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とある鬼人の戦記 8 人外対人外 2
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ブレス王が執務の場としているテラスは、数代前の王によってかつての城の主塔を土台として建てられた。
王国統一の戦乱が終わって百数十年、平和な時代が長く続き、王都を脅かす敵の影も見えなくなった時、城の最後の防御施設である主塔の上に建てられたテラスは、言わば天空のダンスホールであり平和の象徴であった。しかし、落成のパーティではその眺望の素晴らしさは絶賛されたものの、地上での夜会の数倍の費用が掛かる事が大きな問題となった。そのうえ、着飾った貴婦人がここまで登る苦労は並大抵ではなく、また配膳にも手間がかかる事が難点となり、次第に使われなくなったという。テラスの外周は列柱が立ち並ぶだけで窓ははまっていないが、魔法使いが定期的に結界を張っているため野鳥の巣窟になる事もなく美しい姿を今に残している。
ブレス王はその真ん中に机を置いて執務をしている。周囲は吹き曝しで遮るものもないが、結界のおかげで書類が風で飛ぶこともない。ゴージは王の斜め後ろに立ち、微動だにしない。
ここは、王が「自分は一人である」と再認識するために選んだ執務室だった。そして、同時に「ここから見える王国を統べるのが自分である」と自覚するための場でもあった。王は、こうして目に見える形にしなければ平穏を得られないほど精神の均衡を欠いていた。
ステレも天空のホールの存在は知っていたが、入った事は無い。キブト王は「無駄の極みだ」と言って使う気が無かったし、どうやってもダンスではなく組討ちになってしまうステレは夜会に出た事すら無く、そのうち王都出禁になってしまったからだ。
密偵達が見つけたテラスに至るルートというのは、別に秘密の抜け道でもなんでもない。ようは、力業で城壁を登るのである。ブレス王が側近たちを遠ざけた事は、じわじわと王城を蝕んでいる。大した理由もなく遠ざけられ、それでもなお王家に義務を果たそうという貴族は少ない。そういった心境が末端の兵にまで伝わっている。夜間の警備にも少しずつ綻びが出始めていた。
警備の死角を突いて4人の人影が城壁を上って行く。ところどころに魔法の監視の網があるが、彼らはそれを悉く避けていた。道案内として獣人の密偵が二人付いて来ていたが、二人のうちのどちらかかの能力らしい。さらには只人のトキラまで同行を申し出て来た。彼は獣人に負けず劣らずの体捌きで城壁を上って行く。ステレも腕力・体力では全く劣らないが、何しろ見かけより体重が重い。近接戦闘では絶大な威力を発揮する鬼人の身体もこういった工作活動は不得手だった。特殊な金具を石の隙間に嵌め、どうしようも無い所は登った獣人の降ろすロープを頼り、四人はどうにかテラスの大屋根に登り切った。城にはここより高い場所は無い。だから、登ってさえしまえばまず見つかる心配は無い。ゴージの感知を逃れる事はできないだろうが、彼は屋根に潜む不審者に気づいても警告などしない。誰であろうと、王に剣が届く範囲まで近寄ればその瞬間に斬るからだ。それ以外であれば無害と同じなのだ。
四人は背負っていた重みのある荷物を下ろした。中身は鬼人用の防具だ。ステレとトキラのすったもんだの交渉の末、結局は折れざるを得なかったトキラの要望により、ガチガチに防御を固めたうえで勝負に挑むことになったのだ。この甲冑は、板金の鎧を加工して、鉄板を二枚重ねにして鋲で止めていた。鎖帷子は二重にしないから、重量は二倍とまでは言わないものの、限りなく二倍に近い。これを着込んでまともに動けるのは鬼人くらいのものだろう。それらは登攀には邪魔になるので、音を立てないように布で包んで背負って運んでいたから、これを身に着けるには他人の手が要る。暗がりの中、物音を立てぬよう細心の注意を払い、夜目の利く獣人の手を借りてステレは冑まで全部身に着けた。
ステレは、冑をあちこち動かして位置を確かめる。
「うーん、額当てを入れて隙間作ったけど、やっぱり角が冑に当たるな」
「気に障りますか」
「靴に入った砂粒みたいなもんだ。まぁどうせ勝負は一瞬だろうからいいよ」
何度か位置を調整して試していたステレは、やがて諦めた。さすがに角を切るわけにもいかないし、冑をそこまで加工する時間も無かった。
ステレはふと視線を遠くに向けた。甲冑を身に着けている間に、東の地平からかすかに空の色が変わり始めて来た。夜明けが近づいている。
ステレは、これが最後に見る夜明けかもしれない…。
「明るくなる前にここを離れた方がいい。……ありがとう、世話になったな」
トキラはどきりとする。それはまるで今生の別れのように聞こえた。密偵達は、ここでステレと別れ想定される逃走ルートに待機して逃げるステレをサポートする事になっている。だが、そこまでたどり着けない可能性がかなり高い事を、トキラは悟っていた。
「先に行ってくれ」そう言って二人の獣人を先行させると、酷く生真面目な顔で鬼人をまっすぐに見る。
「最後にお願いがあります」
「なんだい?」
「どうか、名をお聞かせ下さい」
それは、鬼人が力及ばなかったときのための懇願だった。だが、ステレは首を振る。
「鬼人は戦場で生まれて戦場で死ぬ。それだけだよ、俺がここで死んでもただそれだけの話だ。俺には消息を伝える家族もいない」
「それでも、我らは共に戦った戦友です。名さえ知らぬままではいかにも心残りです」
ステレは虚を突かれたような顔をした。
(そうか、戦友か…)
鬼人になった自分には何もなくなったと思っていた。だが、まだ繋がる縁はあったのだ…
「うん、判ったよ…。俺は……私の名は……ステレ」
「………ええ!?……ステ……まさか……」
一瞬固まったトキラは、その名の意味する事を理解した瞬間、危うく大声を出しそうになった。トキラも、傭兵隊長と相討ちになって死んだ女剣士の名は知っていた。信じがたい話ではあるが、事実だとすればいくつか腑に落ちる点もある。トキラは鬼人が男装はしているが女だという事には気づいていた。それに、案内も無しに土地勘があるかの如く王都を歩いていた。
ステレは人差し指を唇に当てる。
「いろいろあってこんなナリで生きてる。でも、私は名もなき鬼人じゃなきゃいけない、だから皆にはナイショにしといて」
そう言って微笑む鬼人の顔は、闘争に生きる美丈夫ではなく、確かに歳相応の女性の顔に見えた。
「はい、お約束します。……どうかご本懐を遂げられますよう」
鬼人がカンフレーの娘なら、王に一太刀報いたいという気持ちも理解できた。トキラは武運を祈ると、屋根から音もなく降りて行く。とても只人とは思えない身のこなしだった。天賦の才に加えて相当の修練を積んだのだろう。彼ら獣人の商会の店員は只人も獣人も皆特異な才を持っている。彼らはグリフが王位に付いた後も大きな助けになってくれるに違いない。
トキラを見送ったステレは、屋根にごろりと横になった。あとはゴージの気配を感じたら、屋根から一気にテラスに飛び込むつもりだ。ゴージは魔剣とも称される王国最強の剣士の一人だ。だが、それでも只人である事は間違いない。不死身でなければ剣で殺すことはできるだろう。
……相討ちでも良いのだ。
トキラは誤解している。ステレは故郷の復讐のために来たのではない。正直、ブレス王の命などゴージのついでだった。グリフは「自分が王位に着き、ブレス王によって損なわれたカンフレーの名誉を回復する」と約束してくれた。王への意趣返しはそれで十分だった。
ステレは、王妃となるマーシアと直接接する機会があった、彼女はステレが持っていないものをいくつも持っている。グリフが王位に付けば必要となるものばかりだ。この人が居ればグリフは間違いなく王になれるし、その後の治世も良いものとなる。そう確信する事ができた。
獣人の商会もそうだ。彼らはグリフを裏切る事は無いし、多種多様な能力を持つ人材を揃えている。何より、内戦が終われば財政の再建のためにも商人はかかせない存在だ。
鬼人は…ステレは、人を殺すことしかできない。それどころではない、下手をしたら『人を殺さなければ気が済まない』のが鬼人だった。ステレがこうしてここまで来たのは、どうしても湧き上がる闘争への本能が抑えきれないからだ。ステレは、ただゴージと戦いたくてここまで来たのだ。
「度し難いよなぁ…」
ステレは紺色になりつつある空に輝く星を見ながらつぶやく。
放浪中は生きる事そのものが闘いだったから、闘争への衝動は昇華されていたのだろう。だが、寝台で休めるようになった今、次第に闘争と破壊への欲求が昂って来るのを抑えきれない。戦いたい。強力な敵ほど良い。全力で剣を振るい、殺すか殺されるかしたい。
…自分の事ながら、まったくもって度し難い。望んで得た力だし、グリフを護るために大いに役に立った。だが、こんな物騒な力は平和な治世では不要のものだ。
古人は『大事にされる猟犬も、獲物が尽きれば狩人に食われる』と言った。それは、有能な戦士ほど戦が終われば邪魔となり主に害される、だから戦が終われば身を引くべきだ……という教訓を伝えるものだという。グリフは絶対にそんな事はしないと確信できる。だが、戦争にしか使えない鬼人など、内戦終結と共に消えるべきだ。いや、消えねばならない。
だから最後に、鬼人でなければできない仕事をしよう。その後は……
「主に犬を食う気がないなら、自分で火に飛び込むさ」
それが役目を終えた忠犬の取るべき道だろう。ステレの心は、この時に決まっていた。
王国統一の戦乱が終わって百数十年、平和な時代が長く続き、王都を脅かす敵の影も見えなくなった時、城の最後の防御施設である主塔の上に建てられたテラスは、言わば天空のダンスホールであり平和の象徴であった。しかし、落成のパーティではその眺望の素晴らしさは絶賛されたものの、地上での夜会の数倍の費用が掛かる事が大きな問題となった。そのうえ、着飾った貴婦人がここまで登る苦労は並大抵ではなく、また配膳にも手間がかかる事が難点となり、次第に使われなくなったという。テラスの外周は列柱が立ち並ぶだけで窓ははまっていないが、魔法使いが定期的に結界を張っているため野鳥の巣窟になる事もなく美しい姿を今に残している。
ブレス王はその真ん中に机を置いて執務をしている。周囲は吹き曝しで遮るものもないが、結界のおかげで書類が風で飛ぶこともない。ゴージは王の斜め後ろに立ち、微動だにしない。
ここは、王が「自分は一人である」と再認識するために選んだ執務室だった。そして、同時に「ここから見える王国を統べるのが自分である」と自覚するための場でもあった。王は、こうして目に見える形にしなければ平穏を得られないほど精神の均衡を欠いていた。
ステレも天空のホールの存在は知っていたが、入った事は無い。キブト王は「無駄の極みだ」と言って使う気が無かったし、どうやってもダンスではなく組討ちになってしまうステレは夜会に出た事すら無く、そのうち王都出禁になってしまったからだ。
密偵達が見つけたテラスに至るルートというのは、別に秘密の抜け道でもなんでもない。ようは、力業で城壁を登るのである。ブレス王が側近たちを遠ざけた事は、じわじわと王城を蝕んでいる。大した理由もなく遠ざけられ、それでもなお王家に義務を果たそうという貴族は少ない。そういった心境が末端の兵にまで伝わっている。夜間の警備にも少しずつ綻びが出始めていた。
警備の死角を突いて4人の人影が城壁を上って行く。ところどころに魔法の監視の網があるが、彼らはそれを悉く避けていた。道案内として獣人の密偵が二人付いて来ていたが、二人のうちのどちらかかの能力らしい。さらには只人のトキラまで同行を申し出て来た。彼は獣人に負けず劣らずの体捌きで城壁を上って行く。ステレも腕力・体力では全く劣らないが、何しろ見かけより体重が重い。近接戦闘では絶大な威力を発揮する鬼人の身体もこういった工作活動は不得手だった。特殊な金具を石の隙間に嵌め、どうしようも無い所は登った獣人の降ろすロープを頼り、四人はどうにかテラスの大屋根に登り切った。城にはここより高い場所は無い。だから、登ってさえしまえばまず見つかる心配は無い。ゴージの感知を逃れる事はできないだろうが、彼は屋根に潜む不審者に気づいても警告などしない。誰であろうと、王に剣が届く範囲まで近寄ればその瞬間に斬るからだ。それ以外であれば無害と同じなのだ。
四人は背負っていた重みのある荷物を下ろした。中身は鬼人用の防具だ。ステレとトキラのすったもんだの交渉の末、結局は折れざるを得なかったトキラの要望により、ガチガチに防御を固めたうえで勝負に挑むことになったのだ。この甲冑は、板金の鎧を加工して、鉄板を二枚重ねにして鋲で止めていた。鎖帷子は二重にしないから、重量は二倍とまでは言わないものの、限りなく二倍に近い。これを着込んでまともに動けるのは鬼人くらいのものだろう。それらは登攀には邪魔になるので、音を立てないように布で包んで背負って運んでいたから、これを身に着けるには他人の手が要る。暗がりの中、物音を立てぬよう細心の注意を払い、夜目の利く獣人の手を借りてステレは冑まで全部身に着けた。
ステレは、冑をあちこち動かして位置を確かめる。
「うーん、額当てを入れて隙間作ったけど、やっぱり角が冑に当たるな」
「気に障りますか」
「靴に入った砂粒みたいなもんだ。まぁどうせ勝負は一瞬だろうからいいよ」
何度か位置を調整して試していたステレは、やがて諦めた。さすがに角を切るわけにもいかないし、冑をそこまで加工する時間も無かった。
ステレはふと視線を遠くに向けた。甲冑を身に着けている間に、東の地平からかすかに空の色が変わり始めて来た。夜明けが近づいている。
ステレは、これが最後に見る夜明けかもしれない…。
「明るくなる前にここを離れた方がいい。……ありがとう、世話になったな」
トキラはどきりとする。それはまるで今生の別れのように聞こえた。密偵達は、ここでステレと別れ想定される逃走ルートに待機して逃げるステレをサポートする事になっている。だが、そこまでたどり着けない可能性がかなり高い事を、トキラは悟っていた。
「先に行ってくれ」そう言って二人の獣人を先行させると、酷く生真面目な顔で鬼人をまっすぐに見る。
「最後にお願いがあります」
「なんだい?」
「どうか、名をお聞かせ下さい」
それは、鬼人が力及ばなかったときのための懇願だった。だが、ステレは首を振る。
「鬼人は戦場で生まれて戦場で死ぬ。それだけだよ、俺がここで死んでもただそれだけの話だ。俺には消息を伝える家族もいない」
「それでも、我らは共に戦った戦友です。名さえ知らぬままではいかにも心残りです」
ステレは虚を突かれたような顔をした。
(そうか、戦友か…)
鬼人になった自分には何もなくなったと思っていた。だが、まだ繋がる縁はあったのだ…
「うん、判ったよ…。俺は……私の名は……ステレ」
「………ええ!?……ステ……まさか……」
一瞬固まったトキラは、その名の意味する事を理解した瞬間、危うく大声を出しそうになった。トキラも、傭兵隊長と相討ちになって死んだ女剣士の名は知っていた。信じがたい話ではあるが、事実だとすればいくつか腑に落ちる点もある。トキラは鬼人が男装はしているが女だという事には気づいていた。それに、案内も無しに土地勘があるかの如く王都を歩いていた。
ステレは人差し指を唇に当てる。
「いろいろあってこんなナリで生きてる。でも、私は名もなき鬼人じゃなきゃいけない、だから皆にはナイショにしといて」
そう言って微笑む鬼人の顔は、闘争に生きる美丈夫ではなく、確かに歳相応の女性の顔に見えた。
「はい、お約束します。……どうかご本懐を遂げられますよう」
鬼人がカンフレーの娘なら、王に一太刀報いたいという気持ちも理解できた。トキラは武運を祈ると、屋根から音もなく降りて行く。とても只人とは思えない身のこなしだった。天賦の才に加えて相当の修練を積んだのだろう。彼ら獣人の商会の店員は只人も獣人も皆特異な才を持っている。彼らはグリフが王位に付いた後も大きな助けになってくれるに違いない。
トキラを見送ったステレは、屋根にごろりと横になった。あとはゴージの気配を感じたら、屋根から一気にテラスに飛び込むつもりだ。ゴージは魔剣とも称される王国最強の剣士の一人だ。だが、それでも只人である事は間違いない。不死身でなければ剣で殺すことはできるだろう。
……相討ちでも良いのだ。
トキラは誤解している。ステレは故郷の復讐のために来たのではない。正直、ブレス王の命などゴージのついでだった。グリフは「自分が王位に着き、ブレス王によって損なわれたカンフレーの名誉を回復する」と約束してくれた。王への意趣返しはそれで十分だった。
ステレは、王妃となるマーシアと直接接する機会があった、彼女はステレが持っていないものをいくつも持っている。グリフが王位に付けば必要となるものばかりだ。この人が居ればグリフは間違いなく王になれるし、その後の治世も良いものとなる。そう確信する事ができた。
獣人の商会もそうだ。彼らはグリフを裏切る事は無いし、多種多様な能力を持つ人材を揃えている。何より、内戦が終われば財政の再建のためにも商人はかかせない存在だ。
鬼人は…ステレは、人を殺すことしかできない。それどころではない、下手をしたら『人を殺さなければ気が済まない』のが鬼人だった。ステレがこうしてここまで来たのは、どうしても湧き上がる闘争への本能が抑えきれないからだ。ステレは、ただゴージと戦いたくてここまで来たのだ。
「度し難いよなぁ…」
ステレは紺色になりつつある空に輝く星を見ながらつぶやく。
放浪中は生きる事そのものが闘いだったから、闘争への衝動は昇華されていたのだろう。だが、寝台で休めるようになった今、次第に闘争と破壊への欲求が昂って来るのを抑えきれない。戦いたい。強力な敵ほど良い。全力で剣を振るい、殺すか殺されるかしたい。
…自分の事ながら、まったくもって度し難い。望んで得た力だし、グリフを護るために大いに役に立った。だが、こんな物騒な力は平和な治世では不要のものだ。
古人は『大事にされる猟犬も、獲物が尽きれば狩人に食われる』と言った。それは、有能な戦士ほど戦が終われば邪魔となり主に害される、だから戦が終われば身を引くべきだ……という教訓を伝えるものだという。グリフは絶対にそんな事はしないと確信できる。だが、戦争にしか使えない鬼人など、内戦終結と共に消えるべきだ。いや、消えねばならない。
だから最後に、鬼人でなければできない仕事をしよう。その後は……
「主に犬を食う気がないなら、自分で火に飛び込むさ」
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この度ついに完結しました。
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今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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