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第1章 幼少期
9 強敵と書いて《とも》と読む男、ルカ
しおりを挟む軽トラの旅は結構快適だった。魔法のおかげか揺れも少なく、そよ風が気持ちいい。そんな俺、次の停留所で乗ってきた少年と仲良くなった。
名前はルカ。真っ赤な髪をした熱血っぽい少年。なんと俺と同い年らしい。
「ルカも王都まで行くんだろ?何しに行くんだ?」
「俺な、アカデミーの特待生試験受けに行くんだ!」
「え、まじ?俺も!ってことはライバル?えー、枠何人だろう。」
「本当か!?やったー!一緒に頑張ろうな!難易度は高いが、基準値超えれば全員合格らしいぞ!優秀な人材のためらしい。」
「そうなのかー!じゃあ、2人で合格しような!!」
「「おーーー!!!」」
た...楽しい!同い年の友達は町にもいるが、このライバル!って感じ超いい...!俺らは休憩を挟みながらも王都に着くまでずっと盛り上がってた。
「王都~王都~お忘れ物にお気をつけてお降りくださ~い」
到着のアナウンスが流れる。欲を言えばおっさんの野太い声でなくお姉さんの軽やかな声がよかった。
まあそんなことより。来たぜ、王都!広い!多い!華やか!!...東京の方がすげえや。
「おーい。シャルー。」
「あー!おじさーん!」
迎えにきてくれたのは、叔父のレストさん。カフェよりレストラン経営したら?と思ったのは内緒だ。会うのは2年ぶりだな。
母さんとは双子らしく、配色やら顔立ちやらよく似てる。
「うん、元気そうだな。姉さんと義兄さんとマルも元気か?」
「みんな元気だよ。それより、少しの間お世話になります!」
勢いよく腰を折る。最初の挨拶はしっかりしないとな!
「はいよ。相変わらず礼儀正しいなあ。あの2人の子とは思えん。」
当然である。ふっ、大人ですので。
「それよりも、こっちはルカ。今日友達になったんだ!一緒に受験すんだ!」
ほったらかしてたルカを紹介する。決して忘れてはいなかったからな。
「はじめまして、ルカです!シャルの友達でライバルです!」
「初めまして。シャルトルーズの叔父のレストです。シャルと仲良くしてくれてありがとうな。」
明日は試験ということもあり、今日は早めに休むことにした。ルカの宿まで一緒に行き、また明日と別れて叔父さんの家に行く。
「おかえりー。そしていらっしゃい、シャルちゃん。」
「おじゃましまーす。おばちゃん、またちゃん付けしてー!」
「まあいいじゃないの。そんなことよりご飯にしましょう。沢山食べて、しっかり寝るのよ。」
「もー。はーい。」
出迎えてくれたのはミラーシャさん。叔父さんのお嫁さんだ。まだ子供はいない。
美味しいご飯をいただき、風呂を済ませベッドに入る。明日はついに試験...。俺の魔法使いへの第一歩!ルカと一緒に合格できるといいなあと思いつつ、眠りにつくのであった。
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