魔の森の鬼人の非日常

暁丸

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再会 2

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 やがて、控えの前に騎士叙任を受ける若者とその従者が入って来るようになった。最初は少年と言っていいような若者たち、彼らは成人して王国騎士となる者たちだろう。やがて年嵩の青年達やもっと年上の男たちが入って来る。おそらくは、功績により爵位を賜る者や、前当主(概ねは父親であろう)から当主の爵位を引き継ぐ者たちだろう。
 彼らは入室すると、同じように部屋を見渡し、同じようにステレとノル・ヴァルレンを見て息をのむ。そして、なぜだか誰も近づこうとせず、部屋の反対側に集まって何事かひそひそと話していた。

 「何故か遠巻きにされていますね…」
 「まぁ…王国は男社会ですし、私は人を食う鬼らしいですから……」

 こちらもひそひそと小声で話すが、他人事のような口調になってしまう。

 (相変わらずかぁ)

 と、いうのがステレの正直な感想である。
 だが、実際の所ステレの予想とはちょっと違っていた。何しろ、この場に居るのは、王自らの手によって叙任を受ける貴族である。王の信頼を勝ち得たと言っていい貴族家だけなのだ。当然というべきか、鬼人の功績もある程度知っている家の者たちなのだ。どちらかといえば、鬼人の予想外の姿に戸惑っているというのが大きかった。

 「ステレ殿、ここは先ほどの必殺の笑顔を出すべきかと…」
 「えぇ!?」

 何か察したらしいノル・ヴァルレンの助言に、ステレは難しい顔で天井を見たり下を見たり、しばらく逡巡していたようだが、ふっと達観したような表情を見せると、数歩前に出て小首を傾げてにっこりと微笑んだ。

 「私に何か?」

 部屋の片方に固まった人垣がどよめく。(やっぱり女だ)(あの方が鬼人卿?)(あんな綺麗な方だったのか?)などと言う声が聞こえて来るから、はやり女性らしく着飾った鬼人の姿に戸惑っていたらしい。

 と、人垣から少年…と言って良い年頃の男が出て来た。
 この日のためにどうにしかして誂えたのだろう。輝く…とは到底言い切れぬ、若干曇った鎖帷子を身にまとい。それでも、羽織るサーコートには、色鮮やかに紋章が描かれている。

 「失礼ですが、貴方は陛下に仕えた剣士、鬼人卿なのでしょうか?」

 人外の剣士をしっかりと見据えて話すその声と物言いに、ステレは好感を持った。きちんと騎士の教育を受けていると見て取れたからだ。

 「えぇ、そう呼ばれています」
 「鬼人卿、あなたはカンフレー家のステレ嬢なのでしょうか?」

 不躾と言って良い質問を真っ直ぐな目でそう問われてステレは戸惑う。
 少年の顔に見覚えは無い。そもそも、ステレは何年も只人との付き合いをしていない。

 「あなたは?」

 ステレが思わずそう問いかけると、少年は『あっ』という表情で顔を羞恥に染めた。

 「し、失礼いたしました。私は、本日騎士叙任を受ける、カンヌ・ランカンと申します」
 「いえ、私の方こそ名のならぬ無礼をお許しください。私はまだ自らの名を告げる事を許されていないのです」

 騎士たる者が「許されていない」という以上、それは仕えるべき主による命ということになる。鬼人卿であればそれはグリフ王という事になるだろう。今、この場で鬼人の正体を知ることは不可能という事になる。そう悟った少年は表情を曇らせる。

 「私がそのステレ嬢であった場合、どうされるおつもりだったのです?」
 「私は…」

 言うべきか…迷ったふうのカンヌは、それでも思いの丈を口にした。あるいは、鬼人がステレだという確信があったのかもしれない。

 「私は、今日この日を。騎士となる姿を父に見てもらうのを楽しみにしておりました。父もつい先日までは、同じように思ってくれているようでした。ですが…父は、鬼人卿が叙爵を受けると聞くや『鬼人卿がステレ嬢であるなら、自分には合わせる面目が無い…』と、そう言って自室に引きこもってしまわれた。私は…その理由が知りたいのです。…もしも、もしも父がステレ嬢に対して取返しのつかぬ無礼を働いたのであれば。それを父が自ら濯ぐことが出来ないのなら、それがいかな恥辱であとうと、子である私がその恥辱を濯ぎます。父の科が何なのか。何が父を追い詰めたのか、それが知りたいと思ったのです」

 少年の悲痛な声に、ステレは自分の声の震えを隠そうとして失敗した。

 「お、お父上は…お父上の名は?」
 「ハイス・ランカン男爵です」

 その名を聞いた瞬間、ステレはカンヌの両肩を掴んで叫んでいた。

 「屋敷はどちらか?。ハイス卿はどちらにおられる?!」
 「え?」

 ステレの剣幕に、カンヌは呆然としていた。その顔に浮かぶ困惑と恐怖に、ステレは我に返る。
 (あぁ、これでは…まるでハイス卿を糾弾しているようではないか。落ち着けステレ!)

 「ハイス卿とは轡を並べて戦った仲です。彼は、いえ陛下の騎士の中に不名誉な騎士など一人もいないと断言します。詫びねばならぬのはむしろ私なのです。どこに行けばハイス卿にお会いできます?」

 ステレは努めて落ち着いた声で、言い直した。カンヌも、目の前の鬼人に父親を害する気は無いと感じたらしい。

 「に、西の外区鍛冶通り540…です」
 「必ず父君をお連れする」

 言うやステレは控えの間を飛び出した。係りの騎士が止める言葉も耳に入らない。全速力で神殿を飛び出すとそのまま通りを西に向かって走って行く。法服貴族の屋敷は王都の外壁に近い、かなりの距離になる。儀式には間に合わないかもしれない…だが、構っていられるかっ!

 (私は…とんでもない大バカだ…)

 ステレは自分の迂闊さを罵っていた。

 ハイス卿は王国騎士として逃避行に付き従い、そして過酷な旅を生き延びたステレのいわば戦友だ。腕前は十人並みだが、実直さが服を着ているような男だった。
 ハイス卿は既に年配の騎士であり、故郷に妻子を残してグリフの味方に付いた。身一つで亡命したグリフは騎士が自分の元を去って王国に帰順しても咎めなかったが、それでもハイス卿は残ったのだ。それは、王国騎士の出世をかけた一世一代の大博打…などでなはない。「息子は剣を学び始める歳になり、二人目も元気だと便りがあった。もう心残りはない。騎士として殿下をお見捨てなどできんよ」。そう言い切ってグリフに味方したのだ。家族に迷惑をかけぬよう、妻には離縁状を送り付けていた。

 そんな実直な騎士に科があろうか?。
 ステレは走り続ける。日が昇り、通りには人が出始めていた。

 「鬼人の剣士が推し通るっ!」

 ステレは大声で叫んだ。驚いて人垣が割れる中を猛スピードで走り抜ける。
 後方から駆けて来た馬車がステレに並走して来た。

 「ステレ様、乗ってください」

 馬車のドアを開けドルトンが叫ぶ。
 ステレは頷くと、跳躍一つで馬車に飛び込んだ。ドルトンはステレを引っ張り上げてドアを閉じる。

 「すまない」
 「ノル・ヴァルレンさまにあらましは聞きました。ハイス卿という騎士と何があったのです?」 
 「ハイス卿は…私を抱いた騎士の一人だ…」

 ドルトンは『あっ』という表情をした。ステレが戦死した事で、あの頃の悪評は無かった事になっているはずだった。だが、ステレが生きていて、鬼人卿と同一人物であるとなれば、それを蒸し返そうとする者はあるはずだ。

 「私は…バカだ」
 
 ハイス卿は、若手騎士の見本になるべく、ずっと気を張って騎士の矜持を保ち続けていた。
 その一方で、ステレに対して「嬢ちゃんは騎士じゃないし俺はただの騎士爵、堅苦しく卿なんて呼ぶこたぁないよ。おっちゃんでいいよ、おっちゃんで」「うん、息子二人で満足していたが娘もいいもんだな、嫁に出さなきゃならないのが辛い所だがなあ…」そう言って、紅一点のステレを我が娘のように気にかけてくれた。カンフレーの男たちも、彼を信頼しているのが見て取れた。
 だが、彼は実直なだけの普通の騎士だった。数年に渡る苦闘のためだろうか、故国が近づいた事で心の均衡が崩れてしまったのだろうか。遂に限界を迎えてしまった。

 「私は大バカだ」

 男が戦場で疲れ女を抱くのは当たり前だと思っていた。
 男は一夜を共にしただけの女などすぐに忘れてしまうと思っていた。
 ステレを抱いてしまった事を、ずっとずっと気に病んでいる男がいるなどと、想像する事すらできなかった。

 「逃げて何もしなかったから、こんな所で自分の過去に再会する事になる…」
 「後悔しておいでで?」
 「ない。私が科だと思えば、ハイス卿にとってもそれは科になってしまう。それをドルトンが教えてくれた」

 全ては起こった事、無かったことにはできない。やるべきことは結末を着ける事だ。

 「私は…ハイス卿に救われた。それを伝えたい」
 「承知しました」

 ドルトンは何通かの書状を書き上げると、馬車に並走していた獣人の店員に渡した。



 馬車は王都の外れの戸建ての住宅の一つで止まった。法服貴族の男爵の家だから、さほど大きな屋敷ではない。馬車を飛び降りたステレは、玄関に駆け上がりドアをノックした。ほどなく内側から「どちら様でしょう」と問う女性の声が聞こえた。

 「私は、グリフ王に仕える鬼人の剣士。故あって私の戦友であるハイス卿に是非とも詫びねばならぬ事があって罷り越した。お取次ぎいただきたい」

 家政婦が困惑した顔で屋敷の奥を見ると、奥から厳しい表情のままの婦人が現れた。

 「奥様、いかがいたしましょう…」
 「お通しして」
 「…はい」

 ステレが玄関ホールに入ると、婦人は家政婦を下がらせた。
 黒づくめの甲冑で武装したままの美女。その髪と目と角を見れば、この女性が鬼人卿である事は間違いないだろう。武装しているのは、式典に参加するためだろう。そして、おそらくはその会場から大急ぎで駆け付けたのだろう。その肌にはわずかに汗が滲んでいる。鬼人は何をしに来た?大事な式典の会場からなぜわざわざ駆け付ける必要があったというのだ?。それを知らねばならない。
 夫人は、表情を変えぬまま礼を取った

 「わたくしは、ハイス男爵の妻タイラと申します。お見知りおきを。鬼人卿と言えば、本日叙爵の式典に参加されると聞いています。このような所に居てよろしいのでしょうか?」

 タイラ夫人は、地味なドレスを纏い髪をきちんと結ってはいるが、その表情は普段のステレもかくやという程にに厳めしいものだった。元騎士爵の妻どころか、どこかの女将軍か?と言いたくなるほどだ。
 だが、糾弾するような冷徹な視線を向けられても、ステレは動じない。

 「私にとって、今日の叙爵は今まで積みあげた過去の上にあるものです。共に戦った戦友の誤解を解かぬまま騎士の栄誉など受けられるはずもありません」
 「誤解…と?」
 「そうです。ハイス卿は天下になんら恥じる行いをしていない。そう思い込んでいるのは私のせいなのです、それをお伝えするために来ました。ハイス卿にお取次ぎいただけないでしょうか」

 夫人はしばらくステレの真意を探るように見つめて居たが

 「…こちらにどうぞ」

 冷たい声でそう言うと踵を返し、小さな屋敷の廊下の先の締め切られたドアを叩く。

 「旦那様、鬼人卿がお目にかかりたいとお見えになっております、旦那様」

 やがてドアが開いて顔を出した中年の騎士は、女性らしく装った鬼人を見て目を見開いた、だが、確かに共に戦った鬼人の剣士であると判ると、思わず視線を逸らしてしまった。

 「鬼人卿…」
 「夫人、ハイス卿と二人で話す事はできますでしょうか?」
 「卿のようなお美しい未婚の女性と二人きりにしては、間違いが起きないとも限りません。ご一緒させていただきます」

 夫人の表情は厳しいままだ。どうやっても二人だけで話す事はできないだろう。どうすればいい、どうすればハイス卿の名誉を守って誤解を解き、式典に連れ出す事ができる…

 部屋に招かれたステレは、ハイス卿の正面に座った。夫人はまるで判事のように二人の横の席に着き、冷たい視線で二人を見ていた。

 ハイス卿は、ステレに何かを訪ねようとして、それがどうしも口にできない…。そんな様子に居たたまれなくなったステレは覚悟を決めた。
 
 「久しぶりだね、おじさん」

 ステレの地の声を聞いて、ハイス卿ははっとした。

 「あぁ……あぁ、やはりあの嬢ちゃんだったのか…」
 「そう、まだナイショだけどね」
 「私は…私はどうかしてたんだ…」

 意を決したハイス卿は、夫人に土下座する勢いで頭を下げた。

 「済まん、タイラ。俺は」
 「殿下をお守りしての旅の途中で、我慢ならなくなって娘のような歳のステレ嬢を抱いたと」
 「え?」

 『なんで知ってるの?』という表情のハイス卿を、タイラ夫人は『なーに言ってるんだこの人は』という目でねめつける。

 「判りますとも、当時からステレ嬢が娼婦の真似事をしているという悪評は承知しておりました。そしてあの芝居、式典に鬼人卿が参加されると聞いてからの旦那様の目に見えるような狼狽えぶり。これで判らない方がどうかしております。旦那様は隠し事などできない性格なのですから、最初から隠そうなどと思わないことです」
 「うぐっ」
 「でも、はい。承知しました、ご自分の口でおっしゃっていただければ結構です」

 一通り夫を凹ませると、今度は同じ視線でステレを見た。

 「事態は、当家の主がお詫び申し上げなければならないようですが、鬼人卿はそれは誤解であるとおっしゃった。ハイス男爵に詫びなければならないというのはどういう事でしょう?」

 水を向けられ、ステレも言葉を飾るのは止めにした。この一家の仲を裂くことなど、絶対にあってはならない。

 「私の悪評が真実だという事です。ハイス卿が私を抱いたのではありません、私がハイス卿に跨ったのです」
 「そんな事は…」
 「違わない。私もどうかしてたんだ。皆のために身体を差し出して…そう思ってたのに、いつの間にかそれが楽しくさえなってたんだ。そしてね、判ったんだよ。私は誰かに助けて欲しかったんだって。皆のため、騎士のため、そういう口実で抱かれてたんだ…ってね。なのに、その事をあなたの息子に話を聞くまですっかり忘れてたんだ。酷いよね」

 ステレは立ち上がるとタイラ夫人に頭を下げた。

 「だからハイス卿だけでなく、夫人にも謝罪いたします。ハイス卿に貞淑たる騎士の誓いを破らせたのは私です。どうかお怒りは私に」

 そして、ハイス卿にも頭を深々と下げる。

 「苦しいのは自分だけだとずっと思ってた。ごめんなさい。そしてハイス卿や皆に救われて私は生きる事ができた。ありがとう」
 「そんな…俺みたいなヘタレ騎士に…」
 「ハイス卿…おじさんは何も間違った事をしちゃいない。だから胸を張って、あなたの自慢の息子の姿を見届けて」
 「う、むぅ…」

 唸るだけで何も言えないでいるハイス卿に代わってタイラ夫人が立ち上がり、ステレに礼を取る。

 「鬼人卿、わたくし如きに丁寧な謝罪をいただき痛み入ります。わたくしは、旦那様から直接告白を受けた事で十分でございます」

 そして、ハイス卿をきっとにらみつける。

 「旦那様、早くお仕度なさって下さい、鬼人卿のお気持ちを無にするおつもりですか」
 「いや、しかし…」
 「あなたが申し訳なく思っているのは、ステレ嬢に対して?私に対して?それとも…自分に対してですか?。私はお許ししました。鬼人卿に頭を下げさせ、礼まで言わせてまだ足りませんか?、それほどちっぽけな矜持が大切ですか?」
 「そんな事は無い!」
 「だったら、とっとと神殿に行って、カンヌの叙爵を見届けてきなさいっ。今っ!すぐにっ!」
 「はっ、はいぃ」
 「鬼人卿も笑ってる場合じゃありませんよ。式典で陛下を待たせるなど言語道断ですっ」

 情けない声で身支度を始めたハイス卿に苦笑するステレだが、こっちにもとばっちりが飛んできた。ステレは表情を引き締める。

 「おっしゃる通り、男爵夫人。あなたの言葉で道を誤らずに済みそうです」

 そう言って騎士の礼を取る。なるほどこの奥方なら、ハイス卿が息子を任せて安心する訳である。
 ずっと厳しい表情のままだったのは、弱みを見せないため。家を守るためなのだ。
 ステレにハイス卿を追求する気が無いと知ったタイラ夫人は、夫を一喝することで全てをうやむやにしてしまった。ようやくタイラ夫人は肩の力を抜くと、人目をはばかるように周囲を伺い、ステレに小声で話しかけた。

 「ご結婚されると噂を聞きましたが、その…大丈夫なのでしょうか…」

 ステレは僅かに眉を動かした。ステレの結婚については、まだごく一部しか知らないはずだ、タイラ夫人の耳は思ったよりよく聞こえるようだ。あるいは、王妃が限定された情報を『信頼の証』にしているとか、その情報が広がる過程から、貴族の『口の軽さ』を調べているのかもしれない。いずれにしろ、タイラ夫人は自責の念から騒ぎを起こした夫の周辺から、ステレが身体を売っていたという醜聞が広がりかねないことを心配している。お人よしのハイス卿が、貴族社会でやっていけるのは、この夫人のおかげなのだろう。
 とはいえ、ステレは全く気にしていない。事実は事実で変えようがない。そもそも、鬼人に転生した際に文字通り生まれ変わって全部『新品』になってしまった。だが、そんな下世話な事を夫人に説明する必要はない、ただ一言で十分だ。

 「あの人は、私の事ならなんでも許してくれるんですよ。……男爵夫人と同じように」
 「……余計な事を申しました。お許しください」

 そう言って謝罪するタイラ夫人の顔は、とても優しげな笑顔だった。

◇◇◇
タイラ夫人は、実家に届いた離縁状を父親からひったくると、その場で破いて食べてしまいました。なので、夫婦の籍はそのままだったのです。
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