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✨逆襲✨

第74話 ✨

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 やがてドアが開き美女が現れた。
 初めて見る美女だ。


 まるでセクシークイーンのような色気ムンムンの美女だ。
 おそらく彼女が如月《キサラギ》 姫乃だろう。

 とても弁護士とは思えないほど露出も激しい。
 



「ヒゥーー😘✨」堪らず、ヒデが口笛を鳴らした。

「おいおい、やめろよ!! 下品だから」
 オレはヒデを注意した。



「少しお待ち下さい。私は当家の顧問弁護士、明日香姫乃です! 姫乃とお呼び下さい!」
 セクシー美女はオレの真正面に座った。
 覗き込むとパンツが見えそうなほど丈の短いミニスカートを履いていた。
 白くムチムチとした太腿がオレたち男性の視線を捉えて離さない。



 香水だろう。目眩めまいがするほど濃厚で甘美な匂いが漂ってきた。


「ど、どうも…… シンゴです。
 織田シンゴ!!」
 取り敢えず軽く会釈をして自己紹介をした。


「彼女が秩父《ちちぶ》クリス。そして……」
 横にいる巨乳刑事を手で指し示した。

「あ、オレはヒデね。ビジュアル系バンド【ワイルドプリンス】のドラマー!!
 宜しくゥ……✨😁✨✨」
 満面の笑みだ。


 しかし姫乃は全く無視してオレに尋ねた。
「2、3質問があると伺《うかが》いましたが……」


「……😳💦」ヒデは無視され無言で目を丸くした。


「えェ……、一つは1週間前の夜、どこにいらしたか。そして5日前の夜も……、同じくどちらにいらしたか。
 まずこの二点をハッキリさせて戴ければ、何も問題はありませんが」


「なるほどね。1週間前と言うのが、確か……
 ビジュアル系バンドのギタリストの方が亡くなられた日ですね」



「フフ、今さら隠し立てすることもないでしょう。
 そうです……
 【ルシフェル】のギタリスト、ユウキがです!!」






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 この作品はフィクションです。


 実際の人物、団体、事件等とは、いっさい関係ありません。


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