96 / 112
✨ラストライブ✨✨
第96話 ✨
しおりを挟む「何をバカな事を言っているのよ」
「フフ……、とにかくアナタは、ユウキを亡きものにしたかった。
そのため硫化水素を使い彼を殺害しようとした。
おあつらいに、遺書に見立てた直筆の作詞が手に入った。これをテーブルの上に置いておけば、間違いなく遺書だと思われるだろう……」
「あのねェ……」
「だが、その時、着信音がした。
とっさにアナタは、通話ボタンを押してしまった」
「どこまでアナタの作り話しに付き合えば良いの。
証拠もなしに」
「フフ……、あと少しだけ。
アナタが、その時、通話した相手が……
西田健一さんだ!!」
「え、西田さん……」
「これは、さすがに覚えてますか」
「そうね。いつだったか、日にちは覚えてないけど」
「西田さんは良く覚えていましたよ。誕生日の前日だったので、エリカ様をライブに誘おうとしたそうです。
しかし無下に断られ、その後、エリカ様は久遠ヒロシさんと、ご婚約された」
「……」またエリカはオレを睨んだ。
「待ちなさい!! その西田健一さんから電話を受けたのは事実だとしましょう。
けれど、それがそのミュージシャンの方の部屋で受けたとなんで言えるのですか!!」
「えェ……、それが受話器から漏れてきたバラード!
『ラブソングは歌えない』ですよ」
「え……!!」
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる