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11章 新たな都市の建設
485 卑怯者
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「トーマさん。主犯が拘束されましたけど、登城されるのは予定通り明後日と致しますか?」
次の日の探索帰りに、主犯が捕まった報告を受ける。
早かったな。1日で終わったかぁ。
「んー。そこは王国側に合わせるよ。すぐに来て欲しいなら行くし、準備やらなにやら必要なら予定通りでもいいよ。
なんか各地がえらく混乱してんでしょ?」
「主犯逮捕の報は、昨日の夜には全ての都市に伝達されておりますので、恐らく各都市の混乱は終息してくれると思います。
トーマさんがいいのであれば、すぐに王城へ……」
「トーマ! っと、取り込み中か?」
おや? タケルじゃないか。2人も来るなんて珍しいな。
「おっはー。なんか主犯が捕まったから、城に顔を出すって話をしてたとこだよ。タケルの用件は?」
「それ簡単に俺に言っていい話しなのか……?
まぁいい。俺の話もその件だ。実は昨日、主犯を捕まえたのはアリスでな。それで王都まで2人を送ったのが俺だったんだよ。一応報告しとこうと思ってさ」
「へぇ? アリスがねぇ……。
とりあえずタケルもお疲れさん。これで全部事態は終わったかな? あとは城に顔出して終わりかねぇ」
「……なぁトーマ、スカーさん。俺もトーマに同行しちゃダメかな?
昨日2人を送った手前、ことの顛末を見届けてぇなって思ったんだがよ」
「ん? 俺は構わないよ。顔見たいだけだし。
スカーさんが良いって言うならいんじゃね?」
「こちらは逆に、トーマさんが了承されるんでしたら問題ないですね」
「そんじゃ一緒に行こうか。
っと、1度ベイクに寄ってみんなに連絡だけするわ。2人ともベイクまで来る?」
同行すると言うので、1度ベイクで仲間たちに報告し、改めてネヴァルドに向かう。
そこでゲートの魔導具を見せちゃったけど、タケルが羨ましいっていったくらいで、スカーさんは特に反応しなかった。
まぁスキップオーブがあるから、ゲートの魔導具の存在自体は予想出来てただろうしな。
ネヴァルドのターミナル広場で待っていた馬車に乗り、タケルと一緒に登城する。
走った方が速いので、馬車移動がちょっとだけかったるいな。
城に着くと、いつもの会議室に案内させられた。
うーん、流石は異世界。俺が破壊した痕跡が1つもないぜ。
会議室の中には、水と風の精霊家当主、王、宰相を始めとする国の首脳陣に加え、シルヴァール、アラタ、初めて見る顔の女が拘束されていて、その横に拘束もされずにアリスが立っていた。
まぁアリスは戦闘力あんま無いもんな。主犯逮捕の立役者らしいし。
「トーマよ。そこの少女が今回の件の主犯であるアンジェという異邦人だ。しでかしたことを考えると、私たちでもどう扱って良いか迷っていての。トーマの意見を聞かせて欲しい」
「あ、その前に済みません。この場でいいのでアンジェと話をさせてもらっていいです?」
「む? この場でいいのか? 別に移動しても構わぬが」
「そこまでしなくていいですよ。それじゃちょっと失礼します」
席を立ってアンジェに近付く。
初対面だというのに、アンジェは酷く怯えた視線を向けてきた。失礼な奴だなぁ。
「初めましてアンジェ。俺が異風の旋律のトーマだ。ま、そっちは知ってるだろうけどな。
それで? まずは動機を知りたいな。なんでこんな事をやらかしたんだ?」
「……い、言ったって、どうせ、理解できないわよっ!」
水魔法を使って、アンジェの口と鼻を塞ぐ。
「アンジェ。お前まだ理解出来てないみたいだから言葉にしてやる。
お前に何らかの選択肢なんて残ってると思ってんのか? お前はもう自分の意志で呼吸すら出来ないんだと自覚しろ」
アンジェが白目をむきかけた瞬間に水魔法を解除する。
「げっほ! げっほ! げほっ!」
「余計な事は一切考えずに、ただの俺の質問に黙って答えりゃ良いんだよ。
で? こんなことをした動機は?」
「ヒューッ! ヒューッ! ちょ、挑戦よ……! 異風の旋律が凄い存在だって聞いて、自分の力を試してみたかったのよ……」
「自分の力なんて試してねーじゃん? 実行犯は全部王国民とアラタやアリスに任せて、お前最後まで逃げ回ってただけじゃん。
お前気付いてねぇの? お前さぁ。挑戦すらしてねぇじゃん。自分の力で行ったことなんて1つもねぇじゃん。挑戦ってのは、戦った事がある奴だけが口にしていい言葉なんだよ。
お前アラタやシルヴァールの後ろにこそこそ隠れてただけの卑怯者じゃん。なに自分に酔ってんの?」
「わ、私が卑怯者ですって……!? 知略や策謀を巡らすことだって実力のうち、挑戦の1つでしょう! 私は私の得意分野でお前に挑んだだけよ! 私は卑怯者なんかじゃ……」
「いいやお前はただの卑怯者だよ。確かに知能戦だったり奇策珍策色々あるけどよ。お前さ、俺の言った意味分かってないんだよ。
自分の力、自分の作戦と言いながら、お前責任も取らずに逃げ回ってたそうじゃねぇか。確かに格上を相手取る場合には色々な手段に頼らなきゃいけないけどさ。お前自身何もしてないじゃん」
まぁ今回俺も、王国側にアンジェの逮捕を期待していたんだけど、その間に被る不利益には全部自分で対処した。
自分の行いに責任を持って行動したつもりだ。
だがこいつは、旗色が悪くなった途端に逃げ出しやがったんだ。
仲間が捕まっているのだって知っていたはずなのに、だ。
「お前最初から最後まで逃げ回ってただけだろ? アラタの陰に隠れて、シルヴァールの陰に隠れて、メーデクェイタ家の陰に、カルネジア家の陰に隠れて調子こいてただけじゃん。
旗色が悪くなったら立て直しを図るでもなく、解放軍が俺に撃退されようが、解放軍の評判が地に落ちようが、何1つ対策しなかったよな。自分には関係が無いから。
お前ゲーム感覚だったんだろ? この世界の人々の暮らしや思惑なんて、何にも考えてなかったんだよな? ただなんとなく俺に目を付けて、なんとなくちょっかい出して、都合が悪くなったら仲間全員見捨てて逃げ回ってただけの卑怯者じゃん。
挑戦? 自分に酔うのも大概にしとけよ。お前がやってたのは、自分は安全な場所から、ただ他人の足を引っ張っただけの嫌がらせに過ぎねぇんだよ。ネットの匿名掲示板で誰かを攻撃してるのと変わんねぇよ。人様にかけた迷惑の大きさが違うだけでな」
たまにいるよなあ。人の足を引っ張っておきながら自分を正当化する奴。
クラッキング行為をしておいて、セキュリティの脆弱性を指摘しただけとか、チートやデュープをしておきながら、他のユーザーの為とか言って責任転嫁する奴。
自分の行動の責任くらい自分で取れよ。卑怯者。
次の日の探索帰りに、主犯が捕まった報告を受ける。
早かったな。1日で終わったかぁ。
「んー。そこは王国側に合わせるよ。すぐに来て欲しいなら行くし、準備やらなにやら必要なら予定通りでもいいよ。
なんか各地がえらく混乱してんでしょ?」
「主犯逮捕の報は、昨日の夜には全ての都市に伝達されておりますので、恐らく各都市の混乱は終息してくれると思います。
トーマさんがいいのであれば、すぐに王城へ……」
「トーマ! っと、取り込み中か?」
おや? タケルじゃないか。2人も来るなんて珍しいな。
「おっはー。なんか主犯が捕まったから、城に顔を出すって話をしてたとこだよ。タケルの用件は?」
「それ簡単に俺に言っていい話しなのか……?
まぁいい。俺の話もその件だ。実は昨日、主犯を捕まえたのはアリスでな。それで王都まで2人を送ったのが俺だったんだよ。一応報告しとこうと思ってさ」
「へぇ? アリスがねぇ……。
とりあえずタケルもお疲れさん。これで全部事態は終わったかな? あとは城に顔出して終わりかねぇ」
「……なぁトーマ、スカーさん。俺もトーマに同行しちゃダメかな?
昨日2人を送った手前、ことの顛末を見届けてぇなって思ったんだがよ」
「ん? 俺は構わないよ。顔見たいだけだし。
スカーさんが良いって言うならいんじゃね?」
「こちらは逆に、トーマさんが了承されるんでしたら問題ないですね」
「そんじゃ一緒に行こうか。
っと、1度ベイクに寄ってみんなに連絡だけするわ。2人ともベイクまで来る?」
同行すると言うので、1度ベイクで仲間たちに報告し、改めてネヴァルドに向かう。
そこでゲートの魔導具を見せちゃったけど、タケルが羨ましいっていったくらいで、スカーさんは特に反応しなかった。
まぁスキップオーブがあるから、ゲートの魔導具の存在自体は予想出来てただろうしな。
ネヴァルドのターミナル広場で待っていた馬車に乗り、タケルと一緒に登城する。
走った方が速いので、馬車移動がちょっとだけかったるいな。
城に着くと、いつもの会議室に案内させられた。
うーん、流石は異世界。俺が破壊した痕跡が1つもないぜ。
会議室の中には、水と風の精霊家当主、王、宰相を始めとする国の首脳陣に加え、シルヴァール、アラタ、初めて見る顔の女が拘束されていて、その横に拘束もされずにアリスが立っていた。
まぁアリスは戦闘力あんま無いもんな。主犯逮捕の立役者らしいし。
「トーマよ。そこの少女が今回の件の主犯であるアンジェという異邦人だ。しでかしたことを考えると、私たちでもどう扱って良いか迷っていての。トーマの意見を聞かせて欲しい」
「あ、その前に済みません。この場でいいのでアンジェと話をさせてもらっていいです?」
「む? この場でいいのか? 別に移動しても構わぬが」
「そこまでしなくていいですよ。それじゃちょっと失礼します」
席を立ってアンジェに近付く。
初対面だというのに、アンジェは酷く怯えた視線を向けてきた。失礼な奴だなぁ。
「初めましてアンジェ。俺が異風の旋律のトーマだ。ま、そっちは知ってるだろうけどな。
それで? まずは動機を知りたいな。なんでこんな事をやらかしたんだ?」
「……い、言ったって、どうせ、理解できないわよっ!」
水魔法を使って、アンジェの口と鼻を塞ぐ。
「アンジェ。お前まだ理解出来てないみたいだから言葉にしてやる。
お前に何らかの選択肢なんて残ってると思ってんのか? お前はもう自分の意志で呼吸すら出来ないんだと自覚しろ」
アンジェが白目をむきかけた瞬間に水魔法を解除する。
「げっほ! げっほ! げほっ!」
「余計な事は一切考えずに、ただの俺の質問に黙って答えりゃ良いんだよ。
で? こんなことをした動機は?」
「ヒューッ! ヒューッ! ちょ、挑戦よ……! 異風の旋律が凄い存在だって聞いて、自分の力を試してみたかったのよ……」
「自分の力なんて試してねーじゃん? 実行犯は全部王国民とアラタやアリスに任せて、お前最後まで逃げ回ってただけじゃん。
お前気付いてねぇの? お前さぁ。挑戦すらしてねぇじゃん。自分の力で行ったことなんて1つもねぇじゃん。挑戦ってのは、戦った事がある奴だけが口にしていい言葉なんだよ。
お前アラタやシルヴァールの後ろにこそこそ隠れてただけの卑怯者じゃん。なに自分に酔ってんの?」
「わ、私が卑怯者ですって……!? 知略や策謀を巡らすことだって実力のうち、挑戦の1つでしょう! 私は私の得意分野でお前に挑んだだけよ! 私は卑怯者なんかじゃ……」
「いいやお前はただの卑怯者だよ。確かに知能戦だったり奇策珍策色々あるけどよ。お前さ、俺の言った意味分かってないんだよ。
自分の力、自分の作戦と言いながら、お前責任も取らずに逃げ回ってたそうじゃねぇか。確かに格上を相手取る場合には色々な手段に頼らなきゃいけないけどさ。お前自身何もしてないじゃん」
まぁ今回俺も、王国側にアンジェの逮捕を期待していたんだけど、その間に被る不利益には全部自分で対処した。
自分の行いに責任を持って行動したつもりだ。
だがこいつは、旗色が悪くなった途端に逃げ出しやがったんだ。
仲間が捕まっているのだって知っていたはずなのに、だ。
「お前最初から最後まで逃げ回ってただけだろ? アラタの陰に隠れて、シルヴァールの陰に隠れて、メーデクェイタ家の陰に、カルネジア家の陰に隠れて調子こいてただけじゃん。
旗色が悪くなったら立て直しを図るでもなく、解放軍が俺に撃退されようが、解放軍の評判が地に落ちようが、何1つ対策しなかったよな。自分には関係が無いから。
お前ゲーム感覚だったんだろ? この世界の人々の暮らしや思惑なんて、何にも考えてなかったんだよな? ただなんとなく俺に目を付けて、なんとなくちょっかい出して、都合が悪くなったら仲間全員見捨てて逃げ回ってただけの卑怯者じゃん。
挑戦? 自分に酔うのも大概にしとけよ。お前がやってたのは、自分は安全な場所から、ただ他人の足を引っ張っただけの嫌がらせに過ぎねぇんだよ。ネットの匿名掲示板で誰かを攻撃してるのと変わんねぇよ。人様にかけた迷惑の大きさが違うだけでな」
たまにいるよなあ。人の足を引っ張っておきながら自分を正当化する奴。
クラッキング行為をしておいて、セキュリティの脆弱性を指摘しただけとか、チートやデュープをしておきながら、他のユーザーの為とか言って責任転嫁する奴。
自分の行動の責任くらい自分で取れよ。卑怯者。
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