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軽い刺激
信頼
しおりを挟む12月、どこの組織もその年に起きた出来事を整理する等様々な理由で事務作業が地獄になる季節である。
中でも商業ギルドはその膨大な資料ゆえに整理する量がとても多く、更に遠距離通信魔法具を使い一部の支店の責任者複数人による年間の会議が行われる。
今年の会議の中に出た50本の異様な剣についてはとても難儀なものであった。
「今回このメリル・ダンヴィルが出した50本にも及ぶ魔法武具である剣は取引を行った後、数週間で鉄から魔法金属へと突然変異を起こし銀色だった剣は紺色へと変色してしまっている。
魔力変動が鉱山などで起きた場合、鉱物にこう言った現象が起こる事はある。
今回は既に剣として出来上がっており尚且つ50本全てにその現象が起きている事態は異常であり、全く同じ純度の魔力である事から自然に発生した事ではなく人為的な事である可能性が極めて高いと言えるでしょう。
現にメリル・ダンヴィルも取引の際に魔力付与が可能な人物と友好関係にあると発言していたと報告を受けており、その魔力付与を行った人物はセリス・アルバーンだとメリル・ダンヴィルは証言している。
セリス・アルバーンと言う人物は今年の10月に我等が商業ギルドへ登録したばかりの女性であります。
もし彼女が本当にこの現象を引き起こせるのであれば彼女のもたらす利益はどれ程になるか計り知れないと同時に、今後の需要に大きな変化が起こるという事は想像に固くありません」
私はその報告を馬鹿なと鼻で笑いそうになったのを堪える。
ここで初めから笑い否定するような商人は底が見え透いている。
専門分野でもないのに『絶対に無い』などわからないのだから。
理論上可能であった事ができるようになったという報告はこの業界では少なくないのだから。
人為的に行う事と言うのは何もただ直接魔力を付与しただけで出来るものでは無いだろう。
となれば何かしらの魔法薬などを作り出しそのような事を可能にする技術を造り上げたと考えるのが妥当。
そう考えれば不可能では無い気がしてくるだろう?
町を照らす魔法具のカンテラは今や一般常識。
あれだってたった20年前であれば何を馬鹿なと鼻で笑われる夢物語のような話が今では常識なのだ。
技術は常に進化しており、故にそのような研究をし引きこもっていた魔法使いが表の世界に現れたと言われたなら絶対に無いなど言い切れない。
世の中笑い話であろうと何%かは可能性は存在する。
その笑い話の中でも今回の話は正式な会議にて現物を記した資料が私の手に実在するのだからこれ以上無い現実味があると言える。
当然の事であるが会議の後セリス・アルバーンと言う女性に関しての情報を集めることにした。
確かにこの女性は10月にリンデルの商人ギルドで登録をしている。
ヒューマンの白い髪の持ち主は少なく、彼女ほどの美形であるのであれば記憶に残る人物も少なくないだろうと思い周囲の町や村での目撃証言を集めることにした。
しかし、リンデルでの目撃証言が日付的に最も古く、それ以前の情報は集まらなかった。
リンデルから得た情報であるのだが、彼女は身分証を無くしたと言っていたらしい。
これは無くしたのではなく初めから持っていなかった可能性が極めて高く、益々辺境に隠れ住んで研究をしていた魔法使いだと言う可能性が高くなった。
他にもリンデルから面白い情報を聞くことができたがどこまで本当なのだろうか……
冒険者ギルドに訪れた彼女が次に訪れた時は10歳程の少女になっていた。
Gランクで魔法使いで白髪の少女がBランクの冒険者を模擬戦で魔法も使わず叩きのめした。
常にメリル・ダンヴィルと思われる者と同行しており、同性でありながら路地で思いをぶつけ合う親友以上、恋人のように深い関係に見えた。
Dランク冒険者を毎日軽くあしらっていた等々……
情報を集めれば集めるほど真実味が薄れていく。
しかしこんな存在が居るわけ無いという考えが出てくるのは仕方の無い事である。
それに、11月を最後に消息を絶っていた。
一瞬それほどの存在であるのなら我々が調べているのを察して身を潜めたか等と、可笑しな報告に影響を受けてついに私の思考もどこかズレただろうかと考え窓の外を眺め、降り続ける雪を見て普通に考えれば遭難して死んでしまっただろうと馬鹿げた考えを切り捨てたのは記憶に新しい。
だが、その彼女から生存報告がつい先日来たのだ。
正直信じられず何度か部下に接触はしないよう確認だけさせてみたが、これ程の集めた情報と今回集めさせた情報が合致していれば信じざるを得ない。
だからこそまた商業ギルドへ訪れる事があるなら連れてくるように指示し、いつ来ても良いように準備はできている。
そしてその時はついに訪れた。
目の前の整理すべき書類にサインし、次の書類に手を伸ばした時だ。
コンコン、と扉をノックする音が部屋に響く。
「どうぞ」
「失礼します」
部屋に入ってきたのは下の取引所を任せてる従業員に一人だ。
彼はいつもより余裕の無い足取りで私の前まで来る。
「ご報告いたします。
現在下の取引所でメリル・ダンヴィル様が商談を行っておりまして、その場にセリス・アルバーン様が付き添いとして同行されております」
「……ついに来ましたか」
私はいきなりの事で返答が遅れ、もしかしたら私らしくない、切羽詰まったような顔をしてしまっていたかもしれない。
成功したとして、いったいどれだけの利益をもたらすか、はたまた………
現に変な汗が出て来た自覚があり、その様子に気づいた彼は気を引き締め直した様子で頷いた。
「本人がセリス・アルバーンだとハッキリ名乗っておりました。
噂以上に美しい気品溢れるお方でしたね。
ただ、とても洗練されていた事に代わりありませんが、挨拶をする際の振る舞いが私の知らない物でありましたのでセリス様がどちらから来られたお方なのかはわかりませんでした」
「わかりました。
では、私はお話をする準備をしますので貴族用の応接室へアルバーン様を……いえ、ダンヴィル様の商談の付き添いで来られたのですよね?
でしたらダンヴィル様をお呼びしてください」
「畏まりました」
普段の彼なら有り得ませんが、アルバーン様がどの様な人物であるか知っているゆえに緊張した様子でお辞儀をし部屋を出ていった。
緊張しているのは彼だけではない。
私を含め、この部屋で共に書類を整理していた者達も動きを止め私と彼の話を聞き入っていた。
「ふぅ……大変そうですね」
堪らずそんな言葉が漏れた。
年の終わる最後の最後に最大の取引をする事になりかねないと気を引き締め直して支度をする為動く。
貴族用の応接室、私自慢の最高級の食器に服、秘書にも同じように着替えさせ、ただの接客では決して使わないような高級な茶葉の用意を終え応接室で待機する。
「メリル・ダンヴィル様とセリス・アルバーン様をお連れいたしました」
その言葉の後に入ってきたのは二十歳前程の白髪をした背丈の低い少年の格好をした女性と、二十代半ば程のとても美しく凛とした黒い服を身に纏う白髪の女性。
その女性の美しさよりも、逆にこちらを品定めするかのような、凍てつくまでに冷たく鋭い赤い瞳に私の緊張がもう一段上がる事になった。
・
ここの責任者から少し話を聞くだけだと思っていた訳なのですが………何故………?
私が通された部屋は普通の部屋ではなく、貴族や大企業等と大きな取引を行う時に使われるような特別な部屋でとても困惑しています。
その困惑をほんの少しの動揺だけで抑えられた私は自分を誉めてあげたいくらいの気持ちで一杯です。
「初めまして、当ギルドの責任者をさせて頂いておりますミカエル・ドレントと申します。ミカエルで構いません」
席に座っていたミカエルさんが手を差しのべる。
セリスと同じくらいの身長の男性で、とても上品な服を着ている。
私はこれ程の対応をされるような事をした覚えは一切無く、何度目かの何故という疑問や緊張を押し込んで口を開く。
「メリル・ダンヴィルと申します。こちらもメリルでお願いします」
「……セリス・アルバーンと申します。セリスで構わないよ」
私が先にミカエルさんと握手をし、それに習ってセリスもミカエルさんと握手をした。
「では、お掛けください」
ミカエルさんの言葉に従い私達は座り、後ろで待機していた秘書であろう男性が紅茶を入れ私達の前へと置いていく。
その立ち振舞いからとても良く洗練されている事がわかり、目の前に置かれたオシャレな青と金色の模様が印象的な真っ白で汚れの無いカップ。
そんな対応に対してどう考えても私の格好は場違いですね。
もう自分の背中から汗が出ているのがわかってしまいますよ。
こんな事なら唯一最高級と言える一張羅を着てくるんだったという後悔が膨れ上がる。
少し前ポーションの飲み過ぎで吐きそうな思いをしましたが、今回は別の意味で吐きそうな気がします。
しかし……最近も同じような事があったような……
あ……セリスと初めて契約した時ですね。
あの時もなんかキリキリと痛かったです。
いやしかし本当に何故……
「フム……とても良い香りですね、この辺では口にした事の無い深みのある香りと僅かな苦みが素晴らしい。この茶葉はどちらで?」
横に座るセリスのどこまでも余裕に満ちた堂々とした言動が私の思考を断ち切り現実へ引き戻す。
何故私達がこのような対応を受けているかはわからない。
「それなら向こうの出方を見なければ話にならないんだし、緊張してどうするんだい?」と、セリスに言われたような気がして私は勇気を貰えた。
それでも緊張は拭えず折角のお茶の味が分からなくて凄く勿体ない。
商談でもここまでの大物相手にした事は数える程しかありませんし理由が分からないので尚更ですよ。
コカトリスの死体もかなりの存在感がありましたが同じ商人だけあってそれ以上の威圧感を感じる気がします。
「お気に召したのであれば光栄ですね。
この茶葉は宗教国家の方で良く取引されている高級茶葉でございます。
数は少ないもののこの町でも取引しておりますよ」
「そう、ではこの後にでも買いに行かせてもらいましょう。
それで……本日は私にどの様なご用件でしょうか?」
その言葉にハッと顔を向けてしまい、セリスに猫のような笑みで返されてしまった。
「……お気付きになられていたのですか?」
「ええ、でなければ呼び出された本人を差し置いて先に発言などいたしませんもの」
「確かに……その通りですね」
ミカエルさんは思わずといったように苦笑する。
それに対して私は納得した。
セリスがやらかした事になら心当たりはそれなりにある。
それがこの場所に呼ばれる程の事だとい言われれば疑問に残るところもありますが、セリスなら気付かないうちにやらかしていてもおかしくありません。
「では、まずこちらの資料に目を通してください」
先程紅茶を入れてくれた男性が私とセリスに資料を手渡す。
「魔力変動による性質変化……」
私の横でパラパラパラと信じられない早さで、1秒も経たずに資料に目を通し終えポツリといい放つ。
「セリス?」
私がセリスの名を呼んだのはセリスが席を立った事への疑問から。
そして一瞬にしてセリスの服は魔女らしい服装へと変わる。
いつもの服装よりも細かな装飾が施されており全体的に紺色をしている。
その姿のセリスはドサッと椅子に座り先程の気品溢れる振る舞い一変させる。
「悪いけどここからは商人でも冒険者でもなく、魔法使いセリス・アルバーンとして話をさせてもらおうか」
足を組みどこまでも偉そうに話す姿は先程の人物とは別人と見間違えても仕方がない程です。
正直セリスが敬語で話していた事に違和感ばかり感じていましたがこっちもこっちでセリスらしくない。
今の姿はセリスの言うように種族魔法使いとして正しい振る舞いなのかもしれませんね。
「……この現象はセリス様が引き起こした事であると認めるという事でしょうか?」
「魔法使いを名乗るからにはそれくらいできて当然だろう?
それより問題は性質変化を起こしてしまった事だ」
やれやれと肩を竦めてため息をつく。
「私は性質変化が起こらないギリギリになるよう調整して魔力付与を施したつもりが全て変化してしまっている。
自分の強さにあぐらをかいて何年も基礎トレーニングを疎かにしていたかがハッキリ結果として出たな。
私の腕も鈍ったものだ……」
セリスの様子にミカエルさんは黙り込んで思考し始めてしまう。
私は資料に描かれている剣には見覚え無かったですが、数が50本と言うところまで資料を読み、セリスの発言から答えが出た。
確かにこの時期にセリスが魔力付与を勝手に行い、コネクションができたと誤魔化した。
その後はセリスを叱ろうとしたけれど、セリスの怯え具合からとてもではないけど叱れなくて困ってしまった事を良く覚えています。
あの時からセリスとの付き合い方の方向性が定まってきたんですよね。
しかし……私は今やっとそこまでたどり着いて何の話をしているか理解したのですが、セリスはこれを理解するのに1秒もかかっていませんよ?
セリスは有能すぎると何度も思わされてきましたけど事務作業も規格外ですか?
近い分野でセリスの能力を見てやっとその凄さを実感した気がします。もはや人類がどうこうできるレベルじゃない。
「あの、セリス?今の一瞬でその資料を全て読んだのですか?」
「そうだよ、魔法使いならこれくらいできなきゃ。
それと性質変化くらいなら三流魔法使いでもできる技術だよ」
「そうなんですか……」
性質変化って……正直凄すぎてどう凄いのか良くわかりません。
魔法を教わり始めて雑学として性質変化が起こりうる現象なんかも教わりましたが人為的に引き起こせるのですか……
魔法使いとして一流のセリス、それは見習いと呼ぶにもおこがましい今の私には凄さが漠然としかわからない。
けれど、商人の目線から見てセリスはどれだけ凄い存在か今ようやく理解できました。
最早流し読みだとかそんな速さでは無かったです。
なのに全ての内容を完璧に理解する。
私のパートナーで親友はどこまでも遠く大きな存在なんだ……
ま、まあ今は置いておきましょう。
セリスには私が必要。それだけわかっていれば十分ですしそれは毎日しつこいくらい噛み締めてるので。
それよりセリスがここに呼ばれた理由をちゃんと理解できました。
セリスが鉄に魔力を付与するだけで鉄を魔法金属へと突然変異させる事ができる。
魔法金属を武器や防具にすれば耐久性はもちろんの事、武器なら切れ味を増したり、本来物理的ダメージを与えられないレイス等も倒せるようになる。
その魔法金属を量産できるとなればどれだけの利益になるのでしょう。
商人であるなら殺してでもその技術を独占しようと考える者も要るだろうと考え付くまでが私の限界。
利益の具体的な数字などは一切思い付きません。
ただ今回に限っては技術であるのは確かですが、一人の絶対的強者がその魔力にものを言わせて無理矢理引き起こした現象です。
セリスに出会う前の私が知る一流の魔法使いにそれができるかと言われれば、できないと答えるしかありませんし。
そして、現在『見習い以下の私』は『冒険者の平均的な魔法使い』よりずっと強いです。
使う魔法も魔力量も。
その冒険者の魔法使いの事を一流と思っていましたが、セリスと知り合い弟子入りした事で魔法を知った結果、私の評価でも三流以下になってしまっています。
魔法習い始めて1ヶ月足らずの私が彼等をもう追い抜いているのですよ?
そして、私はセリスから見て魔力付与もできない三流以下。
だとしたら、過去に一流だと思っていた彼等は何流でしょうか?
ここで私が思考に入っているのと同じように思考に入っていたミカエルさんが口を開く。
「あ……ああ、すいません。
あまりにも私の常識と違う事を言われてしまいまして……よろしければ性質変化を起こす所を見せね頂いても構いませんか?」
ですよね……ようやく飲み込めましたか。
むしろこんなにも早くセリスの言動を飲み込めるとは流石としか言いようがありません。
セリスと会話する時は思考を半分投げ捨てないと常識に足を取られてまともに会話できませんよ。
慣れです慣れ。
……と、セリスのお陰で完全に緊張が取れましたね。
嫌な汗がもう感じません。
「私は構わないが……メリル、メリルは私にどうしてほしいかな?」
そんな私へセリスが真っ直ぐと向き目を見て問いかける。
「僕は……」
考える。
前にセリスが私に権利を売ろうとした時と似ているけれど、今回はあの時と決定的に違う。
私を友として信じ、今後の方針を聞いてくるのと全く同じ。
次はどの町に行き何を買ってどう売るか。
そんな話をする時と同じ、暖かさを感じる口調です。
ここで取引をする事は結果的にセリスを利用する形ですが、あの時と違う部分は私とセリスは互いに良き友であり良きパートナーだと思っているところ。
今は私の力不足でセリスの力に助けられてばかりですが、多少冒険してみるのも良いかもしれないと思った。
だから私は帽子を外した。
「僕……いえ、私はセリスが構わないと言うならそれで良いと思います。
私も、セリスの事を信じていますので」
どれだけ足掻いても私の種族が変わる訳じゃない。
私の証明書を見れば種族はすぐにバレるしギルドで調べれば種族くらいは簡単に教えてもらえる。
本来信用を得るためのもので、商人ギルドに登録している者の簡単なの個人情報は顧客に開示されるのですが、ドリーミーである私にはマイナスなシステムです。
逆に調べられない限りは隠し通す事は行商人である私にとっては簡単な事でした。
けれど、店を持つとすればこれからは決して避けられない。
そして今の私にはこれ程信頼できる人がいるのだから、男の格好をし、ドリーミーである事を隠し続ける意味は無い。
だからこそ、もうこんな格好は止めてしまおうと思った。
「そっか…………」
セリスが私を頬を軽く撫でる。
その手から伝わる魔力からは強い慈愛と1つの覚悟のような物を感じられた。
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