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横浜､レイラと……✨✨✨

矢作警部補……（三人称）

『それが嵐の犯行日に銀行から下ろした二千万か』


「ええェ……、そうですね。あの嵐の晩､イベントの最中､万堂とクズ男がコスプレをしたルナに襲いかかったんですよ」

『ぬうぅ……』
「そして揉み合った挙げ句、ルナは家から脱出し難を逃れたんです」




「それがSNSでバズったセーラーエンジェルの爆走です。僕たちは今、その場所を特定しました」
　運転席の富田が口を挟んだ。


『ンうゥ、なるほど……、でッ､そのあと万堂は､そのクズ男と揉めたと言うのか』


「でしょうね。エッチできないじゃァ、二千万を払えないとか言って、そこで二人は金のことで喧嘩になった。
　万堂は怒って帰ろうとして、国道16号線まで出てタクシーを探した。
　だがクズ男のサカキは諦めずに追いかけて来て、なんとか金を奪い取ろうとした」


『ぬうゥ……』


「けれども､そこへ万堂を殺すため待ち伏せしていた阿久津が､ちょうど居合わして。
　用意していた盗難車で万堂を轢き殺したんです」



『ううゥン……、まァ､そこまではわかるが、じゃァ、万堂の二千万は､そのクズ男が手に入れたのか』



「いえ、まァ……、そこからは良くわかりませんが､とにかく阿久津は万堂の遺体を三崎沖へ運び遺棄したんでしょう」


『ううゥむ……､でッ､その首謀者が黒川ジュリアか』


「そうですねえェ……。黒川ジュリアにしてみれば､阿久津に万堂を轢き殺させれば､計画は成功だったんです」


「そして黒川ジュリアは阿久津に全部罪を被せ、自殺に偽装して､多摩山中で阿久津を殺したんでしょ」
　運転席の富田が説明を補足した。



「ジュリアはその後、凶器のナイフで自分を傷つけ､そのナイフを阿久津の車のダッシュボードへ入れて逃げたんですよ。もちろん自分の指紋は拭き取って､阿久津の指紋をつけておいた」
　さらに矢作が説明を補足した。



『うッううゥン……、まァ、机上の空論としては成り立つが､今のところ黒川ジュリア犯行説を裏付ける証拠はない』



「じゃァ、まずサカキのガサ入れをさせて下さい」


『ンうゥ､ガサ入れかァ……』








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