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真島家✨🏡✨✨✨
真島家……✨✨✨✨
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「そこを退いてください」
クッキー様は優しく微笑んで指示を送った。
「な、何をォォォーー……!!」
「この部屋のカーペットが家具の位置と違うのは、ここが真二郎さんの殺害現場だからです」
笑顔を浮かべたままクッキー様は、グルッと部屋を見回した。
「なッ、なんだとォ」
父親は怒りに身体が震えているようだ。
「今夜は『紅い月夜』ですねェ……。ブラディジャスティスは田山孝一を殺せば済んだんですよ。
次の紅い月夜に、真島真二郎を殺せば良かった。
だがアクシデントが起きたてしまったのです。
そのため急遽、ジャスティスは真二郎さんを殺してしまったんでしょう」
「ぬうッ! 勝手なコトをほざくな!!」
「アクシデントッて……?」姉のリオが訊いた。
「本来は、もっと余裕を持って違う場所で殺す計画だったンです。
ここで殺しては証拠が残ってしまいますからね。
ナイフで刺したのでカーペットも血まみれになってしまったのでしょう」
今度は床のカーペットへ視線を向けた。
「ぬうぅ!!」
「ああァ、そうか。それでカーペットが血だらけになったので、昔のカーペットを取り出して急遽、張り替えたのねェ……。
だから家具と窪んだ跡が違ってしまったのかしら」
私もカーペットを見て頷いた。
「ええェ……、そう言ったトコロでしょう」
「ぬうぅ、なにがそんなトコロだ! そんな事は知らない」
だが父親は知らぬ存ぜぬだ。
「おそらくお父さんの真太郎さんと真一郎さんで弟、真二郎さんの遺体を運び出し、かねてより計画していた清川邸で晒しものにした。
ブラディジャスティスの犯行に見せかけるためにね」
「し、知らない。なんの話しだ」
「本来なら清川邸へ遺体を運んでおけば、2、3日は発見されることはない。そう考えていたのでしょう。
ゆっくりここを……、時間を掛けて犯行現場を片づけられる手はずだった。カーペットも新しくして、壁紙も張り替えてね」
アゴで床や壁を差した。
「うッううゥ……」
「だが、運悪く迷惑系YouTuberが廃墟探訪して、事もあろうに清川邸から真二郎の遺体を見つけ出してしまった。しかも撮影し生配信までしてしまったので取り返しがつかない」
「な、なにィ……!!」
「一気にネットは大炎上し、警察へ通報され清川邸から遺体が発見されてしまった。
そこで貴方たちは大慌てで犯行現場を隠そうと偽装しなくてはならなくなった……。
どうです。違いますか」
「ぬうッ」
「フフゥン、だから思いがけずボロが出たッてワケねえェ。さすがクッキー様。
さァ、ルノワールのミルクココアよりも甘ァーーく謎を解いちゃって下さい!!」
私は彼の勇姿にうっとりだ。
いつにも増してオーラで輝いて見える。
「うるさい。クッキーだか何だか知らんが、お前が迷惑系だ! 証拠がないならとっとと出て行けえェ……」
だが父親の真太郎は彼を追い出そうとした。
「ですから、そこを退いてください。
今すぐ証拠を見せますから」
クッキー様は微笑んで、カチカチッと音を立てカッターを弄んだ。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
クッキー様は優しく微笑んで指示を送った。
「な、何をォォォーー……!!」
「この部屋のカーペットが家具の位置と違うのは、ここが真二郎さんの殺害現場だからです」
笑顔を浮かべたままクッキー様は、グルッと部屋を見回した。
「なッ、なんだとォ」
父親は怒りに身体が震えているようだ。
「今夜は『紅い月夜』ですねェ……。ブラディジャスティスは田山孝一を殺せば済んだんですよ。
次の紅い月夜に、真島真二郎を殺せば良かった。
だがアクシデントが起きたてしまったのです。
そのため急遽、ジャスティスは真二郎さんを殺してしまったんでしょう」
「ぬうッ! 勝手なコトをほざくな!!」
「アクシデントッて……?」姉のリオが訊いた。
「本来は、もっと余裕を持って違う場所で殺す計画だったンです。
ここで殺しては証拠が残ってしまいますからね。
ナイフで刺したのでカーペットも血まみれになってしまったのでしょう」
今度は床のカーペットへ視線を向けた。
「ぬうぅ!!」
「ああァ、そうか。それでカーペットが血だらけになったので、昔のカーペットを取り出して急遽、張り替えたのねェ……。
だから家具と窪んだ跡が違ってしまったのかしら」
私もカーペットを見て頷いた。
「ええェ……、そう言ったトコロでしょう」
「ぬうぅ、なにがそんなトコロだ! そんな事は知らない」
だが父親は知らぬ存ぜぬだ。
「おそらくお父さんの真太郎さんと真一郎さんで弟、真二郎さんの遺体を運び出し、かねてより計画していた清川邸で晒しものにした。
ブラディジャスティスの犯行に見せかけるためにね」
「し、知らない。なんの話しだ」
「本来なら清川邸へ遺体を運んでおけば、2、3日は発見されることはない。そう考えていたのでしょう。
ゆっくりここを……、時間を掛けて犯行現場を片づけられる手はずだった。カーペットも新しくして、壁紙も張り替えてね」
アゴで床や壁を差した。
「うッううゥ……」
「だが、運悪く迷惑系YouTuberが廃墟探訪して、事もあろうに清川邸から真二郎の遺体を見つけ出してしまった。しかも撮影し生配信までしてしまったので取り返しがつかない」
「な、なにィ……!!」
「一気にネットは大炎上し、警察へ通報され清川邸から遺体が発見されてしまった。
そこで貴方たちは大慌てで犯行現場を隠そうと偽装しなくてはならなくなった……。
どうです。違いますか」
「ぬうッ」
「フフゥン、だから思いがけずボロが出たッてワケねえェ。さすがクッキー様。
さァ、ルノワールのミルクココアよりも甘ァーーく謎を解いちゃって下さい!!」
私は彼の勇姿にうっとりだ。
いつにも増してオーラで輝いて見える。
「うるさい。クッキーだか何だか知らんが、お前が迷惑系だ! 証拠がないならとっとと出て行けえェ……」
だが父親の真太郎は彼を追い出そうとした。
「ですから、そこを退いてください。
今すぐ証拠を見せますから」
クッキー様は微笑んで、カチカチッと音を立てカッターを弄んだ。
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