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宝石姫とエルフ
宝石姫とエルフ4
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森の国は深い森の中にある国です。住んでいる人たちは木の上にお家を作って住んでいます。木と木の間には橋がかけられています。ここは石の国とは色もにおいもまったく違っています。
ベリルたちは森の国の端っこにある木に降りました。
「メノウ。あたな、空を飛べたのね?」
ベリルは意外な顔をしてメノウに聞きました。
「いまさら何を言ってるんだい? 俺は姫さまの手伝いをするために生まれた精霊だよ。どこへでも行ってしまう姫さまを支えるためには、空くらい飛べなくちゃ」
メノウは答えました。
「まぁいいわ。一晩中飛んできたから流石につかれたわね。ミイナさんは大丈夫ですか?」
「えぇ。なんか、不思議な事がいろいろ起こって、頭がついていきませんが……」
ミイナは目をパチクリさせています。
「ふふふ。すぐなれますよ。宝石たちは賑やかですからね」
ベリルはミイナに声をかけました。その言葉を聞いて、メノウは(宝石のせいではないんじゃ)と思いましたが、口には出しませんでした。
「ちょっと森の町で休んだら、お城にいきましょう。パーティーは夜からよ」
ベリルはそう言うと、ミイナの手を引いて歩き出しました。
石の国からきたベリルにとって森の国は新鮮でした。石の国とは違い、いろいろな色で溢れています。青々とした緑の中に色とりどりの花が咲いています。まるで宝石のようです。
ベリルは目をキラキラさせながら、森の国を散歩しました。
ミイナのよく行くお店で花の蜜でできたジュースと木の実のパイを食べました。石の国の料理も美味しいですが、森の国の食べ物も魅力的でとても美味しいです。ベリルは嬉しくて、嬉しくて仕方がありませんでした。
ミイナのお家はお花屋さんでした。ベリルは見たことのない花達に囲まれて、幸せそうでした。森の国の中で幸せな時間を過ごせました。
夜になりました。花のつぼみで出来たランプに灯りがともります。
「そろそろパーティーが始まりますわ。お城に行きましょう」
ベリルはミイナの手を引いてお城を目指します。
森の国のお城は、一本の大きな大きな木の中にある、大きなお城です。お城の入り口には門番が立っていました。門番はベリルたちの姿に気がつくと声をかけてきました。
「今日は森の国のパーティーですよ。参加するお客様は招待状を見せてください」
ミイナはドキリとしました。もちろん招待状なんて持っていません。
「これをどうぞ」
そんなミイナの心配をよそに、ベリルは1枚の招待状を門番に手渡しました。
「ふむふむ。おお!これは……。石の国のベリルお姫さまでしたか。中へどうぞ」
門番は城の入り口を開けてくれました。呆気にとられているミイナの背中を押して城の中に入りました。
「お、お姫さまだったんですか⁉︎ 石の国の」
ミイナはやっとの思いで聞きました。
「そうですよ。私は石の国のお姫さまです」
ベリルは、さも当然というように言いました。
「すみません。私、失礼なことを」
「いいんです。私が好きでやってることですよ。それに、お姫さまとはお友達にはなれませんか?」
「そ、そんなことは」
ミイナは真っ赤な顔になって言いました。
「私はあなたが何者だろうが、私が何者だろうが関係ありませんよ。あなたがミイナさんだから友達になりたいと思ったのです」
ベリルは太陽のような笑顔をミイナに向けました。その言葉を聞き、ミイナも嬉しくなりました。
「それではミイナさん。パーティ会場に入りましょうか」
ベリルとミイナ、それにメノウは、ダンスホールへ続く豪華な扉を潜り抜けていきました。ミイナは期待に胸をいっぱいにしています。
ベリルたちは森の国の端っこにある木に降りました。
「メノウ。あたな、空を飛べたのね?」
ベリルは意外な顔をしてメノウに聞きました。
「いまさら何を言ってるんだい? 俺は姫さまの手伝いをするために生まれた精霊だよ。どこへでも行ってしまう姫さまを支えるためには、空くらい飛べなくちゃ」
メノウは答えました。
「まぁいいわ。一晩中飛んできたから流石につかれたわね。ミイナさんは大丈夫ですか?」
「えぇ。なんか、不思議な事がいろいろ起こって、頭がついていきませんが……」
ミイナは目をパチクリさせています。
「ふふふ。すぐなれますよ。宝石たちは賑やかですからね」
ベリルはミイナに声をかけました。その言葉を聞いて、メノウは(宝石のせいではないんじゃ)と思いましたが、口には出しませんでした。
「ちょっと森の町で休んだら、お城にいきましょう。パーティーは夜からよ」
ベリルはそう言うと、ミイナの手を引いて歩き出しました。
石の国からきたベリルにとって森の国は新鮮でした。石の国とは違い、いろいろな色で溢れています。青々とした緑の中に色とりどりの花が咲いています。まるで宝石のようです。
ベリルは目をキラキラさせながら、森の国を散歩しました。
ミイナのよく行くお店で花の蜜でできたジュースと木の実のパイを食べました。石の国の料理も美味しいですが、森の国の食べ物も魅力的でとても美味しいです。ベリルは嬉しくて、嬉しくて仕方がありませんでした。
ミイナのお家はお花屋さんでした。ベリルは見たことのない花達に囲まれて、幸せそうでした。森の国の中で幸せな時間を過ごせました。
夜になりました。花のつぼみで出来たランプに灯りがともります。
「そろそろパーティーが始まりますわ。お城に行きましょう」
ベリルはミイナの手を引いてお城を目指します。
森の国のお城は、一本の大きな大きな木の中にある、大きなお城です。お城の入り口には門番が立っていました。門番はベリルたちの姿に気がつくと声をかけてきました。
「今日は森の国のパーティーですよ。参加するお客様は招待状を見せてください」
ミイナはドキリとしました。もちろん招待状なんて持っていません。
「これをどうぞ」
そんなミイナの心配をよそに、ベリルは1枚の招待状を門番に手渡しました。
「ふむふむ。おお!これは……。石の国のベリルお姫さまでしたか。中へどうぞ」
門番は城の入り口を開けてくれました。呆気にとられているミイナの背中を押して城の中に入りました。
「お、お姫さまだったんですか⁉︎ 石の国の」
ミイナはやっとの思いで聞きました。
「そうですよ。私は石の国のお姫さまです」
ベリルは、さも当然というように言いました。
「すみません。私、失礼なことを」
「いいんです。私が好きでやってることですよ。それに、お姫さまとはお友達にはなれませんか?」
「そ、そんなことは」
ミイナは真っ赤な顔になって言いました。
「私はあなたが何者だろうが、私が何者だろうが関係ありませんよ。あなたがミイナさんだから友達になりたいと思ったのです」
ベリルは太陽のような笑顔をミイナに向けました。その言葉を聞き、ミイナも嬉しくなりました。
「それではミイナさん。パーティ会場に入りましょうか」
ベリルとミイナ、それにメノウは、ダンスホールへ続く豪華な扉を潜り抜けていきました。ミイナは期待に胸をいっぱいにしています。
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