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✨ユウキ✨💕
第13話 棺
しおりを挟む純白に敷き詰められた棺に歩み寄った。
ヤケに遠く感じる。
ヒデとクリスに続いて、ゆっくりと棺の中を覗き込んだ。
「……!!」
見慣れたユウキの顔があった。
眠っているみたいな穏やか死に顔だ。
まるで、今にも起き上がってきそうだ。
「おいおい、なんだよ…… ユウキ!!
こんなに早くおやすみかよ。
まだ武道館も東京ドームのライブもやってねェのに……。これからじゃン……
オレたちは!!」
徐々に涙がこみ上げてきた。
「ううゥ……」
気づくとポロポロと涙がこぼれた。
「まだ早いよ。全然、早いッてェ……!!
帰って来いよ!! ユウキィーー……!!
またタイバンしようぜ!! うゥ……」
オレは棺に取りすがるように泣いた。
しゃくり上げるように号泣だ。
実際にユウキの顔を見ない内は信じられなかった。
まだ心のどこかで、ユウキの死が受け入れられない。
どのくらいユウキの前で泣いていたのだろう。
「大丈夫かよ。シンゴ君!!」
後ろからヒデとクリスに支えられ棺から離れた。
「あァ……」
久しぶりにマジで泣いた。
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