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2 出会い
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そうして、月日もたった。
半年がたち、この街にもだいぶなれてきてしまっている。
まだわからないとこもあるが、お金の単位なども覚えたし、もし一人になっても生活はできる程度にはなった。
確か、朱里の話だと、これは中等部3年頃から物語が成り立っていて、高等学校で本筋のゲームが始まるような感じだったきがする。
まだまだあと二年くらいは王子とは出会わなそうだし、15まではのんびり暮らして、15から家に引きこもって、17歳ぐらいで普通の生活に戻れば、婿養子でもとって暮らせるだろう。
そう私の計画は完璧!二年引きこもればさすがに家でばったり王子様と遭遇!なんてあり得ないし、さすがに大丈夫だろう。
しかも、それで出会わなければ、私はひどい目にあわずにすむし、ヒロインも、ライバルがいない平和な世界で王子様と恋ができるだろう。
でも、王子様の顔の絵とかは出回ってなかったから、顔はわからないまま……
少し不安だけど、どうせ絶世の美男子だろうから、あっただけで気がつくだろう。
これで、普通の顔だったら逆にショックだ。
ゲームではスノーかけてました。とか、話にならんし。
イケメンみたら、逃げよ。
☆ ★ ☆ ★ ☆
今日は両親に頼まれて、明日の朝、昼と食材を買いに街へきた。
屋台が並び、毎日夏祭りみたいだ。
こんなのどかな風景をみられる世界は案外悪くない。
友達はいないけどね……
そんなことを考え歩いていると、財布がポケットから落っこちた。
あっ……あの人財布落とした。よくもまぁ財布を落として気がつかないものだ。
「あの!財布落としましたよ?」
うわっ。この財布めっちゃ革でできてる。
この人服は庶民だけど実は貴族とか?
いいな~私もこんなカッコいい財布欲しいわ。
私は、昔からキレイなものや小さな価値のあるものを集めるのがすきだった。小物をすきだから、部屋は片付けはちゃんとしているのにガチャガチャしていたのを思い出した。
「あ、あぁ!すまない、まさか気がつかないとは。助かったよ」
「いいえ。それより、その財布かなりカッコいいからなくしたりしたら、困りますよね!その馬と旗のマーク、ブランドものですか?私そういう飾り過ぎてないブランド感結構好きなんですよ!専門店とかがやっぱりあったりするんですか?」
つい、顔も見ないできいてしまった。
「え?」
相手からの反応があまりに悪かったので、別に反省はしてないが、謝るべきかな?
「あ~……すみません。知りたくて、ここら辺そういうお店あります?」
「いや、お店は都に行けばたくさんあるけど……」
「そうなんですね~、今度いって見ます」
「あ、あぁ……君はあまり王族とかは知らないタイプなのか?それともこの国に最近住み始めたのか?」
「え?なぜ?私は、生まれてからこの国で育っていますよ?」
「では、何故この王族のマークを知らない?確かに、この財布を作った店は良いところだが、このマークは王族に与えられた称号なんだ。それを知らないとは驚きだな」
んなっ!?この銀のマークそういうやつなの!?お母さん~先に言ってよ~
「あぁ~思い出しました!なかなかお目にかかれるものではないので忘れていました。それは失礼しました。王族の方がお忍びでこられていたのですね」
まさか、王子様とかじゃないよね?そう思って顔をじっくりみる。なんだ!そばかすが鼻についていて、イケメンと言われれば骨格はそうだがなんだか王子様のような風貌ではなかった、髪もさらさらな地毛に見えるけど、色は茶色。確か王子様は金髪で青の目で、まじさいこー!って朱里が言ってたっけ?
全然違うから、この人は大丈夫そう。
半年がたち、この街にもだいぶなれてきてしまっている。
まだわからないとこもあるが、お金の単位なども覚えたし、もし一人になっても生活はできる程度にはなった。
確か、朱里の話だと、これは中等部3年頃から物語が成り立っていて、高等学校で本筋のゲームが始まるような感じだったきがする。
まだまだあと二年くらいは王子とは出会わなそうだし、15まではのんびり暮らして、15から家に引きこもって、17歳ぐらいで普通の生活に戻れば、婿養子でもとって暮らせるだろう。
そう私の計画は完璧!二年引きこもればさすがに家でばったり王子様と遭遇!なんてあり得ないし、さすがに大丈夫だろう。
しかも、それで出会わなければ、私はひどい目にあわずにすむし、ヒロインも、ライバルがいない平和な世界で王子様と恋ができるだろう。
でも、王子様の顔の絵とかは出回ってなかったから、顔はわからないまま……
少し不安だけど、どうせ絶世の美男子だろうから、あっただけで気がつくだろう。
これで、普通の顔だったら逆にショックだ。
ゲームではスノーかけてました。とか、話にならんし。
イケメンみたら、逃げよ。
☆ ★ ☆ ★ ☆
今日は両親に頼まれて、明日の朝、昼と食材を買いに街へきた。
屋台が並び、毎日夏祭りみたいだ。
こんなのどかな風景をみられる世界は案外悪くない。
友達はいないけどね……
そんなことを考え歩いていると、財布がポケットから落っこちた。
あっ……あの人財布落とした。よくもまぁ財布を落として気がつかないものだ。
「あの!財布落としましたよ?」
うわっ。この財布めっちゃ革でできてる。
この人服は庶民だけど実は貴族とか?
いいな~私もこんなカッコいい財布欲しいわ。
私は、昔からキレイなものや小さな価値のあるものを集めるのがすきだった。小物をすきだから、部屋は片付けはちゃんとしているのにガチャガチャしていたのを思い出した。
「あ、あぁ!すまない、まさか気がつかないとは。助かったよ」
「いいえ。それより、その財布かなりカッコいいからなくしたりしたら、困りますよね!その馬と旗のマーク、ブランドものですか?私そういう飾り過ぎてないブランド感結構好きなんですよ!専門店とかがやっぱりあったりするんですか?」
つい、顔も見ないできいてしまった。
「え?」
相手からの反応があまりに悪かったので、別に反省はしてないが、謝るべきかな?
「あ~……すみません。知りたくて、ここら辺そういうお店あります?」
「いや、お店は都に行けばたくさんあるけど……」
「そうなんですね~、今度いって見ます」
「あ、あぁ……君はあまり王族とかは知らないタイプなのか?それともこの国に最近住み始めたのか?」
「え?なぜ?私は、生まれてからこの国で育っていますよ?」
「では、何故この王族のマークを知らない?確かに、この財布を作った店は良いところだが、このマークは王族に与えられた称号なんだ。それを知らないとは驚きだな」
んなっ!?この銀のマークそういうやつなの!?お母さん~先に言ってよ~
「あぁ~思い出しました!なかなかお目にかかれるものではないので忘れていました。それは失礼しました。王族の方がお忍びでこられていたのですね」
まさか、王子様とかじゃないよね?そう思って顔をじっくりみる。なんだ!そばかすが鼻についていて、イケメンと言われれば骨格はそうだがなんだか王子様のような風貌ではなかった、髪もさらさらな地毛に見えるけど、色は茶色。確か王子様は金髪で青の目で、まじさいこー!って朱里が言ってたっけ?
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