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第3章 不可視の亀裂 —— 予算という名の断頭台
古谷の逃げ切りと、不格好な負債の継承
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N市役所、地域計画課・第A執務室。
プレゼンテーションを終えたホログラムの残光が、和久井の網膜の裏側で青白い火傷のように焼き付いている。
空調が吐き出すシトラスの合成香料は、一分間に三回、完璧な濃度で室内の「生活臭」を中和し続けていた。和久井はこの無菌室のような静寂を愛している。それは思考を先回りする冷徹なアルゴリズムが約束する、秩序の頂点だった。
だが、その秩序の薄膜を、卑俗な笑い声が無残に引き裂く。
「いやあ、和久井君。見事な説明だったよ。僕らの時代の泥臭いやり方とは大違いだ」
古谷(フルヤ)だった。
78歳の再雇用職員。彼はかつてこの街のインフラを築いた世代の生き残りであり、同時に、その寿命が尽きる前に「逃げ切り」を画策する老いた狩人でもあった。
古谷が歩くたびに、V-Assistが作り出す北欧風の白木の床が、一瞬だけデジタル・ノイズを起こして波打つ。彼が纏(まと)っている加齢臭と、使い古された安物のウールスーツが発する埃の匂いは、アイリスの香料でも中和しきれない「現実の澱(よどみ)」となって、和久井の鼻腔を執拗に逆撫でした。
「古谷さん。退職の手続きは完了したはずですが」
和久井はデスクに向かったまま、一度も視線を上げなかった。
彼の指先は、空中のホログラム・キーを氷上を滑るような滑らかさで叩き続けている。しかし、彼の内面では、先ほどの「戦略的撤退」のグラフが示す非情な曲線が、古谷という存在と重なり合い、不快な共振を起こしていた。
「そうなんだよ。今日が最後でね。予定を少し繰り上げさせてもらった。膝の痛みが、どうにも我慢できなくてね」
古谷はわざとらしく自分の右膝を叩いた。
和久井はそれを「嘘の痛み」だと断定している。それは若者から時間を奪い、自分たちの世代が積み上げた物理的な負債を押し付けるための、狡猾な合図だ。
「予定より三ヶ月早い。この時期の離脱は、廃棄エリアの管理権限の移行に支障をきたします。あなたの脳内にある『パッチを適用していない地下埋設管』の記憶データは、まだ完全にデジタル化(アーカイブ)されていません」
「まあ、そう硬いことを言わんでくれ。後のことは君たち優秀な若者が、その魔法の機械で上手くやってくれるだろう?」
古谷は、執務室の机の上にドサリと、ある「物体」を置いた。
それは、この無機質な空間にはおよそ似つかわしくない、質量を持った汚濁そのものだった。
「これは……?」
和久井の指が、初めて止まった。
机の上に鎮座していたのは、手垢とインクで黒ずんだ、一冊の古い「磁気通帳」だった。
デバイスの視覚補正は、その不潔な物体を「光り輝く記念碑」へと書き換えようと試み、失敗し、結果として通帳の周囲には不気味なデジタル・スノーが滞留していた。
「僕の退職金の一部だ。と言っても、中身は空っぽだがね。これは……いわば、この街の『最初の契約』の残骸だよ」
「……意味が分かりません。資産はすべて仮想通貨口座に統合されています」
「数字の上ではそうだろうな。だが、和久井君。物理的な質量を持つものは、数字を消しても消えないんだ。この通帳には、僕の世代がこの街を建てるために、将来の君たちから『前借り』した予算の記録が刻まれている」
古谷が、枯れ木のような指で通帳を和久井の方へ押し出した。
シュッ、と紙が机の表面を擦る音が、和久井の耳には、構造体を蝕む酸化の記憶が発する悲鳴のように聞こえた。
「これを、君に託したい。僕が持っていると、どうも夜も眠れなくてね」
「私に押し付けるのですか。あなたが削り取り、パッチのライセンス料に変換した、あの擁壁の補修予算の『証拠』を」
和久井の声に、自分でも驚くほどの憎悪が混じった。
葛藤が、胸の奥で煮え立つ。
この男を論理で論破し、物理的なゴミとして排除することは容易だ。しかし、この通帳を受け取らなければ、古谷の脳内にある「真実の地図」を引き継ぐことはできない。自分は、この不潔な嘘を受け入れることでしか、システムを維持できないのか。
「押し付けるなんて人聞きの悪い。これは『継承』だよ、和久井君。君なら、この重みを上手くデジタルの中に埋葬(デフラグ)してくれると信じている」
古谷は満足げに目を細め、腰を上げた。
その顔には、若者の未来を燃料として燃やし尽くし、自分だけは「黄金の繭」の中へ逃げ込もうとする者の、卑怯な平穏が張り付いていた。
「……古谷さん」
「なんだい?」
「あなたは、自分が逃げ切れると本気で思っているのですか。パッチが剥がれ落ちるその瞬間、あなたが捨てた重力に、一番最初に足首を掴まれるのは……」
「ははは。脅かさないでくれ。僕の視界は、もう永遠の朝に固定されているんだよ。……じゃあ、失礼するよ。いい老後を、お互いにね」
古谷は、一度も振り返らずに執務室を去った。
彼が去った後の空間には、中和しきれない埃の匂いと、机の上に残された一冊の通帳だけが残された。
和久井は震える手で、その通帳を取り上げた。
掌に伝わってくるのは、想像を絶する「不格好な重さ」だった。
紙の繊維に染み込んだ数十年分の手垢、湿気、そして数えきれないほどの「偽りの捺印」。
それはデジタル化の波に洗われ、無価値なゴミとなったはずの物体だが、和久井の指先には、それがまるで何百度もの熱を持った焼鉄のように感じられた。
(……不愉快だ。生理的に、耐えがたい)
和久井は、自分の仕立ての良い、一分の隙もない高級スーツの内ポケットへ、その通帳をねじ込んだ。
その瞬間。
完璧に最適化されていたスーツのシルエットが、内側から醜く歪んだ。
胸元が不自然に膨らみ、生地の表面には、前時代的なアナログの質量が作り出す「シワ」が刻まれた。
V-Assistがどれほど「シワ一つない上着」を網膜に投影しようとしても、内ポケットにある磁気通帳の物理的な角が、和久井の肋骨を執拗に突き刺し、現実を主張し続ける。
「う……ッ」
和久井は激しい眩暈(めまい)と共に、デスクを掴んだ。
眼球の裏側が、過剰な情報の書き換えを拒絶するように熱を帯びる。
眼精疲労などという言葉では片付けられない、脳を直接焦がされるような灼熱。
その時だった。
ズズ、と。
足元の床から、低く、重い振動が突き上げてきた。
空調のノイズではない。サーバーの排気音でもない。
それは役所の頑強な基礎を突き抜け、和久井の高級な事務椅子を直接揺さぶる、大地の断末魔だった。
(……またか。演算エラーだ。……これは、空調の共振だ)
和久井は心の中で必死に呪文を唱え、デバイスの出力を最大まで引き上げた。
視界が黄金の光に埋め尽くされ、振動は「心地よいマッサージ機能」としての通知へと変換される。
しかし。
内ポケットにある通帳の重みだけは、どれほど光を強くしても消えなかった。
むしろ、振動に合わせて通帳が和久井の心臓を叩くたび、彼は人生で一度も経験したことのない「痛み」を予習させられているような感覚に陥った。
いつか、この右足が。
いつか、この肉体が。
この通帳が抱え込んでいる数十年分の「重力」に押し潰される日が来る。
和久井は、デスクの下で自分の右足を見た。
完璧な歩様を約束されたはずのその足が、自分の意志とは無関係に、ピクリと跳ねた。
それはまだ、痛みではない。
だが、それは確実に、彼という「壊れないはずの歯車」に刻まれた、最初の、そして致命的な亀裂の音だった。
「……最適化を続行しろ。……私は、摩耗しない」
和久井は、血走った眼球でホログラム・モニターを凝視した。
内ポケットにある磁気通帳は、血の通った内臓のように、彼の体温を吸い取って冷たく居座り続けていた。
2038年10月14日。
和久井は、逃げ切ることを諦めた最初の世代として、負債という名の呪いを、その高価なスーツの裏側に深く刻みつけた。
プレゼンテーションを終えたホログラムの残光が、和久井の網膜の裏側で青白い火傷のように焼き付いている。
空調が吐き出すシトラスの合成香料は、一分間に三回、完璧な濃度で室内の「生活臭」を中和し続けていた。和久井はこの無菌室のような静寂を愛している。それは思考を先回りする冷徹なアルゴリズムが約束する、秩序の頂点だった。
だが、その秩序の薄膜を、卑俗な笑い声が無残に引き裂く。
「いやあ、和久井君。見事な説明だったよ。僕らの時代の泥臭いやり方とは大違いだ」
古谷(フルヤ)だった。
78歳の再雇用職員。彼はかつてこの街のインフラを築いた世代の生き残りであり、同時に、その寿命が尽きる前に「逃げ切り」を画策する老いた狩人でもあった。
古谷が歩くたびに、V-Assistが作り出す北欧風の白木の床が、一瞬だけデジタル・ノイズを起こして波打つ。彼が纏(まと)っている加齢臭と、使い古された安物のウールスーツが発する埃の匂いは、アイリスの香料でも中和しきれない「現実の澱(よどみ)」となって、和久井の鼻腔を執拗に逆撫でした。
「古谷さん。退職の手続きは完了したはずですが」
和久井はデスクに向かったまま、一度も視線を上げなかった。
彼の指先は、空中のホログラム・キーを氷上を滑るような滑らかさで叩き続けている。しかし、彼の内面では、先ほどの「戦略的撤退」のグラフが示す非情な曲線が、古谷という存在と重なり合い、不快な共振を起こしていた。
「そうなんだよ。今日が最後でね。予定を少し繰り上げさせてもらった。膝の痛みが、どうにも我慢できなくてね」
古谷はわざとらしく自分の右膝を叩いた。
和久井はそれを「嘘の痛み」だと断定している。それは若者から時間を奪い、自分たちの世代が積み上げた物理的な負債を押し付けるための、狡猾な合図だ。
「予定より三ヶ月早い。この時期の離脱は、廃棄エリアの管理権限の移行に支障をきたします。あなたの脳内にある『パッチを適用していない地下埋設管』の記憶データは、まだ完全にデジタル化(アーカイブ)されていません」
「まあ、そう硬いことを言わんでくれ。後のことは君たち優秀な若者が、その魔法の機械で上手くやってくれるだろう?」
古谷は、執務室の机の上にドサリと、ある「物体」を置いた。
それは、この無機質な空間にはおよそ似つかわしくない、質量を持った汚濁そのものだった。
「これは……?」
和久井の指が、初めて止まった。
机の上に鎮座していたのは、手垢とインクで黒ずんだ、一冊の古い「磁気通帳」だった。
デバイスの視覚補正は、その不潔な物体を「光り輝く記念碑」へと書き換えようと試み、失敗し、結果として通帳の周囲には不気味なデジタル・スノーが滞留していた。
「僕の退職金の一部だ。と言っても、中身は空っぽだがね。これは……いわば、この街の『最初の契約』の残骸だよ」
「……意味が分かりません。資産はすべて仮想通貨口座に統合されています」
「数字の上ではそうだろうな。だが、和久井君。物理的な質量を持つものは、数字を消しても消えないんだ。この通帳には、僕の世代がこの街を建てるために、将来の君たちから『前借り』した予算の記録が刻まれている」
古谷が、枯れ木のような指で通帳を和久井の方へ押し出した。
シュッ、と紙が机の表面を擦る音が、和久井の耳には、構造体を蝕む酸化の記憶が発する悲鳴のように聞こえた。
「これを、君に託したい。僕が持っていると、どうも夜も眠れなくてね」
「私に押し付けるのですか。あなたが削り取り、パッチのライセンス料に変換した、あの擁壁の補修予算の『証拠』を」
和久井の声に、自分でも驚くほどの憎悪が混じった。
葛藤が、胸の奥で煮え立つ。
この男を論理で論破し、物理的なゴミとして排除することは容易だ。しかし、この通帳を受け取らなければ、古谷の脳内にある「真実の地図」を引き継ぐことはできない。自分は、この不潔な嘘を受け入れることでしか、システムを維持できないのか。
「押し付けるなんて人聞きの悪い。これは『継承』だよ、和久井君。君なら、この重みを上手くデジタルの中に埋葬(デフラグ)してくれると信じている」
古谷は満足げに目を細め、腰を上げた。
その顔には、若者の未来を燃料として燃やし尽くし、自分だけは「黄金の繭」の中へ逃げ込もうとする者の、卑怯な平穏が張り付いていた。
「……古谷さん」
「なんだい?」
「あなたは、自分が逃げ切れると本気で思っているのですか。パッチが剥がれ落ちるその瞬間、あなたが捨てた重力に、一番最初に足首を掴まれるのは……」
「ははは。脅かさないでくれ。僕の視界は、もう永遠の朝に固定されているんだよ。……じゃあ、失礼するよ。いい老後を、お互いにね」
古谷は、一度も振り返らずに執務室を去った。
彼が去った後の空間には、中和しきれない埃の匂いと、机の上に残された一冊の通帳だけが残された。
和久井は震える手で、その通帳を取り上げた。
掌に伝わってくるのは、想像を絶する「不格好な重さ」だった。
紙の繊維に染み込んだ数十年分の手垢、湿気、そして数えきれないほどの「偽りの捺印」。
それはデジタル化の波に洗われ、無価値なゴミとなったはずの物体だが、和久井の指先には、それがまるで何百度もの熱を持った焼鉄のように感じられた。
(……不愉快だ。生理的に、耐えがたい)
和久井は、自分の仕立ての良い、一分の隙もない高級スーツの内ポケットへ、その通帳をねじ込んだ。
その瞬間。
完璧に最適化されていたスーツのシルエットが、内側から醜く歪んだ。
胸元が不自然に膨らみ、生地の表面には、前時代的なアナログの質量が作り出す「シワ」が刻まれた。
V-Assistがどれほど「シワ一つない上着」を網膜に投影しようとしても、内ポケットにある磁気通帳の物理的な角が、和久井の肋骨を執拗に突き刺し、現実を主張し続ける。
「う……ッ」
和久井は激しい眩暈(めまい)と共に、デスクを掴んだ。
眼球の裏側が、過剰な情報の書き換えを拒絶するように熱を帯びる。
眼精疲労などという言葉では片付けられない、脳を直接焦がされるような灼熱。
その時だった。
ズズ、と。
足元の床から、低く、重い振動が突き上げてきた。
空調のノイズではない。サーバーの排気音でもない。
それは役所の頑強な基礎を突き抜け、和久井の高級な事務椅子を直接揺さぶる、大地の断末魔だった。
(……またか。演算エラーだ。……これは、空調の共振だ)
和久井は心の中で必死に呪文を唱え、デバイスの出力を最大まで引き上げた。
視界が黄金の光に埋め尽くされ、振動は「心地よいマッサージ機能」としての通知へと変換される。
しかし。
内ポケットにある通帳の重みだけは、どれほど光を強くしても消えなかった。
むしろ、振動に合わせて通帳が和久井の心臓を叩くたび、彼は人生で一度も経験したことのない「痛み」を予習させられているような感覚に陥った。
いつか、この右足が。
いつか、この肉体が。
この通帳が抱え込んでいる数十年分の「重力」に押し潰される日が来る。
和久井は、デスクの下で自分の右足を見た。
完璧な歩様を約束されたはずのその足が、自分の意志とは無関係に、ピクリと跳ねた。
それはまだ、痛みではない。
だが、それは確実に、彼という「壊れないはずの歯車」に刻まれた、最初の、そして致命的な亀裂の音だった。
「……最適化を続行しろ。……私は、摩耗しない」
和久井は、血走った眼球でホログラム・モニターを凝視した。
内ポケットにある磁気通帳は、血の通った内臓のように、彼の体温を吸い取って冷たく居座り続けていた。
2038年10月14日。
和久井は、逃げ切ることを諦めた最初の世代として、負債という名の呪いを、その高価なスーツの裏側に深く刻みつけた。
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