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第一話 俺が一流高校に⁈
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俺は猫屋敷河守。
たった最近、中学を卒業したばかりで、これから高校生になる。中学は色々大変で、最初こそは高望みをしていたけれど、無理だと分かるや否や今は普通の高校に入ることを決意した。
…それなのに、一流の高校から推薦を受けてしまった。嫌ではないのだが、どうにも怪しいと俺はにらんでいる。その理由が、「完全推薦制」という点。文字通り、推薦した生徒のみが入学できる。…どう見ても怪しい。その怪しさから入学したくないのだが、両親がやはりそちらの方がレベルが高いからなのか、
「絶対にそっちにしなさい!!!」
と押し通され、一流高校「私立 未来創成高等学校」に入学することになった。
そもそも俺にはまだ悩みの種がある。
「ヴァン」だ。
ヴァンは元々コウモリみたいな見た目だったのに、今は可愛い女の子。
何故そうなったのか?記憶をさかのぼってみよう。
あれは…中学を卒業してから3日後の夜のことだったか。星が綺麗な夜だった。コンビニから帰っている時、どこからか
「おーい、そこの中学生くらいの男子。」
と声をかけられた。
女性のような声で、半分告白かと期待したが、後ろを向いても誰もいない。周りを見ても誰もいない。
「上だよ。上。」
と聞こえたので、上を向くと…コウモリがいた。あまりコウモリなんて見たことがなかったので、俺は唖然とした。すると、そのコウモリが、頭に乗って、
「もうちょっといいリアクション期待してたんだけどな~。」
と呆れた感じに言われた。どうやらリアクションが不満だったらしい。
じゃあどんなリアクションを期待していたのか。そんな疑問を他所に、聞きたかった事を質問した。
「君は誰?なんで言葉を話せているの?」
と、質問をすると、
「私はヴァン。『スペースヴァンパイア』の一人。といっても『スペースヴァンパイア』なんて人類が勝手につけたものだけどね。私たち、『スペースヴァンパイア』は言語の習得が容易に出来る種族なの。その中でも私は、日本語の習得に長けていたみたいで、日本語が唯一きちんと話せてるっぽい。」
と曖昧な回答を寄こしてきた。
「今の回答で満足?」
と言われたので、
「あー…じゃあ最後に一つ。『スペースヴァンパイア』?のスペースって何?宇宙?それとも空白?」
と質問した。すると、
「後者」
と即答。続けて、
「多分だけど、私たちの種族の能力を名前に反映させているんだと思う。その能力っていうのが、人間と契約を結ぶ能力。その契約時の特性として、『その人間の記憶を遡り、深層心理に根付く動物の能力をその人間と共有する』というものがあるの。分かった?」
俺は理解に苦しみ、
「うーん、いまいちピンと来ないかな…。」
と答えると、分かりやすく例を挙げてくれた。
「えっとね、契約を結ぶ人間の深層心理に根付く動物が、馬だったとする。すると、契約を結んだスペースヴァンパイアと人間が馬の能力を手にするってわけ。これで分かった?」
「ああ、ばっちり。要するに人間と契約を結んで、利用し利用される関係を築くって事か。」
「そういう事…かな。」
理解しているという認識らしいので、
「でもなんで俺にベラベラと喋ったんだ?まさか俺に契約を持ちかけるのか?」
と聞くと、
「That’s right!」
と英語で返された。どうやら少し英語も理解しているようだ。
契約…どんな契約を持ちかけられるのか。そんな事を考えていると、
「契約内容は、30歳までに私を満足させる事。満足させられたら、私とずっといられる。年齢はほぼ無限となる。それが契約自体の能力。」
と言われた。
「もし…出来なかったら?」
と、おそるおそる聞くと、
「死ぬ。」
と返された。
満足させられなかったら死ぬ。だが、もし満足させられれば悠久の時を生きられる。
俺の答えは一つ。
「契約する。」
そう返答すると、
「分かった。契約成立だね。」
そう言うと、目の前に降りた。それと同時にそのコウモリのヴァンは一瞬まぶしい光に包まれ、俺は目を瞑った。すると…ヴァンは人間の姿になっていた。
たった最近、中学を卒業したばかりで、これから高校生になる。中学は色々大変で、最初こそは高望みをしていたけれど、無理だと分かるや否や今は普通の高校に入ることを決意した。
…それなのに、一流の高校から推薦を受けてしまった。嫌ではないのだが、どうにも怪しいと俺はにらんでいる。その理由が、「完全推薦制」という点。文字通り、推薦した生徒のみが入学できる。…どう見ても怪しい。その怪しさから入学したくないのだが、両親がやはりそちらの方がレベルが高いからなのか、
「絶対にそっちにしなさい!!!」
と押し通され、一流高校「私立 未来創成高等学校」に入学することになった。
そもそも俺にはまだ悩みの種がある。
「ヴァン」だ。
ヴァンは元々コウモリみたいな見た目だったのに、今は可愛い女の子。
何故そうなったのか?記憶をさかのぼってみよう。
あれは…中学を卒業してから3日後の夜のことだったか。星が綺麗な夜だった。コンビニから帰っている時、どこからか
「おーい、そこの中学生くらいの男子。」
と声をかけられた。
女性のような声で、半分告白かと期待したが、後ろを向いても誰もいない。周りを見ても誰もいない。
「上だよ。上。」
と聞こえたので、上を向くと…コウモリがいた。あまりコウモリなんて見たことがなかったので、俺は唖然とした。すると、そのコウモリが、頭に乗って、
「もうちょっといいリアクション期待してたんだけどな~。」
と呆れた感じに言われた。どうやらリアクションが不満だったらしい。
じゃあどんなリアクションを期待していたのか。そんな疑問を他所に、聞きたかった事を質問した。
「君は誰?なんで言葉を話せているの?」
と、質問をすると、
「私はヴァン。『スペースヴァンパイア』の一人。といっても『スペースヴァンパイア』なんて人類が勝手につけたものだけどね。私たち、『スペースヴァンパイア』は言語の習得が容易に出来る種族なの。その中でも私は、日本語の習得に長けていたみたいで、日本語が唯一きちんと話せてるっぽい。」
と曖昧な回答を寄こしてきた。
「今の回答で満足?」
と言われたので、
「あー…じゃあ最後に一つ。『スペースヴァンパイア』?のスペースって何?宇宙?それとも空白?」
と質問した。すると、
「後者」
と即答。続けて、
「多分だけど、私たちの種族の能力を名前に反映させているんだと思う。その能力っていうのが、人間と契約を結ぶ能力。その契約時の特性として、『その人間の記憶を遡り、深層心理に根付く動物の能力をその人間と共有する』というものがあるの。分かった?」
俺は理解に苦しみ、
「うーん、いまいちピンと来ないかな…。」
と答えると、分かりやすく例を挙げてくれた。
「えっとね、契約を結ぶ人間の深層心理に根付く動物が、馬だったとする。すると、契約を結んだスペースヴァンパイアと人間が馬の能力を手にするってわけ。これで分かった?」
「ああ、ばっちり。要するに人間と契約を結んで、利用し利用される関係を築くって事か。」
「そういう事…かな。」
理解しているという認識らしいので、
「でもなんで俺にベラベラと喋ったんだ?まさか俺に契約を持ちかけるのか?」
と聞くと、
「That’s right!」
と英語で返された。どうやら少し英語も理解しているようだ。
契約…どんな契約を持ちかけられるのか。そんな事を考えていると、
「契約内容は、30歳までに私を満足させる事。満足させられたら、私とずっといられる。年齢はほぼ無限となる。それが契約自体の能力。」
と言われた。
「もし…出来なかったら?」
と、おそるおそる聞くと、
「死ぬ。」
と返された。
満足させられなかったら死ぬ。だが、もし満足させられれば悠久の時を生きられる。
俺の答えは一つ。
「契約する。」
そう返答すると、
「分かった。契約成立だね。」
そう言うと、目の前に降りた。それと同時にそのコウモリのヴァンは一瞬まぶしい光に包まれ、俺は目を瞑った。すると…ヴァンは人間の姿になっていた。
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