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横浜、レイラと……✨✨✨
矢作警部補……(三人称)
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矢作は、まだ姿を消したレイラたちを探していた。
「くッそォ、いったい何処に消えたんだ」
まさか、目の前のラブホテル『シャングリ・ラ』へ飛び込んだとは思わない。
ストーカーらしき怪しげなグレイのパーカーの男も立ち去っていた。
かなり危ない目をしていた。犯罪者の目だ。
ああいう目をしたヤツは危ない。
「ハギさん、ハギさん! ヤバいですよ。課長が怒ってますよ」
運転席の富田が声を掛けた。インカムで通話していた。
「ああァン……、ッたく。つなげよ」
仕方無しに、助手席へつき通話ボタンをタップした。
『おいおい、ハギ! 何処で遊んでるんだ!!』
スピーカーから怒鳴るような課長の声だ。
「ヘッヘヘ、ちょっと横須賀方面へ」
『お前なァ! まだセーラームーンを追いかけてんのか』
「課長、お言葉ですが、セーラーエンジェルですよ」
『どっちだって構わねえェよ……。ふざけてんのか』
「いえ、課長! この事件は何か裏があるようで」
『もう良い。お前の愚にもつかない推理は』
「それよりも課長! 黒川ジュリアの遺体は見つからないんでしょ」
『まァ、多摩山中だからな。阿久津が何処に埋めたのか、まったくわからない状態だ』
どうやらお手上げの様子だ。
「いやァ、黒川ジュリアは生きていて、阿久津に罪を擦りつけたんじゃないですか」
矢作は、ナポレオンからの受け売りを伝えた。
「フフ……」隣りで運転している富田は苦笑した。
『ううゥむ……、だが凶器のナイフからジュリアのモノと思われる血痕が見つかったからな』
「そんなモノ自分で傷つけて血を付着させたんじゃないですか。ミステリーじゃァ、初歩の初歩ですよ。
『科○研の女』を見てますか。課長?」
これも受け売りだ。
『ぬうぅ、だが黒川ジュリア生存説は証拠がない』
「ですけど……、元々、ジュリアは阿久津が邪魔になって殺そうと計画してたんじゃないですか」
『うッううゥ、阿久津をか。じゃァ、わざわざ阿久津に万堂を轢き殺させ、死体を遺棄させたと言うのか』
「ええェ……、実は、横須賀にサカキと言うクズ男がいるんですよ」
『はァサカキ……? なんだ。そのクズ男ッて、事件になんの関係があるんだ』
「まァ、聞いてください。セーラーエンジェルはそのクズ男の娘のルナだったんです」
『なにィ……、娘のルナ』
「そうです。クズ男は、ずっと小さい頃から娘をコスプレイベントと称して非合法な撮影会を開き、小金を稼いでいたんです。
ところが、借金か、何かは知りませんが、どうしても、まとまった金が欲しくなったんです。
そこで万堂に二千万で娘のルナとエッチさせると契約したんですよ」
『ぬうぅ、それが、嵐の犯行日に銀行から下ろした二千万か』
「ハイ……」
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
「くッそォ、いったい何処に消えたんだ」
まさか、目の前のラブホテル『シャングリ・ラ』へ飛び込んだとは思わない。
ストーカーらしき怪しげなグレイのパーカーの男も立ち去っていた。
かなり危ない目をしていた。犯罪者の目だ。
ああいう目をしたヤツは危ない。
「ハギさん、ハギさん! ヤバいですよ。課長が怒ってますよ」
運転席の富田が声を掛けた。インカムで通話していた。
「ああァン……、ッたく。つなげよ」
仕方無しに、助手席へつき通話ボタンをタップした。
『おいおい、ハギ! 何処で遊んでるんだ!!』
スピーカーから怒鳴るような課長の声だ。
「ヘッヘヘ、ちょっと横須賀方面へ」
『お前なァ! まだセーラームーンを追いかけてんのか』
「課長、お言葉ですが、セーラーエンジェルですよ」
『どっちだって構わねえェよ……。ふざけてんのか』
「いえ、課長! この事件は何か裏があるようで」
『もう良い。お前の愚にもつかない推理は』
「それよりも課長! 黒川ジュリアの遺体は見つからないんでしょ」
『まァ、多摩山中だからな。阿久津が何処に埋めたのか、まったくわからない状態だ』
どうやらお手上げの様子だ。
「いやァ、黒川ジュリアは生きていて、阿久津に罪を擦りつけたんじゃないですか」
矢作は、ナポレオンからの受け売りを伝えた。
「フフ……」隣りで運転している富田は苦笑した。
『ううゥむ……、だが凶器のナイフからジュリアのモノと思われる血痕が見つかったからな』
「そんなモノ自分で傷つけて血を付着させたんじゃないですか。ミステリーじゃァ、初歩の初歩ですよ。
『科○研の女』を見てますか。課長?」
これも受け売りだ。
『ぬうぅ、だが黒川ジュリア生存説は証拠がない』
「ですけど……、元々、ジュリアは阿久津が邪魔になって殺そうと計画してたんじゃないですか」
『うッううゥ、阿久津をか。じゃァ、わざわざ阿久津に万堂を轢き殺させ、死体を遺棄させたと言うのか』
「ええェ……、実は、横須賀にサカキと言うクズ男がいるんですよ」
『はァサカキ……? なんだ。そのクズ男ッて、事件になんの関係があるんだ』
「まァ、聞いてください。セーラーエンジェルはそのクズ男の娘のルナだったんです」
『なにィ……、娘のルナ』
「そうです。クズ男は、ずっと小さい頃から娘をコスプレイベントと称して非合法な撮影会を開き、小金を稼いでいたんです。
ところが、借金か、何かは知りませんが、どうしても、まとまった金が欲しくなったんです。
そこで万堂に二千万で娘のルナとエッチさせると契約したんですよ」
『ぬうぅ、それが、嵐の犯行日に銀行から下ろした二千万か』
「ハイ……」
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