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7章 更なる強さを求めて
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「さ、リーネ。こっちに来て?逃げなくていいの。私もトルネもリーネの味方だよ。
こっちに来て、4人でちゃんとお話しよ?」
リーンが子供に言い聞かせるようにリーネに話しかける。
リーンはこの場で最年少なんだけど、なぜか完全に場を掌握されてる気がする。
というか自室で身内しかいないのに、圧倒的なアウェー感を感じるのはなぜ?
なんで3人で手を繋いでいらっしゃるの?
女の子同士が仲良さげにしてるのは目の保養になりますけどね?心の栄養です。
「さ、リーネ。少しずつでいいんです。ゆっくり落ち着いて、貴方の話を聞かせてください」
「私達、リーネのことが知りたいの。話してくれるかなー」
気分は女子会の中に放り込まれたって感じなんだけど。居辛くて仕方ない。というかこの場に俺が居る意味あるの?あるんだろうなぁ。当事者だもんなぁ。
「ホントは、ホントは駄目だって、分かってたんです……。
助けられておきながら、何もかもを与えられておきながら、その恩を仇で返すようなことだって、分かってはいたんです……。
でも……、でも離れ離れになるかもしれないって、そう思ったら、もう今日しかないって……、それしか考えられなくて……!」
「うんうん。分かるよー。私もリーネと同じ立場だったら、やっぱり止められないもん」
「ずっと……、ずっとお礼を言いたかったんです。院を助けてくれてありがとう、シスターを助けてくれてありがとうって……、ずっと言いたかったんです……」
リーネがいうシスターっていうのはクレーレさんのことかな?他にもシスターがいるのか知らないんだよな。
「ずっと私を助けてくれた、ずっと守ってくれたシスターに、恩返しがしたいって思ってました……。でも私にはなにも、本当に何一つ出来ることが、無かったんです……。
でも、トーマさんのおかげで、シスターは笑えるようになりました……。シスターは眠れるようになりました……。
トーマさんにとっては、本当になんでもないことだったのかもしれません。でもトーマさんのおかげで、シスターは間違いなく救われたんです……。
本当にありがとうございました、トーマさん……」
『どんなに疎まれても、それで誰かを恨んだり傷つけたりはしなかったんです』ってクレーレさんは言っていた。
救貧院を出てからずっと、誰にも頼れずに迫害され続けていたのに、一番初めに思うことがクレーレさんを助けた俺への感謝っていうのは素直に感心する。
俺だったら恨み言の1つや2つじゃ済まないだろうな。
「リーンさんとトルネさんが、それほどトーマさんを想っているのか、見ていて分かるんです。知っていたんです……。
私の想いを告げることが、2人に対する裏切りに他ならないって、分かってはいたんです……。ごめんなさい、2人とも。それでも私は、想いを告げずにはいられなかったんです……」
「分かりますよリーネ。私も本当なら身を引くべきだと分かっていながら、それでもトーマと結ばれることを望んだんです。私も貴方と同じなんですよ、リーネ」
なんで俺の嫁2人がリーネを慰めるって構図になってんの?
まさか嫁に、新しい女を受け入れないことを責められるとは予想できなかったわ。
「ったく、リーンにもトルネにも言えることだけど、なんで俺なんか好きになるんだって話だよ。俺ってこの歳まで、全然女にモテたこと無かったっていうのにさ」
「ふっふーん。聞いたね?聞いちゃったね?さぁリーネ!トーマのこと、いつから気になってたのか言っちゃいなさーい!」
「え、い、いつから、ですか……。
そうですね、あの頃はまだ顔も名前も知りませんでしたけど、院に銀板5枚も寄付しててくれた冒険者がいるって聞いて、その時から気になり始めていましたね……」
「えっ!?
救貧院に寄付をした時って、まさか栄光の運び手と会う前の話?そんな前からの話なの?」
スキル神殿に行くたびに寄付はしてたけど、始めは確か、シンとリーンと別れてすぐあたりの頃だよな?7階層あたり回ってたときだったっけ。
「はい。トーマさんが寄付したすぐあとに、私は院に戻ったんですよ……。
その時に、シスターの顔が少し明るくなっていて、寄付した冒険者の人凄いなって……。
そのあと栄光の運び手の皆にポーターの仕事を回してくれたおかげで、院の状況は劇的に改善したんですよ……?
院の出身者でもないトーマさんが、どうしてここまでのことをしてくれるのか理解できなくて、だから凄く気になってました……」
「栄光の運び手のことだったら、俺も巻き込まれただけだからねアレ」
「ふふ、巻き込んじゃってごめんね?
あの時トーマを巻き込んじゃったおかげで、トルネともリーネとも会えたんだと思うと、なんだかちょっと不思議な感じだね」
駄目だ。リーンセンパイが強すぎる。なにを言っても勝てる気がしない。
「そしてカンパニーが、旋律の運び手が出来て、院の状況が一時的じゃなくて、将来的にも不安要素がなくなりました……。
ずっとずっと、院の在り方に心を痛めてきたシスターが、あの日始めてぐっすりと眠っていたんです。
そしてトーマさんは、私の悩みなんか大したことないって、私が望む限り、私の居場所はなくならないって言ってくれたんです。
そしてちっぽけだった私の世界を、どんどんどんどん、瞬く間に広げていってくれたんですよ……。
これで好きになるなって方が、難しいと想いません……?」
「だよねーっ?わかったトーマ?トーマはね、私にもトルネにもリーネにも、好きにならないほうが無理ってくらいのことをしてくれちゃってるんだよー?
いわばこれは自業自得なのっ!」
「私みたいにガリガリで、年増女に想いを告げられても迷惑なのは承知の上です……。断られるならそれはそれで構いません。
でも、自分の気持ちに嘘をつきたくはなかったんです……。
受け入れられなくても、秘めたままではいられなかったんですよ……。
トーマさん。ご迷惑かと想いますが、好きです……。
どうか、一度だけでも抱いてくれませんか……?」
どうしてこうなった……。
嫁を増やすつもりなんて、一切なかったというのに……!
「……聞くだけ無駄とは思うけど、リーンとトルネは本当にいいのかよ?」
「ふふ、仕方ないでしょ?トーマの自業自得なんだもん。責任取ってもらってあげなさいっ!」
「リーネの気持ちは痛いほど分かりますしね。身を引けなんて、とても言えませんよ」
はぁ~~。2人でも持て余し気味なのになぁ。3人目、3人目かぁ。
なんだかんだいって、順調にハーレムを構築してしまっている気がする。キャパも足りてないくせに。
「悪いけどリーネ。俺はこう見えて独占欲が強いんだよ。1回でも抱いたら、もう他の奴に渡したりなんて、絶対に許せないんだ。
だから俺に抱かれたいっていうなら、お前は生涯俺のものになるってことだ。
1度手に入れてしまったら、俺はもう2度と手放すことはないぞ。
お前は一生俺だけのものだ。それでもいいか?リーネ」
「もちろんです……!生涯貴方だけを愛します……!
他の人なんて、元々見えていません……!
一生手放さないで、一生お傍にいさせてください……!」
今夜、俺の嫁が1人増えた。
今まで大変な人生を送ってきた子だ。せめてめいっぱい幸せにしてやろうと思う。
でも、お楽しみを中断させられたことへの八つ当たりはさせてもらおうかな。
リーネが悪いわけじゃないんだけど、ちょっと念入りに可愛がってあげないとね?
こっちに来て、4人でちゃんとお話しよ?」
リーンが子供に言い聞かせるようにリーネに話しかける。
リーンはこの場で最年少なんだけど、なぜか完全に場を掌握されてる気がする。
というか自室で身内しかいないのに、圧倒的なアウェー感を感じるのはなぜ?
なんで3人で手を繋いでいらっしゃるの?
女の子同士が仲良さげにしてるのは目の保養になりますけどね?心の栄養です。
「さ、リーネ。少しずつでいいんです。ゆっくり落ち着いて、貴方の話を聞かせてください」
「私達、リーネのことが知りたいの。話してくれるかなー」
気分は女子会の中に放り込まれたって感じなんだけど。居辛くて仕方ない。というかこの場に俺が居る意味あるの?あるんだろうなぁ。当事者だもんなぁ。
「ホントは、ホントは駄目だって、分かってたんです……。
助けられておきながら、何もかもを与えられておきながら、その恩を仇で返すようなことだって、分かってはいたんです……。
でも……、でも離れ離れになるかもしれないって、そう思ったら、もう今日しかないって……、それしか考えられなくて……!」
「うんうん。分かるよー。私もリーネと同じ立場だったら、やっぱり止められないもん」
「ずっと……、ずっとお礼を言いたかったんです。院を助けてくれてありがとう、シスターを助けてくれてありがとうって……、ずっと言いたかったんです……」
リーネがいうシスターっていうのはクレーレさんのことかな?他にもシスターがいるのか知らないんだよな。
「ずっと私を助けてくれた、ずっと守ってくれたシスターに、恩返しがしたいって思ってました……。でも私にはなにも、本当に何一つ出来ることが、無かったんです……。
でも、トーマさんのおかげで、シスターは笑えるようになりました……。シスターは眠れるようになりました……。
トーマさんにとっては、本当になんでもないことだったのかもしれません。でもトーマさんのおかげで、シスターは間違いなく救われたんです……。
本当にありがとうございました、トーマさん……」
『どんなに疎まれても、それで誰かを恨んだり傷つけたりはしなかったんです』ってクレーレさんは言っていた。
救貧院を出てからずっと、誰にも頼れずに迫害され続けていたのに、一番初めに思うことがクレーレさんを助けた俺への感謝っていうのは素直に感心する。
俺だったら恨み言の1つや2つじゃ済まないだろうな。
「リーンさんとトルネさんが、それほどトーマさんを想っているのか、見ていて分かるんです。知っていたんです……。
私の想いを告げることが、2人に対する裏切りに他ならないって、分かってはいたんです……。ごめんなさい、2人とも。それでも私は、想いを告げずにはいられなかったんです……」
「分かりますよリーネ。私も本当なら身を引くべきだと分かっていながら、それでもトーマと結ばれることを望んだんです。私も貴方と同じなんですよ、リーネ」
なんで俺の嫁2人がリーネを慰めるって構図になってんの?
まさか嫁に、新しい女を受け入れないことを責められるとは予想できなかったわ。
「ったく、リーンにもトルネにも言えることだけど、なんで俺なんか好きになるんだって話だよ。俺ってこの歳まで、全然女にモテたこと無かったっていうのにさ」
「ふっふーん。聞いたね?聞いちゃったね?さぁリーネ!トーマのこと、いつから気になってたのか言っちゃいなさーい!」
「え、い、いつから、ですか……。
そうですね、あの頃はまだ顔も名前も知りませんでしたけど、院に銀板5枚も寄付しててくれた冒険者がいるって聞いて、その時から気になり始めていましたね……」
「えっ!?
救貧院に寄付をした時って、まさか栄光の運び手と会う前の話?そんな前からの話なの?」
スキル神殿に行くたびに寄付はしてたけど、始めは確か、シンとリーンと別れてすぐあたりの頃だよな?7階層あたり回ってたときだったっけ。
「はい。トーマさんが寄付したすぐあとに、私は院に戻ったんですよ……。
その時に、シスターの顔が少し明るくなっていて、寄付した冒険者の人凄いなって……。
そのあと栄光の運び手の皆にポーターの仕事を回してくれたおかげで、院の状況は劇的に改善したんですよ……?
院の出身者でもないトーマさんが、どうしてここまでのことをしてくれるのか理解できなくて、だから凄く気になってました……」
「栄光の運び手のことだったら、俺も巻き込まれただけだからねアレ」
「ふふ、巻き込んじゃってごめんね?
あの時トーマを巻き込んじゃったおかげで、トルネともリーネとも会えたんだと思うと、なんだかちょっと不思議な感じだね」
駄目だ。リーンセンパイが強すぎる。なにを言っても勝てる気がしない。
「そしてカンパニーが、旋律の運び手が出来て、院の状況が一時的じゃなくて、将来的にも不安要素がなくなりました……。
ずっとずっと、院の在り方に心を痛めてきたシスターが、あの日始めてぐっすりと眠っていたんです。
そしてトーマさんは、私の悩みなんか大したことないって、私が望む限り、私の居場所はなくならないって言ってくれたんです。
そしてちっぽけだった私の世界を、どんどんどんどん、瞬く間に広げていってくれたんですよ……。
これで好きになるなって方が、難しいと想いません……?」
「だよねーっ?わかったトーマ?トーマはね、私にもトルネにもリーネにも、好きにならないほうが無理ってくらいのことをしてくれちゃってるんだよー?
いわばこれは自業自得なのっ!」
「私みたいにガリガリで、年増女に想いを告げられても迷惑なのは承知の上です……。断られるならそれはそれで構いません。
でも、自分の気持ちに嘘をつきたくはなかったんです……。
受け入れられなくても、秘めたままではいられなかったんですよ……。
トーマさん。ご迷惑かと想いますが、好きです……。
どうか、一度だけでも抱いてくれませんか……?」
どうしてこうなった……。
嫁を増やすつもりなんて、一切なかったというのに……!
「……聞くだけ無駄とは思うけど、リーンとトルネは本当にいいのかよ?」
「ふふ、仕方ないでしょ?トーマの自業自得なんだもん。責任取ってもらってあげなさいっ!」
「リーネの気持ちは痛いほど分かりますしね。身を引けなんて、とても言えませんよ」
はぁ~~。2人でも持て余し気味なのになぁ。3人目、3人目かぁ。
なんだかんだいって、順調にハーレムを構築してしまっている気がする。キャパも足りてないくせに。
「悪いけどリーネ。俺はこう見えて独占欲が強いんだよ。1回でも抱いたら、もう他の奴に渡したりなんて、絶対に許せないんだ。
だから俺に抱かれたいっていうなら、お前は生涯俺のものになるってことだ。
1度手に入れてしまったら、俺はもう2度と手放すことはないぞ。
お前は一生俺だけのものだ。それでもいいか?リーネ」
「もちろんです……!生涯貴方だけを愛します……!
他の人なんて、元々見えていません……!
一生手放さないで、一生お傍にいさせてください……!」
今夜、俺の嫁が1人増えた。
今まで大変な人生を送ってきた子だ。せめてめいっぱい幸せにしてやろうと思う。
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