魔の森の鬼人の非日常

暁丸

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とある鬼人の戦記 21 その手からこぼれ落ちるもの 3

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 ステレは、控えの間に戻ると用意されていた湯と手ぬぐいで化粧を落とした。また男装して戻るしかないから、化粧などしていたら特殊な趣味の男と思われかねない。

 「残念ねぇ」

 広間で見送るだけで良かったはずの王妃は、態々控えの間まで同行して来た。王妃のつぶやきは、せっかく決まった化粧を落としてしまう事…ではなかった。

 「あなたはもう少し欲張りな人かと思っていたわ」

 王妃が不満そうに言う。
 これだけ仕上げれば、少しは王への執着を見せると思っていたのだ。だが、ステレは苦笑しながら首を振った。

 「欲張りでしたよ。そして欲張りすぎてこうなったんです」

 王妃がわずかに首を傾げた。

 「私は、……非力な女の身体が悔しい、誰にも負けない騎士になれるもっと強い身体が欲しい…って、そう願ってしまったんです。その願いは叶いました、只人ではなくなる事で…」

 タペストリーのドレスから、留め金やピンを抜きながらステレは続ける。

 「それでも、覚悟の上でした。死ぬはずだった命を長らえ、私はこれで陛下のために戦える…そう思っていました。でも、敵を斬っているうちに気付いたんです。私は……、陛下の敵を倒す、そういう口実で単に自分が戦いたいだけだった、殺したいだけだった…って。その証拠に…陛下を王にする事ができても、もう止められないんです。鬼人に転生した時に、もう私の手は剣を握ることしかできなくなっていた、それ以外の物を手にしようとしても全部こぼれて落ちてしまうようになっていたんです。鬼人はそういうものだったんです。……もう戦いは終わりました、これ以上身を超えた欲を持とうとは思いません。うっかり叶ったら何が起きるか判りませんから」

 そういって笑うステレの笑顔は、言葉と裏腹に晴れ晴れしく見えるほどで…だからこそ王妃はステレの諦観を見誤っていた事を悟った。
 だが、王妃の不明を責める事はできまい。共に戦った騎士達も、オーウェンでさえも気づいていなかったのだから。それは、ステレが見た目には何も変わって居なかったからだ。ステレが物心ついて騎士を目指してから、常に現実に抗い挫折を繰り返していた。諦め、別な道を探し、壁に突き当たり、諦めてまた別の道を探す。挫折と諦めがステレの日常だった。それを覆い隠す笑顔は、強さの証ではない。単に、挫折と諦めが当たり前になってしまった彼女の被り慣れた仮面だっただけに過ぎない。だから誰も気付かなかった。ステレが絶望の果てに全てを諦めていたという事に。
 グリフ王だけが、ステレが抗う事をやめていた事に気づいていた。だから、ステレが控えの間に戻る際に、王妃にだけ聞こえるように囁いたのだ「頼む、ステレを現世に引き留めてくれ」と。
 悲しみに満ちた王の言葉を受けて、王妃はステレと共に控えの間に戻ったのだった。

 王妃はステレの忠誠と愛を愛の方に傾ければ、グリフ王への執着で引き留められると思っていた。だが、ステレは筋金入りの騎士だった。それも、自家大事で時勢によっては裏切りも辞さない現実の騎士ではなく、ダハルマ卿同様に徳目を重んじる物語の中の騎士だ。ステレは自分の全てを捨てて王に尽くし、その仕上げとして自分自身を捨てようとしている。グリフ王を愛するからこそ己を消そうとしているステレを、グリフ王への執着で救う事はできないのは当然だ。
 ただ一人の家臣のために王妃が必死で知恵を絞るのは、グリフ王の性格である。彼ほど家臣を愛する王が、滅私奉公するステレを惜しまないわけがない。そして、彼女の両親もグリフを亡命させるために死んでいるのだから猶更だ。
 かつてのグリフなら、ステレ一人のために全てを投げ打つ危険すらあった。だが実際に王位に就き、そしてキーリング卿の生き様を目の前で見た今のグリフ王にそれはできない。その点ではある意味『マトモ』になったグリフ王だが、その根幹は変わっていないのだ。もし、ステレを失ったとしたら…グリフ王がブレス王のようにならないと、どうして断言できる?。王妃にステレを託した王の声の昏さは、その不穏な未来を予想させるに十分だった。

 だが、生への執着を失った者を立ち直らせる事ほど難しい事は無かった。もし、可能性があるとすれば……彼女と共に歩んで行ける者が必要だ。おそらくは、彼女が全てを賭けて守らねばならない程脆弱なもの…例えば赤子…か、逆に、自分の全てを捨ててでも有無を言わせずステレを我が物にするくらいの強者で無ければ、ステレを救う事はできないだろう。
 今の所、鬼人を強引に引っ張って行ける男は5人の騎士くらいしか居ないが、いずれも侯爵を叙爵したばかりだ。鬼人を妻として迎えるのは難しいし、ステレが貴族の妻などに収まる訳が無い。かといって、貴族が家を捨ててステレと共に在野で生きて行くのも難しいだろう。オーウェン卿はステレに懸想しているらしいが、王に義理立てしているから爵位を投げ出す事などできないだろう。まだソルメトロ卿の方が可能性があるように見えるが、彼も他の3人もオーウェン卿が覚悟を決めるのを見守る姿勢のようだった。

 王妃は必死に策を考える。ステレは王国のために自分を消そうとしているが逆だ。王国の安定のためには、どうにかしてステレに生きてもらわねば(違う!)
 王妃は土壇場で自分の過ちに気が付いた。

 「…私は、あなたはもっともっと欲張りで良いと思っているわ。だって、あなたはそれだけの事をしたのよ?私があなたに嫉妬するほどにね」

 ステレは上着のボタンを留める手を止めると驚いた顔を向け、そして更に驚く事になる。王妃は、自らの地位を表すティアラと首飾りを外して、無造作に鏡台の前に放り出したのだ。
 ただ事でない気配を感じたステレは、上着のボタンを留め直すと、姿勢を正しマーシアを見つめる。

 ブレス王に期待をかけられた王妃にも、生きる気力の無いステレを立ち直らせる策などあるはずも無かった。当たり前だ、それは策で為すものでは無いのだから。王は王国のためにステレに生きてもらいたいのではない、『ただ生きて欲しい』のだ。だが、もうはや王に「私」はない、どんな言葉も行動も全て「公」となってしまう。ブレス王は鬼人にあれ以上の事はできない。だからこそ、公式な権限を持たない…「ステレの友人」たり得る王妃に…マーシアに委ねた。マーシアがすべき事は、友人を立ち直らせる事だった。だから『生きて欲しい』という自分の想いを直接ステレにさらけ出した。

 「あなたは私に嫉妬していると言ったわね。でもそれは私も同じ事よ。あなたは私ができない事をやってのけた女。私が、強く美しいあなたに嫉妬してないと思った?。何より、陛下にとっては今でもあなたとカンフレーは特別なのよ。もし私が寛大に見えるとしたら、それは政治的な思惑で既に王妃になっているという優位があるから。それと、そうね…『自分で選んで採った果実でも、何故か他人が持っている果実の方が大きく見える』…と言う諺を知っているからかしらね」

 思いもよらぬ言葉に、ステレは王妃の真意を探ろうとした。だが、裏などあろうはずもない。そこに居るのは策を弄する王妃ではなく、同じく社会に鬱屈し、同じ男を愛した女でしかないのだから。マーシアは、鈍いステレに判るようにティアラを外したのだ。

 「でも、人と人はそんなものよ。あなたは私に嫉妬して、私はあなたに嫉妬して、それでもあなたが私の友人である事に変わりは無いと思っているわ。あなたはこんな私を友人だと思ってくれる?」
 「……えぇ、もちろんです」

 ステレは、戸惑いながらも、そう言って頷いた。
 そんなステレを、マーシアは両の手で抱きしめる。

 「大切なステレ。私に可能性を示してくれた人。だからお願い、どうか自分を大事にして。あなたには、引き籠った女たちを引っ張り出す手伝いをして欲しいのよ。象徴のあなたが居なくなったら、ようやく街に出ようとしていた王国の女が、また屋敷の奥の暗がりに押し込められてしまうかもしれないわ」
 「……やる気のある女を引っ張り出す仕事は殿下にお任せします。私では屋敷を壊してしまうかもしれませんから。でも、そうですね…。私が人で…ステレで居られるようになったら、陛下を尻に敷いている雄姿を見に参ります」
 
 今まで皆無だった同性の友人…というには身分が違いすぎるが…マーシアの言葉は、巨大な空虚となってしまったステレの心を埋めるには、あまりに小さな一粒だったかもしれない。それでも、それは確かにステレに届いていた。その言葉には、ほんの僅かだが熱が込められていた。何より、初めて「戻って来る可能性」を口にしたのだ。

 「きっとよ?」
 「はい、それまでどうかご壮健で」

 自分の行動に勇気づけられた女性がいると知れただけでも良かった。そして王も、王妃も、かけがえの無い言葉を送ってくれた。
 心からの礼を取ると、帽子を目深に被りステレは控えの間を後にした。



 人目を避け、館の裏に出ると、月明りの下に人影があった。それに気づいたステレは肩をすくめる。

 「陛下の側使えなのに、抜け出して来て良かったの?」
 「俺のやる事に一々目くじら立てる奴はもういねぇよ」

 ステレより一回りは大きい身体に、騎士の礼装を窮屈げに纏った男…ソルメトロは、騎士としてどうなのだろう?と言う事を、事も無げに言った。
 実際、周りが何を言っても馬耳東風のソルメトロのやる事に、周囲は「またソルメトロか」としか思わなくなっている。

 「せっかく落ち着いたのに、なんだって出て行こうってんだ?」
 「陛下に言った通りよ。……このまま居ると、あなたたちと殺し合いがしたくなっちゃうかもしれないんだ」
 「帰って来るのか?」
 「もう少し行儀を覚えられたらね」

 そう言って通り過ぎようとするステレを、ソルメトロは後ろから呼び止めた。

 「おう、ステレ。餞別だ」

 言うや、ソルメトロが身体強化を全開にすると、右の拳を逆袈裟のように振り抜いた。

 「なっ!?」

 ステレは慌てて強化の魔力を巡らせると、両手でその拳を受け止める。パン!という乾いた音と共に、ステレの身体が浮いて数歩の距離を飛んで着地する。不意打ちとはいえ重量級のステレをここまで吹き飛ばす、相変わらず非常識な力だ。
 ステレは着地と同時に踏ん張ると拳を固める。瞬時に闘気が吹き上がった…が、ソルメトロが笑っているのを見て、構えを解いた。そもそも彼が本気で打ち込んでいたなら、この程度では済まなかったはずだ。

 「なんだか寝言が聞こえたが、目ぇ醒めたか?。俺は、お前に気を使われるほどヤワじゃねぇぞ。朝でも夜でも年中無休で相手をしてやるよ」
 「相変わらず無茶苦茶ね。あなた、先祖は鬼人なんじゃないの?」
 「あぁ?んなこたぁ知らんしどうでもいい、先祖を知ったって俺が変わる訳じゃないしな。んで、どうするよ?」

 皮肉を向けても、ソルメトロはどこまで行ってもソルメトロだった。そして、乱暴ではあるが、これは彼なりの心遣いなのだ。いつでも勝負してやるから、出ていく必要は無い…という。

 「…ありがとう、でもダメなんだ。陛下が私を王国騎士にするってだけでも、相当反対されたんでしょ?」
 「……まぁな」
 「それに、私が何か問題起こしたら、陛下だけでなく獣人達にも迷惑がかかるしね。だいぶ世話になっちゃったから、仇では返せないよ」
 「……」

 そう言われれば返す言葉も無い。実際、獣人はグリフ王に尽くして戦い、犠牲者も出している。にも拘わらず、貴族や王都民の反発を抑えるために約束の褒章にはまだほど遠い状況だった。これで鬼人が只人と悶着を起こしたりすれば「やっぱり鬼人は、やっぱり獣人も」と批判されるのは目に見えている。
 だが…とソルメトロは思う。王のため、獣人のため、全部人のためではないか。ステレ自身はどうなのだ。そして、傍目に見てもステレに惚れ込んでいると判るオーウェン気持ちはどうなのだ?

 「オーウェンはいいのか?」
 「…世話になりっ放しのアニキに何も返せず出てくのは心苦しいけど、私には返せる物が何も無いんだ」
 「いやそこは『アニキ』じゃなく、せめて『お兄様』って呼んでやれよ」
 「私に似合うと思う?」
 「さっきの恰好ならな」

 そう言われ、思い出したステレは一気に赤面する。よくよく考えたら、あの場に居た参加者の半分は自分の顔見知りだった。途端に恥ずかしさが込み上げてきた。

 「直ぐに忘れて、お願い」
 「無茶言うな」

 そう言って笑うソルメトロだが、今のやり取りで判った。ステレはオーウェンを異性として全く意識していない…。

 (兄扱いか…自業自得と言えばそれまでだが…男所帯の紅一点だから、とにかく問題が起きないように互いに性別を意識しない付き合いをしていた。それがまずかったか…)

 「皆見惚れていたぞ、良かったじゃないか」
 「よかないわよ。女の鬼人とバレた以上は、一緒に居たらよからぬ噂が立ちかねないわ。私のせいで縁談が破談になったりしたらお詫びのしようも無い、とっとと消えなきゃ。侯爵、ありがとう。最後に話せてよかった、アニキや皆によろしく伝えておいて」
 「おい!」

 ステレは言うだけ言うと、振り返りもせず早足で夜の闇に消えて行った。

 「……ありゃ天然か。奥手のオーウェンには手強すぎる相手だな……」

 ソルメトロは呆れ半分でため息をついた。ステレの自己評価の低さは、もはや病的なものだった。その上、自分が居れば周りが不幸になると思い込んでいるフシがある。

 「強引にでも振り向かせないと、手からすり抜けちまうぞ…」

 ソルメトロは、ステレを引き留めるのはオーウェンの役目だと思っていた。だが、ステレが辞去しようという時に、オーウェンは王の側近として夜会が終わるまで律儀に職務を務めて動こうとしない。いっそ清々しい程の堅物だった。尻を叩こうとして諦めたソルメトロは、おそらくはステレがそのまま王都を去るだろうと予想して、抜け出して見送りに来たのだ。
 ソルメトロ自身はステレを「面白い女」だと思っている。特に鬼人になってからは猶更だった。
 実家と絶縁状態のソルメトロは叙爵にあたって新たな侯爵家を興したが、自分一代で潰すつもりだった。だから正式な妻を娶る気も無い。そういう意味では、現状では貴族の正妻にするのがむずかしい人外のステレを愛人にする事も可能だったろう。なにより、鬼人を愛人にしても周囲の反応は「またソルメトロか」で済むはずだ。だが、ソルメトロはそこまで無粋な男ではなかった。
 ソルメトロは、握った自分の拳骨を見る。いい歳の大人の恋に干渉する気も無いし、横から掻っ攫う気も無いが、とはいえ、どうにももどかしいのも事実だった。

 「ヘタレをブン殴ってやろうかと思ったが…ステレがアレではどうにもならんな。ま、どうせ明日には盛大に落ち込んでるだろ。俺が殴るまでもない…」

 そう呟いたソルメトロは、広間に戻って行った。

 そして実際、翌日になってオーウェンが行方を捜した時にはステレは既に王都を去った後で、以降オーウェンはしばらくの間、顔面の無数の縦線が幻視できるような状態で黙々と政務に勤しむ事になる。ほとんど幽鬼のようなその姿を見た同僚は皆揃って(だったら引き留めろよ)と思いはしたが、口には出さなかった。


 オーウェンが身体を張ってでもステレを止めなかったのは、もちろん仕事が忙しいから…ではない。
 (ステレが一途に王を慕っているというのに、どうして自分に割り込める隙間があるというのだ)
 それがオーウェンの気持ちだった。
 何よりオーウェンがしたくなかったのは、ステレのしたい事を止める事、ステレを縛り付ける事だった。耐え続け諦め続けていたステレに、自分如きが妥協などさせたくなかった。自分の想いで縛りつけたくなかった。鬼人になったステレの力は、以前と比べものにならない。彼女は、並みの騎士では相手にならない程の力を身に着けていた。もう女の身である引け目など何もない。ステレはもう自分の思いのままに生きて良いのだ。ステレが、王のために王都を離れる。それは身を引き裂かれる思いだが、彼女の意思なら止めることなどできなかった。愛すればこそ、ステレを仕事としがらみに追われる貴族の妻になどできない。想いの告白などできるはずも無かった。
 だからオーウェンは、ステレが戻って来た時振り向いてくれる男となっていよう…ただそれだけを考えていた。

 オーウェンは気づいていなかった。ステレは只人の頃からずっと変わらず、脆く壊れやすい事に。小さな夢と希望を頼みに必死に笑顔を作って、虚勢と空元気で生きていた事に。それすらも失って全て諦め、全てを捨てて逃げ出そうとしている事に。
 戦女神のような美しさと力強さを併せ持つ鬼人に転生した事が、オーウェンの目を曇らせていた。そのせいで彼の恋は数年の遠回りをする事になるのである。


 人知れず王都を出奔した旅装のステレは、北を目指す。噂に聞いた魔の森に入るためだ。そこは、王国では少なくなった魔獣がまだ出没しており、王家の直轄地となって人の立ち入りが制限されているという。ステレに取って、願っても無い地だった。
 ステレは、故郷に帰るという選択肢は捨てていた。もう自分は別人になってしまっているし、何より自分のせいで多くの犠牲を出した故郷に帰る事などできない。
 それに、ステレには生死が紙一重の環境が必要だった。戦い続け生死の狭間に身を置いていた旅の間は、ステレは闘争本能に支配される事は無かったからだ。かと言って、目立つから傭兵として戦場に立つ事もできない。人目が無く、魔獣の跋扈する魔の森は、ステレにとってうってつけだった。そこで暮らせば、闘争本能を満足させ、行く行くは只人の心と折り合いが付けられるかもしれない。森でどうやって暮らすかなど考えても居なかったが、故郷だって山しかないド田舎なのだから大差無いだろう。それにどうにもなならくてもいいのだ…面倒事が一つ減るだけだから。王妃と約束はしたが、森の生存競争の中で死ぬなら仕方ない。王妃も大目に見てくれるだろう。…などと勝手な事を考えている。
 
 そんな大雑把なステレは、森での出会いが自分の運命を大きく変えるなど、まだ想像する事も出来なかった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
過去編おしまいです。
原稿あったけど、修正してたら倍に増えた…
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