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魔法令嬢は、氷の騎士団長サマにかまわれています
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私が早口で魔法の呪文を唱えると、王宮全体を覆うように光が降り注いだ。
キラキラとした光の粒は幻想的で、まだ騒ぎを知らない夜会の招待客がバルコニーに出てきて空を見上げている。
何かの催しだと思われているようだ。
「爆弾も醜悪な心も、全部まとめて消し去ってやりましたわ」
得意げにクレランスの腕から這い出た私は、レイモンド子爵に近付いてみたが、すっかり気の抜けた様子の彼は、ただ茫然と佇んでいる。
洗脳を解いたことで、黒幕に対する怒りや、クーデターを起こそうとしていた気持ちまで消滅してしまったらしい。
「ごめんあそばせ」
私は扇子を広げ、オホホと高笑いをして……いる途中で正気に戻った。
はっ、私ってばまたしても高飛車な言動を。
まさか団長様が見ていたり――
はっきりと目が合った。
団長は口元を抑え、面白そうな目で私を見ている。
「ち、違うのです。これは魔法のせいというか、私の意思ではなく……」
庶民感覚が戻り、アワアワと訳の分からない言い訳を並べる私の元へとクラレンスがやってくる。
「また君に助けられてしまったな」
「そんな、私は団長様の存在に安心できたからこそ、魔法を使うことができたんです。全ては団長様のおかげです」
目を見ながら強く訴えるものの、次第にさきほど抱きしめられた感触を思い出し、頬が熱くなってくる。
「良くやった」と恒例の頭なでなでタイムの間に、子爵は騎士に連行され、庭園には私と団長だけになっていた。
すると、団長が急に納得したように「なるほどな」と頷いた。
「どうしたんですか?」
「いや、ようやく理解した。自信たっぷりな君も、謙虚で恥ずかしがりやな君も、俺はどちらの君も愛おしく思っているのだが、今の君がイレーナ嬢の性格に近いのではないか?」
「愛おしく!? あ、そうですね、今の私はほぼイレーナなので」
私はサッと変身を解くと、白いドレス姿で団長と向き合う。
どうせ変身も見られているのだから、今更だろう。
「不思議なものだ。初めは屋根を走るミルキーレナに興味を持っただけだったのに、今ではイレーナ嬢、あなたを前にしただけで俺の心臓は煩いほどに波打っている」
「団長様……」
「イレーナ、俺と結婚してくれないか? 『氷の騎士団長』などと呼ばれる厄介な男だという自覚はあるが、あなたを大切にすると誓おう」
「結婚!? 『ミルキーレナ』に変身しちゃうような、普通じゃない令嬢ですよ?」
フッと笑ったクラレンスが、私の手を優しく握る。
「だからこそあなたを見つけることができた。イレーナだけが俺に様々な感情を与えてくれる。愛しているよ、イレーナ」
「団長様、私もミルキーレナとして初めて会った時から、ずっとあなたに惹かれていました。団長様のことが頭から離れなくて」
「イレーナ……いや、レナと呼んでもいいだろうか?」
「もちろんです。クラレンス様……」
腰を抱き寄せられ、一気に近くなったクラレンスの群青色の瞳に熱が籠るのがわかった。
ドキドキと煩い胸の音を無視して目を閉じ、唇が重なる瞬間——呑気なカメの声がした。
「若いもんはいいのう」
「ペロペロ!?」
「あ、ワシのことは気にせんでよいぞ。ほれ、続きをゴーじゃ」
大きなカメの姿に戻っていたペロペロが、私たちの足元でのそのそ動いている。
思いっきり邪魔をしておきながら、続きを促すとはどういう神経をしているのだろうか。
「ペロペロ? もしかしてこのカメはあの喋るぬいぐるみなのか?」
「そうです。普段は喋るカメなんです」
「ふぉっふぉっ。あ、団長とやら、おぬしに一つ確認しておきたいことがあるのじゃ」
「何でしょうか?」
ただのカメではないと感じたのか、クラレンスの口調も丁寧になっている。
「レナがこれからもミルキーレナに変身してもよいか?」
「もちろんです。彼女を支え、活躍を一番近くで見守る所存ですから」
「ふぉっ。それは心強いのう。レナは良き伴侶に恵まれたようじゃな」
「ペロペロってば、まだ気が早いわよ」
慌てる私に、クラレンスが首を傾げる。
「俺はすぐにでもレナを妻に迎えたいのだが、まずいだろうか?」
「新居にはワシの部屋もあるとよいのう」
「もちろん用意させましょう」
勝手に結婚話が現実味を帯びていく。
クラレンスがペロペロと話す不思議な光景を、私は温かい気持ちで眺めていたのだった。
◆◆◆
氷の騎士団長サマからの突然の求婚に、グラスミルキー家は大騒ぎになった。
特に両親の驚きは凄まじく——
「レナがあのクラレンス殿を射止めるとはな!」
「もうカメと一生添い遂げるつもりなのかと諦めていたのよ?」
私がペロペロに嫁入り……って、そんなわけあるか!
「レナ、今日のドレス姿も可憐だ。レナはどんな服でも着こなしてしまうな。最近仕事が忙しくてなかなか顔をだせなくてすまない」
「クラレンス様、お忙しいのにありがとうございます」
氷の騎士団長から激甘な婚約者へとキャラ変してしまったクラレンスが、今日も屋敷まで会いにきてくれる。
まるであまり会えていないような口ぶりだが、ミルキーレナとしても会っている為、ほぼ毎日顔を合わせているようなものなのだが。
騎士団長が伯爵令嬢のイレーナに求婚したという話題は、あっという間に社交界、城下の街はもちろんのこと、他国にまで広まった。
クラレンスがミルキーレナを気にかけていると噂される中での求婚だった為、イレーナがミルキーレナと同一人物だと気付かれるのも時間の問題だと思いきや——
全くバレなかった。意味がわからない。
ペロペロは当然のように「認識阻害っちゅーやつじゃ」などとドヤ顔で言っているが、私は『え、マジで!?』と、今でも半信半疑である。
これも「気にしたら負け」というやつなのだろうか。
わからないといえば、悪の組織についても謎のままである。
黒い靄に包まれた人間を元に戻すというイタチごっこを続けているが、今後ボスとの対戦もあるのかもしれない。
庭に用意してもらったティーセットをクラレンスと囲みながら、結婚式の相談をする私の頬は緩みっぱなしだ。
最初にペロペロに話しかけられた時は、まさかこんな未来が待っていようとは夢にも思っていなかったのに。
「レナ、できれば早く一緒に暮らしたいと考えているのだが」
「クラレンス様、私もそうしたいです」
ピーピーピー
またもや空気を読まないブローチが鳴り出した。
「レナ、変身じゃ!」
ペロペロに急かされ、私たちも動き出す。
「俺は伯爵に挨拶をしてからすぐに追う。あとでまた現場でな」
私の頬に軽くキスを落としたクラレンスが、庭を駆けていく。
私もペロペロの小屋に入ると呪文を叫んだ。
「ミルミルミルキー、ドレスアップ!」
甘い時間は一旦お預け。
でも私は愛する婚約者を待っているだけの令嬢ではないのだ。
「わたくしは『魔法令嬢ミルキーレナ』と申します。今からあなたを成敗させていただきますわ」
高らかに告げる私の隣には、もちろん愛しの騎士団長サマ。
「無茶するなよ?」と心配する声がくすぐったい。
「私を誰だとお思いですの?」
魔法令嬢に変身した私は、今日も私だけに甘い氷の騎士団長サマにかまわれている。
キラキラとした光の粒は幻想的で、まだ騒ぎを知らない夜会の招待客がバルコニーに出てきて空を見上げている。
何かの催しだと思われているようだ。
「爆弾も醜悪な心も、全部まとめて消し去ってやりましたわ」
得意げにクレランスの腕から這い出た私は、レイモンド子爵に近付いてみたが、すっかり気の抜けた様子の彼は、ただ茫然と佇んでいる。
洗脳を解いたことで、黒幕に対する怒りや、クーデターを起こそうとしていた気持ちまで消滅してしまったらしい。
「ごめんあそばせ」
私は扇子を広げ、オホホと高笑いをして……いる途中で正気に戻った。
はっ、私ってばまたしても高飛車な言動を。
まさか団長様が見ていたり――
はっきりと目が合った。
団長は口元を抑え、面白そうな目で私を見ている。
「ち、違うのです。これは魔法のせいというか、私の意思ではなく……」
庶民感覚が戻り、アワアワと訳の分からない言い訳を並べる私の元へとクラレンスがやってくる。
「また君に助けられてしまったな」
「そんな、私は団長様の存在に安心できたからこそ、魔法を使うことができたんです。全ては団長様のおかげです」
目を見ながら強く訴えるものの、次第にさきほど抱きしめられた感触を思い出し、頬が熱くなってくる。
「良くやった」と恒例の頭なでなでタイムの間に、子爵は騎士に連行され、庭園には私と団長だけになっていた。
すると、団長が急に納得したように「なるほどな」と頷いた。
「どうしたんですか?」
「いや、ようやく理解した。自信たっぷりな君も、謙虚で恥ずかしがりやな君も、俺はどちらの君も愛おしく思っているのだが、今の君がイレーナ嬢の性格に近いのではないか?」
「愛おしく!? あ、そうですね、今の私はほぼイレーナなので」
私はサッと変身を解くと、白いドレス姿で団長と向き合う。
どうせ変身も見られているのだから、今更だろう。
「不思議なものだ。初めは屋根を走るミルキーレナに興味を持っただけだったのに、今ではイレーナ嬢、あなたを前にしただけで俺の心臓は煩いほどに波打っている」
「団長様……」
「イレーナ、俺と結婚してくれないか? 『氷の騎士団長』などと呼ばれる厄介な男だという自覚はあるが、あなたを大切にすると誓おう」
「結婚!? 『ミルキーレナ』に変身しちゃうような、普通じゃない令嬢ですよ?」
フッと笑ったクラレンスが、私の手を優しく握る。
「だからこそあなたを見つけることができた。イレーナだけが俺に様々な感情を与えてくれる。愛しているよ、イレーナ」
「団長様、私もミルキーレナとして初めて会った時から、ずっとあなたに惹かれていました。団長様のことが頭から離れなくて」
「イレーナ……いや、レナと呼んでもいいだろうか?」
「もちろんです。クラレンス様……」
腰を抱き寄せられ、一気に近くなったクラレンスの群青色の瞳に熱が籠るのがわかった。
ドキドキと煩い胸の音を無視して目を閉じ、唇が重なる瞬間——呑気なカメの声がした。
「若いもんはいいのう」
「ペロペロ!?」
「あ、ワシのことは気にせんでよいぞ。ほれ、続きをゴーじゃ」
大きなカメの姿に戻っていたペロペロが、私たちの足元でのそのそ動いている。
思いっきり邪魔をしておきながら、続きを促すとはどういう神経をしているのだろうか。
「ペロペロ? もしかしてこのカメはあの喋るぬいぐるみなのか?」
「そうです。普段は喋るカメなんです」
「ふぉっふぉっ。あ、団長とやら、おぬしに一つ確認しておきたいことがあるのじゃ」
「何でしょうか?」
ただのカメではないと感じたのか、クラレンスの口調も丁寧になっている。
「レナがこれからもミルキーレナに変身してもよいか?」
「もちろんです。彼女を支え、活躍を一番近くで見守る所存ですから」
「ふぉっ。それは心強いのう。レナは良き伴侶に恵まれたようじゃな」
「ペロペロってば、まだ気が早いわよ」
慌てる私に、クラレンスが首を傾げる。
「俺はすぐにでもレナを妻に迎えたいのだが、まずいだろうか?」
「新居にはワシの部屋もあるとよいのう」
「もちろん用意させましょう」
勝手に結婚話が現実味を帯びていく。
クラレンスがペロペロと話す不思議な光景を、私は温かい気持ちで眺めていたのだった。
◆◆◆
氷の騎士団長サマからの突然の求婚に、グラスミルキー家は大騒ぎになった。
特に両親の驚きは凄まじく——
「レナがあのクラレンス殿を射止めるとはな!」
「もうカメと一生添い遂げるつもりなのかと諦めていたのよ?」
私がペロペロに嫁入り……って、そんなわけあるか!
「レナ、今日のドレス姿も可憐だ。レナはどんな服でも着こなしてしまうな。最近仕事が忙しくてなかなか顔をだせなくてすまない」
「クラレンス様、お忙しいのにありがとうございます」
氷の騎士団長から激甘な婚約者へとキャラ変してしまったクラレンスが、今日も屋敷まで会いにきてくれる。
まるであまり会えていないような口ぶりだが、ミルキーレナとしても会っている為、ほぼ毎日顔を合わせているようなものなのだが。
騎士団長が伯爵令嬢のイレーナに求婚したという話題は、あっという間に社交界、城下の街はもちろんのこと、他国にまで広まった。
クラレンスがミルキーレナを気にかけていると噂される中での求婚だった為、イレーナがミルキーレナと同一人物だと気付かれるのも時間の問題だと思いきや——
全くバレなかった。意味がわからない。
ペロペロは当然のように「認識阻害っちゅーやつじゃ」などとドヤ顔で言っているが、私は『え、マジで!?』と、今でも半信半疑である。
これも「気にしたら負け」というやつなのだろうか。
わからないといえば、悪の組織についても謎のままである。
黒い靄に包まれた人間を元に戻すというイタチごっこを続けているが、今後ボスとの対戦もあるのかもしれない。
庭に用意してもらったティーセットをクラレンスと囲みながら、結婚式の相談をする私の頬は緩みっぱなしだ。
最初にペロペロに話しかけられた時は、まさかこんな未来が待っていようとは夢にも思っていなかったのに。
「レナ、できれば早く一緒に暮らしたいと考えているのだが」
「クラレンス様、私もそうしたいです」
ピーピーピー
またもや空気を読まないブローチが鳴り出した。
「レナ、変身じゃ!」
ペロペロに急かされ、私たちも動き出す。
「俺は伯爵に挨拶をしてからすぐに追う。あとでまた現場でな」
私の頬に軽くキスを落としたクラレンスが、庭を駆けていく。
私もペロペロの小屋に入ると呪文を叫んだ。
「ミルミルミルキー、ドレスアップ!」
甘い時間は一旦お預け。
でも私は愛する婚約者を待っているだけの令嬢ではないのだ。
「わたくしは『魔法令嬢ミルキーレナ』と申します。今からあなたを成敗させていただきますわ」
高らかに告げる私の隣には、もちろん愛しの騎士団長サマ。
「無茶するなよ?」と心配する声がくすぐったい。
「私を誰だとお思いですの?」
魔法令嬢に変身した私は、今日も私だけに甘い氷の騎士団長サマにかまわれている。
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