お兄ちゃんと僕のラブラブおっぱいライフ

宗形オリヴァー

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お兄ちゃんと僕のラブラブおっぱいライフ6 ~お兄ちゃんと授業参観~

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来月、僕のクラスで授業参観がある。
ママがいた頃は来てもらってたけど、今はお兄ちゃんしかいないし、お仕事もあるから来てくれないだろうと思ったんだけど……。

「絶対行きたい!」とお兄ちゃんが絶叫した。

「ホントに…? お仕事だし、ムリしなくていいよ……?」
先生から貰ったプリントを食い入るように見るお兄ちゃん。
「いや、なんとかして午後から有休とるよ。大丈夫、お兄ちゃん仕事デキるから」
「そこまでしなくても……」
僕の頭をぽんぽん撫でながらお兄ちゃんがニッコリ笑う。
「優太がどんな風に授業受けてるか見たいしな~」
「えへへ……お兄ちゃんありがとう!」

正直言うと、すっごく嬉しかった。
他のクラスメイトのパパとかママが来てくれてる中で、自分だけは一人なんだろうなって思ってたから。
誰も悪くないのに、寂しい気持ちになることがわかってたから…。

だから、せっかく来てくれるお兄ちゃんのためにも、きちんとしたところを見せなくちゃいけない!
だけど授業参観の教科は、ちょっと苦手な算数。うう……。
参観日当日は、配られている問題集の中から問題が出るって先生が言ってた。
てことは、せめてこの中の問題が全部わかるようになれば…。
分厚い問題集を眺めて、気合を入れる!
「よーし!」
僕は自分の部屋の机に向かって勉強を始めた。
授業で先生に当てられても、かっこよく答えられるように。


次の日。学校の教室。
「優太おはよう……って、何その目の下のクマ!」
同じクラスで仲良しのナオくんが、教室に入って来るなり僕に言い放つ。
「僕、計算苦手だから、頑張ろうと思って…えへ」
理由を話すと、参観日にお兄ちゃんが来てくれること、ナオくんも喜んでくれた。
「へ~よかったじゃん! 優太のお兄ちゃんイケメンだからみんなの注目の的だな!」
「ナオくんのところは?」
「ウチは父さんが来てくれるけど、アク兄が学校サボって見に来るって言って止めるの大変だった…」
ナオくんがげんなりした顔になる。
「あ、そうだ。これ、優太におみやげ。オレ、連休で遊園地行ってきたんだ」
そう言って、半ズボンのポケットをごそごそして、股間が膨らんだウサギのキーホルダーを僕に渡してくれた。
「わあ~ありがとう! なにこのウサギ~、ぶさかわだ!笑」
「ラビットランドのマスコットだよ! 兄ちゃんたちが買ってくれた」
「いいなあ遊園地~。ね、ね、何が一番楽しかった?」
僕の質問にナオくんが少し考えて、もったいぶったように言う。
「う~~ん、ジェットコースターも観覧車もお化け屋敷も、ぜんぶ楽しかったけど……」
ほっぺたがみるみる赤くなっていくのはなんでだろう。
「やっぱりお城がすごかった、かな…!」
「へ~、お城かあ。いいな~、今度僕もお兄ちゃんに頼んでみよう~」
「えっ、ああ、うん……そ、そうすれば」
なぜか恥ずかしそうなナオくん。よっぽど楽しかったんだろうなあ。


そこからも僕は放課後、算数を猛勉強する日々だった。

お兄ちゃんがお仕事から帰ってきてからも、イチャイチャしたいのを我慢して部屋にこもって教科書とにらめっこ。
お兄ちゃんが心配そうに部屋を覗いて来るけど、心をオニにして「今日はダメっ」と言い張る。
お兄ちゃんごめんね。
でもね、これは僕にとって、とっても大事なことだから…!

いよいよ授業参観を明日に控えたその夜も、僕は勉強していた。
「おーい優太、まだ勉強してるのか? 今日くらい早く寝ないと、明日遅刻しちゃうぞ~」
部屋をのぞき込むお兄ちゃんは心配そうな表情。
「大丈夫! それよりお兄ちゃん、明日、楽しみにしててね」
「授業参観な。でも…無理するなよ。いつも通りのお前でいいんだからな」
「はーい、わかってるわかってる」
お兄ちゃんがドアをぱたりと閉じる。
僕はもうひと頑張り。問題集の最後のページを開く。

授業参観で、ビシッと手を挙げて難しい問題を颯爽と解く自分の姿を妄想する。
かっこよく答えたそんな僕を見たお兄ちゃんが感激して、喜んでくれる……。

「ふふ……」

甘い想像をしているうちに、僕は机に突っ伏してすやすやと寝てしまっていた……。



教室。
「優太、こないだよりも目のクマがガオガオしてるぞぉ!?」
始業チャイムギリギリに登校してきた僕を見つけるなりナオくんが言う。
「遅くまで勉強してたら、寝坊しちゃって……」
「そ、そこまでハリキることじゃないだろーっ? たかが参観日だし…」
「でも、せっかくお兄ちゃんが見に来てくれるんだし、来てよかったって思ってもらいたいもん」
忙しい仕事を抜けてきてくれるお兄ちゃんのためなら、これくらいの努力は辛くない。
僕がえへへと笑うと、ナオくんもしかたないなあとため息をついた。


午後。
算数の時間が近づいて、クラスメイトたちのママがぞろぞろと教室の後ろに入ってきた。
いつも騒いでるクラスの友達たちが、かしこまってイイ子にしてるのが面白い。
お化粧して綺麗な服を着てるママ達の中にお兄ちゃんの姿を探す……と、でっぷりしたお腹のおじさんが優しい笑みで僕に手を振ってくれた。
「あっ、ナオくんのパパ!」
「優太く~ん」と口だけ動かしてるナオくんのパパは、僕がお家に遊びに行くといつも構ってくれて、お菓子とジュースをくれる。大好きなおじさんだ。

「あっ、パパ来たんだ」
ナオくんもおじさんに気づいたみたい。
「ナオ~、頑張れ~」と小さな旗を両手に持って振っているおじさん。
「運動会じゃないんだから…恥ずかしいなあもう……」
そう言いながらも恥ずかしい中に嬉しさが見えるナオくん。
周りを見ると、みんな同じような感じ。

「優太…!」

声がした方に振り向く。すごく小声だったけど、僕が聞き逃すはずない。

「お兄ちゃん!」
教室の後ろの入り口の扉のそば。ママさんばっかりで入り難そうにしている、スーツ姿のお兄ちゃんを見つけた。
笑顔で僕に小さく手を振ってる。
いつもの教室にお兄ちゃんがいることがなんだかとても嬉しくて、心がほっこりする。
「えへへ…」
お兄ちゃん、本当に来てくれたんだ。

「優太くんのお兄さん、こっちで一緒に見ませんか?」
「えっ、あ! ナオくんのお父さん。いつも優太がお世話になってます」
ナオくんのパパがお兄ちゃんに声をかけて、二人で並んで話してる。授業参観に来た家族の中で男はたった二人だけ。お互い居心地が悪いところに同じ男のひとがいてほっとしたみたい。
「いやいやこっちこそナオがよくしてもらってるみたいで。日頃、あの子から優太くんの話をよく聞いてるんですよ」
「うちも同じです。勝山さんのところは賑やかで楽しいって、優太がずいぶん嬉しそうに言うんです」
「ははは!こっちも男ばっかり三兄弟ですからねえ。上の二人なんて、片方は小難しい本ばっかり読んで、もう片方は派手にケンカばっかりで、毎日むさ苦しいほどに元気ですよ」
「双子のお兄ちゃんたち、学生さんですもんね。そりゃあ体力有り余ってるでしょう。このあいだ遊園地のお土産も頂いたみたいで、どうもすみません。優太、とても喜んでました」
「いやいや、なんだか最近わたし抜きで兄弟三人でお泊りなんかしちゃうようになっちゃってねえ。成長は嬉しいけども、いささか寂しいくらいですよ、あっはっはっ」

お兄ちゃんとナオくんのパパ、笑顔で話してる。仲良しだなあ。

不意にチャイムが鳴った。
担任の先生が教室に入ってきて、号令をかける。
来てくれたそれぞれの家族に軽く挨拶なんかして。

いよいよ、授業参観が始まった。

「じゃあ次はこの問題、わかるひといますか?」
「…はい」
「お、じゃあ勝山素直くん」
ナオくんがピシっと手を挙げて、黒板の前まで歩いて回答を書く。
「正解! よく勉強してるみたいだね」
先生に褒められて、満足げな顔のナオくん。

「すごいよナオ~~よくやったよ~~」
後ろでおじさんが小声で泣いてる……。

でも、ホントにナオくんすごい…。
僕はというと……授業が始まってしばらく経つのに、全然手を挙げることができない。
問題が難しいわけじゃないけど、もしも間違えたらって思うと不安で動けなくなっちゃう。

ちらっとお兄ちゃんの方を見ると、お兄ちゃんは気づいて微笑んでくれる。
うう……いいところ見せなきゃ。
でも、勇気が出ない……。

「じゃあ次で最後の問題です。これ、わかるひといますか?」
先生が黒板に数式を書いていく。
さ、最後の問題…!?
じゃあもうここで答えなくちゃチャンスがない…!

先生が数式を書き終えると同時に。

「は、はい!」

僕は手を挙げた。

「む、それじゃあとっても早かった宗原優太くんにお願いします」

自分で挙手したのに先生に当てられた途端、どっと緊張で汗が噴き出した。
ぎこちなく黒板の前まで歩いて行って、僕はそこで初めて問題を確認する羽目になった。
えっと……この問題は……。

黒板に書かれた数字を眺める。
解こうと思って考える。

「…………」

あれ……?
問題は見たことあるはずなのに。
あれだけお家で解いたはずなのに。
ぜ、ぜんぜん、どうすればいいかわかんない……!

チョークを持ったまま、何もできない時間がじわじわ過ぎていく。
先生が心配そうにしている。

「あ…う……」

教室の後ろから、視線を感じる。
色んなひとが、動かない僕を見てる。
どうしてあの子は答えを書かないんだろうって。

汗がだらだら流れる。

お兄ちゃんだって見てる。
きっとがんばれって思いながら、僕を見てる。
だったら、ちゃんと、ちゃんと、いいところ見せなきゃ。
そのために頑張ったはずなのに。

なのに…!
緊張と焦りで、答えがぜんぜん出てこないよぉ……っ!

「う………」

とにかく何か書かなきゃと、震える指でチョークを黒板に押し当てたとき。

終わりのチャイムが鳴った。



授業参観のあとは先生と軽く面談をして、みんなは来てくれた家族と帰ることになっている。
僕とお兄ちゃんと先生の三者面談を、僕は終始うつむいて無言で過ごした。

「優太くんは、クラスでも物凄く優秀です。ルールをきちんと守って、真面目で節度のある行動が取れている。周りの生徒のお手本になる存在ですよ」

先生が僕をそんな風に褒めてくれて、お兄ちゃんがとっても喜んでいた。

「優太、学校でもすごく頑張っているんですね。でもその分、我慢していることも多々あると思いますので……。なるべくたくさん、家でもコミュニケーションを取れるように努めています」

お兄ちゃんが先生にそう言いながら僕の肩をポンと叩く。
先生が笑みを絶やさずに頷いた。


二人で教室を出る。もう他のクラスメイトは帰ったみたいで、廊下は静まり返ってた。
お兄ちゃんが僕の頭を撫でる。
「今日はお疲れ。頑張ったな。何か食べて帰ろうか。なんでも好きなのリクエスト聞いちゃうぞ~」
ひときわ明るい声。

それを聞いたら……。

授業が終わってから、ずっと我慢していた糸。
ぷちんと切れちゃった。

「う…う……うわはぁああ~~~~ん」

僕はぼろぼろと涙を零す。

「お兄ちゃん、うあああん、ごめんなさい~~~」

悔しくて悔しくて。あれだけ意気込んだのに、満足な結果を出せなかったこと。
期待を裏切っちゃったこと。
ぜんぜん、お兄ちゃんにいいところ見せられなくてごめんなさい。
皆の前で、自慢の弟になれなくてごめんなさい。

「もっ、もんだいっ、ふぐっ、とけなくて……うえぇええええ」

顔を拭っても拭っても、涙と嗚咽が止まらない。

お兄ちゃんの顔が怖くて見れない。
がっかりされてたらどうしよう。
他の子の方が凄かったなって思われてたらどうしよう。
もう、授業参観に来てくれなくなったらどうしよう。

お兄ちゃん、お兄ちゃん、そんな風に思わないで。
次、もっと頑張るから。きちんとイイ子でいるから。
だから……。


不意に、僕のほっぺたが人差し指でぶにっと押される。
頭上から、あっけらかんとした声が降ってきた。

「え? ぜんぜんいいよ」

え……。

慌ててお兄ちゃんを見ると、きょとんとした顔。

「実はさ、お兄ちゃんもさっきの問題の答え、わかんなかったんだ。だはっ」

そう言っておかしそうに笑いだすお兄ちゃん。

「で、でも、ぼく…ぼく……」

「緊張で解けないときなんか誰にだってあるから気にすんな。それにいつもテストの点がいいの知ってるし」

手を繋いで廊下をゆっくり歩きながら、お兄ちゃんが言う。

「いやー、今日は来てよかった。優太のいいところいっぱい見れた」

「い、いいところなんてなかったじゃん……」

「そうか? 仲良くしてくれる友達がいるところ、授業できちんと手を挙げて挑戦するところ、先生にもいい子だって褒められたし、それに……辛いことがあったら今みたいに正直に泣いて話してくれるところ」

お兄ちゃんの言葉が、さっきまで僕を取り巻いていた暗闇を少しずつ晴らしていく。

窓の外の夕陽が、廊下を照らしてる。
オレンジ色のお兄ちゃんの横顔が、とっても眩しい。

「ほら、優太はお兄ちゃんの自慢の弟だよ」

自慢の、弟……。
僕が……。

さっきとは意味の違う涙で瞳が潤んで、まっすぐ歩けない。

それを言うなら、お兄ちゃんこそ……。

「あとは拗ねてる顔がかーわいいところっ」

ぶに。またほっぺたを指で押しつぶされる。

「んむうぅっ。それやーめーてー!」
「はははっ。そしてほっぺたが柔らかいところー。ぶにぶに」
「やぁーだーっ」
二人で笑い合いながら歩く。

お兄ちゃん。
お兄ちゃんがお兄ちゃんで、良かった。


「ったく、鼻水と涙で顔がべとべとになっちゃったな」
「いいもん。もうクラスのみんなは帰っちゃったし…」
クラスメイトにこんな顔を見られるのは絶対イヤだ。

と、思っていたら、廊下の果ての曲がり角から生徒とその親と思われる二人がこちらへ歩いてくる。
あれは、ここからじゃ遠くてわかりづらいけど、ナオくん…!?

「あ、優太かな? おーい」
向こうも気づいたみたいでこっちに手を振ってる。
わわわ。こんなぐちゃぐちゃな顔見られたくないよ!

「お兄ちゃん、こっち…!」
僕は咄嗟に踵を返すと、角を曲がって近くの空き教室にお兄ちゃんを招き入れた。
空き教室の中は倉庫みたいになっていて、段ボールとか机とかが乱雑に放置されていた。
閉じられたカーテンから薄く透けてる光が、教室の中に舞うホコリをキラキラさせている。
ナオくんにはごめんなさいだけど、顔見られたくないからちょっとだけ隠れることにする……。

「お兄ちゃん、かがんで! こう…!」
ぎゅうっとお兄ちゃんの肩を下へ押さえつけると、お兄ちゃんが背を丸めてしゃがみ込む。
その隣にぴったりくっついて、人差し指で「しーっだよ」と言った。

「あれ…? 優太、こっちに曲がったと思ったんだけどな…」
「きっともう帰っちゃったんだよ。ナオ、パパたちもそろそろ帰らないと、星義と明来が帰って来る時間になっちゃうよ~」
「げっ。もうそんな時間なわけ? セーギ兄もアク兄も、世話が焼けるんだからまったく……」
ナオくんとおじさんが廊下を遠ざかる足音が聞こえる。

ほっ。なんとかやり過ごせたみたい。ナオくんには明日謝ろう……。

「優太…」

不意に近くから声をかけられてびくっとした。
お兄ちゃんが「もういいか?」と目だけで訴えていた。
わわ、顔が近いよ……。
「あっ、お兄ちゃんもういいよ…ってわあっ!」
「どわっ!」
顔の近さに慌てた僕はバランスを崩して、お兄ちゃんにカラダごと倒れ込んでしまった。

教室の床に背中から倒れたお兄ちゃん。
「だいじょうぶ…?」
そのお腹に手をついて、僕が馬乗りになってしまっている。
「ああ、大丈夫だぞ~。って、なんか教室って懐かしいなあ……」

お兄ちゃんは倒れたまま、教室を眺めて呟く。
「黒板とか……机の匂いとか……なんだろうな、この気持ち……」

うーん。
「あ、わかった! お兄ちゃんが感じてるのはね……」
ぼーっと考え込んでいるお兄ちゃんの身体に、くっ付くようにべったりと寝そべる。まるでトーストに乗せたハムみたい。
「どうした優太…?」
上目遣いにお兄ちゃんを見て、ニヤニヤしながら伝える。
「好きな子とかくれんぼして、同じところに隠れた時の気持ちでしょ♪」

お兄ちゃんの瞳がパッと見開かれる。
「そ、それだ」
そう言って、ぎゅっとランドセルごと抱きしめられる。
「あ~………なんだろうこの……いけない感じ……♡」
お兄ちゃんがすんすんと僕の髪に鼻を埋めて匂いを嗅ぐ。
「えへへっ、くすぐったい♪」
僕もふざけてぐりぐりと胸板に顔を押し付けた。

教室の床に二人で倒れたまま、上目遣いにお兄ちゃんを見て照れ笑いしちゃう。
「こうしてると、お兄ちゃんと一緒の学校に通ってるみたいだねっ」
「……それヤバイな」

お兄ちゃんの喉がゴクリと鳴る。
抱きしめられてた腕がするっと、僕のお尻を撫でる。
あ、なんか、目つきがやらしい……。
「お、おにいちゃん…?」
お兄ちゃんは火照ったような流し目で僕をじろりと見る。
これ、えっちなこと考えてる時の顔…!

そのまま見つめあって、数秒が経って、お兄ちゃんがぼそりと言った。

「優太、ぜったい…声、出しちゃだめだぞ……」

低い声で言われて、僕が返事をする前に、制服のボタンがぷちぷちと外されていく。


埃っぽい空き教室の床に押し倒されたと思うと、お兄ちゃんが僕のうなじにむしゃぶりついてきた。
「んぁ…っ」
お兄ちゃんが何に興奮したのかわからない。
生暖かい息と唇で肌をついばまれて、僕は抵抗もせず身をさらけだす。
だって、大好きなお兄ちゃんに欲情されるのは嬉しいことでしかない。
ここが学校だとしても……。

「ん、んん…っ」

ボタンを外された真っ白な制服の半袖カッターシャツ。その隙間から覗いた桃色の胸の粒へお兄ちゃんの焦点が移る。
声を出さないように言われたけど、そこをねっとり舐められたとき、我慢できずに甘い息が漏れた。
片方の粒をねろねろと熱い舌で舐め回され、もう片方の粒をくにくにと丸められる。

「ああぁ…っ」
「こら、ちくび気持ちよくても声出しちゃダメだ…」
「うう…っ」

そう言われて、自分の両手で口を押さえる。
反対の粒をちゅぱちゅぱ吸われると、声が出せない反動で背中が弓なりに反りかえる。
「へへ、優太ぁ……学校でおっぱいコリコリになってるぞ…? やらしい子だな…」
「やっ、やっ……♡」
お兄ちゃんの舌で甘く育てられた粒が、つんっと、主張してしまう。
「乳首、兄ちゃんに舐められて感じちゃうんだもんな。よしよし、もっとしてやるからな」
熱い吐息を吐きながら、お兄ちゃんが舌を伸ばす。

「んっ、ふぅっ、んんっ♡」
口を押さえたまま、涙目で粒がいじめられるのを見つめていると、我慢出来ない快感に涙が溢れる。
どうやったらそんなにいやらしく舐められるんだろうって不思議に思うくらい、お兄ちゃんはおっぱいを色んな角度から責めてくる。
「優太、声はガマンだけど、目線はこっちだぞ。おっぱいが兄ちゃんに食べられちゃうとこ見てなきゃな」
「ふえぇ…っ、そんなの、こえでちゃうぅ…っ」
「だーめ。ほら、あむあむあむっ。あー美味しい」
おっぱいをぱくっとお口に含んだお兄ちゃんが話すたびに粒が刺激される。
「あっあっしゃべんないでぇ…っ」
「ん~、じゃあべろべろしてやろうな」
お兄ちゃんはお口の中で舌を暴れさせて乳首をいじめてくる。
「んはぁっ、はぁあっ、はぁ…んんっ♡」
もう、声が漏れちゃうよぅ……っ。
お兄ちゃんがおっぱいから口を離すと、ねぱぁっと唾液がドームみたいに糸を引く。
口の中から解放された乳首が唾液でべとべとになってる…。

はあはあと胸を上下させながらお兄ちゃんを見ると、怪しく舌なめずりをしていた。
「優太ぁ、このまま制服着たら、乳首かちかちすぎてシャツから浮いちゃうかもなぁ? えっちな子だってバレちゃうなぁ?」
「ふぇ…」
「だからこっちも…ぷくぷくかちかちべとべとにしなきゃなぁ」
そう言って、もう一つの乳首に勢いよくむしゃぶりつく。
「ひぁうぅ…っ♡」
上目遣いに僕の反応を見ながら、よだれをたっぷり乗せた舌でいやらしく粒を舐め回すお兄ちゃん。
じゅるるるっ!と粒を吸い上げられたとき、我慢してた涙がぽろっとこぼれた。
「はっ♡はっ♡おにぃちゃ…っ」
懇願の声を出した途端、舐められてない方の乳首を指でくりくり弄られる。
「はぁあぁあ……っ♡」
「優太の乳首、ふたつとも可愛いなぁ。れろぉ~っ」
「やぁあっ、あっあっやぁあ…っ♡」

いやらしいことを言いながら、半ズボンの膨らみを撫でてくるお兄ちゃん。
お兄ちゃんの股間ももう見るからに大きく突っ張っていて、はちきれそうになってる……。

よだれでべとべとになった胸をしつこく弄り回しながら、お兄ちゃんがキスをしてくる。
「んっ……ちゅ……優太……いいか…? 学校でこんな……」
「んんっ…ちゅ……えへ、ぜんぜんいいよ……♡」
「…………」

ズボンとパンツを膝下までそーっとずり下げられる。
膝立ちになったお兄ちゃんが自分のスラックスをずり下ろすと、ぶるんっ!とおっきくなったおちんちんが跳ね上がって出てきた。

「はーっ、はーっ、はーっ」

お兄ちゃんのぶっといおちんちんの先っぽから透明な蜜がとろーっと垂れて、床を汚す。

両足をかぱっと広げられて、まるで仰向けのカエルみたいな格好にされる。
ひくひくしてる窄まりに、お兄ちゃんのおちんちんの蜜が擦りつけられる。
ぬるぬる、ぬちゅぬちゅ……っ。えっちな音がして、僕もハアハアと息が荒くなる。

「制服着たまんまの優太のおまんこ、めっちゃエロい……」

お兄ちゃんが顔をしかめて、苦しそうな顔で喘いでいる。
何かを葛藤しているのかもしれないけど、もう、僕だってがまんできないよぉ…。

「おにいちゃ…っ、はやくぅ…っ、おちんぽずぶずぶしてぇ…っ」
「……っ……優太…おま…っ……わ、わかった……」

ずぶ……っ。

いつもよりゆっくり、慎重に、僕のナカにお兄ちゃんの太いおちんちんが入ってくる…っ。

「ひぁぁ……っ!」

ずぶ、ずぶ、ずぷん…っ!

奥まで硬いのが埋め込まれて、制服の袖を噛んで我慢していた声が思わず漏れた。

ズンッ、ズンッ……ズンッ、ズン……ッ。

「ぐっ、キツ…っ」

お兄ちゃんが睨み笑いの表情で腰をゆっくり前後させてくる。
熱くねっとりとナカのキモチイイところをえぐられるたびに、ひきつるように甘い声が溢れた。
「あひっ♡ ひっ、ひっ、ひぃんっ♡」

「優太っ、優太…っ、教室でエッチしちゃうなんて、悪い子だぞ…っ!」

カラダを持ち上げられて、騎乗位になる。
なぜかランドセルをわざわざ背負い直されて、突き上げられるたびにガチャガチャと揺れた。
「はああっ、それやべぇ…っ、絶景…っ、エロすぎるんだよこいつめ…っ!」

ズプッ、どすっ、どちゅっ、ばちゅん……っ!

お兄ちゃんの腰の動きが、だんだんと焦れたように激しさを増す。
僕は揺さぶられながら、快感に涙をあふれさせて喘いだ。
「はああっ。はぁっはぁぁっ」

両手で乳首をつままれて、顎を上向けて両手で口を塞いだ。

「んうぅぅう……!」

奥をズコズコと突かれながら、かちかちに膨れ上がった敏感な粒をコリコリされる。

黒板。机。はだけた制服。分厚いカーテン、舞う埃…。
教室で性器を露出しあって、汗ばむカラダをくっつけて、明日も友達や先生と会うこの学校で、お兄ちゃんと誰にも言えないいやらしいことをしている……。

そう考えるだけで、僕のおちんちんから、ぴゅるるっ!と白い液が噴き出た。

パンっ! パンっ! パンっ! パンパンパンパンッッッ!!!

さらに激しく、力強くなっていく、お兄ちゃんの腰を突き上げる動き。
蓄積された快感がぐちゃぐちゃにかき混ぜられて、もう周りが見えなくなっていく。

「ああぁっ、イッちゃう、あっぁっ、こえでちゃうっ、おにいちゃっ、ああぁぁ」
「ああ、兄ちゃんも出すぞ…ッ! 優太の学校でっ、ナカに精液出しまくっちゃうぞ…っ!」

上半身を両手でがばっと引き寄せられて、キスで唇を封じられた。

「んんんぅぅぅうううう……っ!」

どぴゅっ! どぷっ! びゅるるるるっ!びゅるるるるるっ! びゅくんっびゅるるっ!

僕のナカが、お兄ちゃんのどろどろの濃い精液で溢れかえる。熱くてナカがヤケドしちゃいそう…。量もすごいよぉ……っ。
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、すっげ……っ」
ぶるんっとおちんぽが引き抜かれて、半透明の汁がお尻からごぷっ……と教室の床に垂れた。
硬い木目の床と、半透明のねばっこい汁のミスマッチさに……ぶるっとカラダが震えた。
どこか遠くで、放課後のチャイムが響いている。


夕暮れの帰り道、レストランに寄ってエビフライとオムライスとオレンジジュースを頼む。
満面の笑みでオムライスをもぐもぐしていると、お兄ちゃんが複雑な顔で訊ねてきた。
「ど、どうだ、美味いか?」
「うん、おいしーよっ♪ あとね、このパフェも食べたいっ」
「お、おう、いーぞいーぞ! なんでも頼んでいいぞっ!」
お兄ちゃんは学校でえっちしたことをだいぶ反省しているみたいだった。
僕は別に気にしてないのに…。
パフェを注文したあと、エビフライを食べる僕を眺めている。
「はあ…………しかし、俺ってば、あー……ランドセル……制服、ああー……」
顔を覆ってまたぶつぶつ言ってる。
「お兄ちゃん。家でする時も、制服着た方がいい?」
「どえぇぇ!?」
「なんか好きそうだったから……」
「い、いらないいらない! 着なくていい! 裸でいい!兄ちゃんは、優太なら何でもチンポ勃つからっ! 制服とかランドセルとかそんなんアレだから! オプションだから!」
オプション…?
真っ赤な顔で慌てて言い訳しているお兄ちゃんと僕のテーブルにでっかいパフェが運ばれてくる。
「あっ、ぼくのっぼくのパフェっ」
「あーはいはい、王子様」
お兄ちゃんがパフェを一口スプーンで掬って、僕はあーんしてそれを食べる。
「おいしーっ♪」

口の中に広がる甘さと共に、お兄ちゃんが言ってくれた言葉を思い出す。
自慢の弟。
ふふふ。

「お兄ちゃん、大丈夫だよ」

学校でえっちされたって、どんなシチュエーションに欲情されたってぜんぜんかまわない。
どこか疲れた顔で僕を見て微笑んでいるお兄ちゃんに、笑顔で告げた。

「どんなお兄ちゃんでも、僕の自慢のお兄ちゃんだからねっ♪」


僕とお兄ちゃんは二人暮らし。
でも、毎日とっても仲良しで、お互いのことをちゃんとわかってる。
これからもずーっと、お兄ちゃんと一緒にいたいなあ。
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