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✨ラストライブ✨✨

第96話 ✨

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「何をバカな事を言っているのよ」



「フフ……、とにかくアナタは、ユウキを亡きものにしたかった。
 そのため硫化水素を使い彼を殺害しようとした。
 おあつらいに、遺書に見立てた直筆の作詞が手に入った。これをテーブルの上に置いておけば、間違いなく遺書だと思われるだろう……」

「あのねェ……」


「だが、その時、着信音がした。
 とっさにアナタは、通話ボタンを押してしまった」



「どこまでアナタの作り話しに付き合えば良いの。
 証拠もなしに」


「フフ……、あと少しだけ。
 アナタが、その時、通話した相手が……
 西田健一さんだ!!」

「え、西田さん……」
「これは、さすがに覚えてますか」

「そうね。いつだったか、日にちは覚えてないけど」


「西田さんは良く覚えていましたよ。誕生日の前日だったので、エリカ様をライブに誘おうとしたそうです。
 しかし無下に断られ、その後、エリカ様は久遠ヒロシさんと、ご婚約された」


「……」またエリカはオレを睨んだ。


「待ちなさい!! その西田健一さんから電話を受けたのは事実だとしましょう。
 けれど、それがそのミュージシャンの方の部屋で受けたとなんで言えるのですか!!」

「えェ……、それが受話器から漏れてきたバラード!
 『ラブソングは歌えない』ですよ」


「え……!!」






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