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未来の揚羽の里✨✨✨

✨✨✨

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「どうですか。何か、申し開きがありますか」
 自信満々に美女へ指差し笑みを浮かべた。

「……!!」
 彼女は黙って信乃介を睨んだ。
「フフゥン……」しかし不意に彼女は笑みを浮かべた。

「これでも上手く化けたと思ったんだけどね。いつから、私が美鬼だとバレてたの……」
 ついに美女は自白した。

「ンうゥ……、いつからと言われれば、そうですね。まァ、地下牢から発見された当初からですかねェ」
「え、当初から……?」

「そう、姿形は騙せても指先に残るタコまでは、気が回らなかったようですね」
「指先……」チラッと自らの指先を見た。タコが幾つもあった。

「土蜘蛛衆は手裏剣のように指先で飛礫を弾いて敵に撃ち込むんでしょう。これには長い修練が必要ですからね。当然、指先にはタコが出来てしまう。お姫様の真姫マキ様には、ありませんからね」

「フフ、参ったわ。さすが信長の末裔、織田信乃介ねえェ!!」
「いやァ……、たいした事ではありませんよ」

「フフゥン、残念ね。結局、最後の最後で欲にまみれた平家の血が計画を潰したようね。真姫マキになり代わろうとしなければ……、バレずに済んだのに」


「そうまでして復讐したかったのですか……」

「おごる平家はひさしからず……」

「どうする?」信乃介が訊いた。
「え、これから……?」

「ええェ……、俺は、別に貴女が真姫マキ様でも美鬼でも構わないんですけどね」


「フフゥン、信乃介にバレててとぼけていられるほど役者じゃないよ。私はねェ……!!」
 美鬼ミキは勢いよく立ち上がり包帯を外しだした。

「平気なのか」
「私は、土蜘蛛衆のくノ一だぜ。こんな傷、かすり傷さ」

「だと良いが……」
「もう少し時間を掛けて上手くすり代わる事が出来たら、良かったんだけどね。計画はあの嵐の夜の本陣で狂ったんだ」

「闇御前ですか……」










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