し、軍使の口上を途中で遮った副官を一声で制すると、ダハルマは軍使に頭を下げた。

 「失礼した。だがこの者の言う通り、我らは身をもって王国騎士の矜持をお見せする…そうお伝えあれ」
 「…承知しました」

 ダハルマ達の覚悟を胸に刻み、軍使は礼を取ると自陣に戻って行く。

 「申し訳ございません」
 「まぁよい…」

 上官に恥をかかせた事を詫びるアートル卿の謝罪も上の空で、ダハルマ卿は思案していた。
 未知の騎兵はやはりツェンダフの騎士隊…しかも主力となる隊だ。だが、唯一の橋であるサリサリ砦は完全に包囲している。迂回して来たにしても展開が早すぎる。敵は一体どこから現れた…。あらゆる方向に考えを巡らせた結果、ダハルマ卿は一つの可能性に気づいた。

 「一杯食わされたか」
 「は?」
 「敵は会戦などする気は無かった。最初から主力を我らの後方へ迂回させるつもりだったのだ。それを気取られぬように、殿下は自らを囮にして我らの耳目を引き付けたのだろう。どうりで街道の騎兵が脆すぎる訳だ。あれは二線級の連中だ」

 副官アートル卿が絶句する。それはダハルマ卿以下、自分たちが敵の掌の上で踊らされていたという意味になる。

 「で、では、わが軍が東砦を落とし、西砦で殿下を包囲しているのは、全て作戦だったと?」
 「西砦とサリサリ砦に注力し、我らの陣の後方はガラ空きだ。しかも城攻めだから、歩兵は長槍も持たず騎士も皆下馬しておろう。今背後から騎兵に奇襲されれば、一たまりもあるまい」
 「しかし…まさか、信じられません。あれだけの部隊を我々に気取られずに後方へ回すなど……」

 ダハルマ卿は無能な指揮官ではない。迂回奇襲も想定して河べりにも偵騎を放ち、山の向こうも監視できるようわざわざ山頂付近にも監視所を作っているが、大部隊はおろか野営の煙一つ見つける事は出来なかった。

 「夜…獣人か…」
 「獣人ですか?」
 「あぁ、獣人の商会が殿下の味方に着いたと聞いていたが、おそらく獣人の傭兵も雇い入れたのだ。姿を全く見せぬから見抜けなかった。獣人は夜目が利くという。夜間に明かりを頼らずに行軍したのだ」
 「王国騎士があんな猿共を頼るなど……」
 「そう考えるからしてやられたのだ、敵の評価を誤るな。出し抜かれた以上、敵を猿と侮る事は我らが猿以下だという事にしかならん」
 「はっ確かに…」
 「いったい、いつから我らは術中に…」
 「そうだな…」

 ダハルマ卿は、グリフの陣中に、最初から相当数の獣人の傭兵が後方支援として入っていると想定してみる。

 「主力がもぬけの殻で会戦になれば勝ち目は無い。我らが着陣した時点ではまだ本陣に主力が控えていたはずだ。恐らく、我らが直ぐに戦端を開かぬと判った時点で騎兵の本体を渡河させたのだ。橋には偵察を送っていたから、下流に夜間に船橋を渡して渡河し、そのまま山の西の谷を進んだのだろう」
 「では、対陣し始めた最初から…」
 「獣人は斥候をやらせると右に出る者が無いという。我らの密偵も、都合の良い情報を掴んだ者だけが見逃されていたのやもしれん」

 そうして、最初から主力を迂回させる作戦だったと考えてみると、心に引っかかっていた違和感がいくつか解消される事に気づいた。

 「今思い返せば、殿下の陣の魔法使いが想定より少なかった。馬には大量の水が要るし、煙を出さない火がなければ、温かい食事もままならぬ。そちらの支援に回したのだろう」
 「貴重な魔法の使い手を、補給にですか」
 「山越えをする部隊の方が主力なら当然であろう。…しかし、殿下もよほど部下を信頼していると見える。騎兵と魔法使いの主力を欠いているのに、最前線の砦に籠城して囮を務めるとは…。まさに恐るべき胆力だ」


 ダハルマ卿の予測は、正鵠を射ていた。これが短期に、双方の犠牲が少なく『理想的に』勝つためのマーシアの策だった。作戦の要諦はごく単純に「ダハルマ卿を討ち取る」である。討伐軍の要はダハルマ卿であり、彼が居る限り統制が緩む事は無いだろう。逆に、ダハルマ卿さえ討ち取れば、まず間違いなく寄せ集めの討伐軍は瓦解する。
 そのためには、討伐軍になるべく広範囲に分散してもらう事、そして、ダハルマ卿が目標である…という意図を意識させないことが必要だった。そのための、ダハルマ卿の目を欺くための囮がグリフだった。
 ダハルマ卿も、グリフの戦場視察が西砦に目を向けさせるための策略である可能性は疑ったものの、グリフ本人が砦に入った時点でその考えは消しとんでいた。本人が囮としてわざと籠城するなど、見破れるはずもない。グリフさえ確保すれば、彼らが『理想的に』勝てる「玉」なのだから。だが、そのために討伐軍は、サリサリの砦と西砦に軍を二分し、しかも騎兵も下馬させて攻城戦に入る事になる。討伐軍は、時も、場所も、戦法も、巧妙に誘導されて布陣する事になってしまっていた。
 ダハルマ卿には、軍を分けないという選択肢もあった。西砦を包囲する一方で防御線を下げ、救援に来るであろうツェンダフ軍を野戦で撃破する、いわゆる後詰決戦である。だが、グリフというあまりに貴重で美味な餌を目の前にして、ダハルマ卿もその誘惑には抗しがたかった。何より、ダハルマ卿は優秀な指揮官であり、戦の勝ち負けについては熟知していた。すなわち勝利とは敵軍を撃破する事ではなく、敵軍を降伏させる事である。グリフを確保する事で、両軍に犠牲の出る決戦を避けて決着を着ける事が可能なら、ダハルマ卿は間違いなく犠牲を避けるべく動く。それはマーシアが予測した通りだった。

 そうして、ダハルマ卿の看破した通り、獣人の支援により無灯火の夜間行軍で監視網を突破したツェンダフ軍主力は、討伐軍が西砦を包囲した時には、既に彼らの背後に進出していたのである。
 主力を欠くツェンダフ軍は、万が一にでも砦を落とされぬようグリフの騎士たちをそれぞれが要となる場所に配置している。一方で、グリフの騎士達による派手な活躍に紛れて、目立たぬが優秀なツェンダフ領軍の将兵は、迂回する主力に多くが回されている。ステレが王都で騒ぎを起こすよう命じられたのも、一旦はダハルマ卿が狙いと疑わせておいて、実は王都が目標だった…と思わせる事で、本命のダハルマ卿から目を逸らさせるためのものであった。グリフに兵権を譲渡させたのも、マーキス卿との不仲を装ったのも、すべてがそのための布石だった。

 マーシアにも予測がつかなかった事もある。
 この作戦を献策する際、グリフが激怒すると思っていた。そして確かにグリフは怒った。『鬼人を騎士同士の決戦に投入する事はできない、王都で獣人と共に撹乱工作をしてもらう』…という点に。ステレを華やかな騎士の活躍から遠ざけ、敵の本拠地に単身送り込むなど、グリフに納得できるものではない。マーキス卿が必死に説得し、ステレ自身の希望もあって鬼人は単独で王都に向かって出発した。
 一方で、自分が囮になる事には、ほんのわずかの不安すら見せなかった。周囲の必死の諌止にも関わらず、影武者を立てる事も拒否しグリフは自身が囮を務めている。この作戦は、グリフ本人が囮となる事が何より重要だと気付いていたからだ。この決断は功を奏し、彼はその存在によって討伐軍主力を戦場で拘束している。

 東砦の隙を付かれ、街道上で騎士隊が撃破されたのも計算外だった。これはダハルマ卿の戦術眼と決断力に脱帽するしかない。もとより正面から敵を撃破できる練度は無かったとはいえ、予想外の強襲で一方的に蹂躙され危うくグリフが敵騎兵に補足される所だった。その上、防衛が遅ければサリサリ砦にまで敵の侵入を許す事になったかもしれない。そうなれば、作戦は一瞬にして水泡に帰していた。

 そして、王都に潜入した鬼人の撹乱で幸運を呼び込む事ができたのも予想外の好材料だった。まさか、鬼人がゴージを討ち取るとは想像もできなかった。王の命令によりダハルマ卿が召還された事もそうだ。王がそこまで追い詰められているとはマーシアにも予想できなかった。討伐軍内の主導権争いが手の施しようが無いほど悪化し、ダハルマ卿が王都に戻る事になったのもそうだ。通常は、作戦が終了する前に総大将が戦場を離れる事など無い。
 人事を尽くした結果として幸運が重なり、戦場から外れた場所でダハルマ卿を単独で補足する事に成功したのである。


 「こうなると、更迭されたという情報も欺瞞のようだな。あの騎兵はデルンシェの指揮か…」

 戦場に出ていなかったグリフの騎士の残る二人のうち、ソルメトロはどちらかというと歩兵の指揮官向きである。ならば騎兵を率いる大将はデルンシェに違いない。自分の騎兵の知識を全て教えた愛弟子である。それを示すように、大部隊とは思えぬほど統制された動きで騎兵を左右に展開させ、じわじわと包囲の輪を狭めている。一指も乱れず水をも漏らさぬ布陣で進退できるのは、自分の率いた騎士とは雲泥の差だった。

 「この戦は負けだな」
 「そんな」
 「天幕の寝心地にすら文句を言うあやつらが、あの騎兵の襲撃を支えきれると思うか?」
 「そ、それは…」
 「諸君らの責任ではない。違和感はそこかしこにあった、殿下を囮と見抜けなかった儂の不覚よ。今までどうにか勝ちに恵まれて来たが、最後に来て我が運も尽きたか…。いや、運と言っては失礼だな…」

 ここに至れば、ダハルマ卿は指揮官としての責任を取らなければならない。
 だが、ダハルマ卿に悲壮な影は無い。自身の死など、騎士を志した時から覚悟していた。

 「よもや戦場で死ねるとは思わなんだ、陛下に感謝せねばならん。グレイブス、長らく世話になったな。どこへなりと落ちよ」

 妻よりも長い付き合いの従騎士は、長くトライバル家の家令も務めていた。ダハルマの隠居に伴って引退したが、ダハルマが現役復帰を命じられた際に、なんと自分も従騎士に復帰して付いて来たのである。そんな老従騎士は、「承知いたしました」と了承し、ダハルマ卿に冑と槍を手渡すと残った荷物をまとめ始めた。主を残して逃げ支度を始める従騎士に周りの騎士が眉を上げたが、グレイブスは顔色も変えない。

 「旦那様の頸を取り戻すまでは、生きていなければなりませんでな」

 そう平然と言ってのけたグレイブスに、騎士達は「はっ」とした。
 討伐軍を降伏させるため、ダハルマ卿は頸を取られる可能性が高い。この包囲を生き延びて更に主の首を取り戻すというのだ、主と共にここで死ぬより険しい道である。

 「そういう意味では無いのだがな」

 ダハルマ卿は苦笑したが、それ以上命じようとはしなかった。長い付き合いで、何を言ってこの男が翻意する訳が無いと知っている。

 「諸君らもご苦労であった、この場で任を解く。装備を捨て散開すれば活路が開けるやもしれぬ。どうにか逃げ延びられたら、本陣に危機を伝えてくれぬか?」

 副官らに本陣への連絡を命じれば、彼らは本気で敵陣を突破しようとし討ち取られてしまうだろう。だから、任務解除し逃げるよう促したのだが、皆揃って首を振った。

 「総大将を見捨てて逃げたとあっては王国騎士の名折れ。最後までお供いたします」
 「こんな無駄な戦いで命を落とさず、生きて王国に尽くして欲しいのだがな」
 「運よく生きて捕虜になったらそういたします」

 そういう彼らの表情、目を見れば、いずれもが命を捨ててダハルマの盾となろうとしているのは明らかだった。

 「……剣にかけて誓え、儂が討たれたならすぐ降伏すると。陛下が勝つにしろ殿下が勝つにしろ、貴様らは生きて国への忠節を果たせ。それが条件だ」

 6人は互いの顔を見て決意を固めると、鯉口を切り剣を鳴らした。

 「我が剣にかけて!」

 ダハルマが頷くのを見ると、6人も従騎士に下がるよう命じた。これからの戦いは、騎士の意地に過ぎないのだ。グレイブス達従騎士を残し、七騎が一丸となって前に出る。少しずつ距離を詰めていた敵の騎兵の前列が立てていた槍を向け前進を開始しようとした瞬間、ダハルマは速度を上げて一人前に出た。

 「我は、王国騎士ダハルマ・トライバル!。我と思わん者は討ち取って手柄とせよ!」

 6人の護衛が止める間も無く、冑の面頬を上げたダハルマ卿は大音声で名乗りを上げた。騎馬の大群が駆ける中でも驚くほど明瞭に通る。
 部下たちは「あっ」という顔になる。これは一騎討ちの名乗りだ、わが身を盾にしてダハルマ卿を守るつもりだったが、これでは加勢しては、逆にダハルマ卿の不名誉となる。ダハルマ卿は初めからこうするつもりで「自分が死んだら降伏しろ」と誓いを立てさせたのだ。

 「すまぬな」

 ダハルマ卿はくやしさを滲ませる部下にそう言って笑うと、敵の反応を見た。
 もはや、勝ち目はない。できることは、自分がなるべく早く死ぬことで、部下たちの命を一人でも多く救う事だ。ダハルマ卿の名乗りを受けて、敵陣が僅かに混乱している、突撃しようとする騎士を押しとどめているようだったが、やがて戦場が静かになった。圧倒的多数のツェンダフ軍はダハルマ卿達を完全に包囲しているが、問答無用で殲滅される事態だけは避けられるかもしれない。

 と、ツェンダフの陣から騎士が一騎だけ進み出て来た。
 その盾の紋章を見た瞬間、ダハルマ卿は怒りに目を剥いた。その男は、自分が手塩にかけて育てた愛弟子だったのだから。
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