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砂の城……✨✨✨
レイラ……✨✨✨
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アキラは軽々と私を抱き上げた。
お姫様抱っこだ。
「ううゥ……」私は小さく呻き声を上げた。
「フフゥン、真夜中のランデブーだよ。お姫様」
彼は事もなげに、私を車椅子へ乗せた。
「くううゥ……」一瞬、私はアキラを睨みつけた。
だが、気にも止めず彼は車椅子を押して病室を出ていった。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。
どうやら地下にある駐車場き停車している真っ赤なポルシェに乗せる気らしい。
こっちはドライブを楽しむ気分じゃないッて言うのに。
アキラは私を助手席へ乗せ車を走らせた。
何を考えているのか、まったく計りかねる。
車内にはクラシックが流れていた。
「不幸中の幸いだな。手をヤケドしたおかげで、リストの『ラ・カンパネラ』を弾かなくて済むだろう」
運転しながら、チラッと私の両手に巻かれた包帯を見た。
「……」私は外の夜景を眺めながら彼の話しを聞いていた。
「ここ迄来れば大丈夫だろう」
今まで尾行を撒いていたのだろうか。
やがて彼は本題へ切り込んだ。
「榊ルナは、この世から消えた」
「ン……!!」とっさに私は彼を睨んだ。
「おいおい、レイラお嬢様は、そんなメンチなんか切ったりしないよ」
「フゥン」悪かったな。育ちが悪いんだ。お嬢様とは違って。
「龍崎レイラは殺されたんだ」
「な……」殺されただってェ……。どういう事だ。
焼身自殺の巻き添えを食っただけじゃないのか。
アキラは駐車スペースへ停車し私を見つめた。
「今なら引き返せる……。未成年だし……、これ以上進めば地獄が待っているかもしれない」
今までの軽口とは、まったく違う口調だ。
「……」確かに、そうかもしれない。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.
お姫様抱っこだ。
「ううゥ……」私は小さく呻き声を上げた。
「フフゥン、真夜中のランデブーだよ。お姫様」
彼は事もなげに、私を車椅子へ乗せた。
「くううゥ……」一瞬、私はアキラを睨みつけた。
だが、気にも止めず彼は車椅子を押して病室を出ていった。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。
どうやら地下にある駐車場き停車している真っ赤なポルシェに乗せる気らしい。
こっちはドライブを楽しむ気分じゃないッて言うのに。
アキラは私を助手席へ乗せ車を走らせた。
何を考えているのか、まったく計りかねる。
車内にはクラシックが流れていた。
「不幸中の幸いだな。手をヤケドしたおかげで、リストの『ラ・カンパネラ』を弾かなくて済むだろう」
運転しながら、チラッと私の両手に巻かれた包帯を見た。
「……」私は外の夜景を眺めながら彼の話しを聞いていた。
「ここ迄来れば大丈夫だろう」
今まで尾行を撒いていたのだろうか。
やがて彼は本題へ切り込んだ。
「榊ルナは、この世から消えた」
「ン……!!」とっさに私は彼を睨んだ。
「おいおい、レイラお嬢様は、そんなメンチなんか切ったりしないよ」
「フゥン」悪かったな。育ちが悪いんだ。お嬢様とは違って。
「龍崎レイラは殺されたんだ」
「な……」殺されただってェ……。どういう事だ。
焼身自殺の巻き添えを食っただけじゃないのか。
アキラは駐車スペースへ停車し私を見つめた。
「今なら引き返せる……。未成年だし……、これ以上進めば地獄が待っているかもしれない」
今までの軽口とは、まったく違う口調だ。
「……」確かに、そうかもしれない。
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