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61話 帰還
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「降りてみましょう」
まだ迷宮が続くのかと思ったが、階段を降りると小さな部屋があった。
部屋に入ると黒い一振りの剣と大きな輝く岩のような物があった。
「……これは恐らく魔剣よ。こんな見事な魔剣は初めてみるわ」
魔剣は作るのが困難で、効果も乏しく実用的でないとされ、現在魔剣を造る職人は存在しないとされる。
ヴィンセントが魔剣を手にすると、何度か振ってみた。
「これはいい。良く手に馴染む。この魔剣、俺がもらってもいいか?」
「俺にはオリハルコンの剣があるからな。みんなもいいだろう?」
異論のある者はいなかった。
「ヴィンセント、その剣に魔力を通してみたら?」
「こうか?」
ヴィンセントは剣に魔力を込めた。
すると、魔剣は光を放ち出した。
「凄い力を感じる……」
「一体どんな効果があるのかしら」
「まあ、それはゆっくり調べよう」
そう言ってヴィンセントは剣を収めた。
「次はこの岩ね。……ダイヤモンドよ、これ」
輝く岩を手にとってエマはそう言った。
「こんなに大きなダイヤモンドはありえないわ。でも王様にはちょうどいいお土産ね」
「どれぐらいの金額になるんだろうな」
「さあ?検討もつかないわ。これは私が持っていくわね」
エマはダイヤモンドの塊をバックパックにつめ込んだ。
「さあ、撤収よ」
私達は地上へ向かって進んだ。
階段を登った地下5階は何もない階である。地下4階以降もダリルを偵察に出すことで魔物を回避していく。
結局ほとんど戦闘をすることなく地上へとたどり着いた。
「ようやく地上に出れたわね」
「今回は本当に危なかったな」
「レオンが火ダルマになった時はもうダメかと思ったわ」
「アメリアのおかげで生き延びたよ」
「レオンさんが無事で本当によかったです」
街に戻って宿屋で数日宿泊し、疲れを癒した。
王都へ戻るために馬車を調達することにした。王都に行ってくれる馬車はすぐに見つかった。かなり多めの金額を提示したからだ。
王都まで約2週間、馬車に揺られて過ごした。
そして王都についた。まずは冒険者ギルドに報告しなければならないだろう。
受付に案内されて特別室に向かう。トマスは酒場で終わるのを待つと言う。
特別室でギルド長に会うとエマがこれまでのいきさつを説明した。
「とうとう、滅びの遺跡まで攻略したか……そして、これがそのダイヤモンドか……こんな巨大なダイヤモンドがあるのか……」
魔剣については黙っておいた。基本的に迷宮の中で得た物は冒険者の物であるからだ。今まで財宝を見せて来たのは迷宮攻略の証のためである。
「このダイヤモンドは王宮に持っていった方がいいだろう。どうせ換金できないしな。王に渡せば喜ぶんじゃないか。王から相当な報酬も期待できるだろう。君達は王専属冒険者なのだから」
そしてギルド長は腕を組んでしばらく考えた。
「君達をSランクパーティーに昇格する。これだけの実績があればギルド長会議の承認は不要だ。事後報告はするがね。君達のこれからの活躍を期待する。あと、今回も特別報奨金として金貨1,000枚を渡そう。ギルドカードを渡したまえ」
私達が冒険者カードを渡すと、ギルド長はそれを受け取って部屋を出た。
しばらくしてギルド長が戻って来た。各自に冒険者カードを渡した。
「金色のカードなのね」
「Sランクの冒険者カードは金色だ。そしてこれも付けてもらう」
ギルド長はそう言って皆に金色の腕輪を渡した。
「これがSランク冒険者の証だ。もっともその存在を知る者はあまりいないが」
腕輪を身に着ける。
「両手に腕輪ね」
エマは王にもらった腕輪と合わせた。
「それと帰りに受付に寄ってくれ。少し頼みがある」
そう言うとギルド長はニヤリと笑った。
部屋を出て渡り廊下を歩く。
「これから冒険はどうするんだ?」
「そうねえ、今回でちょっと疲れたわ。しばらく休みたいわね。それから依頼でも受けましょう。大きな迷宮はもう国内には残っていないし」
「それがいいな。俺も少し疲れたよ。体のダメージも少し残っている」
「大事にしなきゃダメよ」
そして酒場に着くとトマスに報酬を渡した。
「今回は色々と危なかったな。だがこういうのも嫌いじゃないぜ。また呼んでくれ」
そう言ってトマスは去っていった。
まだ迷宮が続くのかと思ったが、階段を降りると小さな部屋があった。
部屋に入ると黒い一振りの剣と大きな輝く岩のような物があった。
「……これは恐らく魔剣よ。こんな見事な魔剣は初めてみるわ」
魔剣は作るのが困難で、効果も乏しく実用的でないとされ、現在魔剣を造る職人は存在しないとされる。
ヴィンセントが魔剣を手にすると、何度か振ってみた。
「これはいい。良く手に馴染む。この魔剣、俺がもらってもいいか?」
「俺にはオリハルコンの剣があるからな。みんなもいいだろう?」
異論のある者はいなかった。
「ヴィンセント、その剣に魔力を通してみたら?」
「こうか?」
ヴィンセントは剣に魔力を込めた。
すると、魔剣は光を放ち出した。
「凄い力を感じる……」
「一体どんな効果があるのかしら」
「まあ、それはゆっくり調べよう」
そう言ってヴィンセントは剣を収めた。
「次はこの岩ね。……ダイヤモンドよ、これ」
輝く岩を手にとってエマはそう言った。
「こんなに大きなダイヤモンドはありえないわ。でも王様にはちょうどいいお土産ね」
「どれぐらいの金額になるんだろうな」
「さあ?検討もつかないわ。これは私が持っていくわね」
エマはダイヤモンドの塊をバックパックにつめ込んだ。
「さあ、撤収よ」
私達は地上へ向かって進んだ。
階段を登った地下5階は何もない階である。地下4階以降もダリルを偵察に出すことで魔物を回避していく。
結局ほとんど戦闘をすることなく地上へとたどり着いた。
「ようやく地上に出れたわね」
「今回は本当に危なかったな」
「レオンが火ダルマになった時はもうダメかと思ったわ」
「アメリアのおかげで生き延びたよ」
「レオンさんが無事で本当によかったです」
街に戻って宿屋で数日宿泊し、疲れを癒した。
王都へ戻るために馬車を調達することにした。王都に行ってくれる馬車はすぐに見つかった。かなり多めの金額を提示したからだ。
王都まで約2週間、馬車に揺られて過ごした。
そして王都についた。まずは冒険者ギルドに報告しなければならないだろう。
受付に案内されて特別室に向かう。トマスは酒場で終わるのを待つと言う。
特別室でギルド長に会うとエマがこれまでのいきさつを説明した。
「とうとう、滅びの遺跡まで攻略したか……そして、これがそのダイヤモンドか……こんな巨大なダイヤモンドがあるのか……」
魔剣については黙っておいた。基本的に迷宮の中で得た物は冒険者の物であるからだ。今まで財宝を見せて来たのは迷宮攻略の証のためである。
「このダイヤモンドは王宮に持っていった方がいいだろう。どうせ換金できないしな。王に渡せば喜ぶんじゃないか。王から相当な報酬も期待できるだろう。君達は王専属冒険者なのだから」
そしてギルド長は腕を組んでしばらく考えた。
「君達をSランクパーティーに昇格する。これだけの実績があればギルド長会議の承認は不要だ。事後報告はするがね。君達のこれからの活躍を期待する。あと、今回も特別報奨金として金貨1,000枚を渡そう。ギルドカードを渡したまえ」
私達が冒険者カードを渡すと、ギルド長はそれを受け取って部屋を出た。
しばらくしてギルド長が戻って来た。各自に冒険者カードを渡した。
「金色のカードなのね」
「Sランクの冒険者カードは金色だ。そしてこれも付けてもらう」
ギルド長はそう言って皆に金色の腕輪を渡した。
「これがSランク冒険者の証だ。もっともその存在を知る者はあまりいないが」
腕輪を身に着ける。
「両手に腕輪ね」
エマは王にもらった腕輪と合わせた。
「それと帰りに受付に寄ってくれ。少し頼みがある」
そう言うとギルド長はニヤリと笑った。
部屋を出て渡り廊下を歩く。
「これから冒険はどうするんだ?」
「そうねえ、今回でちょっと疲れたわ。しばらく休みたいわね。それから依頼でも受けましょう。大きな迷宮はもう国内には残っていないし」
「それがいいな。俺も少し疲れたよ。体のダメージも少し残っている」
「大事にしなきゃダメよ」
そして酒場に着くとトマスに報酬を渡した。
「今回は色々と危なかったな。だがこういうのも嫌いじゃないぜ。また呼んでくれ」
そう言ってトマスは去っていった。
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