婚約者に(両)片想いをこじらせた理由

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透夜君の思い 5話目

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ーー7月25日 
 
今日は透夜君は生徒会で朝、式の準備で一緒にいけないと連絡がありました。



帰りに、夏祭りに誘うか!と楽しみに学校に行きまして、ルンルンで授業全てが終わりました。 




最後成績表がかえってきたのですが、森山家たるもの成績が悪いなんてことはあってはならないので、今回もひじょうにいい成績をとることができました。


5段階評価で、私は4もほとんどみたことのないような通知表なのですが、今回は数学が4だった。



ショックではあるが、数学を頑張ればオール5だ。


そう思えばやる気が出てきた。



よし!夏祭り前には数学のできなかったところの補習を家でするかっ!



そんなことを考え、透夜君の教室に向かいます。




はぁー!!オッケーしてくれるかなー





透夜君のクラスはまだホームルームが終わってなかったので廊下で待つことにしました。





この時、下駄箱で待っていれば傷つかずにすんだのに。






透夜君のクラスもやっと終わり教室からみんなでてきました。




透夜君はいるかなぁ~と中をみて声をかけようと思ったら、




「おい~透夜!ずっと気になってて聞きたいことあったんだけどいい?」



「なんだよ」



あ、透夜君の声だ!




話しかけたお友達は、高校からこの学校に入学したのがわかるネクタイだ。



小、中と在学している男の子のネクタイには青の刺繍、高校からは緑の刺繍がワンポイントで入っているので分かりやすい。




「お前さ、婚約者いるんだろー?前に聞いた時は驚いたよ~」



へっ……?私!?



「あぁ。もうずっと前の話だ。高校からきたお前らは知らないだろうが綾と婚約者になってもう3年はたったな。で、それがなに?」




少しめんどくさそうな声だし、怒っているようにも聞こえる。



私はついに、声色だけで、透夜君の機嫌がわかるようになったのかと、笑う。




まぁ、顔色伺ってるばっかりだもんなーー






でも、少しめんどくさそうということはあまり仲はよくないのかな?




それとも、仲のよさからなのか。




私には男の子の友達付き合いはわからないからなぁ~



やっぱり女子とは違うんだろうけど、女子みたいに僻みや嫉妬、悪口、なんてそうそうないだろうなぁ~
  


私は男の子にうまれた方が人付き合いはうまく行ったかもしれない。


そんなことを考えていたのだが、結局話の盗み聞きのようになってしまい出にくくなってしまった。



どうしよう。
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