【都市伝説殺人事件】 クッキー様 ！ とろけるように甘く謎を解決《とい》てください！ 紅い月夜に死者が舞う！！

真島家✨🏡✨✨✨

真島家……✨🏡✨✨

　クッキー様はカッターを思いっきり振り下ろした。



「ああァァーー……！！」
　一同の視線がクッキー様の振り下ろした先に集めった。

「うッううゥ……！！」
　そこにはポスターが貼られてあった。
　サッカーのクリスティアーノ・ロナウドのポスターだ。



　だがクッキー様の今の一撃で壁に貼られたポスターは真っ二つになってしまった。



「ぐうゥ……」父親の真太郎も母親も愕然としている。


　剥がれたポスターの間から真っ赤な血の痕跡が見えた。



「ああァ！   これはァ……！！」
　そこには大きな『血の手形』が残っていた。






「これは､殺された真二郎さんの血の手形ですね」
　ゆっくりとクッキー様が父親真太郎の方へ向き直って尋ねた。



「うううゥ……！！」ついに父親も観念したようだ。
　ガックリと膝をついた。



「カーペットを張り替えたモノの壁に大きな『血の手形』が残ってしまった。時間に余裕があれば壁紙を貼り直すなり､もっと偽装できたはずです。
　だが､迷惑系YouTuberの所為で思ったよりも早く遺体が見つかり､大慌てでポスターを貼り誤魔化した。
　そうですね。お父さん」



「うううゥ……」父親も呻くだけで､うずくまり反論できない。




　その時、二階から断末魔の絶叫が轟いた。
『うっわああァァァァーー！！』



「なッなにィ」
　途端に､家じゅうが騒然とした。



「大変です。二階から真一郎さんと思われる男性が飛び降りました！」
　男性の警官がリビングへ駆け込んで説明をした。


「な、なにィ！   真一郎がァァ！！」
　父親と母親は､脱兎のごとく家の外へと向かった。






　事件は､一気に解決へ向かった。



　そう哀しい結末へ……。









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