上 下
23 / 112
✨青い髪の美少女✨

第23話 青い髪の美少女✨💕

しおりを挟む


「あァ……おはよォ。フワァ……🥱」
 ヒデがボサボサ頭でゲストルームからアクビをしながら出て来た。




「はァ…… ここは! お前ン家《ち》か……!!
 勝手にゲストルームで寝やがって!!」
 


「悪ィ悪ィ~…… 昨夜はあれからクリスと盛り上がッて……」
 テーブルには缶ビールの空き缶が転がっている。


「お前らなァ……」
 オレはゴミ袋に空き缶を突っ込んだ。


 
「だって、シンゴ。私が風呂に入っている内に寝ちゃうから!!」


「あァ……、そうか」
 どうやら昨日は寝落ちしたみたいだ。
 ユウキのことで頭がいっぱいだった。



 つけっ放しのテレビではワイドショーがやっていた。
 



 ユウキの事件は、未だに自他殺両面で結論は先送りらしい。




 オレたちが、ゆっくり朝食を取っているとスマホの着信音が響いた。
 

 どうやらヒデのスマホみたいだ。


「あ、オレのだ。もしもし……」
 いったん席を外し、ヒデは電話を繋いだ。


「あ、ああァ……、レイ!!
 シンゴ君なら居るよ。マジマジ!!」
 勝手にヒデは盛り上がっている。


「ちょっと、シンゴ君!! 電話、代わってよ」
 ヒデはオレにスマホを差し出した。


「ン…… 誰だよ?!」
 なんでオレがヒデの電話に出なければならないのか。

 まったく意味がわからない。



「レイだよ✨😁✨」
 ヒデは肩をすくめた。



「え、レイッて?! どこのレイだよ」
 何人か、思い浮かべた。


「ほら、ユウキ君のファンの青い髪のショートカットの美少女の!」


「う、お前……!! 何を考えてンだ……!!
 ファンと連絡先を交換してるのか」
 まったく節操がないヤツだ。

 確かに、可愛らしい美少女だが。


「まァまァ、出てよ。頼むから!!」


「ン……」オレはヒデからスマホを手渡された。


「もしもし……」
 仕方なく電話に出た。






 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚



しおりを挟む

処理中です...