【都市伝説殺人事件】 クッキー様 ！ とろけるように甘く謎を解決《とい》てください！ 紅い月夜に死者が舞う！！

真島家✨🏡✨✨✨

真島家……✨🏡✨✨

「ですから､そこを退いてください。今すぐ､証拠をお見せしますから！！」
　あくまでもクッキー様は強気だ。



「うるさい。もうこれ以上、家の中を好き勝手にさせるか。これ以上､この家を調べたいンなら直ちに､家宅捜索令状を取って来い！
　令状がないなら､とっとと出ていけェーー！！」
　かなり真太郎は興奮している。


「うううゥ……」無理に決まっている。
　こんな真夜中に令状なんて取れるはずがない。




「わかりました」しかしその時、リビングのドアが開いた。
　突然､モデルのようなイケメンが現れた。




「えェ……？」誰……。



「か、管理官！！」
　富田刑事が驚きの声を発した。
　慌てて､警官らみんなが整列した。



「私は、神倉署の神崎です」
　圧倒的なイケメンだ。クッキー様にも負けていない。眼鏡を掛け､神倉署のプリンス､神崎 美人《ヨシヒト》の登場だ。


「か、管理官！」
　若い刑事の日吉も富田も敬礼した。




「今回の『紅い月､ブラディジャスティス事件』の捜査本部の管理官をしています。神崎と申します！
　さァ､こちらが家宅捜索令状です。どうぞお確かめください」




「な、何ィィ！！」真島真太郎も顔が引きつった。
「管理官……？」


「さァ、クッキー！  お前の好きなようにしろ」
　

「フフゥン、美人《ヨシヒト》さん。わざわざ未来の警視総監候補のエリートが御出ましですか」
　クッキー様もご存知なのか。



「ンうゥ……」いったいこのイケメン管理官は何者なのだろう。


「では、真島真太郎さん､そこを退いてください。
　たった今、証拠を見せて差し上げましょう！！
　『ブラディジャスティス』の証拠を！！」
　クッキー様はカッターを振り上げた。



「いッ、いったい何をする気なの……？」
　全員の視線がクッキー様の一挙手一投足に集まった。




「ッたァーー……」
　次の瞬間、クッキー様は上段に構えたカッターを思いっきり振り下ろした。











☆ﾟ.*･｡ﾟ☆ﾟ.*･｡ﾟ☆ﾟ.*･｡ﾟ☆ﾟ.*･｡ﾟ☆ﾟ.*･｡ﾟ☆ﾟ.*･｡ﾟ