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第20章 最終章~幸せの始まり編~
⑥マヒロとレノと・・
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オットーさんとソラル君は、双子がすやすやと眠っているのを見て微笑んでいる。
「では私はナディアと姫の顔を見たら、レオナルド殿下と登城します。ソラ、その間セス様を頼んだよ」
「お任せ下さい。オットー様」
「ではセス様、失礼します」
俺が双子を出産したその夜、日を同じくしてナディアとシュウの赤ちゃんが生まれた。ナディアと同じ茶髪と碧眼のアンジュと名付けられたその子を、俺も早く見に行きたいのだけど、なかなか行かせてもらえないのだ。
「ソラル君、俺も早くアンジュに会いたい。部屋はすぐ側だし、歩いて行けるのに」
「ええ、そうですね。お昼を頂いたら、ゆっくり行ってみましょうか」
「本当に?行く!」
ひゅうを誘って訪れたマッキンリー子爵邸で、予定よりもだいぶ早く産気づいてしまった俺は、そのままマッキンリー子爵邸で出産した。
明日には王宮に帰る。そうしないときっとまた双子が産まれたばかりの時のように、両陛下や義兄たちがマッキンリー子爵邸に押し寄せて来てしまうから。
今はレオもひゅうやイヴも、ナディアや姫 に会いに行っている。ソラル君は俺の側にいて俺たち親子を見守りながら、双子の世話をしてくれている。
「可愛いですね・・マヒロ様もレノ様も・・本当にセス様に瓜二つです。ふふっ!陣痛が来た時のヒューベルト殿下のお顔!まるで自分のお子が産まれるみたいな顔をしていましたね!」
そんな会話をしていたら、突然扉が開いてダリウスがドカドカと入って来て双子の頭にキスを落とした。
「おい、セス!いつまでもヒューを誑かすんじゃねぇぞ?」
「ダダ!?いらっしゃい。珍しいね、ひゅうやイヴの側を離れるなんて」
「ダリウス!勝手に部屋に入って来ないでよ!お子に気安くキスするな!セス様はダリウスにとって、異国の王子妃なんだよ!?」
「相変わらずうるせぇな、ソラル。良いんだよ、こいつと俺は勝負の最中、ライバル同士なんだから」
「勝負!?どういう事?あんたこそ相変わらず本当にガサツで品がないな!そんな調子でヒューベルト殿下の側近をするだなんて!お子様方にも悪影響なんだよ!」
「ソラル君、まぁまぁ。きっとそれで良いんだよ、ダダは」
「セス様までダ、ダダだなんて!」
「それよりダダ、一緒にお昼ご飯でもどう?」
「いいね!腹減った」
「え!?セス様!まったく・・」
4年ほど前、俺が肉食動物の毒に侵されてやむなく命を絶とうとしていた時、俺はダダとひゅうに助けられた。その時に交わした勝負がまだ決着がつかないままだ。もちろん、ひゅうが俺たちに勝敗を宣告するはずがないと分かっている。
俺たちはひゅうを取り合う友人みたいにして、口喧嘩のような事もするし、ひゅうを称賛したり、かつての側近だったルシオについて語ったりする仲になった。
ダダはこんなにもつっけんどんで、大胆で勝気だけど、本当は知的で献身的なんだ。
猛々しい様はあっても、裏表のない人柄は俺はとても好ましいと思っている。
「しかしまたセスにそっくりな双子だな。まさかのマヒロにレノってさ。ヒューの奴、嬉しそうな顔しやがって!それにしても・・ヒューの長男にレノ姫か・・まさかな・・」
「嫉妬?みっともない。そんな調子でヒューベルト殿下の側近だなんて。だいたいあんたはヒューベルト殿下に馴れ馴れしいんだよ!幼なじみだかなんだか知らないけど、本当に昔から僕の視界にまで入って来てさ!」
「お前はコソコソヒューを盗み見したり彷徨いたりして目障りな奴だったよなぁ!挙句の果てに、ルシオにまで取り入って、弟子入りまでしやがった!」
当然だけど、ふたりは昔からの知り合いなんだな。ひゅうに恋するもの同士だったのか・・お互いに気に入らなそうだけど、きっかけがあれば意気投合しそうなものだけど。
「ひゅうってどんな子だったの?」
「「とびきり可愛い美少女!」」
なるほど、なるほど・・ひゅうはみんなに愛されていたんだな。
「春が過ぎる頃、ヒューとイヴに3人目の子が産まれる。おかしな話だが、俺はルシオが戻ってくる気がする。あいつらの子として。少なくとも俺は、そうだったらいいと思ってる・・」
「そうですね・・ルシオ様の、ヒューベルト殿下への愛は深いですから。僕も、そんな幻想があっても不思議じゃないと思います」
「うん。そうだね・・ルシオ、俺も早くルシオに会いたいな・・」
ダリウスが言うように、本当にそんな事があるかもしれない・・
だってロキ神が、いつかルシオをヒューに返してあげてもいいな、だなんて言っていたから。
俺たちはゆっくりとナディアの部屋へと歩く。
みんなが俺たちを迎え入れてくれて、みんなが紡いできた思い出もこれからの未来も、ここに確かに存在する大切な友人とまた繋いでいく。
俺たちのこれまでも、これからだって、ずっと止まらずに進んでいくんだ。
「では私はナディアと姫の顔を見たら、レオナルド殿下と登城します。ソラ、その間セス様を頼んだよ」
「お任せ下さい。オットー様」
「ではセス様、失礼します」
俺が双子を出産したその夜、日を同じくしてナディアとシュウの赤ちゃんが生まれた。ナディアと同じ茶髪と碧眼のアンジュと名付けられたその子を、俺も早く見に行きたいのだけど、なかなか行かせてもらえないのだ。
「ソラル君、俺も早くアンジュに会いたい。部屋はすぐ側だし、歩いて行けるのに」
「ええ、そうですね。お昼を頂いたら、ゆっくり行ってみましょうか」
「本当に?行く!」
ひゅうを誘って訪れたマッキンリー子爵邸で、予定よりもだいぶ早く産気づいてしまった俺は、そのままマッキンリー子爵邸で出産した。
明日には王宮に帰る。そうしないときっとまた双子が産まれたばかりの時のように、両陛下や義兄たちがマッキンリー子爵邸に押し寄せて来てしまうから。
今はレオもひゅうやイヴも、ナディアや姫 に会いに行っている。ソラル君は俺の側にいて俺たち親子を見守りながら、双子の世話をしてくれている。
「可愛いですね・・マヒロ様もレノ様も・・本当にセス様に瓜二つです。ふふっ!陣痛が来た時のヒューベルト殿下のお顔!まるで自分のお子が産まれるみたいな顔をしていましたね!」
そんな会話をしていたら、突然扉が開いてダリウスがドカドカと入って来て双子の頭にキスを落とした。
「おい、セス!いつまでもヒューを誑かすんじゃねぇぞ?」
「ダダ!?いらっしゃい。珍しいね、ひゅうやイヴの側を離れるなんて」
「ダリウス!勝手に部屋に入って来ないでよ!お子に気安くキスするな!セス様はダリウスにとって、異国の王子妃なんだよ!?」
「相変わらずうるせぇな、ソラル。良いんだよ、こいつと俺は勝負の最中、ライバル同士なんだから」
「勝負!?どういう事?あんたこそ相変わらず本当にガサツで品がないな!そんな調子でヒューベルト殿下の側近をするだなんて!お子様方にも悪影響なんだよ!」
「ソラル君、まぁまぁ。きっとそれで良いんだよ、ダダは」
「セス様までダ、ダダだなんて!」
「それよりダダ、一緒にお昼ご飯でもどう?」
「いいね!腹減った」
「え!?セス様!まったく・・」
4年ほど前、俺が肉食動物の毒に侵されてやむなく命を絶とうとしていた時、俺はダダとひゅうに助けられた。その時に交わした勝負がまだ決着がつかないままだ。もちろん、ひゅうが俺たちに勝敗を宣告するはずがないと分かっている。
俺たちはひゅうを取り合う友人みたいにして、口喧嘩のような事もするし、ひゅうを称賛したり、かつての側近だったルシオについて語ったりする仲になった。
ダダはこんなにもつっけんどんで、大胆で勝気だけど、本当は知的で献身的なんだ。
猛々しい様はあっても、裏表のない人柄は俺はとても好ましいと思っている。
「しかしまたセスにそっくりな双子だな。まさかのマヒロにレノってさ。ヒューの奴、嬉しそうな顔しやがって!それにしても・・ヒューの長男にレノ姫か・・まさかな・・」
「嫉妬?みっともない。そんな調子でヒューベルト殿下の側近だなんて。だいたいあんたはヒューベルト殿下に馴れ馴れしいんだよ!幼なじみだかなんだか知らないけど、本当に昔から僕の視界にまで入って来てさ!」
「お前はコソコソヒューを盗み見したり彷徨いたりして目障りな奴だったよなぁ!挙句の果てに、ルシオにまで取り入って、弟子入りまでしやがった!」
当然だけど、ふたりは昔からの知り合いなんだな。ひゅうに恋するもの同士だったのか・・お互いに気に入らなそうだけど、きっかけがあれば意気投合しそうなものだけど。
「ひゅうってどんな子だったの?」
「「とびきり可愛い美少女!」」
なるほど、なるほど・・ひゅうはみんなに愛されていたんだな。
「春が過ぎる頃、ヒューとイヴに3人目の子が産まれる。おかしな話だが、俺はルシオが戻ってくる気がする。あいつらの子として。少なくとも俺は、そうだったらいいと思ってる・・」
「そうですね・・ルシオ様の、ヒューベルト殿下への愛は深いですから。僕も、そんな幻想があっても不思議じゃないと思います」
「うん。そうだね・・ルシオ、俺も早くルシオに会いたいな・・」
ダリウスが言うように、本当にそんな事があるかもしれない・・
だってロキ神が、いつかルシオをヒューに返してあげてもいいな、だなんて言っていたから。
俺たちはゆっくりとナディアの部屋へと歩く。
みんなが俺たちを迎え入れてくれて、みんなが紡いできた思い出もこれからの未来も、ここに確かに存在する大切な友人とまた繋いでいく。
俺たちのこれまでも、これからだって、ずっと止まらずに進んでいくんだ。
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