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第19章 リティニア王国編
⑬あなたの色に染まりたい
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ヒューベルトは結婚して大公となり、新たな屋敷を設けた。それはあまりにも立派で豪壮なものであり、一国の王子の持ち物として相応しいものだった。
私たち異国の王族の来賓なら、少なくとも王宮に招かれてもおかしくはないのだが、シュウやレクのこともあってヒューベルトの計らいで、この屋敷に滞在する事となった。
「ひゅう、お招きありがとう。でも良かったの?新婚さんなのに俺たちが押しかけちゃって」
「セス、構わないよ。それに常に使用人がいるんだから、とうてい2人きりにはなれない」
「確かにね?2人きりになりたいのにねー?ひゅう?」
「なんか・・お前に言われると複雑だ・・でもなりたいと思ってるよ」
「だってさ?イヴ?幸せだね?」
「・・ヒュー・・は、恥ずかしわ?」
「そうか?イヴ、愛してるよ。俺の女神」
ヒューベルトがイヴを抱き寄せて幸せそうな顔をしている。人の心など何とも不思議なものだ。あれほど私のセスに執心だったというのに、子が出来たと分かった途端これだ。
しかしまあ、私としてはこれまでの最大の恋敵だったヒューベルトが、イヴを愛し幸せになってくれるならこんな安堵感はない。喜ばしい事だ。
「ヒューベルト、お前の変わりようには驚くが、ともあれ幸せになれよ?子を大事にしろ。祝いの品を屋敷に届けさせる。受け取ってくれ」
「祝いの品?それは必要ない。ドラゴンが腹で隠していた宝石をもらったんだから十分だ。中には貴重なものが沢山あった、本当に良かったのか?おそらく城のふたつやみっつ余裕で建設できるぞ?」
「いいから、いいから!俺たちだって、分けてもらったんだから!ね?シュウ?エル?」
確かに、あのドラゴンの腹に隠されていた数々の宝石は凄かった。きっと、これまで討伐されずにいる間にドラゴンに挑んできた者たちが残していったものだろう。
あの時私はセスに私の色の宝石を拾い、それをセスに渡した。あとでマッキンリー宝石商で素晴らしい物に加工させよう。
エルフィードは美しいエメラルドを手に取り嬉しそうな顔をしていたが、私はそれを取り上げて代わりに金剛石をいくつか掴んで押し付けた。
シュウは「でかいダイヤだな・・お!?金塊じゃん!」と呟きながら、手に取って眺めていた。
あとの残りは全てヒューベルトとイヴへの贈り物にと提案すると、ヒューベルトは受け取らずせめて平等に分けたいと言って聞かなかった。しかしセスが「ひゅうへの贈り物じゃないから!イヴと赤ちゃんの為だよ!」と言ってヒューベルトを黙らせた。
価値のあるものだ。きっとヒューベルトは大公として国を支え、有効に使って行くだろう。
「あら!タイミング良く届いたみたいだわ?見てみて!これ!」
小さなノックの後、イヴは侍女が持ってきた3つの小さな箱を受け取ると、中に入った物を私たちに見せてきた。それは希少な金色の金剛石で出来たピアスで、美しい装飾が施されているものだった。
イヴはその内のひとつをほっそりとした指で持ち上げると、小刻みに揺らした。ピアスは金色の輝きを放ってゆらゆらと揺れ、小さいながらも上品で素晴らしいものだった。
「綺麗だね!ひゅうの髪の色だ・・」
「そうね?レオナルド様のお髪の色みたいでしょう?」
「なるほど?女性たちはロマンチックだな?愛する者の色に染まりたがるなんてな。ナディアには黒は似合わないからなぁ・・」
「そうかしら、そんな事ないわ?黒は女性をより美しく見せる色よ?シュウの色はナディアに良く似合うわ?」
イヴはそう言うと、小さな箱に入った3組のピアスの中から、一対取り出すとナディアの手の中に置いた。
「ナディアとセス、それから私、金色の金剛石は3人お揃いなのよ?ナディアにはシュウのお色を入れたくて、黒瑪瑙をあしらったの。細部まで丁寧に作り込むことで洗練された印象になって、とても綺麗。ナディアに本当に良く似合わ?」
「まあ!素敵ね?イヴ、ありがとう!見て?シュウの色が入ってるわ?」
「綺麗だよ、ナディア。良く似合うよ、可愛い!うん!本当、可愛いな・・」
確かに、良く似合う。ナディアとシュウも仲睦まじい事だ。すっかり夫婦という感じだ。
「それからこれはセスのよ?サファイアの中でも色鮮やかなものを厳選したの。レオナルド様の瞳のお色がとても映えるわね?セス、可愛いわよ?」
「うわぁ・・丸っきりレオの色・・金色にサファイアだ。俺、こんな大人っぽいの似合わないよ・・」
「いいえ、似合わよ?あらまあ・・セスが付けると可愛らしくなるわね?」
「セス・・嫌なの・・?私の色に染まるのが嫌?すごく似合ってて可愛いのに」
「嫌じゃないよ!レオの色がその・・す、好き、だよ・・イヴ、ありがとう!ところでイヴのは?アイスブルーだね!うわぁー!綺麗だ!すごくひゅうだね!」
「でしょ?うふふっ!ヒュー、見て?」
「いいんじゃないか?似合ってるよ」
セスは素っ気ない・・あんなにも私の色に作ってもらったというのに、もっと喜んで欲しかった。
「それと、これはエルに。ある方からの贈り物なの。近いうちに挨拶に行くから預かるようにと言付かったのよ?エル、受け取ってね?」
「私に?これは・・え・・っと・・」
「まさか、その灰簾石は」
「素敵な事よね?誰かに恋するなんて」
「それは、エルフィード次第だ」
あの灰簾石、もしかして?
面白い巡り合わせだが、それもありかもしれないな。後で挨拶に、か。それは是非立ち会いたいものだ。それにしても果たして、2人のうちどちらからのアプローチだろうな。
「え・・誰?私はもう誰とも恋なんか・・無理、怖い」
「エル、恋にこだわらなくてもいいんじゃないかしら?とっても素敵な方だから。怖がらないで?」
「やだ・・セス、助けて・・」
エルフィードはすっかり恋に臆病になってしまった。セスを完全に吹っ切れていないようだし、ぼんやりすることが増えて危なっかしい。以前なら、言いよる者たちを上手くあしらっていたと言うのに、今はそんな気力もないようで、囲まれたら最後、誰かに助けられるまでおどおどしながら立ち尽くしている。
「エル、大丈夫だよ?ね?素敵な方だって。イヴが言うなら間違いないよ」
「怖い・・私はみんながいるから、もう誰もいらないから・・!」
「エルフィード、無理しなくていいんだ。嫌なら俺に言えばいい、何とかするから。な?エル」
「ヒュー!お願い・・私は・・!」
「心配するな、大丈夫だよ」
ヒューベルトは何とも言えない顔をしながら、エルフィードの背中を優しく撫でた。
私たち異国の王族の来賓なら、少なくとも王宮に招かれてもおかしくはないのだが、シュウやレクのこともあってヒューベルトの計らいで、この屋敷に滞在する事となった。
「ひゅう、お招きありがとう。でも良かったの?新婚さんなのに俺たちが押しかけちゃって」
「セス、構わないよ。それに常に使用人がいるんだから、とうてい2人きりにはなれない」
「確かにね?2人きりになりたいのにねー?ひゅう?」
「なんか・・お前に言われると複雑だ・・でもなりたいと思ってるよ」
「だってさ?イヴ?幸せだね?」
「・・ヒュー・・は、恥ずかしわ?」
「そうか?イヴ、愛してるよ。俺の女神」
ヒューベルトがイヴを抱き寄せて幸せそうな顔をしている。人の心など何とも不思議なものだ。あれほど私のセスに執心だったというのに、子が出来たと分かった途端これだ。
しかしまあ、私としてはこれまでの最大の恋敵だったヒューベルトが、イヴを愛し幸せになってくれるならこんな安堵感はない。喜ばしい事だ。
「ヒューベルト、お前の変わりようには驚くが、ともあれ幸せになれよ?子を大事にしろ。祝いの品を屋敷に届けさせる。受け取ってくれ」
「祝いの品?それは必要ない。ドラゴンが腹で隠していた宝石をもらったんだから十分だ。中には貴重なものが沢山あった、本当に良かったのか?おそらく城のふたつやみっつ余裕で建設できるぞ?」
「いいから、いいから!俺たちだって、分けてもらったんだから!ね?シュウ?エル?」
確かに、あのドラゴンの腹に隠されていた数々の宝石は凄かった。きっと、これまで討伐されずにいる間にドラゴンに挑んできた者たちが残していったものだろう。
あの時私はセスに私の色の宝石を拾い、それをセスに渡した。あとでマッキンリー宝石商で素晴らしい物に加工させよう。
エルフィードは美しいエメラルドを手に取り嬉しそうな顔をしていたが、私はそれを取り上げて代わりに金剛石をいくつか掴んで押し付けた。
シュウは「でかいダイヤだな・・お!?金塊じゃん!」と呟きながら、手に取って眺めていた。
あとの残りは全てヒューベルトとイヴへの贈り物にと提案すると、ヒューベルトは受け取らずせめて平等に分けたいと言って聞かなかった。しかしセスが「ひゅうへの贈り物じゃないから!イヴと赤ちゃんの為だよ!」と言ってヒューベルトを黙らせた。
価値のあるものだ。きっとヒューベルトは大公として国を支え、有効に使って行くだろう。
「あら!タイミング良く届いたみたいだわ?見てみて!これ!」
小さなノックの後、イヴは侍女が持ってきた3つの小さな箱を受け取ると、中に入った物を私たちに見せてきた。それは希少な金色の金剛石で出来たピアスで、美しい装飾が施されているものだった。
イヴはその内のひとつをほっそりとした指で持ち上げると、小刻みに揺らした。ピアスは金色の輝きを放ってゆらゆらと揺れ、小さいながらも上品で素晴らしいものだった。
「綺麗だね!ひゅうの髪の色だ・・」
「そうね?レオナルド様のお髪の色みたいでしょう?」
「なるほど?女性たちはロマンチックだな?愛する者の色に染まりたがるなんてな。ナディアには黒は似合わないからなぁ・・」
「そうかしら、そんな事ないわ?黒は女性をより美しく見せる色よ?シュウの色はナディアに良く似合うわ?」
イヴはそう言うと、小さな箱に入った3組のピアスの中から、一対取り出すとナディアの手の中に置いた。
「ナディアとセス、それから私、金色の金剛石は3人お揃いなのよ?ナディアにはシュウのお色を入れたくて、黒瑪瑙をあしらったの。細部まで丁寧に作り込むことで洗練された印象になって、とても綺麗。ナディアに本当に良く似合わ?」
「まあ!素敵ね?イヴ、ありがとう!見て?シュウの色が入ってるわ?」
「綺麗だよ、ナディア。良く似合うよ、可愛い!うん!本当、可愛いな・・」
確かに、良く似合う。ナディアとシュウも仲睦まじい事だ。すっかり夫婦という感じだ。
「それからこれはセスのよ?サファイアの中でも色鮮やかなものを厳選したの。レオナルド様の瞳のお色がとても映えるわね?セス、可愛いわよ?」
「うわぁ・・丸っきりレオの色・・金色にサファイアだ。俺、こんな大人っぽいの似合わないよ・・」
「いいえ、似合わよ?あらまあ・・セスが付けると可愛らしくなるわね?」
「セス・・嫌なの・・?私の色に染まるのが嫌?すごく似合ってて可愛いのに」
「嫌じゃないよ!レオの色がその・・す、好き、だよ・・イヴ、ありがとう!ところでイヴのは?アイスブルーだね!うわぁー!綺麗だ!すごくひゅうだね!」
「でしょ?うふふっ!ヒュー、見て?」
「いいんじゃないか?似合ってるよ」
セスは素っ気ない・・あんなにも私の色に作ってもらったというのに、もっと喜んで欲しかった。
「それと、これはエルに。ある方からの贈り物なの。近いうちに挨拶に行くから預かるようにと言付かったのよ?エル、受け取ってね?」
「私に?これは・・え・・っと・・」
「まさか、その灰簾石は」
「素敵な事よね?誰かに恋するなんて」
「それは、エルフィード次第だ」
あの灰簾石、もしかして?
面白い巡り合わせだが、それもありかもしれないな。後で挨拶に、か。それは是非立ち会いたいものだ。それにしても果たして、2人のうちどちらからのアプローチだろうな。
「え・・誰?私はもう誰とも恋なんか・・無理、怖い」
「エル、恋にこだわらなくてもいいんじゃないかしら?とっても素敵な方だから。怖がらないで?」
「やだ・・セス、助けて・・」
エルフィードはすっかり恋に臆病になってしまった。セスを完全に吹っ切れていないようだし、ぼんやりすることが増えて危なっかしい。以前なら、言いよる者たちを上手くあしらっていたと言うのに、今はそんな気力もないようで、囲まれたら最後、誰かに助けられるまでおどおどしながら立ち尽くしている。
「エル、大丈夫だよ?ね?素敵な方だって。イヴが言うなら間違いないよ」
「怖い・・私はみんながいるから、もう誰もいらないから・・!」
「エルフィード、無理しなくていいんだ。嫌なら俺に言えばいい、何とかするから。な?エル」
「ヒュー!お願い・・私は・・!」
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