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砂の城……✨✨✨
横浜……(三人称)
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横浜市内で起こったバス爆発炎上事件は大惨事になった。
ようやく消化活動が終了したようだ。
事故当初は、テロとの情報もあり警察により最大限の規制がしかれていた。
バスは跡形もなく真っ黒になって全焼して路肩に停車したままだ。
辺りは異様に、きな臭く焦げた嫌な臭いが漂っていた。
バスは原型を止めていない。
「ハギさん! どうぞ!!」富田が、ミネラルウォーターのペットボトルの栓を開け差し出した。
「悪いな……」一気に、ゴクゴクと音を立てて飲んだ。
「まったく、勘弁して下さいよ。死ぬ気ですか」
富田も眉をひそめて嘆いた。
「わかっているよ。けど……、レイラを」
「なんとか、ひとりでも助かれば良いんですけど」
「ああァ……」チラッと全焼したバスを見つめた。
通行人らが次々と集まってきた。
「うッわァ、酷いな。焼身自殺に巻き込まれて美少女が焼け死んだらしいぜ」
「ええェ……、マジかよ。堪まったモノじゃねえェなァ」
歩道から学生ら野次馬がごった返し勝手なコトを言っている。
別の歩道では運転手や乗客らが事情を訊かれていた。
「でもびっくりしましたよ。いきなりあのバスを追えなんて」
富田は肩をすくめた。
「ああァ、ヤツからの通報のおかげさ」
「はァ……、あのナポレオンとか言う少年ですか……」
「ああァ、そしたらバスの窓際に金髪のあの子の姿があって!」
「あの横須賀のヤンキーの榊ルナですねえェ……」
「そうだ。そしたらあの爆発だ。ッたく……、どうなってるのか。こっちが聴きたいくらいだよ」
「なるほど……、しかし、あのストーカーにしてもナポレオンにしても。どうやって龍崎レイラを居所を見つけたんでしょうかねえェ……」
「ンうゥ……」
「まるでGPSがついてるみたいじゃないですか。
この大都市の横浜で、二度も遭遇するなんて」
「ぬうぅ……、GPSか。やはり資産家、龍崎家の娘と知ってストーカーしていたのか」
「でしょうね。歳がいってからの娘は可愛らしいですからね」
「歳がいかなくたって娘は可愛いだろう」
「まァ、そりゃァ、そうですけどねえェ……」
富田も矢作もやりきれない表情で全焼したバスを見つめていた。
マスコミも大挙押し寄せてきた。
街にはサイレンが鳴り響いている。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
ようやく消化活動が終了したようだ。
事故当初は、テロとの情報もあり警察により最大限の規制がしかれていた。
バスは跡形もなく真っ黒になって全焼して路肩に停車したままだ。
辺りは異様に、きな臭く焦げた嫌な臭いが漂っていた。
バスは原型を止めていない。
「ハギさん! どうぞ!!」富田が、ミネラルウォーターのペットボトルの栓を開け差し出した。
「悪いな……」一気に、ゴクゴクと音を立てて飲んだ。
「まったく、勘弁して下さいよ。死ぬ気ですか」
富田も眉をひそめて嘆いた。
「わかっているよ。けど……、レイラを」
「なんとか、ひとりでも助かれば良いんですけど」
「ああァ……」チラッと全焼したバスを見つめた。
通行人らが次々と集まってきた。
「うッわァ、酷いな。焼身自殺に巻き込まれて美少女が焼け死んだらしいぜ」
「ええェ……、マジかよ。堪まったモノじゃねえェなァ」
歩道から学生ら野次馬がごった返し勝手なコトを言っている。
別の歩道では運転手や乗客らが事情を訊かれていた。
「でもびっくりしましたよ。いきなりあのバスを追えなんて」
富田は肩をすくめた。
「ああァ、ヤツからの通報のおかげさ」
「はァ……、あのナポレオンとか言う少年ですか……」
「ああァ、そしたらバスの窓際に金髪のあの子の姿があって!」
「あの横須賀のヤンキーの榊ルナですねえェ……」
「そうだ。そしたらあの爆発だ。ッたく……、どうなってるのか。こっちが聴きたいくらいだよ」
「なるほど……、しかし、あのストーカーにしてもナポレオンにしても。どうやって龍崎レイラを居所を見つけたんでしょうかねえェ……」
「ンうゥ……」
「まるでGPSがついてるみたいじゃないですか。
この大都市の横浜で、二度も遭遇するなんて」
「ぬうぅ……、GPSか。やはり資産家、龍崎家の娘と知ってストーカーしていたのか」
「でしょうね。歳がいってからの娘は可愛らしいですからね」
「歳がいかなくたって娘は可愛いだろう」
「まァ、そりゃァ、そうですけどねえェ……」
富田も矢作もやりきれない表情で全焼したバスを見つめていた。
マスコミも大挙押し寄せてきた。
街にはサイレンが鳴り響いている。
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