王子妃セスから冒険者レノになった話

氷室 裕

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第19章 リティニア王国編

⑭ブランデーの失敗※

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 日が沈んで、1日が終わろうとしている。
 案内された部屋には、どれも新調されたばかりの煌びやかな調度品が置かれている。

「レオ、1日お疲れ様でした。疲れたでしょう?お茶を煎れますから、ソファーで休んでいて下さい」
「セス、セスの方こそ疲れただろ?私が煎れるから座ってて?ね?」

 やっとセスと二人きりになれた。私は早くセスに触れたくて仕方がなかったし、私がお茶を煎れた方が早い。暖かい紅茶に少しだけ香りの良い蒸留酒ブランデーを垂らすとセスに差し出した。

「わあ・・いい香りですね?ん、美味しいです」
「ふふっ、口に合った?良かった。セスはお酒が好きだよね?」
「はい。あまり強くはないけど、好きですよ?」

 可愛い笑顔で言う。
 ムラムラするじゃないか。

 セスがふぅーふぅーと冷ましながら紅茶を飲んでいる姿を見つめる。愛しくて堪らない。

「セス・・好きだ。好きだよ、大好きだ」
「ふふっ、レオ?どうしたんですか?俺も好きですよ?」
「ああ・・はぁ・・好きなんだ・・どうしようもないくらいに。セス、セス・・ね・・舌、見せて?」
「ん・・レオ!俺まだ、お茶、飲み切ってないです・・」
「早く、早く飲んで?ほら、ふぅーふぅー・・」
「んくっ!あちち・・ぷはぁ・・レオ・・」
「舌、見せて・・ほら、べー・・可愛い・・可愛いよ、セス・・そのままそのまま・・もっと出して・・」
「へ・・えぁ」

 セスが赤い顔をしながら舌を出して私を見ている。私は出したままのセスの舌をぺろぺろと舐めながら、垂れてきそうな唾液をちゅっと吸い取る。

「えあ、あん」
「ふふっ・・可愛いね、唾液溜めて?沢山出して、口の中に溜めてみて?ほら」
「んん・・」

 私はセスの唇に口付けて、流れ込んできた唾液を吸い尽くす。身体中が満たされていく。

「セス、私の指、舐めてみて?唾液いっぱい絡めて舐めて?そう、ん、いいね・・気持ちいい・・熱いね・・舌、這わせて、なぞって舐めて・・んん、感じる・・私を見て」
「んん・・レオ・・」
「ん、ほら、もっと私の指、むさぼって、ぢゅぽぢゅぽして・・そ、出し入れ・・ちんぽするみたいに・・あ、感じる・・」

 ぢゅる、ぢゅぼ、ぢゅぼ・・

「あー、ムラムラする・・いやらしい・・そんな可愛い顔して、セス・・」
「んはぁ!はぁはぁ・・レオ」

 セスは蒸留酒ブランデーのせいもあってか赤い顔をしながら、ふわふわと蕩けそうな表情で私を見ている。すでに息を荒くして、私の上着を脱がせようとしている。

 シャツのボタンがもどかしいようで、少し唸りながら必死にゴソゴソと手を動かしている。
 私は手を出さず好きなようにさせていると、セスは私をソファーに押し倒してきた。

「ん、セス・・」
「はぁはぁ・・すみません・・レオ、俺もう・・」
「もう?ふふっ・・可愛いね、興奮してるの?私を押し倒して、何をしてくれるのかな・・」
「はぁはぁ・・レオ、綺麗・・んちゅ・・」
「んんっ」

 セスは私のはだけたシャツをまくって、乳首を舌先で撫でてそれから優しく吸い付いてきた。ゾクッとした感覚に少し感じて、思わず声を漏らしてしまった。

「はぁはぁ・・色っぽい・・感じましたか?気持ちいいですか?もっとして欲しい?」
「セス・・そんなに私を煽って。ん」

 セスが乳首に甘噛みしながら下半身をまさぐってくる。さすさすと下穿きの上から撫でられて、柔らかく揉んでくる。時々爪先で引っ掻きながら、だんだんと固くなっていく様子を楽しんでいるようだ。

「・・レオ?感じてるんですか?ねぇ、どうなの?おっきく、なってますよ・・?」
「セス、はぁはぁ・・いつの間に、こんな攻め上手になったの?んんっ!気持ちいい・・」
「ふふっ・・乳首も触ってあげます」

 セスは私の耳孔に向かってそんな事を言うから、私は思わず息を詰めてギュッと目を瞑った。

「っ!」
「はぁはぁ・・ふー・・レオ、レオ・・」
「んんっ!あ、セス!」
「レオ、好き、レオ、愛してる・・可愛い・・」
「!?セス!」

 私はガバッと起き上がってセスを見つめる。いきなりそんな!可愛いだなんて・・!
 そんな風に言われたら私はもう我慢出来なくて、セスを抱き締めてキスをした。

「ん!まだ!まだレオが足りない!まだレオを食べたいの・・離、して!」
「え・・っと・・え?」
「もう少しだけ、俺がレオを感じさせたい。お願い!ね?ほら、横になって?ね?あー、こんなに大きくして・・」
「セ、セス?んんっ!は、はぁはぁ・・っ!!」

 どうしたんだ?急に積極的になって・・まるで男の顔をして。私を狙うそんな顔にも興奮するけれど、迫られ慣れていない私は少し恥ずかしくなるな。

 身体中にキスをされて、首筋や耳元を舌で舐め上げられる。至近距離で見つめてきて、触れそうで触れない唇が待ち遠しくて焦らされる。

「ふふっ・・レオ・・」
「キス・・セス」
「んー・・したい?」
「したい!欲しい!早く・・」
「ちゅ・・」

 もどかしい。拙い・・もっと奪ってくれたらいいのに。
 それにセスは、私の睾丸を撫でたり乳首を捏ねたりしてくれるのに、肝心の所には触れてくれない。

「んん・・セス!も、我慢、出来ないから」

 起き上がろうとする。だけどセスがその前に両手で肩を抑えてくる。こんな弱い力くらい、すぐにどうにでもなる。だから、起きようと身体を起こす。

「起きるの?ならもうしない。レオなんて知らない。力じゃ俺なんてどうせ敵わないんだ。レオに組み敷かれるだけ・・でもそうするならもう知らないから。レオは俺の愛撫を受け入れたくないんだって解釈するから!」
「え・・セス?違う!違うからね?好きだよ、気持ちいい!でも、私はもう我慢出来なくて!」
「焦らされて?我慢出来なくなっちゃったの?困った人ですね?レオのちんぽ、こんなにガチガチだもんね?あー、すごい濡らしてる・・」
「はぁはぁ・・セス・・」
「どうするの?」
「どうって・・」

 少しだけ不機嫌そうな顔、それもまた可愛い。私を自由に出来なくて不服なんだろうか。

「して欲しいか、やめるかだよ・・?」
「やめるっていうのは・・えっちを?」
「そう・・」
「・・どうしたの!?セス、何に感化されたの?今までこんな事!こんな・・」
「・・」

 待てよ!?
 ちょっと待て・・以前、確かヒューベルトがセスは攻めたがりだって・・は?それは何か?ヒューベルトが、あいつがかつてセスに攻められながらイカされたと言う事か!?

 くそっ!許し難い!!
 ヒューベルトがしてもらって、私はされた事がない!?そんなの許せないじゃないか!? 

 ん?攻めたがりっていうのはどういう・・最終的には抱かれるのはセスの方・・

 いや、え!?違うのか!?挿れるところの話も!?なのか!?まさかな・・

 まさかだろ・・体格が違いすぎるし・・
 どうなんだ?

「セス?」
「・・」
「え・・セス!?」

 セスが私の上に跨って組み敷いたと思いきや、覆いかぶさったまま身動きしないと思っていたが。

「セス!寝ちゃったの!?そんな・・」

 気になるじゃないか!?どうなんだ!?結局セスはどこまで私を奪おうとしていた!?

 セスになら挿れられてもいい。いや・・しかし・・それはちょっと。やっぱりそれはおかしいのではないか?

 ところでヒューベルトはどうなんだよ!!
 気になるじゃないか!!

「セス!セス、起きて!?」
「・・・」

 はぁ・・蒸留酒ブランデーを入れ過ぎなければ良かった。

 結局この夜は、セスはすやすやと眠りに落ちたまま目を覚ます事なく、私はムラムラする気持ちのまま、もやもやしながら眠れぬ夜を明かしたのだった。


  










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